異世界親父騒動記

マサカド

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番外編

番外編 親父たちのオヤジピック ウエイトリフティング

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「読者の皆様、こんにちわもしくはこんばんわ。司会担当の冒険者パーティードリフターのリーダーをやっております村正です。今回のオヤジピックはウエイトリフティング(重量挙げ)をメンバー全員で挑戦したいと思います。どんな結果になるか、どうぞお楽しみください」

 親父たちは、元いた世界で言うところのブルックリン区のダウンタウンの建物の中にいた。
「じゃあ、ウエイトリフティングの競技は地面に置いたバーベルを頭上へ一気に引き上げて、立ち上がるスナッチということでいいか?」
「OKだ!」
「うむ!」
「わかったでござる!」
「了解であります!」
 全員の了承を得て、バーベルは設置された。
 最初の挑戦者は教授。
 教授はバーベルを持って、一気に引き上げようとした瞬間。
「うぎ!」
 ぎっくり腰になった。
「予想していたが、あまりにも予想通り過ぎて何にも感じない!」
「誰でも予想できる展開だったからな!」
「虚しさしかないでござる!」
「肯定であります!」
 この後教授は即席のタンカで運ばれ、救護所で手当てを受けた。
「一応救護所作っておいて正解だったな!」
「肯定であります!」
「次は村正殿でござる!」
 村正はバーベルを持って一気に頭上へと引き上げ、立ち上がった。
 教授以外の親父たちは歓声を上げ、村正はバーベルを地面に落としたが驚愕の出来事が起きた。
「む、村正!お前の腕!」
「村正殿の腕が伸びたでござる!」
「肯定であります!」
 そう村正の腕はバーベルを下におろした反動で手長猿の腕のようになってしまったのだ。
 急遽親父たちによって、手当てを受けた。
「ウエイトリフティングという競技は恐ろしいでござる!」
「肯定であります!」
「大丈夫だ!ワシがこの流れを変えて見せる!」
 そう言ってブドウはバーベルを持ち上げ、立ち上がったが、床が崩れて、下に真っ逆さまに落ちた。
「何かの祟りかもしれないでござる!」
「可能性はあります!」
 この後、ブドウは軍曹と影に救助されたが、あまりの怪我人の多さに、軍曹と影はウエイトリフティングを棄権し、競技を終了するだった。
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