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番外編
番外編 親父たちのオヤジピック 開会式
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「読者の皆様、こんにちわもしくはこんばんわ。司会担当の冒険者パーティードリフターのリーダーをやっております村正です。今日はスポーツの日で2020年東京オリンピックの開会式でもあったのですが、中止になりました。なので今回はドリフターのメンバーで、オリンピックならぬオヤジピックをこの異世界のネオヨークでやりたいと思います。では行ってみましょう」
開会式
「開会式と言えば、そう聖火を聖火台に点火するのが最大の見所です。ですので我らドリフターも聖火台に聖火を点火するための火おこしから始めてみたいと思います。では火おこし担当の影と軍曹の元に向かいます」
火おこししている影と軍曹の元に向かった村正が見たものは異様な光景であった。
「影!なんで虫眼鏡で火おこししているんだ?」
「見てわからないんでござるか?村正殿!」
「拙者にはどう見ても小学校の授業でやる実験にしか見えないんだが?」
「理屈の上では間違いないでござるが、本場ギリシャのような道具がないのである物で代用したでござる」
「肯定であります」
「なんか納得いかないが、あ、煙がでてきた!」
「肯定であります」
こうしてできた種火を中心に村正、影、軍曹が円陣を組み、「息を吹きかけて火力をあげるでござる!」と影の一言と共に村正、影、軍曹は息を吹きつづける。
種火は親父たちの努力のかいもあって、火に成長したが、あまりにも息を吹きかけすぎたため、親父たちは酸欠で倒れた。
「…………村正殿、今思ったのでござるが、ライターの火でも良かった気がするんでござる?」
「こ、肯定であります」
村正は無言のまま立ち上げり、影と軍曹のツッコミを無視し、松明に聖火を付けて聖火ランナーの如く、聖火台担当の教授とブドウの元に向かうのだった。
「に、逃げたでござる」
「こ、肯定であります」
この一言を最後に意識を失う影と軍曹。
無言で走りつづける村正。
カオスの一言につける光景であった。
聖火台では頭脳担当の教授と体力担当のブドウが作業していた。
そこに無言で近づいてくる村正。
「教授!聖火ランナーが来たぞ!」
「うむ、作業は間に合ったようだね!さあ、聖火ランナー!聖火台に火を灯したまえ!」
村正はいわれた通りに教授とブドウが作った聖火台に向かった。
聖火台は蛇がとぐろを巻いたような形をしていたが、村正は何の疑いもせずに、聖火台に運んできた聖火の松明を近づけた。
聖火台に火がついた瞬間に聖火台は天に昇る龍のごとく巨大な火柱となって燃えた。
「うむ、どうやら成功のようだね!」
「教授、聖火台にどんな仕掛けを施せば、ああなるんだ?」
「うむ、どうだねあの聖火はインパクト間違いなしだろう」
「あまりのインパクトに点火した村正が気絶しているんだが?」
「うむ、そんな小さなことを気にしていたらいけないよ。やはりインパクトが大事なんだからね!」
「ワシには火災旋風にしか見えないんだが、ネオヨークの人たちがパニックを起こさないか心配だ!」
ブドウの予想通りネオヨークの人たちはパニックを起こしていた。
ちょうど親父たちが聖火台を設置した場所がネオヨークで一番高い建物であるエンペラービルが燃えているように見えるために、火事になったと人々が騒ぎ始めたのだった。
一時間後。
夕暮れにたたずむ親父たち。
目の前には火が消えた聖火台。
「聖火台の火が消えてまった!」
「うむ、やっぱり素人に聖火台を造るのは無理があったようだね!」
「何の為にがんばったのか、わからないでござる!」
「肯定であります!」
「しかし今一番問題なのは……」
「うむ、一番問題なのは……」
「問題でござるな!」
「肯定であります」
「「「「文字通り真っ白になった村正(でござる)!」」」」
村正は聖火が消えたショックで足のつま先から頭のてっぺんまで真っ白になっていた。
開会式
「開会式と言えば、そう聖火を聖火台に点火するのが最大の見所です。ですので我らドリフターも聖火台に聖火を点火するための火おこしから始めてみたいと思います。では火おこし担当の影と軍曹の元に向かいます」
火おこししている影と軍曹の元に向かった村正が見たものは異様な光景であった。
「影!なんで虫眼鏡で火おこししているんだ?」
「見てわからないんでござるか?村正殿!」
「拙者にはどう見ても小学校の授業でやる実験にしか見えないんだが?」
「理屈の上では間違いないでござるが、本場ギリシャのような道具がないのである物で代用したでござる」
「肯定であります」
「なんか納得いかないが、あ、煙がでてきた!」
「肯定であります」
こうしてできた種火を中心に村正、影、軍曹が円陣を組み、「息を吹きかけて火力をあげるでござる!」と影の一言と共に村正、影、軍曹は息を吹きつづける。
種火は親父たちの努力のかいもあって、火に成長したが、あまりにも息を吹きかけすぎたため、親父たちは酸欠で倒れた。
「…………村正殿、今思ったのでござるが、ライターの火でも良かった気がするんでござる?」
「こ、肯定であります」
村正は無言のまま立ち上げり、影と軍曹のツッコミを無視し、松明に聖火を付けて聖火ランナーの如く、聖火台担当の教授とブドウの元に向かうのだった。
「に、逃げたでござる」
「こ、肯定であります」
この一言を最後に意識を失う影と軍曹。
無言で走りつづける村正。
カオスの一言につける光景であった。
聖火台では頭脳担当の教授と体力担当のブドウが作業していた。
そこに無言で近づいてくる村正。
「教授!聖火ランナーが来たぞ!」
「うむ、作業は間に合ったようだね!さあ、聖火ランナー!聖火台に火を灯したまえ!」
村正はいわれた通りに教授とブドウが作った聖火台に向かった。
聖火台は蛇がとぐろを巻いたような形をしていたが、村正は何の疑いもせずに、聖火台に運んできた聖火の松明を近づけた。
聖火台に火がついた瞬間に聖火台は天に昇る龍のごとく巨大な火柱となって燃えた。
「うむ、どうやら成功のようだね!」
「教授、聖火台にどんな仕掛けを施せば、ああなるんだ?」
「うむ、どうだねあの聖火はインパクト間違いなしだろう」
「あまりのインパクトに点火した村正が気絶しているんだが?」
「うむ、そんな小さなことを気にしていたらいけないよ。やはりインパクトが大事なんだからね!」
「ワシには火災旋風にしか見えないんだが、ネオヨークの人たちがパニックを起こさないか心配だ!」
ブドウの予想通りネオヨークの人たちはパニックを起こしていた。
ちょうど親父たちが聖火台を設置した場所がネオヨークで一番高い建物であるエンペラービルが燃えているように見えるために、火事になったと人々が騒ぎ始めたのだった。
一時間後。
夕暮れにたたずむ親父たち。
目の前には火が消えた聖火台。
「聖火台の火が消えてまった!」
「うむ、やっぱり素人に聖火台を造るのは無理があったようだね!」
「何の為にがんばったのか、わからないでござる!」
「肯定であります!」
「しかし今一番問題なのは……」
「うむ、一番問題なのは……」
「問題でござるな!」
「肯定であります」
「「「「文字通り真っ白になった村正(でござる)!」」」」
村正は聖火が消えたショックで足のつま先から頭のてっぺんまで真っ白になっていた。
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