異世界親父騒動記

マサカド

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番外編

親父たちと健康

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「読者の皆様、こんにちはもしくはこんばんは。今回の当番司会の冒険者パーティードリフターのブドウです。今回の番外編のテーマは健康。パーティーメンバーの健康法を紹介します」
 そう言って、ブドウはトップバッターの元に移動した。

「最初のトップバッターは教授です。教授の健康法は?」
「うむ、すばり禁酒だね!」
「禁煙ではなく禁酒!」
「うむ、その通りだよ。酒は百薬の長と呼ばれているが、度を越して飲めば有害にしかならないからね!」
「それで教授の周りには酒瓶がこんなにあるんですか?」
「うむ、飲むのを控えているからね」
「じゃあ、わしが飲んでもいいですな」
 そう言って、ブドウは酒瓶に手を伸ばしたが、教授に手を叩かれた。
「教授!いきなり何をするんだ」
「何をするんだじゃない!!君は一体何回酒に溺れれば気が済むんだ!!」
「ちょっとぐらいなら、いいじゃないかと思って!」
「そう言う人ほど一杯のつもりが梯子酒になるんだよ。君の方が禁酒した方がいいと思うがね!!」
 ブドウはこれ以上ヤブヘビになるのを恐れて逃げ出した。
「あ、逃げるな!!」

「とんだヤブヘビになる所でした。では気を取り直して影の健康法を読者の皆様に紹介してください」
 しかし、影は返事をしなかった。
「影どこに居るんだ?返事をしろ!」
 影は文字通り影も形のいなかったが、ブドウの元に紙飛行機が舞い降りてきた。
 ブドウはその紙飛行機を手に取り、広げると手紙になっていた。
「影からの手紙」
 手紙にはこう書かれていた「目立ちたくない」と。
 無言で手紙を叩きつけるブドウ。
「あいつ!忍びなのに目立ってばかりいるじゃないか、なんでこんな時に出てこないんだ。それとも出てこないのが健康法なのか」(怒)
 疑問を抱えながらも、ブドウは次に移動した。

「次は、軍曹か!まともな健康法の紹介をお願いします」
「了解しました!自分の健康法は禁煙です」
「禁煙!教授も見習ってほしいな」
「自衛官は喫煙者を多いんです」
「確かに上と下に挟まれたストレスのたまる仕事ですからね」
「その通りであります。ですが喫煙に逃げても何も変わりません。ですから禁煙なのであります」
「軍曹。そう言っているが、異世界に来た時にタバコはなかったが、ライターをもっていたのはなぜですか?」
「他の隊員たちのためです」
「えらく矛盾する説明のような気もするが、そこには触れないことにします」
 ブドウは最後のメンバーである村正の元へ向かった。

「では最後は村正。最後にふさわしい健康法を読者の皆様に紹介してくれ」
「禁便」
「は、トイレ我慢しているのか?それ逆に体に悪くないか?」
「もう五日も出ていないんだ」
「それ便秘だろうが、水分取れ、水分を。そもそも健康法でもなんでもないじゃないか!それ」
「じゃあ、ブドウの健康法は?」
「わしか!わしはもちろん……」
「「「「酒(でござる)!!」」」」
「おまえら、それ言いたいために、今回の司会押し付けたな」(怒)
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