異世界親父騒動記

マサカド

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第二章 親父たち大陸横断する

親父たち、争いの中心で突っ込む

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 マカロニの町の大通りでマーヴィンファミリーとクリーフファミリーがにらみ合っていた。
 その中央に、親父たちがいた。
「まずいことになったな!」
「うむ、このままではまずい」
「肯定であります」
「どうするでござる?」
「アイテムボックスに入ってる。ばかでかい盾でバリケード作るしかないな」
 そう言って、親父たちは自分たちを守るバリケードを作っているのだが、両ファミリーは何もしてこない。
 なぜなら両ファミリーともアドレナリンが大量分泌され、興奮状態はMAX。
 恋する乙女のごとく、敵対勢力しか見ていない為、親父たちは見えていないのだった。

 やがてどちらともなく、動きがあった。
 まずは投石と火炎瓶の雨あられ。
「西部劇を完全に、ぶち壊すシーンだなこれは!」
「うむ、確かに、これじゃカウボーイの格好した赤軍だ!」
「赤軍って、あの浅間山荘のやつでござるか?」
「肯定であります」
「いきなり昭和の香りがしたが、そんなことよりもおかしくないか?」
「うむ、村正。なにが?」
「こんなに投石やら火炎瓶やら投げているのに、建造物にまるで被害がないのはおかしくないか?」
「言われてみれば、そうでござる」
「確かに、周りの建築物に燃えたり、壊れたりしてもおかしくない?」
「両者ともコントロールのいい投手がいるとは、とても思えない」
 親父たちが、疑問に感じたその時、一本の火炎瓶が建築物の一つに当たった。
 このままだと、建築物に燃え移り、火事になる事は明白。
 しかし、火炎瓶の火は燃え移るどころか、燃え尽きてしまった。
「どうなっているんだ?」
「うむ、考えられるのは、火に強い木材を使っているのか、それとも別の理由があるのか?」
「焼け焦げもつかないなんて、おかしいでござる」
「肯定であります」
「おい、今「鑑定」したら、とんでもない事がわかったぞ」
 ブドウに言われて、全員で建造物を鑑定した結果は驚愕するものであった。

 タウン・ゴーレム 分離型(擬装中)。
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