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第一章 親父たち追放される
親父たち、初めてのダンジョン
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親父たちは、昼前に出発して、夕方にダンジョンについた。
本当なら徒歩でも2時間もあればダンジョンに着くのだが、親父たちはダンジョンに向かう途中で片っぱしらモンスターなど狩っては解体したり、薬草毒草問わずに採取し尽くしていたのだった。
親父たちには元の世界の常識である生態系バランスを完全に無視した行動をとっていた。
そして村正以外は器用にモンスターなどの毛皮を剥いでいた。
「思ったより時間がかかってしまった」
「それは仕方がない。素人なんだから毛皮を剥ぐのに手間取るのは当たり前だ」
「サバイバル技術を身につけた自分はともかく、意外だったのは、教授だったな。よく毛皮の剥ぎ方を知っていた」
「うむ、イギリスに居た頃、狩猟をした経験があるのでな。その時に毛皮の剥ぎ方も経験した。この世界でも技術が同じで助かった」
「わしも山で修業した時は自給自足だったからな。その時に身につけた」
村正以外は、ある程度のサバイバル技術を身につけているようだ。
「しかし、影よ。薬草はわかるが、なんで毒草も採取したんだ。鑑定があるから間違えることはないだろう?」
村正の質問に影は答えた。
「毒草だって使い方次第では使える。除虫菊から虫よけを作った事もあるし、その手の技術と知識は身につけている」
「……」
村正は「それは違法だ」と言いたかったが、沈黙するのだった。
親父たちは迷宮ダンジョンに潜って、内部が昼間のように明るい事に驚いた。
「タンジョンだと聞いていたから、うす暗いと思ったんだがな」
「まったくだ。これじゃ道中たいまつ代わりに集めて枝が無駄になる」
そう親父たちは、呪いの金袋を落として、たいまつを買うことができなかった。
買えたのは、塩と水の入った袋だけだった。
「安心したまえ。枝は食事に使う時の燃料に使える」
「火種は自分のライターがあるから大丈夫」
「どこか適当な場所で野営の準備。ダンジョンの外はもう夜だ」
そうして親父たちは、行動を開始するのだった。
本当なら徒歩でも2時間もあればダンジョンに着くのだが、親父たちはダンジョンに向かう途中で片っぱしらモンスターなど狩っては解体したり、薬草毒草問わずに採取し尽くしていたのだった。
親父たちには元の世界の常識である生態系バランスを完全に無視した行動をとっていた。
そして村正以外は器用にモンスターなどの毛皮を剥いでいた。
「思ったより時間がかかってしまった」
「それは仕方がない。素人なんだから毛皮を剥ぐのに手間取るのは当たり前だ」
「サバイバル技術を身につけた自分はともかく、意外だったのは、教授だったな。よく毛皮の剥ぎ方を知っていた」
「うむ、イギリスに居た頃、狩猟をした経験があるのでな。その時に毛皮の剥ぎ方も経験した。この世界でも技術が同じで助かった」
「わしも山で修業した時は自給自足だったからな。その時に身につけた」
村正以外は、ある程度のサバイバル技術を身につけているようだ。
「しかし、影よ。薬草はわかるが、なんで毒草も採取したんだ。鑑定があるから間違えることはないだろう?」
村正の質問に影は答えた。
「毒草だって使い方次第では使える。除虫菊から虫よけを作った事もあるし、その手の技術と知識は身につけている」
「……」
村正は「それは違法だ」と言いたかったが、沈黙するのだった。
親父たちは迷宮ダンジョンに潜って、内部が昼間のように明るい事に驚いた。
「タンジョンだと聞いていたから、うす暗いと思ったんだがな」
「まったくだ。これじゃ道中たいまつ代わりに集めて枝が無駄になる」
そう親父たちは、呪いの金袋を落として、たいまつを買うことができなかった。
買えたのは、塩と水の入った袋だけだった。
「安心したまえ。枝は食事に使う時の燃料に使える」
「火種は自分のライターがあるから大丈夫」
「どこか適当な場所で野営の準備。ダンジョンの外はもう夜だ」
そうして親父たちは、行動を開始するのだった。
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