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第二話 エンマ、初戦闘かな?
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前回までのあらすじ
異世界に召喚され、冒険者になったエンマ。
さっそく依頼を受けるのだったが……。
森の真ん中でエンマは困惑していた。
「なぜ見つからないんだ……?」
薬草採取の依頼を受け、自生している森に入って一時間経ったが、今だ薬草を見つけることができなかった。
もしも、第三者がいたなら「エンマ、足元!」と言う場面だが、誰もいないため気づくこともなく、エンマはさらに森の奥に入っていく。
三十分後。
「ふう、やっと見つかった」
初めて薬草を見つけることができた。
「わし……この依頼向いていないのかもしれないな」
そんな事を考えている時に突然、茂みから魔物たちが飛び出してきた。
「なんだ!」
それは緑の子鬼。またの名をゴブリン。
エンマは襲われると思い、身を構えたが、次の瞬間。
ゴブリン達が全員顔から出るものが全て出た状態のまま、土下座した。
「な、何が起きているんだ?」
よく見れば、ゴブリンたちは震えている。
(この世界にも土下座ってあるんだ!それにしてもなんで子鬼たちはこんなに怯えているんだ?)
そんなエンマの考えていることを察したのか?ゴブリン達は、自分の持ち物を差し出して、全力疾走で逃げ出した。
後には、呆気に取られたエンマとゴブリンたちの持ち物だけが残った。
「これって?わしが追剥した事にになるのかな?」
なぜこんな現象が起きたのか?
エンマは理解できなかったが、理由があった。
その理由はゴブリン達が弱かったからだ。
弱いゴブリン達は本能的にエンマが圧倒的強者であることを理解し、自分たちを見逃してもらうために、この様な行動に出たのであった。
「あの小鬼たち、お金持っていたんだ!コレは軟膏かな?それに一匹自分の腰巻を置いていったけど、こんな布切れ置いてってどうしろと言うんだ~~~!」
エンマの声が森に響く。
その声によって、新たな魔物が登場した。
今度の魔物は人間の倍以上の大きさがある大鬼。
またの名をオーガ。
オーガは躊躇なくエンマに、襲い掛かってきた。
エンマは素早く、攻撃を受け流し、オーガは勢いあまって転倒した。
「今度の大鬼はいきなり襲いかかってきたな!なんでだ?」
オーガがいきなり襲いかかってきたことにエンマは疑問に思ったのだが、この世界ではこれが普通であった。
さらに、このオーガには致命的な欠点があった。これまで強者と会ったことがないゆえの「無知」。
そのため、ゴブリンたちと違って、圧倒的強者であるエンマを理解していなかった。
転倒したオーガは立ち上がり、自分に恥をかかせた人間に向かって攻撃をしたが、また受け流されて、転倒。
エンマは、その隙に人体の急所であるアキレス腱を攻撃した。
「▽※★Δ――――」
初めて体験する痛みに声にならない声で叫び、のたうちまわるオーガ。
「こいつも人間と同じ急所のようだな!これなら、勝てる!」
そう言って、エンマは容赦なくオーガの各所に急所攻撃をし続けた。
一時間後。
文字通り真っ白になったオーガが倒れていた。
その顔は痛みによる恐怖で歪みまくった。
そして悩むエンマ。
「この大鬼どうしよう?」
オーガを倒したまではよかったが、この後の対処の仕方がわからないエンマは困っていた。
しばらく悩んだ末に出した結論は「仕方がない。町まで持っていこう」であった。
自分の倍以上の大きさがあるオーガを持上げて、エンマは町に帰って行った。
この後、エンマは町にオーガの死体を持ち込んだことにより、町の人たちから大目玉をくらうことになるのだが、それはまた別の話。
異世界に召喚され、冒険者になったエンマ。
さっそく依頼を受けるのだったが……。
森の真ん中でエンマは困惑していた。
「なぜ見つからないんだ……?」
薬草採取の依頼を受け、自生している森に入って一時間経ったが、今だ薬草を見つけることができなかった。
もしも、第三者がいたなら「エンマ、足元!」と言う場面だが、誰もいないため気づくこともなく、エンマはさらに森の奥に入っていく。
三十分後。
「ふう、やっと見つかった」
初めて薬草を見つけることができた。
「わし……この依頼向いていないのかもしれないな」
そんな事を考えている時に突然、茂みから魔物たちが飛び出してきた。
「なんだ!」
それは緑の子鬼。またの名をゴブリン。
エンマは襲われると思い、身を構えたが、次の瞬間。
ゴブリン達が全員顔から出るものが全て出た状態のまま、土下座した。
「な、何が起きているんだ?」
よく見れば、ゴブリンたちは震えている。
(この世界にも土下座ってあるんだ!それにしてもなんで子鬼たちはこんなに怯えているんだ?)
そんなエンマの考えていることを察したのか?ゴブリン達は、自分の持ち物を差し出して、全力疾走で逃げ出した。
後には、呆気に取られたエンマとゴブリンたちの持ち物だけが残った。
「これって?わしが追剥した事にになるのかな?」
なぜこんな現象が起きたのか?
エンマは理解できなかったが、理由があった。
その理由はゴブリン達が弱かったからだ。
弱いゴブリン達は本能的にエンマが圧倒的強者であることを理解し、自分たちを見逃してもらうために、この様な行動に出たのであった。
「あの小鬼たち、お金持っていたんだ!コレは軟膏かな?それに一匹自分の腰巻を置いていったけど、こんな布切れ置いてってどうしろと言うんだ~~~!」
エンマの声が森に響く。
その声によって、新たな魔物が登場した。
今度の魔物は人間の倍以上の大きさがある大鬼。
またの名をオーガ。
オーガは躊躇なくエンマに、襲い掛かってきた。
エンマは素早く、攻撃を受け流し、オーガは勢いあまって転倒した。
「今度の大鬼はいきなり襲いかかってきたな!なんでだ?」
オーガがいきなり襲いかかってきたことにエンマは疑問に思ったのだが、この世界ではこれが普通であった。
さらに、このオーガには致命的な欠点があった。これまで強者と会ったことがないゆえの「無知」。
そのため、ゴブリンたちと違って、圧倒的強者であるエンマを理解していなかった。
転倒したオーガは立ち上がり、自分に恥をかかせた人間に向かって攻撃をしたが、また受け流されて、転倒。
エンマは、その隙に人体の急所であるアキレス腱を攻撃した。
「▽※★Δ――――」
初めて体験する痛みに声にならない声で叫び、のたうちまわるオーガ。
「こいつも人間と同じ急所のようだな!これなら、勝てる!」
そう言って、エンマは容赦なくオーガの各所に急所攻撃をし続けた。
一時間後。
文字通り真っ白になったオーガが倒れていた。
その顔は痛みによる恐怖で歪みまくった。
そして悩むエンマ。
「この大鬼どうしよう?」
オーガを倒したまではよかったが、この後の対処の仕方がわからないエンマは困っていた。
しばらく悩んだ末に出した結論は「仕方がない。町まで持っていこう」であった。
自分の倍以上の大きさがあるオーガを持上げて、エンマは町に帰って行った。
この後、エンマは町にオーガの死体を持ち込んだことにより、町の人たちから大目玉をくらうことになるのだが、それはまた別の話。
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