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第二章 勇者の花嫁 魔王の花婿
第八話 前門後門の妨害!
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前回までのあらすじ
ノエルとバステルンの不毛な争いを止めるためにモフちゃんと共に城を抜け出そうとするシンタロー達の前に一匹の獣が立ちふさがった。
俺達の行く手を阻む一匹の獣……ではなく、獣の形をした顔だし着ぐるみを着た男だった。
「何者だ!」
「あたしはモフモフマスターを目指すミスターモフモフよ!」
突っ込む所が多すぎて、俺は混乱しかけたがある疑問が頭の中をよぎった。
「何所かで見た顔だな……」
俺の疑問にエドモントが答えた。
「シンタローさん!あの人は国境でモフちゃんさんをボディタッチさせろと喚いていた役人さんですよ!」
「そうか!でも、なんで?役人がこんな所にいるんだ?仕事はどうしたんだ?」
「クビになったわ!それでこの機会にモフモフマスターになることを決意したのよ!」
ミスターモフモフが即答した。
「それで何で俺達を襲うんだ?」
「襲うなんて人聞きの悪いことを!あたしはただモフモフちゃんに用があるだけよ!」
そう言って、俺の懐にいるモフちゃんを指差した。
「ここまでに来るのに九十九匹のモフモフを堪能したわ!」
それって?逆に言えば九十九匹のモフモフが犠牲になったのか?
「記念すべき百匹目のモフモフはその子って、決めていたのよ!」
「断る!」
俺は速攻で返事した。
「あたしは断ることを断るわ!」
話が通じない。
「シンタローさん!あの人は何を言っているんですか?」
「俺にもわからないが、危ない奴であることに間違いない!」
「大丈夫!大丈夫!痛くしないから!ちょっとモフモフするだけだから!」
ミスターモフモフは荒い鼻息と共に両手はワキワキと動かしながら、俺達に近づいてくる。
「こいつ!ノエルと同じタイプか!」
「どうやらそのようですね!」
ここはすぐさま後ろに下がって逃げるべきだが、それはできない。
なぜなら……後ろからノエルと魔王バステルンのゾンビのような声が聞こえてくる。
前門の着ぐるみミスターモフモフに後門のノエル&魔王バステルンに挟まれた。
「シンタローさん!どうするんですか?この状況!」
「エドモント!あのモフモフ親父に有効な魔法はないのか?」
「馬鹿に効く魔法はありません!」
「モフモフダイブ!」
俺達の会話をよそにミスターモフモフはモフちゃんに向かってモフモフダイブを繰り出した。
ノエルとバステルンの不毛な争いを止めるためにモフちゃんと共に城を抜け出そうとするシンタロー達の前に一匹の獣が立ちふさがった。
俺達の行く手を阻む一匹の獣……ではなく、獣の形をした顔だし着ぐるみを着た男だった。
「何者だ!」
「あたしはモフモフマスターを目指すミスターモフモフよ!」
突っ込む所が多すぎて、俺は混乱しかけたがある疑問が頭の中をよぎった。
「何所かで見た顔だな……」
俺の疑問にエドモントが答えた。
「シンタローさん!あの人は国境でモフちゃんさんをボディタッチさせろと喚いていた役人さんですよ!」
「そうか!でも、なんで?役人がこんな所にいるんだ?仕事はどうしたんだ?」
「クビになったわ!それでこの機会にモフモフマスターになることを決意したのよ!」
ミスターモフモフが即答した。
「それで何で俺達を襲うんだ?」
「襲うなんて人聞きの悪いことを!あたしはただモフモフちゃんに用があるだけよ!」
そう言って、俺の懐にいるモフちゃんを指差した。
「ここまでに来るのに九十九匹のモフモフを堪能したわ!」
それって?逆に言えば九十九匹のモフモフが犠牲になったのか?
「記念すべき百匹目のモフモフはその子って、決めていたのよ!」
「断る!」
俺は速攻で返事した。
「あたしは断ることを断るわ!」
話が通じない。
「シンタローさん!あの人は何を言っているんですか?」
「俺にもわからないが、危ない奴であることに間違いない!」
「大丈夫!大丈夫!痛くしないから!ちょっとモフモフするだけだから!」
ミスターモフモフは荒い鼻息と共に両手はワキワキと動かしながら、俺達に近づいてくる。
「こいつ!ノエルと同じタイプか!」
「どうやらそのようですね!」
ここはすぐさま後ろに下がって逃げるべきだが、それはできない。
なぜなら……後ろからノエルと魔王バステルンのゾンビのような声が聞こえてくる。
前門の着ぐるみミスターモフモフに後門のノエル&魔王バステルンに挟まれた。
「シンタローさん!どうするんですか?この状況!」
「エドモント!あのモフモフ親父に有効な魔法はないのか?」
「馬鹿に効く魔法はありません!」
「モフモフダイブ!」
俺達の会話をよそにミスターモフモフはモフちゃんに向かってモフモフダイブを繰り出した。
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