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第一章 勇者誕生
第二十一話 モフモフを汚す者と汚される者
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前回までのあらすじ
シンタローは追われる獣と追う者を(ゴム弾で)仕留めて、野営地に戻った。
俺達は斜め上を見上げていた。
「やめて~汚される!」
「よいではないか!よいではないか!」
ノエルによってジャイアントパンダもどきが汚されている。
その状況を俺はただ見ているだけしかできなかった。
いや、俺だけではない、エドモントもモフちゃんも、呆然と見ていることしかできなかった。
本当なら止めるべきところなのだが、すでに一人の犠牲者によって不可能と俺達は判断したからだ。
話は俺が仕留めた二匹の野営地まで引っ張って来たところから始まる。
ノエルは俺たちを見たとたん、顔中から出すもの出して襲いかかった。
そうエドモントの浮遊魔法で浮いているジャイアントパンダもどきの腹にダイブし、 顔中の液体をジャイアントパンダになすりつけながらモフモフを堪能していた。
俺はそんなノエルの暴走を止める為に縛り上げていた山賊を投げつけたが、山賊はノエルの左ストレートによってノックアウトされ、そのまま地面に犬神家状態で埋まってしまった。
「シンタローさん!どうするんですか?」
「どうするって?言われても、下手に動けば山賊の二の舞になるのは確実だ!」
「キュ!」(コクコク)
俺の結論にモフちゃんも首を縦に振って賛成する。
「仕方がない。こうなったら……」
「こうなったら……?」
「飯にしよう!」
「賛成です!」
「キュ!」(コクコク)
俺の結論にエドモントとモフちゃんは賛成した。
「シンタロー!ボクにもご飯!」
「あんた達!何でこの状況でメシが食えるの?」(怒)
ノエルはご飯をジャイアントパンダは回答を要求してきた。
「それ以外やることがないからだ!」
そう俺が答えると、モフちゃん、エドモント、ノエルは「ウンウン」と納得したが、ジャイアントパンダもどきは……。
「ふーーざーーけーーるーーな!!!」(大怒)
ジャイアントパンダもどきを無視して、俺は料理に取り掛かった。
三十分後。
「シンタローさん。これは何という料理なんですか?」
「キュ?」
「今晩はこの一品だけ?」
エドモント、モフちゃん、ノエルは困惑していた。
「ハンバーガーだ」
「「ハンバーガー?」」
「キュ?」
「前にハンバーグという肉料理を作ったことがあるだろう」
「そういえば!ありましたね」
「アレにパンを上下に挟んだのがハンバーガーだ」
「なぜ?今日はコレなんですか?」
「ノエルがジャイアントパンダもどきから降りないからだ!片手で食べられる物がいいと考えた結果だ」
「シンタローさんもノエルさんに対しては随分と甘くなりましたね」
「すでにあきらめの境地に達しているだけだ!本当に勇者(見習い)なのか?あやしくなってきた」
「ちょっと私の分の料理はないの?」
そう言って、抗議するジャイアントパンダもどき。
「安心しろ!お前専用の食べ物を用意した!」
「シンタローさん!それはどんな食べ物なんですか?」
「今見せる!」
俺はそう言って、竹をストレージから取り出し、ジャイアントパンダもどきに差し出した。
「……………………」
竹を受け取ったジャイアントパンダもどきは無言になり、受け取った竹で俺の頭を叩いた。
「なぜ?頭を叩く?」
「当たり前よ!!なんで緑の固い枝を食べなければならないのーー!!」
「シンタローさん!なぜ?緑の枝なんですか?」
「そうだよ!シンタロー!緑の枝なんてモフミちゃんが、かわいそうだよ!」
「キュ!」(コクコク)
「俺が知っている生き物(パンダ)はコレが主食だ!あとノエル何でその生き物に名前付けているんだ!元あった場所に帰してきなさい!」
「シンタローさん。後半はお母さんになっていますよ!」
「変な物を食べるんだね!」
「私をそんな変な生き物と一緒にするなーーーー!!!」
そんな俺達のやり取りをモフちゃんは呆れた表情で見るのだった。
シンタローは追われる獣と追う者を(ゴム弾で)仕留めて、野営地に戻った。
俺達は斜め上を見上げていた。
「やめて~汚される!」
「よいではないか!よいではないか!」
ノエルによってジャイアントパンダもどきが汚されている。
その状況を俺はただ見ているだけしかできなかった。
いや、俺だけではない、エドモントもモフちゃんも、呆然と見ていることしかできなかった。
本当なら止めるべきところなのだが、すでに一人の犠牲者によって不可能と俺達は判断したからだ。
話は俺が仕留めた二匹の野営地まで引っ張って来たところから始まる。
ノエルは俺たちを見たとたん、顔中から出すもの出して襲いかかった。
そうエドモントの浮遊魔法で浮いているジャイアントパンダもどきの腹にダイブし、 顔中の液体をジャイアントパンダになすりつけながらモフモフを堪能していた。
俺はそんなノエルの暴走を止める為に縛り上げていた山賊を投げつけたが、山賊はノエルの左ストレートによってノックアウトされ、そのまま地面に犬神家状態で埋まってしまった。
「シンタローさん!どうするんですか?」
「どうするって?言われても、下手に動けば山賊の二の舞になるのは確実だ!」
「キュ!」(コクコク)
俺の結論にモフちゃんも首を縦に振って賛成する。
「仕方がない。こうなったら……」
「こうなったら……?」
「飯にしよう!」
「賛成です!」
「キュ!」(コクコク)
俺の結論にエドモントとモフちゃんは賛成した。
「シンタロー!ボクにもご飯!」
「あんた達!何でこの状況でメシが食えるの?」(怒)
ノエルはご飯をジャイアントパンダは回答を要求してきた。
「それ以外やることがないからだ!」
そう俺が答えると、モフちゃん、エドモント、ノエルは「ウンウン」と納得したが、ジャイアントパンダもどきは……。
「ふーーざーーけーーるーーな!!!」(大怒)
ジャイアントパンダもどきを無視して、俺は料理に取り掛かった。
三十分後。
「シンタローさん。これは何という料理なんですか?」
「キュ?」
「今晩はこの一品だけ?」
エドモント、モフちゃん、ノエルは困惑していた。
「ハンバーガーだ」
「「ハンバーガー?」」
「キュ?」
「前にハンバーグという肉料理を作ったことがあるだろう」
「そういえば!ありましたね」
「アレにパンを上下に挟んだのがハンバーガーだ」
「なぜ?今日はコレなんですか?」
「ノエルがジャイアントパンダもどきから降りないからだ!片手で食べられる物がいいと考えた結果だ」
「シンタローさんもノエルさんに対しては随分と甘くなりましたね」
「すでにあきらめの境地に達しているだけだ!本当に勇者(見習い)なのか?あやしくなってきた」
「ちょっと私の分の料理はないの?」
そう言って、抗議するジャイアントパンダもどき。
「安心しろ!お前専用の食べ物を用意した!」
「シンタローさん!それはどんな食べ物なんですか?」
「今見せる!」
俺はそう言って、竹をストレージから取り出し、ジャイアントパンダもどきに差し出した。
「……………………」
竹を受け取ったジャイアントパンダもどきは無言になり、受け取った竹で俺の頭を叩いた。
「なぜ?頭を叩く?」
「当たり前よ!!なんで緑の固い枝を食べなければならないのーー!!」
「シンタローさん!なぜ?緑の枝なんですか?」
「そうだよ!シンタロー!緑の枝なんてモフミちゃんが、かわいそうだよ!」
「キュ!」(コクコク)
「俺が知っている生き物(パンダ)はコレが主食だ!あとノエル何でその生き物に名前付けているんだ!元あった場所に帰してきなさい!」
「シンタローさん。後半はお母さんになっていますよ!」
「変な物を食べるんだね!」
「私をそんな変な生き物と一緒にするなーーーー!!!」
そんな俺達のやり取りをモフちゃんは呆れた表情で見るのだった。
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