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王と反逆者
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「エリィ!」
大きな音を立てて開け放たれた扉の向こうに見えたのは、息を切らしたヴァルとルーベルト様、そして数人の騎士達でした。この場所は王と王妃の寝室にある隠し扉の先の隠し通路に繋がる部屋だったため、この部屋にヴァルが来る事はないのではないか…と思っていましたが、彼はちゃんと私を見つけてくれたようです。その事に、目の奥がツンとなり、言葉では表現しきれないほどの安堵が広がりました。
「ふ…やっと来たか…」
そう呟くブロム様でしたが…何だかその言い方だと来るのを待っていたようにも聞こえます。逃げるつもりだったのなら、私に構わずさっさと行ってしまえば済んだ事なので、もしかしたらそうなのでしょうか…でも、こうなってはその理由を聞ける状態でもありません。
「…っ!ブロム、エリィを返せ!」
ブロム様が私に剣先を向けているのを目にしたヴァルが、狼狽えてサッと顔色を変えました。ルーベルト様達も状況を察したのか、それ以上踏み込めずにいるようです。
「騒ぐな、ちゃんと返してやるよ。お前たち次第だがな」
「なんだと…!」
それは私を人質にして逃げるという意味でしょうか。まともに歩けもしない私を人質になど、足手まといでしかないでしょうに…ブロム様の言葉にヴァルの怒気が一層膨らんだように感じました。直ぐ近くにいるのに、今はその距離が酷く遠く感じられます。
「ブロム!どういうつもりだ?!」
別人のように感情を露にしたヴァルに私は目を瞠りましたが…それも二人の関係故なのでしょうか。その荒々しい言葉使いに、二人が親友だったのだと私は妙に納得してしまいました。
「愚問だな。俺の目的を知らぬお前でもあるまいに」
「何だと…!」
感情を露にし、激昂寸前にも見えるヴァルに対し、ブロム様は淡々とした態度でした。これまで見てきたのとは真逆な二人の態度に違和感がありますが、今の私にはその訳を考える余裕はありませんでした。
「さて、ジーク以外は外に出て貰おうか」
「何だと…」
「番がどうなってもいいのか?」
「…っ!」
ブロム様が私に剣先を近づけ、ヴァルをはじめとした騎士達が息を飲みました。やはりブロム様の目的は私達を傷つける事だったのでしょうか。私は剣先の近さを視界の端に捉えましたが、そのせいで僅かも動く事が出来ませんでした。
「…わかった。ルーベルト、皆を連れて下がれ」
「し、しかし陛下…」
「いいから下がれ」
静かに、でも圧を込めてそう命じたヴァルに、ルーベルト様は一瞬目を小さく見開きましたが、こうなっては命に従うしかないと察したのでしょう。小さく一礼をして名残惜しそうに出ていきました。ぱたんとドアの締まる音がやけに大きく感じました。
「これでいいか?」
「鍵を閉めろ。この場に観客は不要だ」
「…わかった」
ブロム様の言葉に、ヴァルは扉の鍵を閉めました。こうなってはルーベルト様達の助けが得られず、私の安堵感が急激に萎んでいくのを感じました。私が連れ去られなければ、こんな事にはならなかったのに…ヴァルを窮地に陥れた自分の不甲斐なさで息が苦しく感じられました。
「…抜け」
どうなるのかと成り行きを見守るしかなかった私は、その言葉の意味が直ぐには分かりませんでした。一体何が…と二人の様子を見つめていると、ブロム様は私から離れてヴァルの正面に立ちました。
「決着を、つけようか…」
「どうしても、か…」
二人の声は大きくはありませんでしたが、それでも私の耳には十分届く大きさでした。きっと外にいるルーベルト様達にも聞こえたでしょう。彼らは上位種の獣人で耳がいいのですから…ヴァルが静かに剣を抜きました。
「今更だろう?」
そう告げたブロム様がヴァルに襲い掛かりました。そこからは…剣と剣がぶつかり合う金属の音と、二人の足音が響くばかりです。あまりにも速い動きに、私はどちらが優勢なのかもわからず、ただ見つけているしか出来ませんでした。
こうしている間にもドアの向こうのルーベルト様達の元にと思うのですが…身体が思うように動かず、立ち上がる事も出来ません。どうやら疲労の影響か一層身体が動かなくなってしまったようです。昨日から丸一日眠っていて、水分すらも摂っていないのもマズかったでしょうか…
私が動けずに歯がゆい思いをしている間も、二人の打ち合いは続いていました。私は巻き込まれないように息を潜めてベッドの上で二人を見ているしか出来ません。
長く牢に繋がれていたブロム様ですが、それでもヴァルに引けを取らないのは凄いとしか言いようがありません。以前聞いた話では、ヴァルの方が剣技では上だったと聞きましたが…目の前の二人の様子では、その情報が少しも安心に繋がりませんでした。
それでも時間が経つにつれて…ブロム様の息が上がっているようにも見えました。先ほどお酒を飲んでいたせいでしょうか…それでもブロム様の闘志は揺るがないようで、全く終わりが見えませんでした。
変化の訪れは、一瞬でした。突然、二人の動きが止まったのです。
二人は抱き合うかのように向かい合っていました。何が起きたのかわからない私が二人を見つめていると、僅かにブロム様の唇が動いたように見えました。何かをヴァルに告げたのだと理解した瞬間、ヴァルが剣を引くと二人が離れて…ブロム様がその場に倒れ込みました。ヴァルの剣が赤く染まり、微かな錆びた臭いが私に元にも届きました。
「…ブロム…っ」
倒れたブロム様をヴァルが抱き起しました。その胸元は真っ赤に染まっていて…ようやく私は何が起きたのかを理解しましたが…余りの事にただただ見つめるしか出来ませんでした。
「…ジ…ク…」
ブロム様がゆるゆると手を上げると、それをヴァルが手に取りました。ヴァルの表情は私からはハッキリ見えませんが、ブロム様は…苦しそうな中にも笑みを浮かべていました。
「ブロム…どうして…」
「…や、くそ…を、は…たし…」
「……」
「…そ…だ、ろ…」
「……ああ」
「…こ、れ…を…」
そう言ってブロム様がポケットから封書を一枚取り出しました。ヴァルは暫しそれを凝視した後、そっと受け取って懐にしまいました。
「…、…、……」
「…そう、だな」
「…、……」
「……ブロム?」
最後の方のブロム様の声は、私には届きませんでした。でも、ヴァルには届いていたのでしょう、ヴァルは静かにそれに応えていました。程なくしてブロム様の手が、ゆるりと重力に従って床へと崩れ落ちました。暫くの間、空気が固まったかのような沈黙に包まれましたが…ヴァルはその名を呼んでブロム様をかき抱きました。その様子に、私は彼が私達とは違う世界に旅立ったのを感じました。
私は何も出来ず…ただその光景を息を詰めて見つめているしか出来ませんでした。もしかしてブロム様は、こうなる事を知っていた…いえ、もしかしたら望んでいたのでしょうか…
逃げようと思えば、その時間は十分にあった筈です。牢から出る事が可能だったのは、協力者がいたからだと聞いていますが、だったら外にも出られた筈です。それでも彼がここに残った理由は何だったのでしょうか…
ただ、何となくわかったような気がしたのは、ブロム様はヴァルと二人きりで会う事を望んでいたのではないか、という事でした。死罪の未来しかない彼にとっては、もしかしたらヴァルの手で…いいえ、それも私の勝手な感傷でしかありません…今は何もわからないのですから…
いつの間にか、ルーベルト様達が室内に入ってきました。彼らは目の前の景色に一瞬足を止めましたが…静かにその場で敬礼しました。それは古い友人を弔うためのものでしょうか…ルーベルト様にとっても、ブロム様は同年代の知り合い以上の関係だったと聞いています。
大きな音を立てて開け放たれた扉の向こうに見えたのは、息を切らしたヴァルとルーベルト様、そして数人の騎士達でした。この場所は王と王妃の寝室にある隠し扉の先の隠し通路に繋がる部屋だったため、この部屋にヴァルが来る事はないのではないか…と思っていましたが、彼はちゃんと私を見つけてくれたようです。その事に、目の奥がツンとなり、言葉では表現しきれないほどの安堵が広がりました。
「ふ…やっと来たか…」
そう呟くブロム様でしたが…何だかその言い方だと来るのを待っていたようにも聞こえます。逃げるつもりだったのなら、私に構わずさっさと行ってしまえば済んだ事なので、もしかしたらそうなのでしょうか…でも、こうなってはその理由を聞ける状態でもありません。
「…っ!ブロム、エリィを返せ!」
ブロム様が私に剣先を向けているのを目にしたヴァルが、狼狽えてサッと顔色を変えました。ルーベルト様達も状況を察したのか、それ以上踏み込めずにいるようです。
「騒ぐな、ちゃんと返してやるよ。お前たち次第だがな」
「なんだと…!」
それは私を人質にして逃げるという意味でしょうか。まともに歩けもしない私を人質になど、足手まといでしかないでしょうに…ブロム様の言葉にヴァルの怒気が一層膨らんだように感じました。直ぐ近くにいるのに、今はその距離が酷く遠く感じられます。
「ブロム!どういうつもりだ?!」
別人のように感情を露にしたヴァルに私は目を瞠りましたが…それも二人の関係故なのでしょうか。その荒々しい言葉使いに、二人が親友だったのだと私は妙に納得してしまいました。
「愚問だな。俺の目的を知らぬお前でもあるまいに」
「何だと…!」
感情を露にし、激昂寸前にも見えるヴァルに対し、ブロム様は淡々とした態度でした。これまで見てきたのとは真逆な二人の態度に違和感がありますが、今の私にはその訳を考える余裕はありませんでした。
「さて、ジーク以外は外に出て貰おうか」
「何だと…」
「番がどうなってもいいのか?」
「…っ!」
ブロム様が私に剣先を近づけ、ヴァルをはじめとした騎士達が息を飲みました。やはりブロム様の目的は私達を傷つける事だったのでしょうか。私は剣先の近さを視界の端に捉えましたが、そのせいで僅かも動く事が出来ませんでした。
「…わかった。ルーベルト、皆を連れて下がれ」
「し、しかし陛下…」
「いいから下がれ」
静かに、でも圧を込めてそう命じたヴァルに、ルーベルト様は一瞬目を小さく見開きましたが、こうなっては命に従うしかないと察したのでしょう。小さく一礼をして名残惜しそうに出ていきました。ぱたんとドアの締まる音がやけに大きく感じました。
「これでいいか?」
「鍵を閉めろ。この場に観客は不要だ」
「…わかった」
ブロム様の言葉に、ヴァルは扉の鍵を閉めました。こうなってはルーベルト様達の助けが得られず、私の安堵感が急激に萎んでいくのを感じました。私が連れ去られなければ、こんな事にはならなかったのに…ヴァルを窮地に陥れた自分の不甲斐なさで息が苦しく感じられました。
「…抜け」
どうなるのかと成り行きを見守るしかなかった私は、その言葉の意味が直ぐには分かりませんでした。一体何が…と二人の様子を見つめていると、ブロム様は私から離れてヴァルの正面に立ちました。
「決着を、つけようか…」
「どうしても、か…」
二人の声は大きくはありませんでしたが、それでも私の耳には十分届く大きさでした。きっと外にいるルーベルト様達にも聞こえたでしょう。彼らは上位種の獣人で耳がいいのですから…ヴァルが静かに剣を抜きました。
「今更だろう?」
そう告げたブロム様がヴァルに襲い掛かりました。そこからは…剣と剣がぶつかり合う金属の音と、二人の足音が響くばかりです。あまりにも速い動きに、私はどちらが優勢なのかもわからず、ただ見つけているしか出来ませんでした。
こうしている間にもドアの向こうのルーベルト様達の元にと思うのですが…身体が思うように動かず、立ち上がる事も出来ません。どうやら疲労の影響か一層身体が動かなくなってしまったようです。昨日から丸一日眠っていて、水分すらも摂っていないのもマズかったでしょうか…
私が動けずに歯がゆい思いをしている間も、二人の打ち合いは続いていました。私は巻き込まれないように息を潜めてベッドの上で二人を見ているしか出来ません。
長く牢に繋がれていたブロム様ですが、それでもヴァルに引けを取らないのは凄いとしか言いようがありません。以前聞いた話では、ヴァルの方が剣技では上だったと聞きましたが…目の前の二人の様子では、その情報が少しも安心に繋がりませんでした。
それでも時間が経つにつれて…ブロム様の息が上がっているようにも見えました。先ほどお酒を飲んでいたせいでしょうか…それでもブロム様の闘志は揺るがないようで、全く終わりが見えませんでした。
変化の訪れは、一瞬でした。突然、二人の動きが止まったのです。
二人は抱き合うかのように向かい合っていました。何が起きたのかわからない私が二人を見つめていると、僅かにブロム様の唇が動いたように見えました。何かをヴァルに告げたのだと理解した瞬間、ヴァルが剣を引くと二人が離れて…ブロム様がその場に倒れ込みました。ヴァルの剣が赤く染まり、微かな錆びた臭いが私に元にも届きました。
「…ブロム…っ」
倒れたブロム様をヴァルが抱き起しました。その胸元は真っ赤に染まっていて…ようやく私は何が起きたのかを理解しましたが…余りの事にただただ見つめるしか出来ませんでした。
「…ジ…ク…」
ブロム様がゆるゆると手を上げると、それをヴァルが手に取りました。ヴァルの表情は私からはハッキリ見えませんが、ブロム様は…苦しそうな中にも笑みを浮かべていました。
「ブロム…どうして…」
「…や、くそ…を、は…たし…」
「……」
「…そ…だ、ろ…」
「……ああ」
「…こ、れ…を…」
そう言ってブロム様がポケットから封書を一枚取り出しました。ヴァルは暫しそれを凝視した後、そっと受け取って懐にしまいました。
「…、…、……」
「…そう、だな」
「…、……」
「……ブロム?」
最後の方のブロム様の声は、私には届きませんでした。でも、ヴァルには届いていたのでしょう、ヴァルは静かにそれに応えていました。程なくしてブロム様の手が、ゆるりと重力に従って床へと崩れ落ちました。暫くの間、空気が固まったかのような沈黙に包まれましたが…ヴァルはその名を呼んでブロム様をかき抱きました。その様子に、私は彼が私達とは違う世界に旅立ったのを感じました。
私は何も出来ず…ただその光景を息を詰めて見つめているしか出来ませんでした。もしかしてブロム様は、こうなる事を知っていた…いえ、もしかしたら望んでいたのでしょうか…
逃げようと思えば、その時間は十分にあった筈です。牢から出る事が可能だったのは、協力者がいたからだと聞いていますが、だったら外にも出られた筈です。それでも彼がここに残った理由は何だったのでしょうか…
ただ、何となくわかったような気がしたのは、ブロム様はヴァルと二人きりで会う事を望んでいたのではないか、という事でした。死罪の未来しかない彼にとっては、もしかしたらヴァルの手で…いいえ、それも私の勝手な感傷でしかありません…今は何もわからないのですから…
いつの間にか、ルーベルト様達が室内に入ってきました。彼らは目の前の景色に一瞬足を止めましたが…静かにその場で敬礼しました。それは古い友人を弔うためのものでしょうか…ルーベルト様にとっても、ブロム様は同年代の知り合い以上の関係だったと聞いています。
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