53 / 85
連載
帰国する人々
しおりを挟む
「ええっ?カミラをラルセンで断罪出来ないんですか?」
ジーク様が執務に向かわれた後でラウラ達にこの話をしたところ、ラウラが納得出来ないと語気を強めてきました。積もりに積もった母国でのカミラの嫌がらせを思えば、余計にそう感じても仕方がないでしょう。
「でも、仕方がないわ。他国の王族をラルセンが処刑するのはリスクが高いもの」
「だね。私も断罪劇は見たかったけど、下手すると戦争になるし。そうなれば私達も前線に行かなきゃいけなくなるかもしれないから…」
「うう、それは困りますが…でも悔しいです…」
ラウラが言いたい事はとてもよくわかりますが、さすがに戦争になるのは避けたいです。そうなればジーク様だけでなくレイフ様やベルタさん、ルーベルト様も前線に行かなければいけなくなるかもしれませんし、そうでなくても誰かが傷つく事になります。あのカミラのために誰かが傷つくなんて…正直言ってカミラにそんな価値はありません。
「目の前で這いつくばらせてやりたかったのに…」
「あ~うん、そうだね。エリサ様の前で陛下に思いっきり拒否されて地団駄踏むの、見たかったかも…」
「そうですよ。死刑宣告されて、泣いて命乞いする姿も見たかったです」
「もう、二人とも悪趣味よ。でも、気持ちはわかるけれど…」
ユリア先生まで、二人を窘めるかと思いきや同意していました。どうやら皆さん、カミラの事は随分腹立たしく思っていたのですね。そんな風に思って下さっただけでも、私の溜飲が下る気がしました。だって、あのカミラにはこんな風に親身になってくれる友達がいる様には見えませんから。そういう意味では、未だに婚約者もいないカミラはもしかするとあまり幸せではなかったのかもしれません。だからと言って、今までされた事を水に流す事など出来そうもありませんが…
「カミラには相応の罰を与えると、父王や異母兄は言っていましたわ。だから、このまま無罪放免はない筈よ。そんな事をしたら同盟にひびが入るし、父王たちは王妃とその実家のこれまでの不正なども暴いて、追放するつもりのようよ」
「そうですか…その断罪劇も見たかったです!いっそ死刑になればいいのに」
ラウラはどうしても許しがたいのでしょうね。私は…いざとなると怖気づいてしまうみたいで、死罪と言われると躊躇してしまいます。
「でもまぁ、カミラ王女だけでなくユリウス王子の非常識さも他国にも知れてしまったから、あの二人が無罪放免はないと思うよ」
「そうね、あれだけ他国から言われたら、ルーズベールも無視も出来ないだろうし」
「あとは、ルーズベールの王族がユリウス王子と同類でない事を祈るしかないね」
「ああ、それは確かに…」
ユリア先生とベルタさんの話を聞きながら、私はその可能性について考えてしまいました。確かにあの国の王族が同じ様な思考回路だったら…かなり怖いですわね。話が通じない相手があんなにも怖いとは思いませんでしたし、それが王族ともなれば厄介極まりないですから。
そういう意味ではカミラなんて考えている事が丸わかりでしたから、ある意味安心でしたわね。まぁ、時々突拍子もない事をしますが、それでも目的はわかる分だけマシです。
それからさらに二日後、挨拶に訪れたのはマリーア様でした。
「明日には帰国しますわ」
エーギル様と一緒に挨拶に来られるかと思っていましたが、来られたのはマリーア様お一人でした。先日のユリウス王子の突撃もあって、エーギル様は遠慮されたそうです。あの後ユリウス王子を伴って会議に戻ったジーク様の怒りは相当なもので、虎人のエーギル様ですら身の危険を感じたのだとか。ジーク様は竜人にしては珍しく独占欲が弱いのだと思っていたそうですが、それが勘違いだと気が付いてしまった以上、エーギル様は私との接触は避けたいと言われたそうです。
「せっかく仲良くなれましたのに…残念ですわ」
「私もです。でも、また遊びに来ますわ」
「ええ、是非いらしてくださいね」
お互いに簡単に国外に出られる立場ではないので、次にお会い出来るのはいつになるでしょうか。それにマリーア様もいずれは、ルーズベールに輿入れするかもしれないのですよね。そうなってしまっては会う事もままならなくなるのでしょう。いえ、個人的には婚約解消になって欲しいと思ってしまいます。あのユリウス王子が相手では、心配が尽きそうにありませんから…
「ユリウス様の事はお気になさらないで。今回の事で兄も思うところがあったようで、母に婚約解消を提案すると言ってくれましたから」
「そうですか…無事解消される事を祈っていますわ」
「ありがとうございます。私もそうなって欲しいですわ」
ここは是非ともエーギル様に頑張って頂きたいですわね。ユリウス王子が面倒な方だとはっきりしましたし、今回の件で問題児と見られるのは避けられないでしょうから。
「婚約が解消されたらエリサ様に会いに参りますわ」
「ええ、早くその日が来るのをお祈りしています」
こうしてマリーア様もエーギル様と共に帰国されました。今回はマリーア様には何度も助けて頂いて感謝しかありません。早くあの不気味王子との婚約がなくなって、もっと素敵な方との出会いがありますようにと祈るしか出来ません。
ジーク様に相談すれば、何とかなるでしょうか…でも、他国の事に口を出すのはタブーなのですよね。それでマリーア様の立場が悪くなるのも避けたいですし…悩ましいところです。
マリーア様が帰国した翌日、結婚式からちょうど十日目には、父王が王妃とカミラを連れて帰国しました。これでラルセンに滞在していた王族や大使はほぼ帰国した事になりました。
父王たちの帰国が遅れたのは、カミラへの事情聴取があったからでした。ユリウス王子が逃げた先がカミラの貴族牢だったので、それに関係した調査が更に追加されたのです。これには異母兄のために帰国を遅らせたかった父王への援護射撃となり、またカミラの罪状が追加されたせいで、帰国後の王妃の実家へのけん制になりそうです。
父王とは、その後話をする機会がなく終わりました。父王からの面会の要求もなかったので、これ以上の会話を望んでいなかったのでしょうね。私としても今更感が強くて、会っても何を話せばいいのかと思っていたので、ほっとしている自分がいました。
ジーク様の話では、父王は他国の王族などと積極的に会談をして、今後の協力を求めていたのだとか。ラルセンとの同盟を機に、鎖国的だった国を徐々に開放したいのだと言っていたそうです。これはきっと異母兄が即位した後の事を考えての事で、今後マルダーンがいい方向に向かう布石となるのでしょう。
一方のユリウス王子は…まだ貴族牢でした。ルーズベールに使者を送るのに片道でも半月はかかるそうなので、返事が来るのはまだ先になりそうです。早く引き取りに来て頂きたいところですが…こればかりはどうしようもありませんわね。他国の王族が帰ってしまっただけに、何となくあの王子だけが残る事には不安を感じますが…
それでも、ユリウス王子を残して他国の王族たちが去った王宮内は、ようやく以前の静けさを取り戻したように感じました。何と言いますか、怒涛の二十日間でしたわね。ジーク様に本音を知られてしまった事、父王の本音と実情を知った事、トラブルに見舞われた結婚式とその後のカミラ達の突撃など、これまで王宮で静かに暮らしていた私にとってはどれも大きな出来事でした。
そして…式が終った私は、今度こそジーク様と向き合う事になります。その事に関しては…何と言いますか、気恥ずかしさや困惑する思いも混じって、とても複雑な気持ちです。今は…あの時の戸惑いや不安は影を薄めて、それ以外のものの方が大きくなっているからでしょうか…
それは、ジーク様からの贈り物が増えていく事に比例しているようにも感じました。髪飾りから始まって、小さな花束や可愛いアクセサリーに置物、珍しいお菓子などが一つずつ増える度に、私の心の中がほっこりと温かいものが少しずつ大きくなっているからです。お忙しい中でも律義に渡しに来られるのが、くすぐったいような恥ずかしいような不思議な感覚で、それは日に日に今までとは違うものに変わっていくようでした。
ジーク様が執務に向かわれた後でラウラ達にこの話をしたところ、ラウラが納得出来ないと語気を強めてきました。積もりに積もった母国でのカミラの嫌がらせを思えば、余計にそう感じても仕方がないでしょう。
「でも、仕方がないわ。他国の王族をラルセンが処刑するのはリスクが高いもの」
「だね。私も断罪劇は見たかったけど、下手すると戦争になるし。そうなれば私達も前線に行かなきゃいけなくなるかもしれないから…」
「うう、それは困りますが…でも悔しいです…」
ラウラが言いたい事はとてもよくわかりますが、さすがに戦争になるのは避けたいです。そうなればジーク様だけでなくレイフ様やベルタさん、ルーベルト様も前線に行かなければいけなくなるかもしれませんし、そうでなくても誰かが傷つく事になります。あのカミラのために誰かが傷つくなんて…正直言ってカミラにそんな価値はありません。
「目の前で這いつくばらせてやりたかったのに…」
「あ~うん、そうだね。エリサ様の前で陛下に思いっきり拒否されて地団駄踏むの、見たかったかも…」
「そうですよ。死刑宣告されて、泣いて命乞いする姿も見たかったです」
「もう、二人とも悪趣味よ。でも、気持ちはわかるけれど…」
ユリア先生まで、二人を窘めるかと思いきや同意していました。どうやら皆さん、カミラの事は随分腹立たしく思っていたのですね。そんな風に思って下さっただけでも、私の溜飲が下る気がしました。だって、あのカミラにはこんな風に親身になってくれる友達がいる様には見えませんから。そういう意味では、未だに婚約者もいないカミラはもしかするとあまり幸せではなかったのかもしれません。だからと言って、今までされた事を水に流す事など出来そうもありませんが…
「カミラには相応の罰を与えると、父王や異母兄は言っていましたわ。だから、このまま無罪放免はない筈よ。そんな事をしたら同盟にひびが入るし、父王たちは王妃とその実家のこれまでの不正なども暴いて、追放するつもりのようよ」
「そうですか…その断罪劇も見たかったです!いっそ死刑になればいいのに」
ラウラはどうしても許しがたいのでしょうね。私は…いざとなると怖気づいてしまうみたいで、死罪と言われると躊躇してしまいます。
「でもまぁ、カミラ王女だけでなくユリウス王子の非常識さも他国にも知れてしまったから、あの二人が無罪放免はないと思うよ」
「そうね、あれだけ他国から言われたら、ルーズベールも無視も出来ないだろうし」
「あとは、ルーズベールの王族がユリウス王子と同類でない事を祈るしかないね」
「ああ、それは確かに…」
ユリア先生とベルタさんの話を聞きながら、私はその可能性について考えてしまいました。確かにあの国の王族が同じ様な思考回路だったら…かなり怖いですわね。話が通じない相手があんなにも怖いとは思いませんでしたし、それが王族ともなれば厄介極まりないですから。
そういう意味ではカミラなんて考えている事が丸わかりでしたから、ある意味安心でしたわね。まぁ、時々突拍子もない事をしますが、それでも目的はわかる分だけマシです。
それからさらに二日後、挨拶に訪れたのはマリーア様でした。
「明日には帰国しますわ」
エーギル様と一緒に挨拶に来られるかと思っていましたが、来られたのはマリーア様お一人でした。先日のユリウス王子の突撃もあって、エーギル様は遠慮されたそうです。あの後ユリウス王子を伴って会議に戻ったジーク様の怒りは相当なもので、虎人のエーギル様ですら身の危険を感じたのだとか。ジーク様は竜人にしては珍しく独占欲が弱いのだと思っていたそうですが、それが勘違いだと気が付いてしまった以上、エーギル様は私との接触は避けたいと言われたそうです。
「せっかく仲良くなれましたのに…残念ですわ」
「私もです。でも、また遊びに来ますわ」
「ええ、是非いらしてくださいね」
お互いに簡単に国外に出られる立場ではないので、次にお会い出来るのはいつになるでしょうか。それにマリーア様もいずれは、ルーズベールに輿入れするかもしれないのですよね。そうなってしまっては会う事もままならなくなるのでしょう。いえ、個人的には婚約解消になって欲しいと思ってしまいます。あのユリウス王子が相手では、心配が尽きそうにありませんから…
「ユリウス様の事はお気になさらないで。今回の事で兄も思うところがあったようで、母に婚約解消を提案すると言ってくれましたから」
「そうですか…無事解消される事を祈っていますわ」
「ありがとうございます。私もそうなって欲しいですわ」
ここは是非ともエーギル様に頑張って頂きたいですわね。ユリウス王子が面倒な方だとはっきりしましたし、今回の件で問題児と見られるのは避けられないでしょうから。
「婚約が解消されたらエリサ様に会いに参りますわ」
「ええ、早くその日が来るのをお祈りしています」
こうしてマリーア様もエーギル様と共に帰国されました。今回はマリーア様には何度も助けて頂いて感謝しかありません。早くあの不気味王子との婚約がなくなって、もっと素敵な方との出会いがありますようにと祈るしか出来ません。
ジーク様に相談すれば、何とかなるでしょうか…でも、他国の事に口を出すのはタブーなのですよね。それでマリーア様の立場が悪くなるのも避けたいですし…悩ましいところです。
マリーア様が帰国した翌日、結婚式からちょうど十日目には、父王が王妃とカミラを連れて帰国しました。これでラルセンに滞在していた王族や大使はほぼ帰国した事になりました。
父王たちの帰国が遅れたのは、カミラへの事情聴取があったからでした。ユリウス王子が逃げた先がカミラの貴族牢だったので、それに関係した調査が更に追加されたのです。これには異母兄のために帰国を遅らせたかった父王への援護射撃となり、またカミラの罪状が追加されたせいで、帰国後の王妃の実家へのけん制になりそうです。
父王とは、その後話をする機会がなく終わりました。父王からの面会の要求もなかったので、これ以上の会話を望んでいなかったのでしょうね。私としても今更感が強くて、会っても何を話せばいいのかと思っていたので、ほっとしている自分がいました。
ジーク様の話では、父王は他国の王族などと積極的に会談をして、今後の協力を求めていたのだとか。ラルセンとの同盟を機に、鎖国的だった国を徐々に開放したいのだと言っていたそうです。これはきっと異母兄が即位した後の事を考えての事で、今後マルダーンがいい方向に向かう布石となるのでしょう。
一方のユリウス王子は…まだ貴族牢でした。ルーズベールに使者を送るのに片道でも半月はかかるそうなので、返事が来るのはまだ先になりそうです。早く引き取りに来て頂きたいところですが…こればかりはどうしようもありませんわね。他国の王族が帰ってしまっただけに、何となくあの王子だけが残る事には不安を感じますが…
それでも、ユリウス王子を残して他国の王族たちが去った王宮内は、ようやく以前の静けさを取り戻したように感じました。何と言いますか、怒涛の二十日間でしたわね。ジーク様に本音を知られてしまった事、父王の本音と実情を知った事、トラブルに見舞われた結婚式とその後のカミラ達の突撃など、これまで王宮で静かに暮らしていた私にとってはどれも大きな出来事でした。
そして…式が終った私は、今度こそジーク様と向き合う事になります。その事に関しては…何と言いますか、気恥ずかしさや困惑する思いも混じって、とても複雑な気持ちです。今は…あの時の戸惑いや不安は影を薄めて、それ以外のものの方が大きくなっているからでしょうか…
それは、ジーク様からの贈り物が増えていく事に比例しているようにも感じました。髪飾りから始まって、小さな花束や可愛いアクセサリーに置物、珍しいお菓子などが一つずつ増える度に、私の心の中がほっこりと温かいものが少しずつ大きくなっているからです。お忙しい中でも律義に渡しに来られるのが、くすぐったいような恥ずかしいような不思議な感覚で、それは日に日に今までとは違うものに変わっていくようでした。
75
お気に入りに追加
9,146
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。

愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
君は番じゃ無かったと言われた王宮からの帰り道、本物の番に拾われました
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ココはフラワーテイル王国と言います。確率は少ないけど、番に出会うと匂いで分かると言います。かく言う、私の両親は番だったみたいで、未だに甘い匂いがするって言って、ラブラブです。私もそんな両親みたいになりたいっ!と思っていたのに、私に番宣言した人からは、甘い匂いがしません。しかも、番じゃなかったなんて言い出しました。番婚約破棄?そんなの聞いた事無いわっ!!
打ちひしがれたライムは王宮からの帰り道、本物の番に出会えちゃいます。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です


義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。