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六章
通報される
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被災者限定にして人数制限を設けた上での治療は、その後は混乱なく進んだ。騎士がしっかりと警備しているのもあっただろう。夜も駐在しているので夜盗などが悪さをすることもなかった。
事が起きたのは、治療を始めてから七日目だった。
その日は朝らからラリー様は王宮に用があるため不在だったため、私とエリンさんとで治療にあたっていた。そこに騎士たちがやってきたのだ。
「神殿の許可もなく治療を行っていると通報があった。責任者は誰だ!」
居丈高なその態度に眉を顰めた。ここは貴族の敷地と知った上での態度だろうか。ユーニスとロバートが一瞬で臨戦態勢に入っていた。そうは言っても出て行かないわけにもいかないだろう。
「私ですが」
「お前が責任者か? 名を名乗れ!」
私もユーニスたちも、敢えて質素な服を着ていたため、貴族には見えなかったのだろうか。随分と横柄な態度に嫌悪感が増した。直ぐにユーニスとロバートが私たちを守る様に前に立った。
「名を名乗るというのなら、そちらが先に名乗るべきでしょう」
私よりも先に声を上げたのはロバートだった。いつもの穏やかな笑みを浮かべているが、決して目は笑っていなかった。
「平民風情が生意気な! 貴様らに名乗るほどではないが教えてやろう。私はナサニエル=クロフ子爵。王都の第二騎士団の中隊長だ」
「左様ですが。私はロバート=テオラー、子爵家の者です。ここはヘーゼルダイン辺境伯爵家の所有地です」
「お前が責任者か?」
「いいえ。ここの責任者はヘーゼルダイン辺境伯ローレンス様です」
「ロ、ローレンス様だと?」
騎士団に属しているだけあって、ラリー様の名はご存じだったらしい。いきなり顔色が変わった。
「し、しかし、いかなローレンス様とはいえ、許可なく治療することは禁止されているのだ。治療を行っている聖女を引き渡して頂こう」
どうやら彼らの目的は聖女だったらしい。ラリー様が心配していたことが現実となった。ここで治療していることが神殿の耳に届いた場合、何らかの動きがあるのではないかとラリー様は危惧されていたのだ。
「お断りいたしますわ」
さすがに放っておく事も出来ず、私は声を上げた。きっとロバートが何を言っても聞かない気がしたからだ。
「何だ、小娘が?」
「無礼者! このお方はローレンス様の奥方だぞ!」
「な、何だと……」
「クロフ子爵とか申しましたか。ヘーゼルダイン辺境伯の妻であり、セネット侯爵の当主でもあるアレクシアです。一体どういうことでしょうか?」
「こ、侯爵……?」
どうやら彼らはこの場所について何も調べずにやって来たらしい。普通は出動先のことを調べてから向かうのではないだろうか。ヘーゼルダイン辺境領では考えられないのだけど。
「き、騎士団に通報があったのだ。聖女の資格のない者が報酬を要求して治療を行っていると」
「報酬?」
「そうだ。聖女の力は国の宝。聖女は治療する際に金品のやり取りは禁止されているのだ」
だったら寄付金を要求している神殿はどうなのだ、と思った。そっちを先に調べて欲しいとも。民から苦情が出ていると聞くし、そちらの方がずっと問題だろう。
「そうですか。でしたらご心配なく。ここでは治療に対して対価は求めておりません。それに治療をしているのは私です」
「な、なんだと」
「私は聖女の家系でもあるセネット家の当主。我が家は神殿とは関係なく聖女の地位を王家から賜っています」
「た、確かにセネット侯爵家は聖女の家系だが……だが、そなたがセネット家の者だという証拠はあるのか?」
「証拠?」
「そ、そうだ。侯爵家の者がそんな粗末な身なりをする筈がないであろう!」
どうやらこのクロフ子爵はどうやら発想が貧しいらしい。
「このような場で活動するのですから当然ですわ。ドレスなど動きにくく汚れてしまうではありませんか。公爵家の貴婦人でも、慈善事業を行う場合はドレスなど着ませんけれど? クロフ子爵家では慈善事業をなさらないの?」
この様子ではやっていないのだろう。やっていてもこの子爵では気にした事もないのかもしれない。
「ば、馬鹿にするな! と、とにかく聖女の資格なく治療をするのは違法行為だ。一緒に来て貰おう!」
「お断りします。アレクシア様には指一本触れさせませんわ」
「な、何だ、お前は?!」
「私はヘーゼルダイン辺境伯の義妹であるユーニスですわ。どうしてもというのであればヘーゼルダイン辺境伯に先に確認を。それとも、後で本物だったとしてあなたが責任を負う覚悟はおありですの?」
「う、うるさい! 女風情が生意気だぞ!」
「それを言うならクロフ子爵、あなたは子爵でありながら辺境伯家の私たちへのその物言いはなんですの?」
「な……!」
普段は身分を出すことのないユーニスだったが、さすがにクロフ子爵の態度は許し難かったらしい。それに彼女は女だからと言われるのが大嫌いだった。それは実父のトイ伯爵の影響だろう。
結局、クロフ子爵はそのまま騎士を率いて戻っていった。我がヘーゼルダイン辺境伯家の騎士たちが臨戦態勢に入ったのを目の当たりにしたのが大きかっただろう。王都で安寧の中で過ごす騎士と、隣国との緊張状態の渦中にある辺境伯の騎士では格が違う。彼らの緊張感を漲られた雰囲気に負けたのだ。
まぁ、半分以上はユーニスとロバートに口で勝てなかったことが大きいだろう。もし間違いだった場合、彼らは十分な調べもせずに行動したと罰せられる可能性が高いからだ。それくらい我が国の平民と貴族、そして上位貴族と下位貴族の差は大きいのだ。
「それにしても、通報したのは誰なのかしら?」
「はっきりした事は分かりませんが……神殿の可能性もありますね」
「やっぱりそう思う?」
「はい。ローレンス様がお戻りになったら詳しく報告致します。騎士団内部のことでしたら、おそらくローレンス様が調べればすぐに判明するかと」
元々ラリー様は騎士団長だったし、今の騎士団長はバイアット侯爵でラリー様と親友と言ってもいい間柄だ。彼に頼めば通報した者はわかるだろう。
事が起きたのは、治療を始めてから七日目だった。
その日は朝らからラリー様は王宮に用があるため不在だったため、私とエリンさんとで治療にあたっていた。そこに騎士たちがやってきたのだ。
「神殿の許可もなく治療を行っていると通報があった。責任者は誰だ!」
居丈高なその態度に眉を顰めた。ここは貴族の敷地と知った上での態度だろうか。ユーニスとロバートが一瞬で臨戦態勢に入っていた。そうは言っても出て行かないわけにもいかないだろう。
「私ですが」
「お前が責任者か? 名を名乗れ!」
私もユーニスたちも、敢えて質素な服を着ていたため、貴族には見えなかったのだろうか。随分と横柄な態度に嫌悪感が増した。直ぐにユーニスとロバートが私たちを守る様に前に立った。
「名を名乗るというのなら、そちらが先に名乗るべきでしょう」
私よりも先に声を上げたのはロバートだった。いつもの穏やかな笑みを浮かべているが、決して目は笑っていなかった。
「平民風情が生意気な! 貴様らに名乗るほどではないが教えてやろう。私はナサニエル=クロフ子爵。王都の第二騎士団の中隊長だ」
「左様ですが。私はロバート=テオラー、子爵家の者です。ここはヘーゼルダイン辺境伯爵家の所有地です」
「お前が責任者か?」
「いいえ。ここの責任者はヘーゼルダイン辺境伯ローレンス様です」
「ロ、ローレンス様だと?」
騎士団に属しているだけあって、ラリー様の名はご存じだったらしい。いきなり顔色が変わった。
「し、しかし、いかなローレンス様とはいえ、許可なく治療することは禁止されているのだ。治療を行っている聖女を引き渡して頂こう」
どうやら彼らの目的は聖女だったらしい。ラリー様が心配していたことが現実となった。ここで治療していることが神殿の耳に届いた場合、何らかの動きがあるのではないかとラリー様は危惧されていたのだ。
「お断りいたしますわ」
さすがに放っておく事も出来ず、私は声を上げた。きっとロバートが何を言っても聞かない気がしたからだ。
「何だ、小娘が?」
「無礼者! このお方はローレンス様の奥方だぞ!」
「な、何だと……」
「クロフ子爵とか申しましたか。ヘーゼルダイン辺境伯の妻であり、セネット侯爵の当主でもあるアレクシアです。一体どういうことでしょうか?」
「こ、侯爵……?」
どうやら彼らはこの場所について何も調べずにやって来たらしい。普通は出動先のことを調べてから向かうのではないだろうか。ヘーゼルダイン辺境領では考えられないのだけど。
「き、騎士団に通報があったのだ。聖女の資格のない者が報酬を要求して治療を行っていると」
「報酬?」
「そうだ。聖女の力は国の宝。聖女は治療する際に金品のやり取りは禁止されているのだ」
だったら寄付金を要求している神殿はどうなのだ、と思った。そっちを先に調べて欲しいとも。民から苦情が出ていると聞くし、そちらの方がずっと問題だろう。
「そうですか。でしたらご心配なく。ここでは治療に対して対価は求めておりません。それに治療をしているのは私です」
「な、なんだと」
「私は聖女の家系でもあるセネット家の当主。我が家は神殿とは関係なく聖女の地位を王家から賜っています」
「た、確かにセネット侯爵家は聖女の家系だが……だが、そなたがセネット家の者だという証拠はあるのか?」
「証拠?」
「そ、そうだ。侯爵家の者がそんな粗末な身なりをする筈がないであろう!」
どうやらこのクロフ子爵はどうやら発想が貧しいらしい。
「このような場で活動するのですから当然ですわ。ドレスなど動きにくく汚れてしまうではありませんか。公爵家の貴婦人でも、慈善事業を行う場合はドレスなど着ませんけれど? クロフ子爵家では慈善事業をなさらないの?」
この様子ではやっていないのだろう。やっていてもこの子爵では気にした事もないのかもしれない。
「ば、馬鹿にするな! と、とにかく聖女の資格なく治療をするのは違法行為だ。一緒に来て貰おう!」
「お断りします。アレクシア様には指一本触れさせませんわ」
「な、何だ、お前は?!」
「私はヘーゼルダイン辺境伯の義妹であるユーニスですわ。どうしてもというのであればヘーゼルダイン辺境伯に先に確認を。それとも、後で本物だったとしてあなたが責任を負う覚悟はおありですの?」
「う、うるさい! 女風情が生意気だぞ!」
「それを言うならクロフ子爵、あなたは子爵でありながら辺境伯家の私たちへのその物言いはなんですの?」
「な……!」
普段は身分を出すことのないユーニスだったが、さすがにクロフ子爵の態度は許し難かったらしい。それに彼女は女だからと言われるのが大嫌いだった。それは実父のトイ伯爵の影響だろう。
結局、クロフ子爵はそのまま騎士を率いて戻っていった。我がヘーゼルダイン辺境伯家の騎士たちが臨戦態勢に入ったのを目の当たりにしたのが大きかっただろう。王都で安寧の中で過ごす騎士と、隣国との緊張状態の渦中にある辺境伯の騎士では格が違う。彼らの緊張感を漲られた雰囲気に負けたのだ。
まぁ、半分以上はユーニスとロバートに口で勝てなかったことが大きいだろう。もし間違いだった場合、彼らは十分な調べもせずに行動したと罰せられる可能性が高いからだ。それくらい我が国の平民と貴族、そして上位貴族と下位貴族の差は大きいのだ。
「それにしても、通報したのは誰なのかしら?」
「はっきりした事は分かりませんが……神殿の可能性もありますね」
「やっぱりそう思う?」
「はい。ローレンス様がお戻りになったら詳しく報告致します。騎士団内部のことでしたら、おそらくローレンス様が調べればすぐに判明するかと」
元々ラリー様は騎士団長だったし、今の騎士団長はバイアット侯爵でラリー様と親友と言ってもいい間柄だ。彼に頼めば通報した者はわかるだろう。
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読んで下さいってありがとうございます。
ゆっくりになりますが、更新再会しました。
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