172 / 213
六章
リネット様の婚約披露パーティー
しおりを挟む
リード侯爵家は、建国以来の名家…ではなく、わりと新興の侯爵家だ。元は臣籍降下した王族で、三代後には伯爵家に降爵される公爵だったけれど、他国との戦いで功績を上げたため、侯爵家に叙せられた経緯を持つ。長い目で見れば王家にも連なる一族なので、王家との繋がりも強かった。
その影響もあって、ジョシュア様は王太子殿下の側近の一人に選ばれた。王太子殿下と年が近かったのもあるし、剣の腕が素晴らしくて護衛としても一石二鳥だったのだろう。
そのジョシュア様には同じ一族の婚約者がいたが、その父親が汚職に関わっていた事が判明したため、父親は投獄された。一族は爵位を返上し、妻は夫と離縁し、婚約者だった娘は母の実家を頼って隣国に渡ったという。この国にいてもろくな結婚はもう望めなかったからだ。
そこに、怪我を理由に王太子殿下の婚約者候補を辞退して領地に引きこもっていたリネット様との婚約話が出た。リネット様の兄のマーティン様が、ジョシュア様と同じく王太子殿下の側近だったのも影響しただろう。誠実で将来性のあるジョシュア様に、マグワイヤ公爵も婚約を認めたという。
「リード侯爵令息、マグワイヤ公爵令嬢、ご婚約おめでとう」
「ジョシュア様、リネット様、ご婚約おめでとうございます」
「ありがとうございます、ヘーゼルダイン辺境伯、辺境伯夫人」
「ヘーゼルダイン辺境伯様、アレクシア様ありがとうございます」
今日のリネット様は、ジョシュア様の瞳の色でもある灰色がかった青色のドレスだった。差し色にはリネット様の瞳の色の新緑色と、ジョシュア様の髪色でもあるハニーブラウンが使われていてパッと見は落ち着いているけれど、少し大人びた顔立ちのリネット様にはよく似合っていた。確かにリネット様はパステルカラーは似合わないだろう。彼女の品のある佇まいは明るい色よりも少し落ち着いた色合いの方がずっと似合っていた。
「ふふ、ジョシュア様の色のドレス、とてもお似合いですわ」
「そう?ちょっと恥ずかしいわね、お揃いのドレスって」
「ええ。そのお気持ち、よくわかりますわ…」
「アレクシア様も、今日はお揃い感が凄いですわ」
「やっぱり…ちょっとやり過ぎじゃないかと思うのだけど…」
「ううん、それくらいでちょうどよかったわよ。ほら」
そう言ってリネット様はある方向に視線を向けると…そこにはガードナー公爵令嬢の姿があった。その姿を見て…私はラリー様がこの色のドレスを選んだ意味が分かった。
ガードナー公爵令嬢のドレスは、空色の青に金色の差し色だったからだ。
「あれって…もしかして…」
「ええ、ヘーゼルダイン辺境伯様のお色に合わせた、のでしょうね…」
嫌な予感は嫌な確信に変わった。今日、青い衣装でなかったのは幸いだった。
ガードナー公爵令嬢は亜麻色の髪に深緑の瞳だ。そんな彼女が自分の色を一切含まない青や金色のドレスを着るのは不自然だろう。ラリー様を意識しているのは明白だったけれど、その表情は冴えないものだった。
いつもラリー様は自分の色を私に着せていたから、それを見越して今日のドレスを準備したのだろう。なのに完全に当てが外れて、困惑しているのかもしれない。
「ヘーゼルダイン辺境伯様、そのお色はわざとですのね」
「ふふ、さすがは聡明と名高いマグワイヤ公爵令嬢ですね。その通りですよ。こんな事もあろうかと思って、今日はシアの色にしたのです」
そう言ってにっこり笑ったラリー様に、ジョシュア様とリネット様は苦笑していた。
確かにこうも色が被らなければ、二人の間には何もないとイメージさせられるだろうし、少なくともラリー様がガードナー公爵令嬢に思うところはないと印象付けられるだろう。
そして、私の実家がないに等しい事は広く知られているから、ドレスの手配を全てラリー様がしている事も理解しているだろう。その上でのこの衣装は、ラリー様なりの意思表示だと貴族なら察する筈だ。
「叔父上!」
まだまだ招待客への挨拶が続くリネット様達から離れた私達は、王太子殿下に声を掛けられた。王族が貴族の婚約披露のパーティーに出るのは珍しいが、今日は側近と側近の妹の婚約だからだろう。今日は妃殿下もご一緒だった。
「王太子殿下、妃殿下、ご無沙汰しております」
「お久しぶりですわ。ヘーゼルダイン辺境伯様、アレクシア様も」
「王太子殿下と妃殿下、お久しぶりでございます」
エリオット様の婚約者だった頃から、お二人には何かと気にかけて頂いたけれど…あんな事があった今でも優しい笑みを向けられる事に私は安堵した。
「叔父上は…中々に独占欲がお強いのですね」
「こんなに愛らしい妻ですからね。変な虫が付かないかと心配なのですよ」
「まぁ」
「私が妻に夢中だという事をアピールしておきたくてね」
ラリー様の言葉に、王太子殿下も妃殿下も、彼らに付き従っていた側近たちも生温かい笑みを浮かべた。確かに今回の衣装はやり過ぎだと思う。
一方で、それだけではない事もわかっていらっしゃるのだろう。これは…ガードナー公爵令嬢やリドリー侯爵令嬢、そしてリドリー侯爵へのけん制でもあるのだ。
「セネット家は我が国にとって重要な存在だからね。是非とも叔父上との間に愛らしい御子を産んで頂いて、セネットの血を繋いで欲しいものだね」
「そうですわね。きっとお美しくて優秀な御子がお生まれになるでしょうね」
「ああ、セネットの聖女は、その血で力を受け継ぐと言うから」
王太子殿下との会話は、近くにいる貴族たちも耳を傾けていた。いつだって王族の会話を貴族は注視しているのだ。王太子殿下の言葉は、リドリー侯爵達へのけん制なのは明白だった。
王太子殿下の元を辞した私達は、会場の壁際に移動した。ここにはイスが並べられていて、ちょっと休めるようになっているのだ。ラリー様は空いたイスに私を座らせてくれた。
「疲れただろう、シア?
「そうですわね、少し…」
実を言えばかなり疲れたけれど、さすがにそれを正直に言う事は出来なかった。そんな事を言えば直ぐに帰ろうと言い出すのがラリー様だ。あまり早く帰ってはリネット様達に余計な心配をかけてしまうから、それは避けたかった。
「飲み物を取ってこよう」
「ありがとうございます」
そう言ってラリー様は飲み物を取りに行かれた。給仕に頼めば持って来てくれるが、それをしないところがラリー様らしい。
ほぅ…と視線を下げて息をつくと、視線の先に影が差した。
「まぁ、ヘーゼルダイン辺境伯夫人、お久しぶりですわね」
影の主は、ガードナー公爵令嬢だった。
その影響もあって、ジョシュア様は王太子殿下の側近の一人に選ばれた。王太子殿下と年が近かったのもあるし、剣の腕が素晴らしくて護衛としても一石二鳥だったのだろう。
そのジョシュア様には同じ一族の婚約者がいたが、その父親が汚職に関わっていた事が判明したため、父親は投獄された。一族は爵位を返上し、妻は夫と離縁し、婚約者だった娘は母の実家を頼って隣国に渡ったという。この国にいてもろくな結婚はもう望めなかったからだ。
そこに、怪我を理由に王太子殿下の婚約者候補を辞退して領地に引きこもっていたリネット様との婚約話が出た。リネット様の兄のマーティン様が、ジョシュア様と同じく王太子殿下の側近だったのも影響しただろう。誠実で将来性のあるジョシュア様に、マグワイヤ公爵も婚約を認めたという。
「リード侯爵令息、マグワイヤ公爵令嬢、ご婚約おめでとう」
「ジョシュア様、リネット様、ご婚約おめでとうございます」
「ありがとうございます、ヘーゼルダイン辺境伯、辺境伯夫人」
「ヘーゼルダイン辺境伯様、アレクシア様ありがとうございます」
今日のリネット様は、ジョシュア様の瞳の色でもある灰色がかった青色のドレスだった。差し色にはリネット様の瞳の色の新緑色と、ジョシュア様の髪色でもあるハニーブラウンが使われていてパッと見は落ち着いているけれど、少し大人びた顔立ちのリネット様にはよく似合っていた。確かにリネット様はパステルカラーは似合わないだろう。彼女の品のある佇まいは明るい色よりも少し落ち着いた色合いの方がずっと似合っていた。
「ふふ、ジョシュア様の色のドレス、とてもお似合いですわ」
「そう?ちょっと恥ずかしいわね、お揃いのドレスって」
「ええ。そのお気持ち、よくわかりますわ…」
「アレクシア様も、今日はお揃い感が凄いですわ」
「やっぱり…ちょっとやり過ぎじゃないかと思うのだけど…」
「ううん、それくらいでちょうどよかったわよ。ほら」
そう言ってリネット様はある方向に視線を向けると…そこにはガードナー公爵令嬢の姿があった。その姿を見て…私はラリー様がこの色のドレスを選んだ意味が分かった。
ガードナー公爵令嬢のドレスは、空色の青に金色の差し色だったからだ。
「あれって…もしかして…」
「ええ、ヘーゼルダイン辺境伯様のお色に合わせた、のでしょうね…」
嫌な予感は嫌な確信に変わった。今日、青い衣装でなかったのは幸いだった。
ガードナー公爵令嬢は亜麻色の髪に深緑の瞳だ。そんな彼女が自分の色を一切含まない青や金色のドレスを着るのは不自然だろう。ラリー様を意識しているのは明白だったけれど、その表情は冴えないものだった。
いつもラリー様は自分の色を私に着せていたから、それを見越して今日のドレスを準備したのだろう。なのに完全に当てが外れて、困惑しているのかもしれない。
「ヘーゼルダイン辺境伯様、そのお色はわざとですのね」
「ふふ、さすがは聡明と名高いマグワイヤ公爵令嬢ですね。その通りですよ。こんな事もあろうかと思って、今日はシアの色にしたのです」
そう言ってにっこり笑ったラリー様に、ジョシュア様とリネット様は苦笑していた。
確かにこうも色が被らなければ、二人の間には何もないとイメージさせられるだろうし、少なくともラリー様がガードナー公爵令嬢に思うところはないと印象付けられるだろう。
そして、私の実家がないに等しい事は広く知られているから、ドレスの手配を全てラリー様がしている事も理解しているだろう。その上でのこの衣装は、ラリー様なりの意思表示だと貴族なら察する筈だ。
「叔父上!」
まだまだ招待客への挨拶が続くリネット様達から離れた私達は、王太子殿下に声を掛けられた。王族が貴族の婚約披露のパーティーに出るのは珍しいが、今日は側近と側近の妹の婚約だからだろう。今日は妃殿下もご一緒だった。
「王太子殿下、妃殿下、ご無沙汰しております」
「お久しぶりですわ。ヘーゼルダイン辺境伯様、アレクシア様も」
「王太子殿下と妃殿下、お久しぶりでございます」
エリオット様の婚約者だった頃から、お二人には何かと気にかけて頂いたけれど…あんな事があった今でも優しい笑みを向けられる事に私は安堵した。
「叔父上は…中々に独占欲がお強いのですね」
「こんなに愛らしい妻ですからね。変な虫が付かないかと心配なのですよ」
「まぁ」
「私が妻に夢中だという事をアピールしておきたくてね」
ラリー様の言葉に、王太子殿下も妃殿下も、彼らに付き従っていた側近たちも生温かい笑みを浮かべた。確かに今回の衣装はやり過ぎだと思う。
一方で、それだけではない事もわかっていらっしゃるのだろう。これは…ガードナー公爵令嬢やリドリー侯爵令嬢、そしてリドリー侯爵へのけん制でもあるのだ。
「セネット家は我が国にとって重要な存在だからね。是非とも叔父上との間に愛らしい御子を産んで頂いて、セネットの血を繋いで欲しいものだね」
「そうですわね。きっとお美しくて優秀な御子がお生まれになるでしょうね」
「ああ、セネットの聖女は、その血で力を受け継ぐと言うから」
王太子殿下との会話は、近くにいる貴族たちも耳を傾けていた。いつだって王族の会話を貴族は注視しているのだ。王太子殿下の言葉は、リドリー侯爵達へのけん制なのは明白だった。
王太子殿下の元を辞した私達は、会場の壁際に移動した。ここにはイスが並べられていて、ちょっと休めるようになっているのだ。ラリー様は空いたイスに私を座らせてくれた。
「疲れただろう、シア?
「そうですわね、少し…」
実を言えばかなり疲れたけれど、さすがにそれを正直に言う事は出来なかった。そんな事を言えば直ぐに帰ろうと言い出すのがラリー様だ。あまり早く帰ってはリネット様達に余計な心配をかけてしまうから、それは避けたかった。
「飲み物を取ってこよう」
「ありがとうございます」
そう言ってラリー様は飲み物を取りに行かれた。給仕に頼めば持って来てくれるが、それをしないところがラリー様らしい。
ほぅ…と視線を下げて息をつくと、視線の先に影が差した。
「まぁ、ヘーゼルダイン辺境伯夫人、お久しぶりですわね」
影の主は、ガードナー公爵令嬢だった。
134
読んで下さいってありがとうございます。
ゆっくりになりますが、更新再会しました。
ゆっくりになりますが、更新再会しました。
お気に入りに追加
3,615
あなたにおすすめの小説
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
召喚聖女に嫌われた召喚娘
ざっく
恋愛
闇に引きずり込まれてやってきた異世界。しかし、一緒に来た見覚えのない女の子が聖女だと言われ、亜優は放置される。それに文句を言えば、聖女に悲しげにされて、その場の全員に嫌われてしまう。
どうにか、仕事を探し出したものの、聖女に嫌われた娘として、亜優は魔物が闊歩するという森に捨てられてしまった。そこで出会った人に助けられて、亜優は安全な場所に帰る。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
大好きだった旦那様に離縁され家を追い出されましたが、騎士団長様に拾われ溺愛されました
Karamimi
恋愛
2年前に両親を亡くしたスカーレットは、1年前幼馴染で3つ年上のデビッドと結婚した。両親が亡くなった時もずっと寄り添ってくれていたデビッドの為に、毎日家事や仕事をこなすスカーレット。
そんな中迎えた結婚1年記念の日。この日はデビッドの為に、沢山のご馳走を作って待っていた。そしていつもの様に帰ってくるデビッド。でもデビッドの隣には、美しい女性の姿が。
「俺は彼女の事を心から愛している。悪いがスカーレット、どうか俺と離縁して欲しい。そして今すぐ、この家から出て行ってくれるか?」
そうスカーレットに言い放ったのだ。何とか考え直して欲しいと訴えたが、全く聞く耳を持たないデビッド。それどころか、スカーレットに数々の暴言を吐き、ついにはスカーレットの荷物と共に、彼女を追い出してしまった。
荷物を持ち、泣きながら街を歩くスカーレットに声をかけて来たのは、この街の騎士団長だ。一旦騎士団長の家に保護してもらったスカーレットは、さっき起こった出来事を騎士団長に話した。
「なんてひどい男だ!とにかく落ち着くまで、ここにいるといい」
行く当てもないスカーレットは結局騎士団長の家にお世話になる事に
※他サイトにも投稿しています
よろしくお願いします
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
いつだって二番目。こんな自分とさよならします!
椿蛍
恋愛
小説『二番目の姫』の中に転生した私。
ヒロインは第二王女として生まれ、いつも脇役の二番目にされてしまう運命にある。
ヒロインは婚約者から嫌われ、両親からは差別され、周囲も冷たい。
嫉妬したヒロインは暴走し、ラストは『お姉様……。私を救ってくれてありがとう』ガクッ……で終わるお話だ。
そんなヒロインはちょっとね……って、私が転生したのは二番目の姫!?
小説どおり、私はいつも『二番目』扱い。
いつも第一王女の姉が優先される日々。
そして、待ち受ける死。
――この運命、私は変えられるの?
※表紙イラストは作成者様からお借りしてます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】中継ぎ聖女だとぞんざいに扱われているのですが、守護騎士様の呪いを解いたら聖女ですらなくなりました。
氷雨そら
恋愛
聖女召喚されたのに、100年後まで魔人襲来はないらしい。
聖女として異世界に召喚された私は、中継ぎ聖女としてぞんざいに扱われていた。そんな私をいつも守ってくれる、守護騎士様。
でも、なぜか予言が大幅にずれて、私たちの目の前に、魔人が現れる。私を庇った守護騎士様が、魔神から受けた呪いを解いたら、私は聖女ですらなくなってしまって……。
「婚約してほしい」
「いえ、責任を取らせるわけには」
守護騎士様の誘いを断り、誰にも迷惑をかけないよう、王都から逃げ出した私は、辺境に引きこもる。けれど、私を探し当てた、聖女様と呼んで、私と一定の距離を置いていたはずの守護騎士様の様子は、どこか以前と違っているのだった。
元守護騎士と元聖女の溺愛のち少しヤンデレ物語。
小説家になろう様にも、投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
今日も旦那は愛人に尽くしている~なら私もいいわよね?~
コトミ
恋愛
結婚した夫には愛人がいた。辺境伯の令嬢であったビオラには男兄弟がおらず、子爵家のカールを婿として屋敷に向かい入れた。半年の間は良かったが、それから事態は急速に悪化していく。伯爵であり、領地も統治している夫に平民の愛人がいて、屋敷の隣にその愛人のための別棟まで作って愛人に尽くす。こんなことを我慢できる夫人は私以外に何人いるのかしら。そんな考えを巡らせながら、ビオラは毎日夫の代わりに領地の仕事をこなしていた。毎晩夫のカールは愛人の元へ通っている。その間ビオラは休む暇なく仕事をこなした。ビオラがカールに反論してもカールは「君も愛人を作ればいいじゃないか」の一点張り。我慢の限界になったビオラはずっと大切にしてきた屋敷を飛び出した。
そしてその飛び出した先で出会った人とは?
(できる限り毎日投稿を頑張ります。誤字脱字、世界観、ストーリー構成、などなどはゆるゆるです)
hotランキング1位入りしました。ありがとうございます
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
姉の婚約者であるはずの第一王子に「お前はとても優秀だそうだから、婚約者にしてやってもいい」と言われました。
ふまさ
恋愛
「お前はとても優秀だそうだから、婚約者にしてやってもいい」
ある日の休日。家族に疎まれ、蔑まれながら育ったマイラに、第一王子であり、姉の婚約者であるはずのヘイデンがそう告げた。その隣で、姉のパメラが偉そうにふんぞりかえる。
「ぞんぶんに感謝してよ、マイラ。あたしがヘイデン殿下に口添えしたんだから!」
一方的に条件を押し付けられ、望まぬまま、第一王子の婚約者となったマイラは、それでもつかの間の安らぎを手に入れ、歓喜する。
だって。
──これ以上の幸せがあるなんて、知らなかったから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる