168 / 213
六章
事の真相は…
しおりを挟む
申し出を断られたリドリー侯爵令嬢は、その後もラリー様とガードナー公爵令嬢がいかに愛し合っていたか、二人の愛がいかに素晴らしいかを一方的に語ると、断ったにも関わらず二人をお願いしますと言って帰って行った。
「あれが大聖女ですか…」
「え?ええ…」
「不倫を推奨するような方が大聖女とは…この国は大丈夫なのでしょうか…」
「全くだわ…」
ユーニスが怒りよりも呆れの表情を浮かべたのは、余りにもあり得ない言動に毒牙を抜かれたせいだろうか。ああも自信満々に不倫を推奨されてしまうと、自分の感覚がおかしいのかと思いそうだった。
全く、どこの国に不倫を推奨する大聖女がいるのか…しかも、王子に嫁いだ公爵令嬢が純潔を他の相手で散らしていたなど、世間に知られたら国際問題にもなるというのに…
ラリー様の立場を思って、私が何も言わないと踏んでの発言なのかもしれないけど…それにしても迂闊すぎるだろう。
「アレクシア様、あんな戯言はお気になさらずに」
「ええ、ありがとう、ユーニス」
ラリー様は何もないと仰ったし、王族に嫁ぐ娘が純潔を失う意味を理解していないラリー様とは思えなかった。
でも…ガードナー公爵令嬢が嫁いだのは十年以上前で、ラリー様もお若い頃だったから、恋情に任せて…がなかったとは言い切れない。
私は実のところ、ラリー様の事はヘーゼルダインに来てからの事しか知らない。ラリー様がヘーゼルダインに養子に入ったのは私が十二歳の時で、王弟時代のラリー様の事は知らないのだ。
「シア、どうかしたか?」
「え?」
既に夕闇に包まれた頃に、ようやくラリー様が戻って来られた。今日はこれでも早い方で、数日ぶりに一緒に夕食を共にし、今は湯浴みも終えて夫婦の寝室で寛いでいるところに、急に声を掛けられた。どうやらぼんやりしていたらしい…その原因は…昼間のリドリー侯爵令嬢に言われた事だった。そんな事はないと思うけれど、もしかして…と思ってしまう自分がいたのだ。
「いえ、大した事では…」
「今日はリドリー侯爵令嬢が来たんだって?」
「え?ええ」
今まさに考えていた人物の事を指摘されて、思わずドキッとした。
「彼女と面識があったとは聞いていなかったが…」
「いえ、ありませんわ。急にいらっしゃったので私もびっくりしました」
私がそう答えると、ラリー様が僅かに眉をしかめた。何だろう…
「令嬢の用件はなんだったの?」
「それ、は…」
ラリー様にはっきり尋ねられて、私は直ぐにどう答えるべきかわからずに迷ってしまった。パトリシア様との仲はどうだったのですか?本当に愛し合っていたのですか?純潔を捧げたと言うのは本当ですか‥?
そう思うのだけど…それをストレートに聞くのも憚れた。何と言うか、プライベートに土足で踏み込むような気がしたからだ。いくら夫婦になったとはいえ、過去の事まで口を挟みたくはないのだけど…
「…っ、ラリー様…」
私がどう答えようかと考えていると、いきなり後ろから抱きしめられた。ラリー様も既に寝る準備が済んで夜着だから、身体の熱が直に伝わってきた。
「シア?」
「…っ」
耳元で囁くように名を呼ばれて、思わず身体がビクッとなった。いや、夫婦だし、そう言う事は何度も経験しているから今更なのだけど…心の準備がない状態でされるのはまだ慣れそうになかった。
「どうかしたの?何か言われた?」
「そ、そういう訳では…」
「そう?では、どうしてためらっている?」
「そ、そんな事は…」
ここまでくると、尋問を受けているような感じがしてきた。ラリー様は普段からお優しいけれど、時々尋問官になるから困ってしまう。こういう時は…洗いざらい白状しないと許して貰えないのだ。それだけならまだいい。実際には…ラリー様流のお仕置きが待っている。それだけは…阻止したいのだ。
「…という事がありました」
結局、洗いざらい白状させられてしまった。何だか負けた気がするけれど…今日はお仕置きだけは阻止したかった。
だって明日はリネット様からお茶に誘われているのだ。リネット様は近々婚約されて、その後は花嫁修業も兼ねて王都に留まられるし、私も領地に戻れば会うのは難しくなる。お仕置きをされたら、明日のお茶会に行けるかどうか…それが心配だ。
「なるほど…私がガードナー公爵令嬢と、ね…」
始めは苦虫を潰したような表情で聞いていらしたラリー様だったけれど、最後には薄く笑顔を浮かべていた。その笑顔が…何だか薄ら寒い気がするのは気のせいだろうか…笑顔なのにその感情は真逆にも見える。
「それで…シアはどうしてためらっていたの?」
「ためらってって…」
「こういう事は直ぐに私に確認する事だろう?」
「で、でも…ラリー様がそんな事をなさるとは…」
「思わなかったわけじゃないよね?そうだったら、直ぐに話してくれただろうから」
「な…」
「それに、あんなに沈んだ表情を浮かべたりもしなかっただろう?」
「そ、れは…」
しまった、と思ったけれど…後の祭りだった。ラリー様の笑顔が…一層深くなった。
「私のシアへの想いを信じてくれなかったとは…悲しい限りだよ」
そう言ってにっこり笑顔を浮かべたラリー様は、男性かと思うほどに綺麗で…妖艶だった。そしてそんなラリー様に私は…あの後、しっかりお仕置きをされてしまった。そりゃあもう、翌日起き上がるのが辛いくらいに。
「ああ、心配しないで。リドリー侯爵令嬢の言っている事は根も葉もない話だ。私はガードナー公爵令嬢を好ましいと思った事は一度もないからね。それに…今はシア一筋だ」
翌朝、ベッドに沈む私にそう言って、ラリー様は笑顔で執務に向かっていった。
「あれが大聖女ですか…」
「え?ええ…」
「不倫を推奨するような方が大聖女とは…この国は大丈夫なのでしょうか…」
「全くだわ…」
ユーニスが怒りよりも呆れの表情を浮かべたのは、余りにもあり得ない言動に毒牙を抜かれたせいだろうか。ああも自信満々に不倫を推奨されてしまうと、自分の感覚がおかしいのかと思いそうだった。
全く、どこの国に不倫を推奨する大聖女がいるのか…しかも、王子に嫁いだ公爵令嬢が純潔を他の相手で散らしていたなど、世間に知られたら国際問題にもなるというのに…
ラリー様の立場を思って、私が何も言わないと踏んでの発言なのかもしれないけど…それにしても迂闊すぎるだろう。
「アレクシア様、あんな戯言はお気になさらずに」
「ええ、ありがとう、ユーニス」
ラリー様は何もないと仰ったし、王族に嫁ぐ娘が純潔を失う意味を理解していないラリー様とは思えなかった。
でも…ガードナー公爵令嬢が嫁いだのは十年以上前で、ラリー様もお若い頃だったから、恋情に任せて…がなかったとは言い切れない。
私は実のところ、ラリー様の事はヘーゼルダインに来てからの事しか知らない。ラリー様がヘーゼルダインに養子に入ったのは私が十二歳の時で、王弟時代のラリー様の事は知らないのだ。
「シア、どうかしたか?」
「え?」
既に夕闇に包まれた頃に、ようやくラリー様が戻って来られた。今日はこれでも早い方で、数日ぶりに一緒に夕食を共にし、今は湯浴みも終えて夫婦の寝室で寛いでいるところに、急に声を掛けられた。どうやらぼんやりしていたらしい…その原因は…昼間のリドリー侯爵令嬢に言われた事だった。そんな事はないと思うけれど、もしかして…と思ってしまう自分がいたのだ。
「いえ、大した事では…」
「今日はリドリー侯爵令嬢が来たんだって?」
「え?ええ」
今まさに考えていた人物の事を指摘されて、思わずドキッとした。
「彼女と面識があったとは聞いていなかったが…」
「いえ、ありませんわ。急にいらっしゃったので私もびっくりしました」
私がそう答えると、ラリー様が僅かに眉をしかめた。何だろう…
「令嬢の用件はなんだったの?」
「それ、は…」
ラリー様にはっきり尋ねられて、私は直ぐにどう答えるべきかわからずに迷ってしまった。パトリシア様との仲はどうだったのですか?本当に愛し合っていたのですか?純潔を捧げたと言うのは本当ですか‥?
そう思うのだけど…それをストレートに聞くのも憚れた。何と言うか、プライベートに土足で踏み込むような気がしたからだ。いくら夫婦になったとはいえ、過去の事まで口を挟みたくはないのだけど…
「…っ、ラリー様…」
私がどう答えようかと考えていると、いきなり後ろから抱きしめられた。ラリー様も既に寝る準備が済んで夜着だから、身体の熱が直に伝わってきた。
「シア?」
「…っ」
耳元で囁くように名を呼ばれて、思わず身体がビクッとなった。いや、夫婦だし、そう言う事は何度も経験しているから今更なのだけど…心の準備がない状態でされるのはまだ慣れそうになかった。
「どうかしたの?何か言われた?」
「そ、そういう訳では…」
「そう?では、どうしてためらっている?」
「そ、そんな事は…」
ここまでくると、尋問を受けているような感じがしてきた。ラリー様は普段からお優しいけれど、時々尋問官になるから困ってしまう。こういう時は…洗いざらい白状しないと許して貰えないのだ。それだけならまだいい。実際には…ラリー様流のお仕置きが待っている。それだけは…阻止したいのだ。
「…という事がありました」
結局、洗いざらい白状させられてしまった。何だか負けた気がするけれど…今日はお仕置きだけは阻止したかった。
だって明日はリネット様からお茶に誘われているのだ。リネット様は近々婚約されて、その後は花嫁修業も兼ねて王都に留まられるし、私も領地に戻れば会うのは難しくなる。お仕置きをされたら、明日のお茶会に行けるかどうか…それが心配だ。
「なるほど…私がガードナー公爵令嬢と、ね…」
始めは苦虫を潰したような表情で聞いていらしたラリー様だったけれど、最後には薄く笑顔を浮かべていた。その笑顔が…何だか薄ら寒い気がするのは気のせいだろうか…笑顔なのにその感情は真逆にも見える。
「それで…シアはどうしてためらっていたの?」
「ためらってって…」
「こういう事は直ぐに私に確認する事だろう?」
「で、でも…ラリー様がそんな事をなさるとは…」
「思わなかったわけじゃないよね?そうだったら、直ぐに話してくれただろうから」
「な…」
「それに、あんなに沈んだ表情を浮かべたりもしなかっただろう?」
「そ、れは…」
しまった、と思ったけれど…後の祭りだった。ラリー様の笑顔が…一層深くなった。
「私のシアへの想いを信じてくれなかったとは…悲しい限りだよ」
そう言ってにっこり笑顔を浮かべたラリー様は、男性かと思うほどに綺麗で…妖艶だった。そしてそんなラリー様に私は…あの後、しっかりお仕置きをされてしまった。そりゃあもう、翌日起き上がるのが辛いくらいに。
「ああ、心配しないで。リドリー侯爵令嬢の言っている事は根も葉もない話だ。私はガードナー公爵令嬢を好ましいと思った事は一度もないからね。それに…今はシア一筋だ」
翌朝、ベッドに沈む私にそう言って、ラリー様は笑顔で執務に向かっていった。
146
読んで下さいってありがとうございます。
ゆっくりになりますが、更新再会しました。
ゆっくりになりますが、更新再会しました。
お気に入りに追加
3,615
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
筆頭婚約者候補は「一抜け」を叫んでさっさと逃げ出した
基本二度寝
恋愛
王太子には婚約者候補が二十名ほどいた。
その中でも筆頭にいたのは、顔よし頭良し、すべての条件を持っていた公爵家の令嬢。
王太子を立てることも忘れない彼女に、ひとつだけ不満があった。
【完結】断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
古堂 素央
恋愛
【完結】
「なんでわたしを突き落とさないのよ」
学園の廊下で、見知らぬ女生徒に声をかけられた公爵令嬢ハナコ。
階段から転げ落ちたことをきっかけに、ハナコは自分が乙女ゲームの世界に生まれ変わったことを知る。しかもハナコは悪役令嬢のポジションで。
しかしなぜかヒロインそっちのけでぐいぐいハナコに迫ってくる攻略対象の王子。その上、王子は前世でハナコがこっぴどく振った瓶底眼鏡の山田そっくりで。
ギロチンエンドか瓶底眼鏡とゴールインするか。選択を迫られる中、他の攻略対象の好感度まで上がっていって!?
悪役令嬢? 断罪ざまぁ? いいえ、冴えない王子と結ばれるくらいなら、ノシつけてヒロインに押しつけます!
黒ヒロインの陰謀を交わしつつ、無事ハナコは王子の魔の手から逃げ切ることはできるのか!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】私はいてもいなくても同じなのですね ~三人姉妹の中でハズレの私~
紺青
恋愛
マルティナはスコールズ伯爵家の三姉妹の中でハズレの存在だ。才媛で美人な姉と愛嬌があり可愛い妹に挟まれた地味で不器用な次女として、家族の世話やフォローに振り回される生活を送っている。そんな自分を諦めて受け入れているマルティナの前に、マルティナの思い込みや常識を覆す存在が現れて―――家族にめぐまれなかったマルティナが、強引だけど優しいブラッドリーと出会って、少しずつ成長し、別離を経て、再生していく物語。
※三章まで上げて落とされる鬱展開続きます。
※因果応報はありますが、痛快爽快なざまぁはありません。
※なろうにも掲載しています。
【完】聖女じゃないと言われたので、大好きな人と一緒に旅に出ます!
えとう蜜夏☆コミカライズ中
恋愛
ミレニア王国にある名もなき村の貧しい少女のミリアは酒浸りの両親の代わりに家族や妹の世話を懸命にしていたが、その妹や周囲の子ども達からは蔑まれていた。
ミリアが八歳になり聖女の素質があるかどうかの儀式を受けると聖女見習いに選ばれた。娼館へ売り払おうとする母親から逃れマルクト神殿で聖女見習いとして修業することになり、更に聖女見習いから聖女候補者として王都の大神殿へと推薦された。しかし、王都の大神殿の聖女候補者は貴族令嬢ばかりで、平民のミリアは虐げられることに。
その頃、大神殿へ行商人見習いとしてやってきたテオと知り合い、見習いの新人同士励まし合い仲良くなっていく。
十五歳になるとミリアは次期聖女に選ばれヘンリー王太子と婚約することになった。しかし、ヘンリー王太子は平民のミリアを気に入らず婚約破棄をする機会を伺っていた。
そして、十八歳を迎えたミリアは王太子に婚約破棄と国外追放の命を受けて、全ての柵から解放される。
「これで私は自由だ。今度こそゆっくり眠って美味しいもの食べよう」
テオとずっと一緒にいろんな国に行ってみたいね。
21.11.7~8、ホットランキング・小説・恋愛部門で一位となりました! 皆様のおかげです。ありがとうございました。
※「小説家になろう」さまにも掲載しております。
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
現聖女ですが、王太子妃様が聖女になりたいというので、故郷に戻って結婚しようと思います。
和泉鷹央
恋愛
聖女は十年しか生きられない。
この悲しい運命を変えるため、ライラは聖女になるときに精霊王と二つの契約をした。
それは期間満了後に始まる約束だったけど――
一つ……一度、死んだあと蘇生し、王太子の側室として本来の寿命で死ぬまで尽くすこと。
二つ……王太子が国王となったとき、国民が苦しむ政治をしないように側で支えること。
ライラはこの契約を承諾する。
十年後。
あと半月でライラの寿命が尽きるという頃、王太子妃ハンナが聖女になりたいと言い出した。
そして、王太子は聖女が農民出身で王族に相応しくないから、婚約破棄をすると言う。
こんな王族の為に、死ぬのは嫌だな……王太子妃様にあとを任せて、村に戻り幼馴染の彼と結婚しよう。
そう思い、ライラは聖女をやめることにした。
他の投稿サイトでも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
召喚聖女に嫌われた召喚娘
ざっく
恋愛
闇に引きずり込まれてやってきた異世界。しかし、一緒に来た見覚えのない女の子が聖女だと言われ、亜優は放置される。それに文句を言えば、聖女に悲しげにされて、その場の全員に嫌われてしまう。
どうにか、仕事を探し出したものの、聖女に嫌われた娘として、亜優は魔物が闊歩するという森に捨てられてしまった。そこで出会った人に助けられて、亜優は安全な場所に帰る。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】「俺は2番目に好きな女と結婚するんだ」と言っていた婚約者と婚約破棄したいだけだったのに、なぜか聖女になってしまいました
As-me.com
恋愛
完結しました。
とある日、偶然にも婚約者が「俺は2番目に好きな女と結婚するんだ」とお友達に楽しそうに宣言するのを聞いてしまいました。
例え2番目でもちゃんと愛しているから結婚にはなんの問題も無いとおっしゃっていますが……そんな婚約者様がとんでもない問題児だと発覚します。
なんてことでしょう。愛も無い、信頼も無い、領地にメリットも無い。そんな無い無い尽くしの婚約者様と結婚しても幸せになれる気がしません。
ねぇ、婚約者様。私はあなたと結婚なんてしたくありませんわ。絶対婚約破棄しますから!
あなたはあなたで、1番好きな人と結婚してくださいな。
※この作品は『「俺は2番目に好きな女と結婚するんだ」と婚約者が言っていたので、1番好きな女性と結婚させてあげることにしました。 』を書き直しています。内容はほぼ一緒ですが、細かい設定や登場人物の性格などを書き直す予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる