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六章
ユーニスの立場
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「たった今からお前は平民だ。これでもこいつを妻にと望むか?」
ロバートとの結婚の許しを得に行ったユーニスの願いは、頑なな父によって叶わなかった。トイ伯爵はユーニスに勘当を言い渡した上、ロバートにそれでも妻にと望むかと問いかけたのだ。貴族にとって、勘当はすなわち平民になる事を意味し、死を宣告されるに等しい厳しい罰でもある。通常、勘当された子女を夫や妻にと望む事などあり得ない。
「勿論です。私が望むのは、ユーニス一人ですから」
「なっ…」
ロバートの明瞭な答えと、それに戸惑う伯爵の声が、隣の部屋にいる私達にも届いた。伯爵は知らないし、理解出来ないだろうが、ユーニスは女性にしておくのが惜しいくらいに有能なのだ。そんな彼女に惚れたロバートが、勘当されたくらいで諦める筈がない。既に彼はお義父様に相談して、様々な手を打っているのだ。
「それでは、この書面にサインをお願いします」
「サインだと?」
「ええ、これはユーニスを伯爵家から除籍するための書類です」
「な…」
「さぁ、お父様、いえ、トイ伯爵、サインを」
ロバートもユーニスも容赦なかった。特にユーニスは父親の性格をよくわかっていて、この場で除籍するための書類にサインさせるつもりだったのだ。彼女に言わせれば、喧嘩するたびに勘当だと言っていたので、それを逆手に取る気満々だったのだ。
「じょ、除籍の意味を分かっているのか?」
「ええ、勿論ですわ。これまでに何度も勘当だと言われておりましたから、ちゃんと調べてありますの」
「だが、勘当されれば子爵家と言え、結婚は…」
「そこも陛下や王妃様に相談済みですのでご心配なく」
「何だと?」
ここまで用意周到に、いや、陛下達にまで知られているとあって、伯爵はかなり戸惑っているようだった。姿が見えないのがもどかしい。
でも、ユーニスも容赦ないわね。陛下達に相談済みだなんて言われたら、伯爵としては立場がないだろうに。元より父を嫌っていたユーニスは、縁が切れて清々しそうだけど。
「ふっ、ふざけるな!わしを馬鹿にしているのか!小賢しい!女のくせに!」
「別に馬鹿になどしていませんわ。そんな価値もありませんし」
「何だと!」
伯爵の憎々しげな声と共に、何かが割れる音がした。どうやらトイ伯爵は思い通りにならない現状に苛立ち、物に当たり始めたらしい。被害に遭ったのはティーカップだろうか。
「シア、そろそろ…」
「…そうですわね」
トイ伯爵が激昂したらしいのを感じ取ったラリー様が私に声をかけた。向かい側の席にいたユーニスの母親もため息を付くと小さく頷いた。潮時だろう。私はラリー様に続いて隣の部屋に向かった。その後をユーニスの母が続いた。
隣の部屋の前までくると、言い争う声は一層大きく聞こえてきた。とは言っても、一方的に伯爵が怒鳴っているように聞こえたが。でも、さすがに二人が心配だ。ラリー様が私に振り返ったので小さく頷くと、ドアを開いた。
「な…っ!」
いきなり現れた私達に、トイ伯爵はこれでもかと言うほどに目を開いて驚きを露にした。それもそうだろう、陛下の弟でもあるラリー様がいるのだ。未だにラリー様は準王族の扱いだし、それは私も同じだ。一介の伯爵家では侯爵家の者が訪れる機会も珍しい。
「あ、貴方様は…」
「久しいな、トイ伯爵」
「王弟殿下…」
驚きすぎたのだろうか、トイ伯爵の口から出た言葉は、昔のラリー様の称号だった。でも、殆どの貴族は王弟殿下と呼んでいる期間が長いから仕方がない。ラリー様が辺境伯になったのは六年ほど前で、王弟だった期間は四倍以上なのだから。
「話は聞かせて貰ったよ。残念ながらユーニスを勘当されるとか。そう言う事であれば、彼女の身柄は私が預かろう」
「お、王弟殿下が…ですか?」
「ああ。彼女は有能だし、我が妻の大切な友人でもあるからね」
「……」
隣の部屋で話を聞かれていると察した伯爵は。それ以上は何も言えず、諦めるしか選択肢はなかった。力なく除籍のための書類にサインをすると、その書類をユーニスが手にしてラリー様に恭しく手渡した。
「兄王や王妃様からも、ユーニスを頼むと言われているからね。丁重に扱うから心配無用だ」
「……」
最後まで伯爵はユーニスとロバートの結婚を認めようとはしなかった。彼は権威主義が強いだけでなく、没落した自身を認める事が出来ないだけに、思い通りにならないとこうして黙り込むのは有名な話だった。
話し合える余地があればユーニスは何度も許しを得るために通っただろうけど、それが無理だと言う事を彼女はとっくの昔に理解していた。残念だけど、こんな方法では後味が悪いけど、こちらもずっと王都にいるわけではないし、伯爵の相手をしていられる余裕もない。
「…それで、ユーニスをどうされるおつもりだ?」
それでも別れ際、伯爵はそう問いかけてきた。少しは親心が残っていたのだろうか…
「ユーニスは義父の養女として迎える」
「な…」
「私の妹という形になるな。その上で我がヘーゼルダイン辺境伯家の筆頭分家でもあるテイラー家に嫁ぐ」
「辺境伯家の…」
まさか王弟であるラリー様の妹扱いになるとは思いもしなかったのだろう。伯爵は呆然とした表情でラリー様を見上げていた。
実を言うと、最初は私の養子にする予定だったのだ。ただ、私の養子にするにはユーニスの方が年上になり、さすがにどうかという話になって、ラリー様がそれじゃお義父様の養子にしようと言い出してこうなったのだ。
ユーニスがお義父様の養子としてテイラー家に嫁げば、ロバートはヘーゼルダイン主家の娘を娶った形になって立場も強化されるし、ユーニスもトイ伯爵家から嫁ぐよりも立場が強くなる。今後もヘーゼルダインで暮らすユーニスにとっては、これ以上ない援護射撃になるだろう。
それに私とユーニスが義理の形でも姉妹になれるのだ。それは私にとっても喜ばしい事だった。
ロバートとの結婚の許しを得に行ったユーニスの願いは、頑なな父によって叶わなかった。トイ伯爵はユーニスに勘当を言い渡した上、ロバートにそれでも妻にと望むかと問いかけたのだ。貴族にとって、勘当はすなわち平民になる事を意味し、死を宣告されるに等しい厳しい罰でもある。通常、勘当された子女を夫や妻にと望む事などあり得ない。
「勿論です。私が望むのは、ユーニス一人ですから」
「なっ…」
ロバートの明瞭な答えと、それに戸惑う伯爵の声が、隣の部屋にいる私達にも届いた。伯爵は知らないし、理解出来ないだろうが、ユーニスは女性にしておくのが惜しいくらいに有能なのだ。そんな彼女に惚れたロバートが、勘当されたくらいで諦める筈がない。既に彼はお義父様に相談して、様々な手を打っているのだ。
「それでは、この書面にサインをお願いします」
「サインだと?」
「ええ、これはユーニスを伯爵家から除籍するための書類です」
「な…」
「さぁ、お父様、いえ、トイ伯爵、サインを」
ロバートもユーニスも容赦なかった。特にユーニスは父親の性格をよくわかっていて、この場で除籍するための書類にサインさせるつもりだったのだ。彼女に言わせれば、喧嘩するたびに勘当だと言っていたので、それを逆手に取る気満々だったのだ。
「じょ、除籍の意味を分かっているのか?」
「ええ、勿論ですわ。これまでに何度も勘当だと言われておりましたから、ちゃんと調べてありますの」
「だが、勘当されれば子爵家と言え、結婚は…」
「そこも陛下や王妃様に相談済みですのでご心配なく」
「何だと?」
ここまで用意周到に、いや、陛下達にまで知られているとあって、伯爵はかなり戸惑っているようだった。姿が見えないのがもどかしい。
でも、ユーニスも容赦ないわね。陛下達に相談済みだなんて言われたら、伯爵としては立場がないだろうに。元より父を嫌っていたユーニスは、縁が切れて清々しそうだけど。
「ふっ、ふざけるな!わしを馬鹿にしているのか!小賢しい!女のくせに!」
「別に馬鹿になどしていませんわ。そんな価値もありませんし」
「何だと!」
伯爵の憎々しげな声と共に、何かが割れる音がした。どうやらトイ伯爵は思い通りにならない現状に苛立ち、物に当たり始めたらしい。被害に遭ったのはティーカップだろうか。
「シア、そろそろ…」
「…そうですわね」
トイ伯爵が激昂したらしいのを感じ取ったラリー様が私に声をかけた。向かい側の席にいたユーニスの母親もため息を付くと小さく頷いた。潮時だろう。私はラリー様に続いて隣の部屋に向かった。その後をユーニスの母が続いた。
隣の部屋の前までくると、言い争う声は一層大きく聞こえてきた。とは言っても、一方的に伯爵が怒鳴っているように聞こえたが。でも、さすがに二人が心配だ。ラリー様が私に振り返ったので小さく頷くと、ドアを開いた。
「な…っ!」
いきなり現れた私達に、トイ伯爵はこれでもかと言うほどに目を開いて驚きを露にした。それもそうだろう、陛下の弟でもあるラリー様がいるのだ。未だにラリー様は準王族の扱いだし、それは私も同じだ。一介の伯爵家では侯爵家の者が訪れる機会も珍しい。
「あ、貴方様は…」
「久しいな、トイ伯爵」
「王弟殿下…」
驚きすぎたのだろうか、トイ伯爵の口から出た言葉は、昔のラリー様の称号だった。でも、殆どの貴族は王弟殿下と呼んでいる期間が長いから仕方がない。ラリー様が辺境伯になったのは六年ほど前で、王弟だった期間は四倍以上なのだから。
「話は聞かせて貰ったよ。残念ながらユーニスを勘当されるとか。そう言う事であれば、彼女の身柄は私が預かろう」
「お、王弟殿下が…ですか?」
「ああ。彼女は有能だし、我が妻の大切な友人でもあるからね」
「……」
隣の部屋で話を聞かれていると察した伯爵は。それ以上は何も言えず、諦めるしか選択肢はなかった。力なく除籍のための書類にサインをすると、その書類をユーニスが手にしてラリー様に恭しく手渡した。
「兄王や王妃様からも、ユーニスを頼むと言われているからね。丁重に扱うから心配無用だ」
「……」
最後まで伯爵はユーニスとロバートの結婚を認めようとはしなかった。彼は権威主義が強いだけでなく、没落した自身を認める事が出来ないだけに、思い通りにならないとこうして黙り込むのは有名な話だった。
話し合える余地があればユーニスは何度も許しを得るために通っただろうけど、それが無理だと言う事を彼女はとっくの昔に理解していた。残念だけど、こんな方法では後味が悪いけど、こちらもずっと王都にいるわけではないし、伯爵の相手をしていられる余裕もない。
「…それで、ユーニスをどうされるおつもりだ?」
それでも別れ際、伯爵はそう問いかけてきた。少しは親心が残っていたのだろうか…
「ユーニスは義父の養女として迎える」
「な…」
「私の妹という形になるな。その上で我がヘーゼルダイン辺境伯家の筆頭分家でもあるテイラー家に嫁ぐ」
「辺境伯家の…」
まさか王弟であるラリー様の妹扱いになるとは思いもしなかったのだろう。伯爵は呆然とした表情でラリー様を見上げていた。
実を言うと、最初は私の養子にする予定だったのだ。ただ、私の養子にするにはユーニスの方が年上になり、さすがにどうかという話になって、ラリー様がそれじゃお義父様の養子にしようと言い出してこうなったのだ。
ユーニスがお義父様の養子としてテイラー家に嫁げば、ロバートはヘーゼルダイン主家の娘を娶った形になって立場も強化されるし、ユーニスもトイ伯爵家から嫁ぐよりも立場が強くなる。今後もヘーゼルダインで暮らすユーニスにとっては、これ以上ない援護射撃になるだろう。
それに私とユーニスが義理の形でも姉妹になれるのだ。それは私にとっても喜ばしい事だった。
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読んで下さいってありがとうございます。
ゆっくりになりますが、更新再会しました。
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