159 / 213
五章
元王子たちの出発
しおりを挟む
結婚披露パーティーから三日も経つと、殆どの貴族はヘーゼルダインを後にして自身の領地に戻った。というのも、この一月後には王都で陛下主催の夜会があるため、それに参加する為の準備などが迫っていたためだ。
一旦領地へ戻る者、このまま王都に行く者などそれぞれだけど、ここから王都までは馬車で半月かかるので、のんびりしている余裕はなかった。そんな私達も、今回の夜会では陛下から結婚したとお披露目されるのが決まっているので、早々に王都入りする予定になっていた。
前回の王都行きは、夜会に出た後に結婚式を控えていたからのんびりしている時間はなかった。それでもエリオット様や家族の事があって予想以上に長い滞在となり、慌ただしく領地に戻ったのだ。
でも今回は、せっかく行くなら余裕を持って行こうと言う話になった。隣国の脅威も今は落ち着いているし、隣国の王は体調がすぐれないのは本当らしく、我が国にちょっかいを出している余裕はなさそうにみえる。
「それに…新婚旅行にも行けていないからね。どうせなら王都に長めに滞在して、色々回ってみたい」
やけに楽し気にそう話すのはラリー様だった。私が王都にいた時は殆ど街に出た事がなかったと話したら、それなら色んなところに行ってみよう、と言って下さったのだ。王都にいた頃は王子妃教育とエリオット様の手伝いで遊ぶ間もなく、家と王宮の往復の日々だったと言ったら、それはよくない、是非私と出かけようと。
それに…家族が追放になったのもあり、実家が気になったのもある。今は陛下が指定した管理人が家を守ってくれているけれど…一度実家に行ってみたかった。いい思い出が少ない実家ではあるけれど、祖母と過ごした頃は楽しい思い出もあった。今どうなっているのか、様子くらいは見に行きたかった。
王都へは、ロイ達がアンザスに発った翌日、披露パーティーから十日目に出発する事になった。ロイの門出は私も見送りたかったし、ラリー様達の方でもロイとの打ち合わせがあると言う、彼には他国の情勢を探って貰う仕事をお願いしているから、それに関しての詰めの話し合いがあるのだと言う。
彼のためにも、ローズのためにも、この門出がいいものである事を祈りたい。王族という身分を捨てた彼らだったけれど、既に何人もの王子が父である国王から粛清されているのだ。二人にとってはそんな危険な立場にいるよりも、平民として穏やかに過ごした方がずっとよさそうに思えた。ロイの力量なら生活に困る事もないように思える。
それにここ一月ほど、あの二人は商団に同行する夫婦の家に滞在して、平民として必要な事を身に着けていた。確かに商団の中では、自分達の身の回りの事は自分でする必要があるし、それらは実際に体験しないとわからない事も多いだろう。夫人は子供好きな人らしく、人見知りが激しいローズも少しずつ笑顔が増えていると言う。この旅が彼女にいい影響をもたらして欲しいと思う。
彼らが出立する朝は、ひんやりとした春の寒さに満ちていたが、青い空が広がっていた。旅立ちにはうってつけの天気だろう。ロイは騎士のような服装で、ローズは年相応の幼児らしい旅服で、可愛らしい服に普段は表情が乏しいローズにも微かな笑顔が浮かんでいた。体調も回復したようで、今では頬が赤みを帯びてとても元気そうだ。
夫人に随分懐いているようで、夫人の手を握って離さない姿は、本当の母娘のようだ。夫人は三人の子がいるが既に成人しているらしく、ローズを実の子か孫のように可愛がってくれているという。
「ロイ、気をつけて」
「はい、辺境伯様。多大なる配慮を頂き、ありがとうございます」
「そんなに畏まられると…調子が狂うんだが…」
「ははっ、でも仕方ないでしょう。私は今や一介の平民ですから」
「そうは言ってもな…」
そう言って苦笑するラリー様に、ロイは笑いをこらえているのが見えた。悪戯好きというか、人を食ったような態度を楽しむ彼らしい。それでも、二人の間には以前よりも気安い空気が流れているように見えた。
「アレクシア様も、どうかお元気で」
「ええ、ロイもお気を付けて。ローズも…元気でね」
しゃがみ込んでローズの視線に合わせて声をかけると、こくっと頷いた。子供なりに賑やかしい空気を感じ取っているのだろう。でも、ロイと夫人がいるから不安はなさそうに見える。事前にロイたちから旅の楽しさを聞かされているので、むしろ好奇心が勝っているのかもしれない。
旅の一団は平民ばかりだけど、結束が固くて仲間同士の気安い空気があるので、ローズも馴染んでいけそうだ。家族で行商をしている者はそれなりにいるので、ローズ以外の子供も数人いる。彼らがローズにいい影響を与えてくれることを祈りたい。
「これ、ローズにあげるね」
そう言って私は彼女に、子ども用のショールを渡した。まだ朝晩は寒いから、何か羽織るものがあってもいいだろう。軽くて暖かく肌触りのいい生地を使ったものだから、邪魔にはならないと思うし、子どもは優しい手触りのものが好きだ。私も祖母に貰った柔らかい肌触りの毛布をずっと大切にしていた。さすがに毛布は邪魔だろうけど、これなら何かと役に立つだろう。
「お父さんの言う事を聞いて、元気でね」
目線を合わせてそういうと、ローズは戸惑いながらも頷いた。まだ言葉が思うように出ないみたいだけど、この様子ならいずれは話が出来るようになるだろう。最後に握手をして、ついでに力を送ったけど秒で切れたから体調もいいらしい。後は彼女の人生が楽しく幸せなものになる様に祈るしかない。
「どうかお気を付けて」
「多大なるご配慮に感謝します。奥方様もお元気で」
ローズの手を引きながらそう告げたロイは、以前のような斜めに構えた陰のようなものは見当たらなかった。彼なりに色々と吹っ切ってこの運命を受け入れたのだろう。王族に生まれた彼が、平民になって知らない国に行く事に不安はあるのだろうけど、彼にはローズという大切な存在がいる。彼女のためなら彼はきっと色んな事を乗り越えて生きてくれるような気がした。
私は彼らの姿が見えなくなるまで、ずっとその後姿を見送った。
一旦領地へ戻る者、このまま王都に行く者などそれぞれだけど、ここから王都までは馬車で半月かかるので、のんびりしている余裕はなかった。そんな私達も、今回の夜会では陛下から結婚したとお披露目されるのが決まっているので、早々に王都入りする予定になっていた。
前回の王都行きは、夜会に出た後に結婚式を控えていたからのんびりしている時間はなかった。それでもエリオット様や家族の事があって予想以上に長い滞在となり、慌ただしく領地に戻ったのだ。
でも今回は、せっかく行くなら余裕を持って行こうと言う話になった。隣国の脅威も今は落ち着いているし、隣国の王は体調がすぐれないのは本当らしく、我が国にちょっかいを出している余裕はなさそうにみえる。
「それに…新婚旅行にも行けていないからね。どうせなら王都に長めに滞在して、色々回ってみたい」
やけに楽し気にそう話すのはラリー様だった。私が王都にいた時は殆ど街に出た事がなかったと話したら、それなら色んなところに行ってみよう、と言って下さったのだ。王都にいた頃は王子妃教育とエリオット様の手伝いで遊ぶ間もなく、家と王宮の往復の日々だったと言ったら、それはよくない、是非私と出かけようと。
それに…家族が追放になったのもあり、実家が気になったのもある。今は陛下が指定した管理人が家を守ってくれているけれど…一度実家に行ってみたかった。いい思い出が少ない実家ではあるけれど、祖母と過ごした頃は楽しい思い出もあった。今どうなっているのか、様子くらいは見に行きたかった。
王都へは、ロイ達がアンザスに発った翌日、披露パーティーから十日目に出発する事になった。ロイの門出は私も見送りたかったし、ラリー様達の方でもロイとの打ち合わせがあると言う、彼には他国の情勢を探って貰う仕事をお願いしているから、それに関しての詰めの話し合いがあるのだと言う。
彼のためにも、ローズのためにも、この門出がいいものである事を祈りたい。王族という身分を捨てた彼らだったけれど、既に何人もの王子が父である国王から粛清されているのだ。二人にとってはそんな危険な立場にいるよりも、平民として穏やかに過ごした方がずっとよさそうに思えた。ロイの力量なら生活に困る事もないように思える。
それにここ一月ほど、あの二人は商団に同行する夫婦の家に滞在して、平民として必要な事を身に着けていた。確かに商団の中では、自分達の身の回りの事は自分でする必要があるし、それらは実際に体験しないとわからない事も多いだろう。夫人は子供好きな人らしく、人見知りが激しいローズも少しずつ笑顔が増えていると言う。この旅が彼女にいい影響をもたらして欲しいと思う。
彼らが出立する朝は、ひんやりとした春の寒さに満ちていたが、青い空が広がっていた。旅立ちにはうってつけの天気だろう。ロイは騎士のような服装で、ローズは年相応の幼児らしい旅服で、可愛らしい服に普段は表情が乏しいローズにも微かな笑顔が浮かんでいた。体調も回復したようで、今では頬が赤みを帯びてとても元気そうだ。
夫人に随分懐いているようで、夫人の手を握って離さない姿は、本当の母娘のようだ。夫人は三人の子がいるが既に成人しているらしく、ローズを実の子か孫のように可愛がってくれているという。
「ロイ、気をつけて」
「はい、辺境伯様。多大なる配慮を頂き、ありがとうございます」
「そんなに畏まられると…調子が狂うんだが…」
「ははっ、でも仕方ないでしょう。私は今や一介の平民ですから」
「そうは言ってもな…」
そう言って苦笑するラリー様に、ロイは笑いをこらえているのが見えた。悪戯好きというか、人を食ったような態度を楽しむ彼らしい。それでも、二人の間には以前よりも気安い空気が流れているように見えた。
「アレクシア様も、どうかお元気で」
「ええ、ロイもお気を付けて。ローズも…元気でね」
しゃがみ込んでローズの視線に合わせて声をかけると、こくっと頷いた。子供なりに賑やかしい空気を感じ取っているのだろう。でも、ロイと夫人がいるから不安はなさそうに見える。事前にロイたちから旅の楽しさを聞かされているので、むしろ好奇心が勝っているのかもしれない。
旅の一団は平民ばかりだけど、結束が固くて仲間同士の気安い空気があるので、ローズも馴染んでいけそうだ。家族で行商をしている者はそれなりにいるので、ローズ以外の子供も数人いる。彼らがローズにいい影響を与えてくれることを祈りたい。
「これ、ローズにあげるね」
そう言って私は彼女に、子ども用のショールを渡した。まだ朝晩は寒いから、何か羽織るものがあってもいいだろう。軽くて暖かく肌触りのいい生地を使ったものだから、邪魔にはならないと思うし、子どもは優しい手触りのものが好きだ。私も祖母に貰った柔らかい肌触りの毛布をずっと大切にしていた。さすがに毛布は邪魔だろうけど、これなら何かと役に立つだろう。
「お父さんの言う事を聞いて、元気でね」
目線を合わせてそういうと、ローズは戸惑いながらも頷いた。まだ言葉が思うように出ないみたいだけど、この様子ならいずれは話が出来るようになるだろう。最後に握手をして、ついでに力を送ったけど秒で切れたから体調もいいらしい。後は彼女の人生が楽しく幸せなものになる様に祈るしかない。
「どうかお気を付けて」
「多大なるご配慮に感謝します。奥方様もお元気で」
ローズの手を引きながらそう告げたロイは、以前のような斜めに構えた陰のようなものは見当たらなかった。彼なりに色々と吹っ切ってこの運命を受け入れたのだろう。王族に生まれた彼が、平民になって知らない国に行く事に不安はあるのだろうけど、彼にはローズという大切な存在がいる。彼女のためなら彼はきっと色んな事を乗り越えて生きてくれるような気がした。
私は彼らの姿が見えなくなるまで、ずっとその後姿を見送った。
144
読んで下さいってありがとうございます。
ゆっくりになりますが、更新再会しました。
ゆっくりになりますが、更新再会しました。
お気に入りに追加
3,615
あなたにおすすめの小説
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
真実の愛は、誰のもの?
ふまさ
恋愛
「……悪いと思っているのなら、く、口付け、してください」
妹のコーリーばかり優先する婚約者のエディに、ミアは震える声で、思い切って願いを口に出してみた。顔を赤くし、目をぎゅっと閉じる。
だが、温かいそれがそっと触れたのは、ミアの額だった。
ミアがまぶたを開け、自分の額に触れた。しゅんと肩を落とし「……また、額」と、ぼやいた。エディはそんなミアの頭を撫でながら、柔やかに笑った。
「はじめての口付けは、もっと、ロマンチックなところでしたいんだ」
「……ロマンチック、ですか……?」
「そう。二人ともに、想い出に残るような」
それは、二人が婚約してから、六年が経とうとしていたときのことだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
召喚聖女に嫌われた召喚娘
ざっく
恋愛
闇に引きずり込まれてやってきた異世界。しかし、一緒に来た見覚えのない女の子が聖女だと言われ、亜優は放置される。それに文句を言えば、聖女に悲しげにされて、その場の全員に嫌われてしまう。
どうにか、仕事を探し出したものの、聖女に嫌われた娘として、亜優は魔物が闊歩するという森に捨てられてしまった。そこで出会った人に助けられて、亜優は安全な場所に帰る。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
大好きだった旦那様に離縁され家を追い出されましたが、騎士団長様に拾われ溺愛されました
Karamimi
恋愛
2年前に両親を亡くしたスカーレットは、1年前幼馴染で3つ年上のデビッドと結婚した。両親が亡くなった時もずっと寄り添ってくれていたデビッドの為に、毎日家事や仕事をこなすスカーレット。
そんな中迎えた結婚1年記念の日。この日はデビッドの為に、沢山のご馳走を作って待っていた。そしていつもの様に帰ってくるデビッド。でもデビッドの隣には、美しい女性の姿が。
「俺は彼女の事を心から愛している。悪いがスカーレット、どうか俺と離縁して欲しい。そして今すぐ、この家から出て行ってくれるか?」
そうスカーレットに言い放ったのだ。何とか考え直して欲しいと訴えたが、全く聞く耳を持たないデビッド。それどころか、スカーレットに数々の暴言を吐き、ついにはスカーレットの荷物と共に、彼女を追い出してしまった。
荷物を持ち、泣きながら街を歩くスカーレットに声をかけて来たのは、この街の騎士団長だ。一旦騎士団長の家に保護してもらったスカーレットは、さっき起こった出来事を騎士団長に話した。
「なんてひどい男だ!とにかく落ち着くまで、ここにいるといい」
行く当てもないスカーレットは結局騎士団長の家にお世話になる事に
※他サイトにも投稿しています
よろしくお願いします
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
いつだって二番目。こんな自分とさよならします!
椿蛍
恋愛
小説『二番目の姫』の中に転生した私。
ヒロインは第二王女として生まれ、いつも脇役の二番目にされてしまう運命にある。
ヒロインは婚約者から嫌われ、両親からは差別され、周囲も冷たい。
嫉妬したヒロインは暴走し、ラストは『お姉様……。私を救ってくれてありがとう』ガクッ……で終わるお話だ。
そんなヒロインはちょっとね……って、私が転生したのは二番目の姫!?
小説どおり、私はいつも『二番目』扱い。
いつも第一王女の姉が優先される日々。
そして、待ち受ける死。
――この運命、私は変えられるの?
※表紙イラストは作成者様からお借りしてます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】中継ぎ聖女だとぞんざいに扱われているのですが、守護騎士様の呪いを解いたら聖女ですらなくなりました。
氷雨そら
恋愛
聖女召喚されたのに、100年後まで魔人襲来はないらしい。
聖女として異世界に召喚された私は、中継ぎ聖女としてぞんざいに扱われていた。そんな私をいつも守ってくれる、守護騎士様。
でも、なぜか予言が大幅にずれて、私たちの目の前に、魔人が現れる。私を庇った守護騎士様が、魔神から受けた呪いを解いたら、私は聖女ですらなくなってしまって……。
「婚約してほしい」
「いえ、責任を取らせるわけには」
守護騎士様の誘いを断り、誰にも迷惑をかけないよう、王都から逃げ出した私は、辺境に引きこもる。けれど、私を探し当てた、聖女様と呼んで、私と一定の距離を置いていたはずの守護騎士様の様子は、どこか以前と違っているのだった。
元守護騎士と元聖女の溺愛のち少しヤンデレ物語。
小説家になろう様にも、投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる