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五章
夫の元婚約者候補と大聖女
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貴族たちに挨拶をして回った私達だったが、喉が渇いただろうとラリー様に促されて飲み物のスペースへと移動していた。その途中で私達はラリー様を呼ぶ声に飛び留められたのだ。そこにいたのはラリー様と同じくらいの年の女性二人と、一回り上の年代の男性が立っていた。
男性は見覚えがある。確かガードナー公爵だ。先々代の国王陛下の甥で、三代限りの公爵を賜った方の息子に当たる。彼の息子までは公爵だが、その時代からは伯爵家に格下げの予定だ。
「久しいな、ガードナー公爵令嬢か」
「ご無沙汰しております、ローレンス様」
「ああ、ガードナー公爵も息災で何よりだ」
ラリー様に声をかけてきた女性は、ガードナー公爵の令嬢だった。波打つ亜麻色の髪を緩くまとめ、アーモンド形の目に深緑の瞳がとても美しい方だった。
私は面識がないのだけれど、確かガードナー公爵の令嬢はパーセル国の第三王子に嫁いだと聞いている。気品もあり、その立ち振る舞いは確かに王子妃に相応しいものだろう。元より病弱な第三王子は、昨年病にかかったと聞いていたけれど…その王子妃となった令嬢がいらっしゃるという事は…
「令嬢は帰国なさったか。という事は…」
「はい。残念ながら王子殿下は病を克服する事叶わず…」
「そうか…残念だな」
「はい。娘も子が出来ませんでしたので、帰国となりました。彼の国も娘の傷心をご理解下さり、まだ若く母国の方が過ごしやすかろうと」
「そうか、確かにその通りだな。ゆっくり休まれるがよろしかろう」
「ありがとうございます」
ガードナー公爵は野心の人との評価が高かったけれど、今回の王子の死はショックが大きかったのだろう。いつもは尊大な態度だったけれど、今日は随分気落ちしているようにも見えた。陛下がいらっしゃるのもあるのだろうけど…
「ああ、そう言えばローレンス様にご紹介したい方がおりまして…」
そう言って公爵が目くばせしたのは、侯爵令嬢と一緒にいた女性だった。ライトブラウンの髪を緩やかに結い上げた灰緑の瞳の女性だった。こちらは女性にしては少し背が高めで、凛とした雰囲気が際立っている。どこかでお会いした気がするのだけど…
「こちらは?」
「ジョージアナ=リドリー侯爵令嬢でいらっしゃいます」
「リドリー侯爵?では?」
「はい、当代の大聖女様でいらっしゃいます」
何と、この国の大聖女様がいらっしゃっているとは思わなかった。いや、侯爵令嬢なら参加していてもおかしくないわね。このパーティーには主だった貴族は殆ど招待されているし、今日は国王陛下までいらっしゃっているのだ。大聖女様がいてもおかしくないかもしれない…
「初めまして、ジョージアナ=リドリーです。この度はご成婚おめでとうございます」
「ありがとうございます、ローレンス=ヘーゼルダインです。こちらは私の妻のセネット侯爵アレクシアです」
「アレクシアです、初めまして。ようこそおいでくださいました」
王子妃と大聖女様相手だったけれど、エリオット様の婚約者時代に色んな国の王族とも交流していたから、こんな時でも臆する事はなかった。そういう意味ではやっぱりあの時間は無駄じゃなかったわね。それにしても、お二人は仲がいいらしいけど…
「まぁ、お可愛らしい奥様ですのね」
「確かエリオット様の婚約者だったとお聞きしておりますわ。私、もう十年以上国を離れていたので存じませんでしたけれど」
大聖女様と公爵令嬢にそう言われて、私はどう返せばいいのかわからず曖昧に微笑むにとどめた。今はエリオット様の名前を出すのも憚る空気があるからで、今日は国王陛下がいらっしゃるから尚更だ。
でも、この方は国を離れていたので詳しくはご存じないのよね。だとしたら仕方ないのかもしれないし…
「ええ、エリオットとは色々ありましたが、お陰でこんなに愛らしい妻を得る事が出来ましたよ」
そう言ってラリー様は私の腰を引き寄せたためより密着してしまい、周りの視線が集まるのを感じた。もう、人前ではやめて欲しいのに。でも、絶対わざとやっていますよね、ラリー様…
「随分と仲がおよろしいのね」
「ふふ、こうしてけん制しておかないと、あらぬ虫が付く可能性がありますからね」
「まぁ…」
「陛下の勅命と知っていても、波風を立てようとする者もおりますからね」
そう言ってにっこり笑みを浮かれるラリー様に、お二人だけではなく周りにいた女性達が頬を染めているのが見えた。この笑顔が曲者なんだけど…だってこの結婚は王命によるものだから、殆どの人はラリー様が本気で言っているとは思っていないだろう。だからこそ、ラリー様はけん制しているんだろうけど…そして目の前の三人は冗談だと思っているみたいだった。
挨拶が済むと三人はそれでは、と踵を返して去っていった。てっきりラリー様の名を呼んでいたから女狐の一人かと思ってしまったのだけれど…それは杞憂だったみたいだ。ほっとしたせいかため息が出てしまったけれど、ラリー様に変に思われなかったかしら。
「…公爵令嬢は、私の婚約者候補の一人だったんだ」
「え…?」
「いや、シアが気にしているように見えたから」
「そ、そんな訳じゃ…」
否定はしたけれど、あのため息の理由はしっかりバレてしまっていたらしい。そんな訳じゃないのだけど…とは思ったけれど、婚約者候補だったのは初耳だった。そりゃあラリー様は宰相にとも望まれていた方だったし、そんな方がたくさんいてもおかしくはないけれど…
「まぁ、彼女は早々に隣国に嫁いだけどね」
「そうなんですか…」
「シアが心配する事は何もないよ」
そう言って笑うラリー様だったけれど…私が気にしているのはそこじゃなかった。そりゃあ、ラリー様にとっては縁がなかった相手かもしれないけど、相手がどう思っているかは別じゃないだろうか。
それに大聖女様の視線も気になった。あの方がメアリー様と大聖女の座を競ったのかと思うと、何となくモヤっとする。それはメアリー様が騙され利用されていたと聞いていたせいだろうか。
しかもガードナー公爵令嬢と仲がいいのも気になった。特に理由はないんだけど…笑顔なのに目は笑っていなかったせいだろうか。そんな事、貴族ではよくある事ではあるのだけど…
「アレクシア様!」
何となく釈然としない気持ちのまま、飲み物を頂いていた私は、知った声に呼ばれた
男性は見覚えがある。確かガードナー公爵だ。先々代の国王陛下の甥で、三代限りの公爵を賜った方の息子に当たる。彼の息子までは公爵だが、その時代からは伯爵家に格下げの予定だ。
「久しいな、ガードナー公爵令嬢か」
「ご無沙汰しております、ローレンス様」
「ああ、ガードナー公爵も息災で何よりだ」
ラリー様に声をかけてきた女性は、ガードナー公爵の令嬢だった。波打つ亜麻色の髪を緩くまとめ、アーモンド形の目に深緑の瞳がとても美しい方だった。
私は面識がないのだけれど、確かガードナー公爵の令嬢はパーセル国の第三王子に嫁いだと聞いている。気品もあり、その立ち振る舞いは確かに王子妃に相応しいものだろう。元より病弱な第三王子は、昨年病にかかったと聞いていたけれど…その王子妃となった令嬢がいらっしゃるという事は…
「令嬢は帰国なさったか。という事は…」
「はい。残念ながら王子殿下は病を克服する事叶わず…」
「そうか…残念だな」
「はい。娘も子が出来ませんでしたので、帰国となりました。彼の国も娘の傷心をご理解下さり、まだ若く母国の方が過ごしやすかろうと」
「そうか、確かにその通りだな。ゆっくり休まれるがよろしかろう」
「ありがとうございます」
ガードナー公爵は野心の人との評価が高かったけれど、今回の王子の死はショックが大きかったのだろう。いつもは尊大な態度だったけれど、今日は随分気落ちしているようにも見えた。陛下がいらっしゃるのもあるのだろうけど…
「ああ、そう言えばローレンス様にご紹介したい方がおりまして…」
そう言って公爵が目くばせしたのは、侯爵令嬢と一緒にいた女性だった。ライトブラウンの髪を緩やかに結い上げた灰緑の瞳の女性だった。こちらは女性にしては少し背が高めで、凛とした雰囲気が際立っている。どこかでお会いした気がするのだけど…
「こちらは?」
「ジョージアナ=リドリー侯爵令嬢でいらっしゃいます」
「リドリー侯爵?では?」
「はい、当代の大聖女様でいらっしゃいます」
何と、この国の大聖女様がいらっしゃっているとは思わなかった。いや、侯爵令嬢なら参加していてもおかしくないわね。このパーティーには主だった貴族は殆ど招待されているし、今日は国王陛下までいらっしゃっているのだ。大聖女様がいてもおかしくないかもしれない…
「初めまして、ジョージアナ=リドリーです。この度はご成婚おめでとうございます」
「ありがとうございます、ローレンス=ヘーゼルダインです。こちらは私の妻のセネット侯爵アレクシアです」
「アレクシアです、初めまして。ようこそおいでくださいました」
王子妃と大聖女様相手だったけれど、エリオット様の婚約者時代に色んな国の王族とも交流していたから、こんな時でも臆する事はなかった。そういう意味ではやっぱりあの時間は無駄じゃなかったわね。それにしても、お二人は仲がいいらしいけど…
「まぁ、お可愛らしい奥様ですのね」
「確かエリオット様の婚約者だったとお聞きしておりますわ。私、もう十年以上国を離れていたので存じませんでしたけれど」
大聖女様と公爵令嬢にそう言われて、私はどう返せばいいのかわからず曖昧に微笑むにとどめた。今はエリオット様の名前を出すのも憚る空気があるからで、今日は国王陛下がいらっしゃるから尚更だ。
でも、この方は国を離れていたので詳しくはご存じないのよね。だとしたら仕方ないのかもしれないし…
「ええ、エリオットとは色々ありましたが、お陰でこんなに愛らしい妻を得る事が出来ましたよ」
そう言ってラリー様は私の腰を引き寄せたためより密着してしまい、周りの視線が集まるのを感じた。もう、人前ではやめて欲しいのに。でも、絶対わざとやっていますよね、ラリー様…
「随分と仲がおよろしいのね」
「ふふ、こうしてけん制しておかないと、あらぬ虫が付く可能性がありますからね」
「まぁ…」
「陛下の勅命と知っていても、波風を立てようとする者もおりますからね」
そう言ってにっこり笑みを浮かれるラリー様に、お二人だけではなく周りにいた女性達が頬を染めているのが見えた。この笑顔が曲者なんだけど…だってこの結婚は王命によるものだから、殆どの人はラリー様が本気で言っているとは思っていないだろう。だからこそ、ラリー様はけん制しているんだろうけど…そして目の前の三人は冗談だと思っているみたいだった。
挨拶が済むと三人はそれでは、と踵を返して去っていった。てっきりラリー様の名を呼んでいたから女狐の一人かと思ってしまったのだけれど…それは杞憂だったみたいだ。ほっとしたせいかため息が出てしまったけれど、ラリー様に変に思われなかったかしら。
「…公爵令嬢は、私の婚約者候補の一人だったんだ」
「え…?」
「いや、シアが気にしているように見えたから」
「そ、そんな訳じゃ…」
否定はしたけれど、あのため息の理由はしっかりバレてしまっていたらしい。そんな訳じゃないのだけど…とは思ったけれど、婚約者候補だったのは初耳だった。そりゃあラリー様は宰相にとも望まれていた方だったし、そんな方がたくさんいてもおかしくはないけれど…
「まぁ、彼女は早々に隣国に嫁いだけどね」
「そうなんですか…」
「シアが心配する事は何もないよ」
そう言って笑うラリー様だったけれど…私が気にしているのはそこじゃなかった。そりゃあ、ラリー様にとっては縁がなかった相手かもしれないけど、相手がどう思っているかは別じゃないだろうか。
それに大聖女様の視線も気になった。あの方がメアリー様と大聖女の座を競ったのかと思うと、何となくモヤっとする。それはメアリー様が騙され利用されていたと聞いていたせいだろうか。
しかもガードナー公爵令嬢と仲がいいのも気になった。特に理由はないんだけど…笑顔なのに目は笑っていなかったせいだろうか。そんな事、貴族ではよくある事ではあるのだけど…
「アレクシア様!」
何となく釈然としない気持ちのまま、飲み物を頂いていた私は、知った声に呼ばれた
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読んで下さいってありがとうございます。
ゆっくりになりますが、更新再会しました。
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