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四章
領主へのお願い
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「ローレンス様、少しお時間を頂けますか?」
アレクシア様とローレンス様の婚姻が成立したと聞かされた日。アレクシア様がお休みになった後で私はローレンス様の執務室を訪ねた。
私の愛する主でもあるアレクシア様の夫であり、この辺境伯の領主でもあるローレンス様は、一言で言えば仕事中毒だ。この方は王族の生まれでいらっしゃるが、あのボンクラ王子のエリオット様と本当に血が繋がっているのかと疑いたくなるほど、仕事人間なのだ。全く、あのボンクラバカの元王子に、この人の一割でも真面目さがあったら…と思わずにはいられない。
「ユーニス殿?珍しいですね」
「あれ~ユーニス?どうしたの?」
ローレンス様の部屋にいたのは、部屋の主と副官のレックス殿とロバート殿だった。彼らはローレンス様の側近で、レックス殿は騎士団を、ロバート殿は影を取りまとめている。いずれこのヘーゼルダインの未来を背負う逸材でもある。
レックス殿は黒髪と深みのある緑の瞳を持つ、ひょろっとして文官のような印象の持ち主だ。事務処理能力が素晴らしく高いらしく、王都の騎士団にいた頃にその能力がローレンス様の目に留まり、それ以来副官をしていると聞く。ローレンス様とは一歳違いなのもあってか、この地ではギルバート様に続いて気軽に話が出来る人物だ。武の腕も立つが、どちらかと言えば官僚タイプで、今やヘーゼルダインの財政の立て直しまで彼が担っているとも聞く。
一方のロバート殿はヘーゼルダイン生まれのヘーゼルダイン育ち。蜂蜜色の髪と薄茶色の瞳を持ち、穏やかそうな人懐っこい笑顔の持ち主だが、あの笑顔が曲者だったりする。あれでこの地の暗部でもある諜報部隊の影を取りまとめているのだから、その能力は計り知れない。
…ただ、アレクシア様にはとても親切だし、気配り上手で私にも気さくに声をかけて助けてくれる。危険人物だと思うのだが、その気安い雰囲気に絆されそうになる。レックス殿よりも彼の方が油断ならない、と私は思っている。
「実は、お願いがありまして」
「ユーニスが私に?珍しいな」
「どうしたの?アレクシア様に何か?」
ローレンス様とロバート殿にそう言われて、そう言えば私はアレクシア様の事以外で彼らに話しかけたのは初めてだな、と改めて思った。まぁ、私にとってはアレクシア様にとってどうかが重要で、彼らに興味がないから話しかける事もなかったのだけど…
「ええ、実は…」
私はローレンス様に、王妃様の侍女の地位をお返しした事、それによってここにいる理由もなくなったが、アレクシア様の侍女として置いて欲しい旨をお願いした。ここの主はローレンス様だから、何をするにしても彼の許可が必要なのだ。
尤も、ローレンス様はずっとアレクシア様を蔑ろにしていたので、こんな事を頼まなければいけないのは苦々しい気分だ。白い結婚だ、王都に戻れなんて散々言っていたくせに、婚姻が成立したとわかるとアレクシア様に謝ってきて、今後は態度を改めると言ってきたけど…これまでのアレクシア様のお気持ちを思えば、そんな手のひら返しの態度が腹立たしい限りだ。
しかし…既にアレクシア様の夫であり、ここの主でもある。一度どころか十発は殴ってやりたいと思うが、アレクシア様はあんな目に遭ったにもかかわらずお許しになった以上、私がどうこう言うわけにもいかないし、私がここに残るためにはこの男の許可が必要なのだ。ああ、今までの事を思い出したらまたイライラしてきたわ…だめね、せめて私の要求が通るまではこの感情を知られるわけにはいかないわ…
「なるほど。そう言う事であれば、是非私からもお願いしたい」
「…よろしいのですか?」
あっさりと許可してくれたローレンス様に、私の方が驚いてしまった。王妃様の侍女だったのだから、スパイと疑われても仕方ないのに…
「もちろんだ。シアが自分の気持ちを正直に話せる相手は、今のところユーニスしかいないだろう?君の立場を思ってこれまでは何も言わずにいたが…私としてはユーニスがシアについてくれたらこれ以上心強い事はない。女性同士の方が相談しやすい事もあるだろうからね」
そう言ってあっさりと許可を出されてしまい、私は逆に拍子抜けしてしまった。まぁ、要求が通ったのは嬉しいのだけど、何か裏があるのでは?と思ってしまったが…よくよく考えれば、私をどうこうすればアレクシア様の不評を買うし、関係改善を望んでいる以上それはないように思えた。少なくとも現時点では私の方が信用を得ているという自信はある。
「ありがとうございます。それでは、今後はモリスン夫人の下でよろしいですか?」
「え?」
「いえ、侍女なのですから、侍女頭のモリスン夫人の指示を仰げばよろしいのですよね?」
そう、今までは王妃様付として割と自由に動けたけれど、その後ろ盾がなくなった以上はここのルールに従うしかない。アレクシア様のためにも無用な反感を買うのは遠慮したいし、となれば身勝手な行動は慎む必要がある。
「それはさすがに…モリスン夫人が困るだろう…」
「そうだね~」
「でも…」
「いや、モリスン夫人は男爵位だから、伯爵家の出であるユーニスが下になる事には難色を示すだろう」
「でも、それでは…」
「ユーニスには…これまで通り自由に動いて貰って構わない。そうだな…私の直下と言う形でどうだろうか?」
「…よろしいのですか?」
「ああ、これからも今まで通りで頼む。その方がシアにとってもいいだろう?困った事があれば私に言ってくれ」
「分かりました。それではお願いします」
何だか思ったよりも簡単に許可が出てしまったし、待遇も今までと変わらずに済み、私は拍子抜けしてしまったけれど、私にとっては悪くない話だった。まぁ、今回はこの処置に免じてこれまでのアレクシア様への態度は大目に見よう。だからと言って今までの事をチャラにする気はないけれど。
「ああ、それと、ユーニスにお願いしたい事があるんだ」
どうやら、無条件で私の願いを聞いてくれるわけではなかったらしい。表情はそのままに、何と言ってくる気なのかと身構えた。
アレクシア様とローレンス様の婚姻が成立したと聞かされた日。アレクシア様がお休みになった後で私はローレンス様の執務室を訪ねた。
私の愛する主でもあるアレクシア様の夫であり、この辺境伯の領主でもあるローレンス様は、一言で言えば仕事中毒だ。この方は王族の生まれでいらっしゃるが、あのボンクラ王子のエリオット様と本当に血が繋がっているのかと疑いたくなるほど、仕事人間なのだ。全く、あのボンクラバカの元王子に、この人の一割でも真面目さがあったら…と思わずにはいられない。
「ユーニス殿?珍しいですね」
「あれ~ユーニス?どうしたの?」
ローレンス様の部屋にいたのは、部屋の主と副官のレックス殿とロバート殿だった。彼らはローレンス様の側近で、レックス殿は騎士団を、ロバート殿は影を取りまとめている。いずれこのヘーゼルダインの未来を背負う逸材でもある。
レックス殿は黒髪と深みのある緑の瞳を持つ、ひょろっとして文官のような印象の持ち主だ。事務処理能力が素晴らしく高いらしく、王都の騎士団にいた頃にその能力がローレンス様の目に留まり、それ以来副官をしていると聞く。ローレンス様とは一歳違いなのもあってか、この地ではギルバート様に続いて気軽に話が出来る人物だ。武の腕も立つが、どちらかと言えば官僚タイプで、今やヘーゼルダインの財政の立て直しまで彼が担っているとも聞く。
一方のロバート殿はヘーゼルダイン生まれのヘーゼルダイン育ち。蜂蜜色の髪と薄茶色の瞳を持ち、穏やかそうな人懐っこい笑顔の持ち主だが、あの笑顔が曲者だったりする。あれでこの地の暗部でもある諜報部隊の影を取りまとめているのだから、その能力は計り知れない。
…ただ、アレクシア様にはとても親切だし、気配り上手で私にも気さくに声をかけて助けてくれる。危険人物だと思うのだが、その気安い雰囲気に絆されそうになる。レックス殿よりも彼の方が油断ならない、と私は思っている。
「実は、お願いがありまして」
「ユーニスが私に?珍しいな」
「どうしたの?アレクシア様に何か?」
ローレンス様とロバート殿にそう言われて、そう言えば私はアレクシア様の事以外で彼らに話しかけたのは初めてだな、と改めて思った。まぁ、私にとってはアレクシア様にとってどうかが重要で、彼らに興味がないから話しかける事もなかったのだけど…
「ええ、実は…」
私はローレンス様に、王妃様の侍女の地位をお返しした事、それによってここにいる理由もなくなったが、アレクシア様の侍女として置いて欲しい旨をお願いした。ここの主はローレンス様だから、何をするにしても彼の許可が必要なのだ。
尤も、ローレンス様はずっとアレクシア様を蔑ろにしていたので、こんな事を頼まなければいけないのは苦々しい気分だ。白い結婚だ、王都に戻れなんて散々言っていたくせに、婚姻が成立したとわかるとアレクシア様に謝ってきて、今後は態度を改めると言ってきたけど…これまでのアレクシア様のお気持ちを思えば、そんな手のひら返しの態度が腹立たしい限りだ。
しかし…既にアレクシア様の夫であり、ここの主でもある。一度どころか十発は殴ってやりたいと思うが、アレクシア様はあんな目に遭ったにもかかわらずお許しになった以上、私がどうこう言うわけにもいかないし、私がここに残るためにはこの男の許可が必要なのだ。ああ、今までの事を思い出したらまたイライラしてきたわ…だめね、せめて私の要求が通るまではこの感情を知られるわけにはいかないわ…
「なるほど。そう言う事であれば、是非私からもお願いしたい」
「…よろしいのですか?」
あっさりと許可してくれたローレンス様に、私の方が驚いてしまった。王妃様の侍女だったのだから、スパイと疑われても仕方ないのに…
「もちろんだ。シアが自分の気持ちを正直に話せる相手は、今のところユーニスしかいないだろう?君の立場を思ってこれまでは何も言わずにいたが…私としてはユーニスがシアについてくれたらこれ以上心強い事はない。女性同士の方が相談しやすい事もあるだろうからね」
そう言ってあっさりと許可を出されてしまい、私は逆に拍子抜けしてしまった。まぁ、要求が通ったのは嬉しいのだけど、何か裏があるのでは?と思ってしまったが…よくよく考えれば、私をどうこうすればアレクシア様の不評を買うし、関係改善を望んでいる以上それはないように思えた。少なくとも現時点では私の方が信用を得ているという自信はある。
「ありがとうございます。それでは、今後はモリスン夫人の下でよろしいですか?」
「え?」
「いえ、侍女なのですから、侍女頭のモリスン夫人の指示を仰げばよろしいのですよね?」
そう、今までは王妃様付として割と自由に動けたけれど、その後ろ盾がなくなった以上はここのルールに従うしかない。アレクシア様のためにも無用な反感を買うのは遠慮したいし、となれば身勝手な行動は慎む必要がある。
「それはさすがに…モリスン夫人が困るだろう…」
「そうだね~」
「でも…」
「いや、モリスン夫人は男爵位だから、伯爵家の出であるユーニスが下になる事には難色を示すだろう」
「でも、それでは…」
「ユーニスには…これまで通り自由に動いて貰って構わない。そうだな…私の直下と言う形でどうだろうか?」
「…よろしいのですか?」
「ああ、これからも今まで通りで頼む。その方がシアにとってもいいだろう?困った事があれば私に言ってくれ」
「分かりました。それではお願いします」
何だか思ったよりも簡単に許可が出てしまったし、待遇も今までと変わらずに済み、私は拍子抜けしてしまったけれど、私にとっては悪くない話だった。まぁ、今回はこの処置に免じてこれまでのアレクシア様への態度は大目に見よう。だからと言って今までの事をチャラにする気はないけれど。
「ああ、それと、ユーニスにお願いしたい事があるんだ」
どうやら、無条件で私の願いを聞いてくれるわけではなかったらしい。表情はそのままに、何と言ってくる気なのかと身構えた。
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読んで下さいってありがとうございます。
ゆっくりになりますが、更新再会しました。
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