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三章
鉢合わせ
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「シア」
その翌日、私が結婚式の準備などを進めていると、前触れもなく部屋のドアが開いた。何事かと思った私やユーニス、侍女たちが視線を向けると、そこにはラリー様がいらっしゃった。どうしたのだろう…何かあっただろうか…
「忙しいところ急にすまない」
「いえ…大丈夫ですが…」
「シア、明日なんだが、何か用事は?」
「明日ですか?明日はロバートと貧民院に慰問に行く予定ですが…」
「…そう、か…」
「何か?」
「いや、メアリー嬢が明日、騎士団に行って治療をしてくれるというので、もし手が空いているなら同行して欲しかったんだ」
「そうでしたか」
「ああ、でも慰問に行くなら無理だな。急にキャンセルも出来ないし、シアに無理はかけられない」
「申し訳ございません」
「いや、いい。忙しいところすまなかった。明日は気を付けて行って欲しい。護衛にロバート達を付けるから」
「ありがとうございます」
本当にお忙しいらしく、ラリー様はすまないと言って行ってしまわれた。
メアリー様が騎士の治療をして下さると聞いて、少しだけ気持ちがざわついた。これまでは私だけが出来る事だったから、それを他の人が…と思うと、何だか居場所を奪われたような気になってしまったのだ。
でも…こんな考えは驕慢だ…メアリー様は力が弱まったとはいえ正式な聖女だった方で、一時期は大聖女候補にも上がった方なのだ。きっと私などよりも強い力をお持ちなのだろう。多くの騎士達の傷を癒す事が出来れば、ラリー様の願いが一歩進むし、それは妻になる私の願いでもある。私は頭を小さく振ると目の前の仕事に目を向けた。やらなければいけない事は山のようにあるのだ。
翌日、私はユーニスやビリー、ロバート達と一緒に貧民院を回った。自警団を作りたいと話していたロバートは、貧民院で仕事を探しているという者達に直接話を聞きたいと同行してくれたのだ。気さくでこの地に詳しい彼は色んな話をしてくれて、私は楽しく有意義な時間を過ごした。
ロバートは貧民院では誰にでも気さくに話しかけ、仕事を希望する者達に細かく聞き取りをしていた。自警団を作りたいとロバートが話すと、彼らも希望を見出したのか是非参加したいと言ってくれた。
久しぶりに充実感と温かい気持ちに包まれて屋敷に帰った私だったが、ちょうど玄関ホールで騎士団の治療から戻ったメアリー様と鉢合わせた。そう言えば今日からメアリー様も騎士の治療を始めたのだ。
メアリー様はシンプルなデイドレスを纏い、聖女の物なのか白いローブを羽織っておられて、その姿は神々しくすら見えた。本物の聖女はこうも違うのかと、私はその違いに上向いていた気持ちが急速にしぼむのを感じた。私は質素なワンピース姿で、パッと見は平民のようにも見えるからだ。これは彼らを必要以上に刺激しないためのものなのだけど…
「まぁ、もしかしてアレクシア様?」
「え?ええ、そうですが…」
「平民のようなお召し物だったから、直ぐにはわかりませんでしたわ」
「そうですか。すみません、この様な姿で」
「そうですぞ、アレクシア嬢。身支度はきちんとされないとローレンス様に恥をかかせてしまいますぞ。それに…ローレンス様がお忙しい時にお忍びで遊びに行くなど…そんなお時間があるのでしたら、少しは婚約者の手伝いをされては?」
「え…?」
いきなりメアリー様の弟であるハロルド様からそう言われて、一瞬何を言われているのかわからず、私は言葉が出てこなかった。私は公務として出かけていたのであって、決して遊びに行ったわけではないのに…
「ハロルド様、お言葉ですがアレクシア様は遊びに行っていたわけではございません」
「なんだ、お前は。侍女ごときが主を差し置いて発言など…主に恥をかかせる気か?」
ユーニスが抗議の声を上げたが、逆にハロルド様に咎められてしまった。確かにユーニスの行動は差し出がましい類に入るかもしれない。この屋敷ではユーニスの立場が知れているので誰も何も言わないけれど、何も知らない客人相手では失礼に当たるだろう。
「失礼しました、ハロルド様。でも、ユーニスは伯爵家の出で王妃様付の侍女、今は王妃様がご厚意で私にお付け下さった方です。私も姉とも友人とも頼りにしています。侍女ごときと言われる身分の者ではございません」
「な…?伯爵家?それに、王妃様の…」
予想通りユーニスが伯爵家の出だとは知らなかったらしく、酷く驚いた様だった。メアリー様もハロルド様も伯爵家の出身だから、身分的には変わりはない。しかし王妃様の侍女ともなればかなりの出世なので、聖女だったメアリー様はともかく、騎士だが役職もないハロルド様よりも社会的地位は上だ。
「それに、私は遊びに行っていたわけではありません。今日は貧民院に慰問に行っていたためで、この姿は彼らの反感を買わないためです。彼らは貴族というだけで嫌う者も多いですから」
「貧民院?アレクシア様が?まぁ、何という事でしょう!ラリー様の婚約者がそのようなところに出入りするなんて…」
いきなりメアリー様が大きな声で騒ぎ出して、私だけでなくその場にいた者の多くがぎょっとした表情になった。この事はラリー様も賛成していらして、屋敷の者もみんな知っている事だ。
「…彼らもヘーゼルダインの民です。彼らへの支援はラリー様のご意志ですわ」
「え……」
「見苦しいなりで失礼いたしました。着替えたいので失礼します」
どうやらメアリー様は孤児や貧民への理解があまりおありではないらしい…残念に思いながらも、久しぶりに力を使って疲れていた私は、着替えるために自室に向かった。
その翌日、私が結婚式の準備などを進めていると、前触れもなく部屋のドアが開いた。何事かと思った私やユーニス、侍女たちが視線を向けると、そこにはラリー様がいらっしゃった。どうしたのだろう…何かあっただろうか…
「忙しいところ急にすまない」
「いえ…大丈夫ですが…」
「シア、明日なんだが、何か用事は?」
「明日ですか?明日はロバートと貧民院に慰問に行く予定ですが…」
「…そう、か…」
「何か?」
「いや、メアリー嬢が明日、騎士団に行って治療をしてくれるというので、もし手が空いているなら同行して欲しかったんだ」
「そうでしたか」
「ああ、でも慰問に行くなら無理だな。急にキャンセルも出来ないし、シアに無理はかけられない」
「申し訳ございません」
「いや、いい。忙しいところすまなかった。明日は気を付けて行って欲しい。護衛にロバート達を付けるから」
「ありがとうございます」
本当にお忙しいらしく、ラリー様はすまないと言って行ってしまわれた。
メアリー様が騎士の治療をして下さると聞いて、少しだけ気持ちがざわついた。これまでは私だけが出来る事だったから、それを他の人が…と思うと、何だか居場所を奪われたような気になってしまったのだ。
でも…こんな考えは驕慢だ…メアリー様は力が弱まったとはいえ正式な聖女だった方で、一時期は大聖女候補にも上がった方なのだ。きっと私などよりも強い力をお持ちなのだろう。多くの騎士達の傷を癒す事が出来れば、ラリー様の願いが一歩進むし、それは妻になる私の願いでもある。私は頭を小さく振ると目の前の仕事に目を向けた。やらなければいけない事は山のようにあるのだ。
翌日、私はユーニスやビリー、ロバート達と一緒に貧民院を回った。自警団を作りたいと話していたロバートは、貧民院で仕事を探しているという者達に直接話を聞きたいと同行してくれたのだ。気さくでこの地に詳しい彼は色んな話をしてくれて、私は楽しく有意義な時間を過ごした。
ロバートは貧民院では誰にでも気さくに話しかけ、仕事を希望する者達に細かく聞き取りをしていた。自警団を作りたいとロバートが話すと、彼らも希望を見出したのか是非参加したいと言ってくれた。
久しぶりに充実感と温かい気持ちに包まれて屋敷に帰った私だったが、ちょうど玄関ホールで騎士団の治療から戻ったメアリー様と鉢合わせた。そう言えば今日からメアリー様も騎士の治療を始めたのだ。
メアリー様はシンプルなデイドレスを纏い、聖女の物なのか白いローブを羽織っておられて、その姿は神々しくすら見えた。本物の聖女はこうも違うのかと、私はその違いに上向いていた気持ちが急速にしぼむのを感じた。私は質素なワンピース姿で、パッと見は平民のようにも見えるからだ。これは彼らを必要以上に刺激しないためのものなのだけど…
「まぁ、もしかしてアレクシア様?」
「え?ええ、そうですが…」
「平民のようなお召し物だったから、直ぐにはわかりませんでしたわ」
「そうですか。すみません、この様な姿で」
「そうですぞ、アレクシア嬢。身支度はきちんとされないとローレンス様に恥をかかせてしまいますぞ。それに…ローレンス様がお忙しい時にお忍びで遊びに行くなど…そんなお時間があるのでしたら、少しは婚約者の手伝いをされては?」
「え…?」
いきなりメアリー様の弟であるハロルド様からそう言われて、一瞬何を言われているのかわからず、私は言葉が出てこなかった。私は公務として出かけていたのであって、決して遊びに行ったわけではないのに…
「ハロルド様、お言葉ですがアレクシア様は遊びに行っていたわけではございません」
「なんだ、お前は。侍女ごときが主を差し置いて発言など…主に恥をかかせる気か?」
ユーニスが抗議の声を上げたが、逆にハロルド様に咎められてしまった。確かにユーニスの行動は差し出がましい類に入るかもしれない。この屋敷ではユーニスの立場が知れているので誰も何も言わないけれど、何も知らない客人相手では失礼に当たるだろう。
「失礼しました、ハロルド様。でも、ユーニスは伯爵家の出で王妃様付の侍女、今は王妃様がご厚意で私にお付け下さった方です。私も姉とも友人とも頼りにしています。侍女ごときと言われる身分の者ではございません」
「な…?伯爵家?それに、王妃様の…」
予想通りユーニスが伯爵家の出だとは知らなかったらしく、酷く驚いた様だった。メアリー様もハロルド様も伯爵家の出身だから、身分的には変わりはない。しかし王妃様の侍女ともなればかなりの出世なので、聖女だったメアリー様はともかく、騎士だが役職もないハロルド様よりも社会的地位は上だ。
「それに、私は遊びに行っていたわけではありません。今日は貧民院に慰問に行っていたためで、この姿は彼らの反感を買わないためです。彼らは貴族というだけで嫌う者も多いですから」
「貧民院?アレクシア様が?まぁ、何という事でしょう!ラリー様の婚約者がそのようなところに出入りするなんて…」
いきなりメアリー様が大きな声で騒ぎ出して、私だけでなくその場にいた者の多くがぎょっとした表情になった。この事はラリー様も賛成していらして、屋敷の者もみんな知っている事だ。
「…彼らもヘーゼルダインの民です。彼らへの支援はラリー様のご意志ですわ」
「え……」
「見苦しいなりで失礼いたしました。着替えたいので失礼します」
どうやらメアリー様は孤児や貧民への理解があまりおありではないらしい…残念に思いながらも、久しぶりに力を使って疲れていた私は、着替えるために自室に向かった。
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読んで下さいってありがとうございます。
ゆっくりになりますが、更新再会しました。
ゆっくりになりますが、更新再会しました。
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※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
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