81 / 86
番外編~レニエ④
しおりを挟む
ジョセフがドルレアク公爵の配下に入ったと聞いた俺は、ドルレアク公爵と協力することにした。侯爵家当主の俺が配下に入るわけにはいかない。クロエの仇とも言えるフォルジュ公爵家と王太子夫妻を排除出来るならそれに越したことはない。
それにドルレアク公爵と親しくなれば我が家やクロエの実家の安全にも繋がる。あいつらが反省したのかも怪しいし、志尊の地位に就いた後に態度を一変させる可能性もあった。
「先輩が仲間になって心強いです」
そう言いながらジョセフは宰相府や世間の情報を俺に教えてくれた。彼は彼なりに目的があって行動しているらしいが、仲間になったことで以前よりもずっと交流が増えた。彼に教えて貰った情報は中々に有益で精度も高く、彼の意外な才能を発見することになった。
一方でルイ殿下の文官室長に就くことにした。ルイ殿下直々に頼まれたのもあるし、候補者の中で俺が最年少で年が近かったのもある。まだ公務が少ないので時間に余裕が生まれ、当主業にも力を入れることができた。
そんなルイ殿下の下で働いていた俺に新たな転機が訪れた。ルイ殿下の兄のアラール殿下がマラン公爵令嬢と婚約解消したのだが、ルイ殿下がそのマラン公爵令嬢に求婚し受け入れられたのだ。突然の婚約解消と新たな婚約に世間は騒ぎになり、俺たちの仕事にも変化があった。
騒ぎが収まった頃、今度は王子妃になるマラン公爵令嬢の文官室の立ち上げを任され、そのまま室長に収まった。そこで人生の転機を迎えることになった。ジゼルとの出会いだ。
ジゼルはルイーズ様の推薦で選ばれた文官だった。学園で同級だったこと、優秀で首席争いにも加わっていたこと、予定していた結婚が消えて文官になることを目指しているという。まだ女性文官が珍しい時期なのもあり心配になったが、女性が一人くらいいた方がルイーズ様も過ごしやすいだろうということで採用に至った。
最初は不安があったジゼルだったが、実際に会ってみるとルイーズ様が推薦する理由が分かった。優秀で仕事を思えるのも早く、また一方で次の工程を考えて仕事をしてくれるので作業が捗り無駄がない。残業も厭わない責任感の強さがあり、また失敗しても泣いて周りを困惑させることもなかった。
最初はそれだけだったのに、真面目な態度につい目が追っていることが増えた。困っていないか、周りに不当な扱いを受けていないかと気になるようになるまで時間はかからなかった。
「室長、シャリエ嬢ならもう帰りましたよ」
会議が長引き慌てて部署に戻ったある夕暮れ、俺に含みのある笑みを向けたのはカバネル先輩だった。宰相府にいた頃にお世話になった先輩だったが、直ぐに異動になって暫く離れていたが再び一緒になった。経験豊富で仕事面では頼りになるが、少々人が見え過ぎているところがある。
「先輩、私は何もシャリエ嬢に用は……」
「そうか? だったらいいんだ。俺の気のせいだな」
そう言ってやっぱり含みのある笑みを浮かべながら帰っていった。一人残された俺は暫く立ち尽くしていた。
(俺がシャリエ嬢を?)
自分では信じられなかった。そんな感情はクロエが死んだ時に一緒に消えたと思っていたからだ。それでも彼女の姿を見れば心が躍り、視線が追ってしまう。なるべく避けようと思うのに眉を下げて書類に向かう彼女を見るとつい声をかけてしまう。そんな日々が続いた。
そんな時だった。ジョセフから衝撃を受けたのは。
「先輩、俺、結婚されられそうです」
そう言ってグラスの酒を一気に呷ったジョセフが口にした相手の名に激しく動揺した。幸い酔っていたジョセフには気付かれなかったが、それも時間の問題。程なくして俺の気持ちは知られてしまった。こうなると認めざるを得なかった。
「先輩、好きなら諦めないで下さいよ」
ジョセフにそう言われたがだがまだ早い……相手は追い込まれつつあるだけに、今は下手に俺の気持ちを出すことは出来なかった。下手をすると彼女がクロエの二の舞になってしまう。そんなことは絶対に受け入れられない。
「まだダメだ。時期じゃない」
王太子夫妻をその座から引きずり落とす準備は進んでいたが、まだ決定的ではなかった。フォルジュ公爵の力は随分弱まったが、まだ一発逆転の可能性がある。それは王子の誕生だ。
結婚して十年近く経つが、夫婦の間には王女一人しか産まれていなかった。王子でなければ王位継承権は発生しない。王太子妃はもういい年だ。このまま生まれなければルイ殿下の即位の可能性が高まる。それは俺たちが祈願していたものだ。
陛下も最近、王太子をルイ殿下に代えようかとお考えになっているようだった。フォルジュ公爵の求心力の低下と、力を増したルイ殿下派。臣下の後ろ盾がなければ王に就いても盤石ではない。不安定な王位は国を乱し国力を低下させる。ようやく上向きになって来たところなのだ。陛下も慎重にならざるを得ず、ただ長子というだけで王の座を明け渡すことは出来なかった。
そんなある日、事件は起こった。フォルジュ公爵の次男が違法薬物で捕まったのだ。長男が廃嫡されて当主によって毒を飲まされた後後継者になった次男。この次男も長男に似て享楽的なドラ息子だった。フォルジュ公爵の教育方針の結果だろう。麻薬を高級娼館で使って通報されたのだ。この麻薬は以前から国を挙げて摘発に乗り出していただけに、国内最高位の公爵家の嫡男が使っていたことに衝撃が走った。
この件で次男は公爵家から追い出されて平民になった。その後のことはわからない。余計なことを口にする前に処理された可能性が高いだろう。これ以上一族が期待を寄せる王太子妃の瑕疵は作れないだろうから。
一方でフォルジュ公爵の求心力は一層弱くなった。王太子夫妻の取り巻きも以前よりも数を減らし、取り入ろうとする者が減った。その代わりルイ殿下と縁を求める者が増えた。ルイーズ様の元にも以前よりも多くの人が訪れるようになり、マラン公爵の勢力は一層増した。
そんな中、ルイーズ様の公務でジゼル嬢と同行する機会があった。二泊三日の地方公務、普段女性文官は部屋割りの関係で同行しないことが常だったが、今回はルイーズ様の強い要望があったのだ。何かがあるわけではないが、それでもジゼル嬢が一緒だと思うと億劫に感じる視察も楽しく思えた。
思いがけない事態が起きたのは二泊目の夜。領主主催の晩さん会に出た後だった。晩餐会の間に酷い風雨があったらしいが、そのせいでジゼル嬢が使っていた部屋で雨漏りが発生し使えなくなってしまったのだ。替わりの部屋がないからソファを運び込むのでそこで寝て欲しいという。
「わかりました」
あっさり了承したのは彼女らしいが、上司としてそこは譲れない。未婚の令嬢にそんな真似をさせるわけにはいかない。つまらない拘りかもしれないが。幸い私の部屋は立場もあって居間と寝室に分かれていた。寝室には鍵がかかるから彼女が寝室を使えば問題ない。既に夜も遅く、この時間に尋ねてくる者もいない。黙っていればわからないだろう。
「だったら私の部屋を使いなさい」
邪な想いは一切ない。そこはわかって欲しい。そう願いながら伝える。
「ええ? でも……」
案の定躊躇されたがそれも想定内。最終的には彼女が折れてくれた。彼女が湯あみを済ませて寝室に入るまでの間外に出ていたら打ち上げ中の文官たちに掴まってしまった。まぁいいだろう、時間つぶしになる。そう思って暫く付き合った後で部屋に戻って、俺は固まってしまった。既に寝室に下がった筈の彼女が、ソファで無防備に寝ていたのだ。
それにドルレアク公爵と親しくなれば我が家やクロエの実家の安全にも繋がる。あいつらが反省したのかも怪しいし、志尊の地位に就いた後に態度を一変させる可能性もあった。
「先輩が仲間になって心強いです」
そう言いながらジョセフは宰相府や世間の情報を俺に教えてくれた。彼は彼なりに目的があって行動しているらしいが、仲間になったことで以前よりもずっと交流が増えた。彼に教えて貰った情報は中々に有益で精度も高く、彼の意外な才能を発見することになった。
一方でルイ殿下の文官室長に就くことにした。ルイ殿下直々に頼まれたのもあるし、候補者の中で俺が最年少で年が近かったのもある。まだ公務が少ないので時間に余裕が生まれ、当主業にも力を入れることができた。
そんなルイ殿下の下で働いていた俺に新たな転機が訪れた。ルイ殿下の兄のアラール殿下がマラン公爵令嬢と婚約解消したのだが、ルイ殿下がそのマラン公爵令嬢に求婚し受け入れられたのだ。突然の婚約解消と新たな婚約に世間は騒ぎになり、俺たちの仕事にも変化があった。
騒ぎが収まった頃、今度は王子妃になるマラン公爵令嬢の文官室の立ち上げを任され、そのまま室長に収まった。そこで人生の転機を迎えることになった。ジゼルとの出会いだ。
ジゼルはルイーズ様の推薦で選ばれた文官だった。学園で同級だったこと、優秀で首席争いにも加わっていたこと、予定していた結婚が消えて文官になることを目指しているという。まだ女性文官が珍しい時期なのもあり心配になったが、女性が一人くらいいた方がルイーズ様も過ごしやすいだろうということで採用に至った。
最初は不安があったジゼルだったが、実際に会ってみるとルイーズ様が推薦する理由が分かった。優秀で仕事を思えるのも早く、また一方で次の工程を考えて仕事をしてくれるので作業が捗り無駄がない。残業も厭わない責任感の強さがあり、また失敗しても泣いて周りを困惑させることもなかった。
最初はそれだけだったのに、真面目な態度につい目が追っていることが増えた。困っていないか、周りに不当な扱いを受けていないかと気になるようになるまで時間はかからなかった。
「室長、シャリエ嬢ならもう帰りましたよ」
会議が長引き慌てて部署に戻ったある夕暮れ、俺に含みのある笑みを向けたのはカバネル先輩だった。宰相府にいた頃にお世話になった先輩だったが、直ぐに異動になって暫く離れていたが再び一緒になった。経験豊富で仕事面では頼りになるが、少々人が見え過ぎているところがある。
「先輩、私は何もシャリエ嬢に用は……」
「そうか? だったらいいんだ。俺の気のせいだな」
そう言ってやっぱり含みのある笑みを浮かべながら帰っていった。一人残された俺は暫く立ち尽くしていた。
(俺がシャリエ嬢を?)
自分では信じられなかった。そんな感情はクロエが死んだ時に一緒に消えたと思っていたからだ。それでも彼女の姿を見れば心が躍り、視線が追ってしまう。なるべく避けようと思うのに眉を下げて書類に向かう彼女を見るとつい声をかけてしまう。そんな日々が続いた。
そんな時だった。ジョセフから衝撃を受けたのは。
「先輩、俺、結婚されられそうです」
そう言ってグラスの酒を一気に呷ったジョセフが口にした相手の名に激しく動揺した。幸い酔っていたジョセフには気付かれなかったが、それも時間の問題。程なくして俺の気持ちは知られてしまった。こうなると認めざるを得なかった。
「先輩、好きなら諦めないで下さいよ」
ジョセフにそう言われたがだがまだ早い……相手は追い込まれつつあるだけに、今は下手に俺の気持ちを出すことは出来なかった。下手をすると彼女がクロエの二の舞になってしまう。そんなことは絶対に受け入れられない。
「まだダメだ。時期じゃない」
王太子夫妻をその座から引きずり落とす準備は進んでいたが、まだ決定的ではなかった。フォルジュ公爵の力は随分弱まったが、まだ一発逆転の可能性がある。それは王子の誕生だ。
結婚して十年近く経つが、夫婦の間には王女一人しか産まれていなかった。王子でなければ王位継承権は発生しない。王太子妃はもういい年だ。このまま生まれなければルイ殿下の即位の可能性が高まる。それは俺たちが祈願していたものだ。
陛下も最近、王太子をルイ殿下に代えようかとお考えになっているようだった。フォルジュ公爵の求心力の低下と、力を増したルイ殿下派。臣下の後ろ盾がなければ王に就いても盤石ではない。不安定な王位は国を乱し国力を低下させる。ようやく上向きになって来たところなのだ。陛下も慎重にならざるを得ず、ただ長子というだけで王の座を明け渡すことは出来なかった。
そんなある日、事件は起こった。フォルジュ公爵の次男が違法薬物で捕まったのだ。長男が廃嫡されて当主によって毒を飲まされた後後継者になった次男。この次男も長男に似て享楽的なドラ息子だった。フォルジュ公爵の教育方針の結果だろう。麻薬を高級娼館で使って通報されたのだ。この麻薬は以前から国を挙げて摘発に乗り出していただけに、国内最高位の公爵家の嫡男が使っていたことに衝撃が走った。
この件で次男は公爵家から追い出されて平民になった。その後のことはわからない。余計なことを口にする前に処理された可能性が高いだろう。これ以上一族が期待を寄せる王太子妃の瑕疵は作れないだろうから。
一方でフォルジュ公爵の求心力は一層弱くなった。王太子夫妻の取り巻きも以前よりも数を減らし、取り入ろうとする者が減った。その代わりルイ殿下と縁を求める者が増えた。ルイーズ様の元にも以前よりも多くの人が訪れるようになり、マラン公爵の勢力は一層増した。
そんな中、ルイーズ様の公務でジゼル嬢と同行する機会があった。二泊三日の地方公務、普段女性文官は部屋割りの関係で同行しないことが常だったが、今回はルイーズ様の強い要望があったのだ。何かがあるわけではないが、それでもジゼル嬢が一緒だと思うと億劫に感じる視察も楽しく思えた。
思いがけない事態が起きたのは二泊目の夜。領主主催の晩さん会に出た後だった。晩餐会の間に酷い風雨があったらしいが、そのせいでジゼル嬢が使っていた部屋で雨漏りが発生し使えなくなってしまったのだ。替わりの部屋がないからソファを運び込むのでそこで寝て欲しいという。
「わかりました」
あっさり了承したのは彼女らしいが、上司としてそこは譲れない。未婚の令嬢にそんな真似をさせるわけにはいかない。つまらない拘りかもしれないが。幸い私の部屋は立場もあって居間と寝室に分かれていた。寝室には鍵がかかるから彼女が寝室を使えば問題ない。既に夜も遅く、この時間に尋ねてくる者もいない。黙っていればわからないだろう。
「だったら私の部屋を使いなさい」
邪な想いは一切ない。そこはわかって欲しい。そう願いながら伝える。
「ええ? でも……」
案の定躊躇されたがそれも想定内。最終的には彼女が折れてくれた。彼女が湯あみを済ませて寝室に入るまでの間外に出ていたら打ち上げ中の文官たちに掴まってしまった。まぁいいだろう、時間つぶしになる。そう思って暫く付き合った後で部屋に戻って、俺は固まってしまった。既に寝室に下がった筈の彼女が、ソファで無防備に寝ていたのだ。
324
お気に入りに追加
5,250
あなたにおすすめの小説
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。

【完結】婚約者様、王女様を優先するならお好きにどうぞ
曽根原ツタ
恋愛
オーガスタの婚約者が王女のことを優先するようになったのは――彼女の近衛騎士になってからだった。
婚約者はオーガスタとの約束を、王女の護衛を口実に何度も破った。
美しい王女に付きっきりな彼への不信感が募っていく中、とある夜会で逢瀬を交わすふたりを目撃したことで、遂に婚約解消を決意する。
そして、その夜会でたまたま王子に会った瞬間、前世の記憶を思い出し……?
――病弱な王女を優先したいなら、好きにすればいいですよ。私も好きにしますので。
拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら
みおな
恋愛
子爵令嬢のクロエ・ルーベンスは今日も《おひとり様》で夜会に参加する。
公爵家を継ぐ予定の婚約者がいながら、だ。
クロエの婚約者、クライヴ・コンラッド公爵令息は、婚約が決まった時から一度も婚約者としての義務を果たしていない。
クライヴは、ずっと義妹のファンティーヌを優先するからだ。
「ファンティーヌが熱を出したから、出かけられない」
「ファンティーヌが行きたいと言っているから、エスコートは出来ない」
「ファンティーヌが」
「ファンティーヌが」
だからクロエは、学園卒業式のパーティーで顔を合わせたクライヴに、にっこりと微笑んで伝える。
「私のことはお気になさらず」

初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。

【完結】今世も裏切られるのはごめんなので、最愛のあなたはもう要らない
曽根原ツタ
恋愛
隣国との戦時中に国王が病死し、王位継承権を持つ男子がひとりもいなかったため、若い王女エトワールは女王となった。だが──
「俺は彼女を愛している。彼女は俺の子を身篭った」
戦場から帰還した愛する夫の隣には、別の女性が立っていた。さらに彼は、王座を奪うために女王暗殺を企てる。
そして。夫に剣で胸を貫かれて死んだエトワールが次に目が覚めたとき、彼と出会った日に戻っていて……?
──二度目の人生、私を裏切ったあなたを絶対に愛しません。
★小説家になろうさまでも公開中
不遇な王妃は国王の愛を望まない
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝ある時、クラウン王国の国王カルロスの元に、自ら命を絶った王妃アリーヤの訃報が届く。王妃アリーヤを冷遇しておきながら嘆く国王カルロスに皆は不思議がる。なにせ国王カルロスは幼馴染の側妃ベリンダを寵愛し、政略結婚の為に他国アメジスト王国から輿入れした不遇の王女アリーヤには見向きもしない。はたから見れば哀れな王妃アリーヤだが、実は他に愛する人がいる王妃アリーヤにもその方が都合が良いとも。彼女が真に望むのは愛する人と共に居られる些細な幸せ。ある時、自国に囚われの身である愛する人の訃報を受け取る王妃アリーヤは絶望に駆られるも……。主人公の舞台は途中から変わります。
※設定などは独自の世界観で、あくまでもご都合主義。断罪あり(苦手な方はご注意下さい)。ハピエン🩷
※稚拙ながらも投稿初日からHOTランキング(2024.11.21)に入れて頂き、ありがとうございます🙂 今回初めて最高ランキング5位(11/23)✨ まさに感無量です🥲
【完結】もう結構ですわ!
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
恋愛
どこぞの物語のように、夜会で婚約破棄を告げられる。結構ですわ、お受けしますと返答し、私シャルリーヌ・リン・ル・フォールは微笑み返した。
愚かな王子を擁するヴァロワ王家は、あっという間に追い詰められていく。逆に、ル・フォール公国は独立し、豊かさを享受し始めた。シャルリーヌは、豊かな国と愛する人、両方を手に入れられるのか!
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/11/29……完結
2024/09/12……小説家になろう 異世界日間連載 7位 恋愛日間連載 11位
2024/09/12……エブリスタ、恋愛ファンタジー 1位
2024/09/12……カクヨム恋愛日間 4位、週間 65位
2024/09/12……アルファポリス、女性向けHOT 42位
2024/09/11……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる