7 / 68
暴露
しおりを挟む
(失敗した……)
皇子とのお茶会の後、私は自己嫌悪に陥った。今まで異母姉と同じ場に立ったことがなかったから気付けなかったけれど、その差は歴然だった。マナーだけではない。異母姉はさりげなく私の境遇を利用し、自分が不遇に扱われていたと訴え、一方で私は王宮で大切にされていたと繰り返したのだ。
そんな事実など皆無だったのだけど、入れ替わったと知らない帝国側からすれば私は随分と鼻持ちならない王女に見えただろう。一方で異母姉は、側妃の子として貶められた健気な王女を上手く演じていた。嘘に本当の事をさりげなく混ぜると、妙に信憑性が増すのだと知った。自分が関係していなかったらあっぱれと称賛したかもしれない。入れ替わらなかったとしても、私にはあんな風に訴えることは出来なかっただろう。
(いっそ、本当のことを言ってしまう?)
ふと浮かんだそれは、とてもいい案に思えた。このまま異母姉のいいようにされたくないし、このことが発覚すれば王妃と異母姉は罰せられ、皇妃の話もなくなるはず。皇子妃になりたいわけじゃないけど、権力を手にした異母姉が何をするかわかったものじゃない。そう思えば自分が生き残るためにはそれが一番のような気がした。
それに私が皇妃になれば、弟を助けることも出来る。会うことのなかった弟だけど、母は弟が王妃の元で酷い扱いを受けているのではないかと最後まで気に病んでいた。私を顧みなかった母が唯一気にしていたのなら、その遺志くらいは継ぐべきだろうと思った。一応は姉なのだから。
そう思ったら、直ぐにでも皇子に会いたくなった。もう王妃たちの好きにはさせたくないし、これ以上私を利用した嘘をつかれたくない。私にだっていい加減、穏やかに暮らしてもいいだろう。いいはずだ。
次に皇子に呼ばれたのは、それから八日後だった。前回は誰とも会うことがないと油断して、随分だらしない恰好をしていたと思う。それでは皇子に好印象を持ってもらうのは難しいだろう。あの日からは出来るだけきちんとした身なりを心掛けた。暇だったので衣裳に手を入れて見栄えが良くなるようにもした。
「まぁ、お姉様、素敵なワンピースですのね」
今度は異母姉が先に来ていた。今日は前回とは打って変わって、何故か侍女服だった。しかも微妙にサイズが合っていない。髪もきっちりと結んでその姿は正に侍女のものだった。あまりにも意外なその姿に、暫く声が出せなかった。
「ソフィ、何だその服は。侍女服ではないのか?」
入ってきた皇子も同じように思ったのだろう。眉を微かにしかめて異母姉を見ていた。
「あ、申し訳ございません、このような格好で……でも、他に着る服がなくて……」
「服が? そなたの部屋にはたくさんドレスを運び込んだと部下から報告を受けているが?」
「あ、あれは……お姉様のものだったのです。侍女が部屋を間違えたらしくて……そうですわよね、お姉様?」
異母姉の目的が見えない上、そんな風に尋ねられるとどう返していいのかわからなかった。確かにその通りだけど、あれは部屋を間違えたのではない。
「いいえ、それは間違っていませんでしたわ。そうでしょう、アンジェリカお異母姉様」
「え?」
私がそう返すと、異母姉が目を大きく見開いて私を見た。反論されると思わなかったのだろう。
「アルヴィド殿下に申しげます。今まで黙っておりましたが、目の前にいるソフィと名乗る女性は私の妹ではありません。その方こそがアンジェリカ第一王女です」
「な! お姉様! 何を仰るの⁉」
さすがにここで暴露されるとは思わなかったのだろう。異母姉が明らかに動揺した。こんな表情を見るのは初めてかもしれない。
「お、お姉様はそうやって私をまた貶めるのですか!?」
「貶める? 私を貶めていたのはアンジェリカお異母姉様はありませんか。降伏する直前、私に入れ替わるように命じ、帝国に嫁げと仰ったのをもうお忘れですか?」
冷静に話をしようと思ったけれど、一度言葉を発したらもう止まらなかった。どこまでも私を貶めようとする異母姉が許せなかったからだ。ここで罰を受けてもいいとすら思えた。
「アルヴィド様! 信じて下さい! 私がソフィですわ。お姉様は今までもこうやって私に罪を押し付けてきたのです」
「もういい加減にして! 私を名乗って私を貶めないで! あなたたちにいいようにされるのはもうたくさんよ!」
「そんな、酷いわ、お姉様!」
異母姉は顔を覆って泣き出してしまった。皇子に同情を買って自分の正当性を訴える姿を見て、一層怒りが身体の底から湧き上がってきた。これまでの苦汁の日々が一気に甦り、憎しみが殺気に変わる。
「まぁ、二人とも落ち着け」
怒りに身を任せる私と、ウソ泣きする異母姉に王子は冷静だった。まだそこまで異母姉との関係は深まっていないらしい。そのことに安堵した。
「アルヴィド様?」
「何を言い出すかと思ったら、二人が入れ替わっただと? そんな荒唐無稽な話をされてもなぁ」
感情が高ぶっている私や異母姉に対し、皇子は呑気なほどに凪いでいた。
「帝国が最初に掴んでおられた情報が正しかったのです」
「ほう」
皇子からはさっきまでの穏やかさが消えていた。だからと言って謁見室の時のような鋭さもない。
「私は王妃に、言うことを聞かなければ弟がどうなっても知らないと言われて、引き受けるしかありませんでした」
「お姉様ったら……あれは誤りだったと王妃様も仰っていたではありませんか」
「ええ。お異母姉様を守るためにそう証言なさったのでしょう。王妃様にとって大切なのはご自身の娘であるアンジェリカ異母姉様お一人だったのですから」
そう、王妃にとって私や弟は憎しみの対象であり、ただの駒でしかない。異母姉さえ無事なら後はどうでもいいのだ。
「アルヴィド様、どうか信じて下さい。私がソフィです。王族に仕えていた者なら本当のことを見ています。調べて下さればわかりますわ!」
意外にも異母姉の方が先にそう言い出した。
「そうだな。俄かには信じがたいが、さりとて無視するわけにもいかない。私の方で調べさせて貰おう。あなたもそれでいいな?」
皇子は私をアンジェリカとは呼ばなかった。それだけでも皇子がまだ異母姉に傾倒しているわけではないと感じた。
「勿論です。是非とも厳選な調査をお願い致します」
帝国が調べてわからない筈はないだろう。王宮で務めていた者も帝国相手に嘘の証言が出来る筈もない。むしろこの展開は願ったり叶ったりだった。
だけどその考えが甘かったと、私は後で思い知るのだった。
皇子とのお茶会の後、私は自己嫌悪に陥った。今まで異母姉と同じ場に立ったことがなかったから気付けなかったけれど、その差は歴然だった。マナーだけではない。異母姉はさりげなく私の境遇を利用し、自分が不遇に扱われていたと訴え、一方で私は王宮で大切にされていたと繰り返したのだ。
そんな事実など皆無だったのだけど、入れ替わったと知らない帝国側からすれば私は随分と鼻持ちならない王女に見えただろう。一方で異母姉は、側妃の子として貶められた健気な王女を上手く演じていた。嘘に本当の事をさりげなく混ぜると、妙に信憑性が増すのだと知った。自分が関係していなかったらあっぱれと称賛したかもしれない。入れ替わらなかったとしても、私にはあんな風に訴えることは出来なかっただろう。
(いっそ、本当のことを言ってしまう?)
ふと浮かんだそれは、とてもいい案に思えた。このまま異母姉のいいようにされたくないし、このことが発覚すれば王妃と異母姉は罰せられ、皇妃の話もなくなるはず。皇子妃になりたいわけじゃないけど、権力を手にした異母姉が何をするかわかったものじゃない。そう思えば自分が生き残るためにはそれが一番のような気がした。
それに私が皇妃になれば、弟を助けることも出来る。会うことのなかった弟だけど、母は弟が王妃の元で酷い扱いを受けているのではないかと最後まで気に病んでいた。私を顧みなかった母が唯一気にしていたのなら、その遺志くらいは継ぐべきだろうと思った。一応は姉なのだから。
そう思ったら、直ぐにでも皇子に会いたくなった。もう王妃たちの好きにはさせたくないし、これ以上私を利用した嘘をつかれたくない。私にだっていい加減、穏やかに暮らしてもいいだろう。いいはずだ。
次に皇子に呼ばれたのは、それから八日後だった。前回は誰とも会うことがないと油断して、随分だらしない恰好をしていたと思う。それでは皇子に好印象を持ってもらうのは難しいだろう。あの日からは出来るだけきちんとした身なりを心掛けた。暇だったので衣裳に手を入れて見栄えが良くなるようにもした。
「まぁ、お姉様、素敵なワンピースですのね」
今度は異母姉が先に来ていた。今日は前回とは打って変わって、何故か侍女服だった。しかも微妙にサイズが合っていない。髪もきっちりと結んでその姿は正に侍女のものだった。あまりにも意外なその姿に、暫く声が出せなかった。
「ソフィ、何だその服は。侍女服ではないのか?」
入ってきた皇子も同じように思ったのだろう。眉を微かにしかめて異母姉を見ていた。
「あ、申し訳ございません、このような格好で……でも、他に着る服がなくて……」
「服が? そなたの部屋にはたくさんドレスを運び込んだと部下から報告を受けているが?」
「あ、あれは……お姉様のものだったのです。侍女が部屋を間違えたらしくて……そうですわよね、お姉様?」
異母姉の目的が見えない上、そんな風に尋ねられるとどう返していいのかわからなかった。確かにその通りだけど、あれは部屋を間違えたのではない。
「いいえ、それは間違っていませんでしたわ。そうでしょう、アンジェリカお異母姉様」
「え?」
私がそう返すと、異母姉が目を大きく見開いて私を見た。反論されると思わなかったのだろう。
「アルヴィド殿下に申しげます。今まで黙っておりましたが、目の前にいるソフィと名乗る女性は私の妹ではありません。その方こそがアンジェリカ第一王女です」
「な! お姉様! 何を仰るの⁉」
さすがにここで暴露されるとは思わなかったのだろう。異母姉が明らかに動揺した。こんな表情を見るのは初めてかもしれない。
「お、お姉様はそうやって私をまた貶めるのですか!?」
「貶める? 私を貶めていたのはアンジェリカお異母姉様はありませんか。降伏する直前、私に入れ替わるように命じ、帝国に嫁げと仰ったのをもうお忘れですか?」
冷静に話をしようと思ったけれど、一度言葉を発したらもう止まらなかった。どこまでも私を貶めようとする異母姉が許せなかったからだ。ここで罰を受けてもいいとすら思えた。
「アルヴィド様! 信じて下さい! 私がソフィですわ。お姉様は今までもこうやって私に罪を押し付けてきたのです」
「もういい加減にして! 私を名乗って私を貶めないで! あなたたちにいいようにされるのはもうたくさんよ!」
「そんな、酷いわ、お姉様!」
異母姉は顔を覆って泣き出してしまった。皇子に同情を買って自分の正当性を訴える姿を見て、一層怒りが身体の底から湧き上がってきた。これまでの苦汁の日々が一気に甦り、憎しみが殺気に変わる。
「まぁ、二人とも落ち着け」
怒りに身を任せる私と、ウソ泣きする異母姉に王子は冷静だった。まだそこまで異母姉との関係は深まっていないらしい。そのことに安堵した。
「アルヴィド様?」
「何を言い出すかと思ったら、二人が入れ替わっただと? そんな荒唐無稽な話をされてもなぁ」
感情が高ぶっている私や異母姉に対し、皇子は呑気なほどに凪いでいた。
「帝国が最初に掴んでおられた情報が正しかったのです」
「ほう」
皇子からはさっきまでの穏やかさが消えていた。だからと言って謁見室の時のような鋭さもない。
「私は王妃に、言うことを聞かなければ弟がどうなっても知らないと言われて、引き受けるしかありませんでした」
「お姉様ったら……あれは誤りだったと王妃様も仰っていたではありませんか」
「ええ。お異母姉様を守るためにそう証言なさったのでしょう。王妃様にとって大切なのはご自身の娘であるアンジェリカ異母姉様お一人だったのですから」
そう、王妃にとって私や弟は憎しみの対象であり、ただの駒でしかない。異母姉さえ無事なら後はどうでもいいのだ。
「アルヴィド様、どうか信じて下さい。私がソフィです。王族に仕えていた者なら本当のことを見ています。調べて下さればわかりますわ!」
意外にも異母姉の方が先にそう言い出した。
「そうだな。俄かには信じがたいが、さりとて無視するわけにもいかない。私の方で調べさせて貰おう。あなたもそれでいいな?」
皇子は私をアンジェリカとは呼ばなかった。それだけでも皇子がまだ異母姉に傾倒しているわけではないと感じた。
「勿論です。是非とも厳選な調査をお願い致します」
帝国が調べてわからない筈はないだろう。王宮で務めていた者も帝国相手に嘘の証言が出来る筈もない。むしろこの展開は願ったり叶ったりだった。
だけどその考えが甘かったと、私は後で思い知るのだった。
93
お気に入りに追加
2,747
あなたにおすすめの小説

もう一度あなたと?
キムラましゅろう
恋愛
アデリオール王国魔法省で魔法書士として
働くわたしに、ある日王命が下った。
かつて魅了に囚われ、婚約破棄を言い渡してきた相手、
ワルター=ブライスと再び婚約を結ぶようにと。
「え?もう一度あなたと?」
国王は王太子に巻き込まれる形で魅了に掛けられた者達への
救済措置のつもりだろうけど、はっきり言って迷惑だ。
だって魅了に掛けられなくても、
あの人はわたしになんて興味はなかったもの。
しかもわたしは聞いてしまった。
とりあえずは王命に従って、頃合いを見て再び婚約解消をすればいいと、彼が仲間と話している所を……。
OK、そう言う事ならこちらにも考えがある。
どうせ再びフラれるとわかっているなら、この状況、利用させてもらいましょう。
完全ご都合主義、ノーリアリティ展開で進行します。
生暖かい目で見ていただけると幸いです。
小説家になろうさんの方でも投稿しています。

なんで私だけ我慢しなくちゃならないわけ?
ワールド
恋愛
私、フォン・クラインハートは、由緒正しき家柄に生まれ、常に家族の期待に応えるべく振る舞ってまいりましたわ。恋愛、趣味、さらには私の将来に至るまで、すべては家名と伝統のため。しかし、これ以上、我慢するのは終わりにしようと決意いたしましたわ。
だってなんで私だけ我慢しなくちゃいけないと思ったんですもの。
これからは好き勝手やらせてもらいますわ。

元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。

義妹が大事だと優先するので私も義兄を優先する事にしました
さこの
恋愛
婚約者のラウロ様は義妹を優先する。
私との約束なんかなかったかのように…
それをやんわり注意すると、君は家族を大事にしないのか?冷たい女だな。と言われました。
そうですか…あなたの目にはそのように映るのですね…
分かりました。それでは私も義兄を優先する事にしますね!大事な家族なので!
私の容姿は中の下だと、婚約者が話していたのを小耳に挟んでしまいました
山田ランチ
恋愛
想い合う二人のすれ違いラブストーリー。
※以前掲載しておりましたものを、加筆の為再投稿致しました。お読み下さっていた方は重複しますので、ご注意下さいませ。
コレット・ロシニョール 侯爵家令嬢。ジャンの双子の姉。
ジャン・ロシニョール 侯爵家嫡男。コレットの双子の弟。
トリスタン・デュボワ 公爵家嫡男。コレットの婚約者。
クレマン・ルゥセーブル・ジハァーウ、王太子。
シモン・ノアイユ 辺境伯家嫡男。コレットの従兄。
ルネ ロシニョール家の侍女でコレット付き。
シルヴィー・ペレス 子爵令嬢。
〈あらすじ〉
コレットは愛しの婚約者が自分の容姿について話しているのを聞いてしまう。このまま大好きな婚約者のそばにいれば疎まれてしまうと思ったコレットは、親類の領地へ向かう事に。そこで新しい商売を始めたコレットは、知らない間に国の重要人物になってしまう。そしてトリスタンにも女性の影が見え隠れして……。
ジレジレ、すれ違いラブストーリー

公爵令嬢を虐げた自称ヒロインの末路
八代奏多
恋愛
公爵令嬢のレシアはヒロインを自称する伯爵令嬢のセラフィから毎日のように嫌がらせを受けていた。
王子殿下の婚約者はレシアではなく私が相応しいとセラフィは言うが……
……そんなこと、絶対にさせませんわよ?

【完結】不誠実な旦那様、目が覚めたのでさよならです。
完菜
恋愛
王都の端にある森の中に、ひっそりと誰かから隠れるようにしてログハウスが建っていた。
そこには素朴な雰囲気を持つ女性リリーと、金髪で天使のように愛らしい子供、そして中年の女性の三人が暮らしている。この三人どうやら訳ありだ。
ある日リリーは、ケガをした男性を森で見つける。本当は困るのだが、見捨てることもできずに手当をするために自分の家に連れて行くことに……。
その日を境に、何も変わらない日常に少しの変化が生まれる。その森で暮らしていたリリーには、大好きな人から言われる「愛している」という言葉が全てだった。
しかし、あることがきっかけで一瞬にしてその言葉が恐ろしいものに変わってしまう。人を愛するって何なのか? 愛されるって何なのか? リリーが紆余曲折を経て辿り着く愛の形。(全50話)

初耳なのですが…、本当ですか?
あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た!
でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる