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第三部
夫との再会
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翌日、私たちを迎えに来たのはフレディだった。その表情は私の想像通りで、ザーラとの再会を喜ぶよりも戸惑いの方が濃く見えた。彼もまた、ヴォルフ様が目覚めないことに不安を募らせているのだろう。
「フレディ、あなた……ここに来ている場合じゃ……」
「ザーラ、話は後だ。さ、馬車に乗って」
ヴォルフ様が目覚めない今、ゾルガーを率いるのはフレディの務め。なのに持ち場を離れたフレディにザーラは厳しい目を向けたけれど、彼は珍しくその声を遮って馬車に乗るよう促した。これは馬車で話をするつもりなのね。ザーラもそれを察してか、それ以上は何も言わずに馬車に乗り込んだ。王太后様にお礼を告げ、今度は遊びに来てくれるようにとの言葉を有り難く受け取って離宮を後にした。
馬車が静かに走り出す中、久しぶりにフレディの顔を見たアンゼルが嬉々としてその膝に乗ろうとその足に縋りついた。それを察してフレディがアンゼルを抱き上げると馬車内には幼子の歓声が上がった。
「それでフレディ、ヴォルフ様のご様子は? まだ意識が?」
車輪の音のせいで私たちの声は外には届かない。御者も護衛もゾルガーの者だけど用心に越したことはない。
「まだ目覚められない」
「ルーザー医師は?」
「見た感じでは大した怪我はないと。頭を打ったせいだろうと」
重苦しさが一層増したけれど、父のことを思い出して希望を感じた。
「大丈夫よ、きっと直ぐに目覚められるわ。私の父も似たようなことがあったけれど、直ぐに目を覚ましたわ」
そうよ、きっとすぐに目を覚まされるわ。なのに私たちが不安で潰れるわけにはいかない。逸る心を押さえながらヴォルフ様が待つ屋敷へと向かった。
「奥様、よくお戻りで……」
「ティオ、よく屋敷を守ってくれたわね」
出迎えてくれたティオを労ったけれど、彼も疲労の色が濃く現れていた。きっとあまり寝ていないのでしょうね。
「ティオ、詳しく説明を。それが終わったら少し休んで。顔色が悪いわ」
「いえ、奥様。旦那様の有事に私が休むなど……」
「ヴォルフ様はティオを頼りにしているのよ。倒れたらきっとお心を痛められるわ」
「……かしこまりました」
そうは言ったけれど、ちゃんと休んでくれるのか心配ね。この様子ならスージーも怪しいわ。もう若くないのだから無理はしてほしくない。そろそろ代替わりも考えた方がいいのかもしれないわ。
アンゼルとロアルドを乳母に預け、フレディとザーラと共にヴォルフ様の眠る部屋へと向かった。ヴォルフ様がお休みになっているのは窓のないご自身の寝室ではなく、明るい夫婦の寝室だった。理由は簡単、看病がしやすく僅かな変化も直ぐにわかるから。
寝室に入るとベッドの上に眠るヴォルフ様が見えたけれど……足が酷く重く感じた。深呼吸してから静かにベッドの脇に立つと、頭に包帯が巻かれているのが見えた。頭をぶつけたのは本当だったのね。滅多に見ることのないヴォフル様の寝顔。本当にただ眠っているように見えるけれど、人の気配がこれだけあるのに目覚められない事実が現実を突きつける。
「ヴォルフ様」
掛布の下から大きな手をそっと取り出した。ズシリとした重さを感じる。いつものように少し荒れた手にはしっとりとした温かさがあった。生きていらっしゃるのだと心が喜びに包まれたけれど、腕に巻かれた包帯にそれは急速に萎んでいった。。
「怪我は? 大したことはないと聞いたけれど」
「頭と腕、肩に何か所か。ですがどれも軽症です。母親を求めて焼け落ちた家に飛び込んだ子を助けようと旦那様は後を追われ……そこに壁が崩れてきたのです。旦那様は子を庇ってご自身が下敷きに……」
「……その子は?」
「かすり傷で済みました。幸いにも父親は無事だったので今は共に」
「そう」
ヴォルフ様らしいわ。お顔は怖いけれど心根の優しい方だから。これが刺客相手なら後れを取ることはなかったのでしょうけれど。
「ありがとう、フレディ。ティオとスージーも。大丈夫よ、ヴォルフ様はきっとお目覚めになるわ。それまでどうか力を貸して」
そうよ、絶対にヴォルフ様は目覚めるわ。それを私たちが信じなくてどうするのよ。そう自分に言い聞かせる。ヴォルフ様ならこんな時は嘆くよりも最善を尽くされるわ。
「ティオ、申し訳ないけれど現状を教えてくれる? フレディは少し休んで。顔色が悪いわ。ちゃんと寝ていないのでしょう?」
「これくらい大丈夫だよ」
フレディはそう言うけれど、ザーラの顔色が悪いわ。ヴォルフ様のこともあるけれど、移動で疲れたのかもしれない。今はフレディとの時間が必要のように見える。
「ザーラも疲れているわ。せめて夕食までは休んで」
「あ、ああ」
フレディが弱い笑みを浮かべた。ザーラには必要以上に過保護な彼だけど、それでも当主代理としての責任感から家のことを優先しようとしてくれている。その心意気は嬉しいけれど無理をしても効率が上がらないし、いざという時に適切な指示も出来ないわ。ヴォルフ様が目覚めない今、彼が倒れては困るのよ。
その後、ティオとスージーから現状を教えてもらった。既に鎮火していて王家が主体となっているから、我が家が騎士を出す必要はないという。領邸から運んできた物資は王家の騎士に引き渡し、領邸から呼んだ騎士たちは交代で休みながら屋敷の警備をしてくれている。別邸では被災者を受け入れて騎士と使用人が炊き出しをしてくれているけれど、それも徐々に王家が用意した避難所に移動するという。
「そういえば、あの後、新たな失火はなかったの?」
六日毎に起きていたけれど、あれからどうなったのかしら? 今回の大火ですっかり失念していたわ。
「今のところは何も。犯人も思った以上に火が広がったために怖気づいたのではと。ただ、念のために王家の騎士が見回りを強化しております」
「そう」
王家の騎士が犯人を追っているけれど、未だに犯人の目的はわからないまま。いえ、もしかしたら既に目星は付いていて今は証拠を固めているところかもしれないけれど。
「当家の警備は厳重です」
「ありがとう。そこは疑っていないわ」
そう言うとティオがようやく笑みを浮かべたけれど、やっぱりその笑みに力がないように見えるわ。
「大体わかったわ。ありがとう。ティオとスージーも休んで。後はブレンとアベルから話を聞くわ」
「ですが……」
「そうですよ、奥様。先ずは奥様こそ少しお休みになりませんと。今は大事なお身体なのですから」
そう言われると何も言えなくなるけれど、疲れは感じていないし、今は現状を把握したい気持ちの方が強い。
「夕食まで。それならいいでしょう?」
一刻ほどしかないけれど仮眠くらいはとれるはず。それに、夕食後にはフレディも戻ってくるわ。それまでの間なら問題ない。
ティオとスージーには自室に下がってもらい、ブレンとアベルからさらに話を聞いた。フレディのお陰で執務に遅れはなく、それどころかこの先に必要になりそうなところには手を打ってあるという。意外だわ、彼がここまでしているなんて。思っている以上に彼はこの屋敷を、ゾルガーを理解して当主としての務めを果たしている。そのことが嬉しく、また万が一を思い安堵している自分がいたけれど……そこで気分が沈んだ。
嫌だわ、ヴォルフ様がいなくなった後のことを考えるなんて……不安に呑み込まれそうになるのを必死でこらえた。今は弱音を吐いている場合じゃないわ。ヴォルフ様は必ず目を覚まされるのだから、それまでこの家を守るのが私の務めだもの。
幸いにも喫緊の事態でも起きない限り私の出番はないように見えた。眠るヴォルフ様の枕辺に置かれた椅子に腰かけてその寝顔を見つけた。いつもと変わらない険しいお顔だけど、眠っていると少しだけ和らぐのね。こんな風にじっくりとお顔を見たのは初めてかもしれない。いつもヴォルフ様が先に目覚められるから。
「ヴォルフ様、早く目覚めてください」
大きく温かい手を両手で包み込んで額に当てたけれどヴォルフ様は目覚めない。こうして触れるだけで私の気持ちが伝わったらいいのに。きっとお疲れだから身体が休めと言っているのよ。だから直ぐに目を覚まして名を呼んで下さるわ。
「フレディ、あなた……ここに来ている場合じゃ……」
「ザーラ、話は後だ。さ、馬車に乗って」
ヴォルフ様が目覚めない今、ゾルガーを率いるのはフレディの務め。なのに持ち場を離れたフレディにザーラは厳しい目を向けたけれど、彼は珍しくその声を遮って馬車に乗るよう促した。これは馬車で話をするつもりなのね。ザーラもそれを察してか、それ以上は何も言わずに馬車に乗り込んだ。王太后様にお礼を告げ、今度は遊びに来てくれるようにとの言葉を有り難く受け取って離宮を後にした。
馬車が静かに走り出す中、久しぶりにフレディの顔を見たアンゼルが嬉々としてその膝に乗ろうとその足に縋りついた。それを察してフレディがアンゼルを抱き上げると馬車内には幼子の歓声が上がった。
「それでフレディ、ヴォルフ様のご様子は? まだ意識が?」
車輪の音のせいで私たちの声は外には届かない。御者も護衛もゾルガーの者だけど用心に越したことはない。
「まだ目覚められない」
「ルーザー医師は?」
「見た感じでは大した怪我はないと。頭を打ったせいだろうと」
重苦しさが一層増したけれど、父のことを思い出して希望を感じた。
「大丈夫よ、きっと直ぐに目覚められるわ。私の父も似たようなことがあったけれど、直ぐに目を覚ましたわ」
そうよ、きっとすぐに目を覚まされるわ。なのに私たちが不安で潰れるわけにはいかない。逸る心を押さえながらヴォルフ様が待つ屋敷へと向かった。
「奥様、よくお戻りで……」
「ティオ、よく屋敷を守ってくれたわね」
出迎えてくれたティオを労ったけれど、彼も疲労の色が濃く現れていた。きっとあまり寝ていないのでしょうね。
「ティオ、詳しく説明を。それが終わったら少し休んで。顔色が悪いわ」
「いえ、奥様。旦那様の有事に私が休むなど……」
「ヴォルフ様はティオを頼りにしているのよ。倒れたらきっとお心を痛められるわ」
「……かしこまりました」
そうは言ったけれど、ちゃんと休んでくれるのか心配ね。この様子ならスージーも怪しいわ。もう若くないのだから無理はしてほしくない。そろそろ代替わりも考えた方がいいのかもしれないわ。
アンゼルとロアルドを乳母に預け、フレディとザーラと共にヴォルフ様の眠る部屋へと向かった。ヴォルフ様がお休みになっているのは窓のないご自身の寝室ではなく、明るい夫婦の寝室だった。理由は簡単、看病がしやすく僅かな変化も直ぐにわかるから。
寝室に入るとベッドの上に眠るヴォルフ様が見えたけれど……足が酷く重く感じた。深呼吸してから静かにベッドの脇に立つと、頭に包帯が巻かれているのが見えた。頭をぶつけたのは本当だったのね。滅多に見ることのないヴォフル様の寝顔。本当にただ眠っているように見えるけれど、人の気配がこれだけあるのに目覚められない事実が現実を突きつける。
「ヴォルフ様」
掛布の下から大きな手をそっと取り出した。ズシリとした重さを感じる。いつものように少し荒れた手にはしっとりとした温かさがあった。生きていらっしゃるのだと心が喜びに包まれたけれど、腕に巻かれた包帯にそれは急速に萎んでいった。。
「怪我は? 大したことはないと聞いたけれど」
「頭と腕、肩に何か所か。ですがどれも軽症です。母親を求めて焼け落ちた家に飛び込んだ子を助けようと旦那様は後を追われ……そこに壁が崩れてきたのです。旦那様は子を庇ってご自身が下敷きに……」
「……その子は?」
「かすり傷で済みました。幸いにも父親は無事だったので今は共に」
「そう」
ヴォルフ様らしいわ。お顔は怖いけれど心根の優しい方だから。これが刺客相手なら後れを取ることはなかったのでしょうけれど。
「ありがとう、フレディ。ティオとスージーも。大丈夫よ、ヴォルフ様はきっとお目覚めになるわ。それまでどうか力を貸して」
そうよ、絶対にヴォルフ様は目覚めるわ。それを私たちが信じなくてどうするのよ。そう自分に言い聞かせる。ヴォルフ様ならこんな時は嘆くよりも最善を尽くされるわ。
「ティオ、申し訳ないけれど現状を教えてくれる? フレディは少し休んで。顔色が悪いわ。ちゃんと寝ていないのでしょう?」
「これくらい大丈夫だよ」
フレディはそう言うけれど、ザーラの顔色が悪いわ。ヴォルフ様のこともあるけれど、移動で疲れたのかもしれない。今はフレディとの時間が必要のように見える。
「ザーラも疲れているわ。せめて夕食までは休んで」
「あ、ああ」
フレディが弱い笑みを浮かべた。ザーラには必要以上に過保護な彼だけど、それでも当主代理としての責任感から家のことを優先しようとしてくれている。その心意気は嬉しいけれど無理をしても効率が上がらないし、いざという時に適切な指示も出来ないわ。ヴォルフ様が目覚めない今、彼が倒れては困るのよ。
その後、ティオとスージーから現状を教えてもらった。既に鎮火していて王家が主体となっているから、我が家が騎士を出す必要はないという。領邸から運んできた物資は王家の騎士に引き渡し、領邸から呼んだ騎士たちは交代で休みながら屋敷の警備をしてくれている。別邸では被災者を受け入れて騎士と使用人が炊き出しをしてくれているけれど、それも徐々に王家が用意した避難所に移動するという。
「そういえば、あの後、新たな失火はなかったの?」
六日毎に起きていたけれど、あれからどうなったのかしら? 今回の大火ですっかり失念していたわ。
「今のところは何も。犯人も思った以上に火が広がったために怖気づいたのではと。ただ、念のために王家の騎士が見回りを強化しております」
「そう」
王家の騎士が犯人を追っているけれど、未だに犯人の目的はわからないまま。いえ、もしかしたら既に目星は付いていて今は証拠を固めているところかもしれないけれど。
「当家の警備は厳重です」
「ありがとう。そこは疑っていないわ」
そう言うとティオがようやく笑みを浮かべたけれど、やっぱりその笑みに力がないように見えるわ。
「大体わかったわ。ありがとう。ティオとスージーも休んで。後はブレンとアベルから話を聞くわ」
「ですが……」
「そうですよ、奥様。先ずは奥様こそ少しお休みになりませんと。今は大事なお身体なのですから」
そう言われると何も言えなくなるけれど、疲れは感じていないし、今は現状を把握したい気持ちの方が強い。
「夕食まで。それならいいでしょう?」
一刻ほどしかないけれど仮眠くらいはとれるはず。それに、夕食後にはフレディも戻ってくるわ。それまでの間なら問題ない。
ティオとスージーには自室に下がってもらい、ブレンとアベルからさらに話を聞いた。フレディのお陰で執務に遅れはなく、それどころかこの先に必要になりそうなところには手を打ってあるという。意外だわ、彼がここまでしているなんて。思っている以上に彼はこの屋敷を、ゾルガーを理解して当主としての務めを果たしている。そのことが嬉しく、また万が一を思い安堵している自分がいたけれど……そこで気分が沈んだ。
嫌だわ、ヴォルフ様がいなくなった後のことを考えるなんて……不安に呑み込まれそうになるのを必死でこらえた。今は弱音を吐いている場合じゃないわ。ヴォルフ様は必ず目を覚まされるのだから、それまでこの家を守るのが私の務めだもの。
幸いにも喫緊の事態でも起きない限り私の出番はないように見えた。眠るヴォルフ様の枕辺に置かれた椅子に腰かけてその寝顔を見つけた。いつもと変わらない険しいお顔だけど、眠っていると少しだけ和らぐのね。こんな風にじっくりとお顔を見たのは初めてかもしれない。いつもヴォルフ様が先に目覚められるから。
「ヴォルフ様、早く目覚めてください」
大きく温かい手を両手で包み込んで額に当てたけれどヴォルフ様は目覚めない。こうして触れるだけで私の気持ちが伝わったらいいのに。きっとお疲れだから身体が休めと言っているのよ。だから直ぐに目を覚まして名を呼んで下さるわ。
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