119 / 332
兄の廃嫡
しおりを挟む
エルマ様たちとのお茶会から十日が経った。エルマ様とギレッセン様のことは下手に口を出せないだけに余計に心配が募ったけれど、お二人の式は二月後に迫っている。今になってまた婚約者を変更になるなんてことはない、わよね? そう願いたいけれどわからないわ、私も直前に解消になっているから。全く、恋情とは厄介ね。エルマ様もお姉様が跡を継がれていたらもっと穏やに過ごせたでしょうに。
一方で私はリーゼ様に言われたことが気になっていた。ヴォルフ様に恋をするなんて思いもしなかったけれど夫婦になったのならいいのかしら、と思う気持ちが生まれていた。確かにヴォルフ様は感情を表さないし私たちの間には世間で言う甘い空気なんて存在していないけれど、お優しいし私の気持ちも気遣って下さる。閨だって身勝手な男性は自分優先だって聞いていたけれどヴォルフ様はそんなことはない、と思う。多分……
でも、もし好きになったらヴォルフ様との約束を破ることにならないかしら。そう思ったら急に気持ちが冷えた気がした。せっかく信用して下さるようになったのにそれを失ってしまうかもしれない、そんな気がしたから。
やっぱりダメだわ。それにもしそうなったとしてもそれは私の片想いでしかない。ヴォルフ様から気持ちが返ってくることがなければ不毛だし、そうなって今のこの心地よさを失いたくない。余計な感情を持たなくてもヴォルフ様の妻は私で、子を産むのも私だもの。それで十分だとの結論に達してそれ以上考えることをやめた。
それよりもお義姉様から手紙が来てそっちの方が問題だった。兄が毎日のようにどこかに出かけているらしく夜遅くに帰って来るのだと知らせてくれた。ヴォルフ様に話をすると兄が通っているのは商人らが集まる倶楽部で、事業の損失を埋めるためにあちこちに声をかけているのだという。
「そんなに無節操に声をかけて、大丈夫なのでしょうか……」
疑り深いくせにあっさり騙された兄だから不安しかなかった。焦っているのでしょうけれど、これ以上損失を出されたらさすがに実家が潰れてしまうわ。お義姉様のためにもそれは避けたいのに。
「あれが誰と何をしているかは監視している」
さすがはヴォルフ様ね。その言葉にほっとしたわ。でも……ヴォルフ様から聞いた話は全く安心出来るものではなかった。
「そうですか。やはり兄は……」
「廃嫡する」
私が言う前にその先を言われてしまったわ。言うのを躊躇ってしまったことに気付かれてしまったかしら。こんな弱気な態度ではゾルガー夫人として相応しくないと思われてしまったかもしれない。もっと強くならないと……
「無理はしなくていい。言い難いことは俺に言わせればいい」
「ですが……」
「俺には痛む心がないから問題ない。今回は家族のことだ。決断し難いことは理解している」
もしかして私のためにそんな風に言って下さっているのかしら。
「お前は度胸もあって気も強いが、まだ世に出たばかりだ。それに汚い世界に触れて生きてきたわけでもない。いきなり俺と同等なことが出来るとは思っていない。フレディもそうだ。荷が重いと思うことは俺にやらせればいい」
その言葉に目の奥が痛くなった。大丈夫だと、自分のペースでいいと言われているようで安堵が胸に広がる。感情がわからないなんて信じられないわ。
「ありがとうございます。きっと追いつきますから、それまではよろしくお願いします」
「だから気負わなくてもいい。無理に汚れる必要もない」
それはヴォルフ様が汚れているという意味なのかしら? そんなことはないわ。貴族社会に混乱を招かないよう秘密裏に手を下すのは不要な混乱を避けるためだもの。実家がこのまま破産すれば多くの取引先に損害を与えてしまうし、そのせいで関係者には相当な迷惑をかける。それに使用人や民にもしなくてもいい苦労を掛けてしまう。それを回避するために誰にも知られないように手を汚すことを汚れるなんて言葉で片付けたくない。綺麗ごとだけでは世の中は回らないもの。
それからはヴォルフ様が兄の廃嫡に向けて動き出して、私はお義姉様を呼んでその旨を話した。お義姉様も前回の訪問で覚悟は出来ていたらしく、寂しそうな笑顔で了承して下さった。あんな兄でも夫婦として二人の間には私にはわからない何かがあるのでしょうね。
それから三日後、ヴォルフ様は父を呼び出した。婚姻式以来なのに少し見ない間に一層父が老け込んでいた。それだけ実家の状況がよくないのでしょうね。兄が新たな事業相手を必死に探しているけれどいい返事は未だに貰えないと聞く。一方で怪しげな者たちに誘われているとも。
「ガウス伯爵、長男は廃嫡しろ」
「……それは、決定でございますか」
「そうだ。今回の被害は甚大だ。なのに実効性のある対策を考えられなかっただけでなくまた怪しい商人に騙されている。被害が出る前に廃嫡しろ」
ヴォルフ様が淡々と告げる言葉を父は顔を青くして聞いていたけれど、最後には大きく力を落として俯いてしまった。手が小さく震えている。兄には愛情があったのかしら。
「わ、私が責任を取って爵位を……」
「嫡男に爵位を譲っても一層状況は悪くなるだけだ」
「……かしこまり、ました……」
絞り出すように父が答えた。父もわかっているのでしょうね、兄では無理だと。父も出来る当主ではなかったけれど、それでもワイン事業は順調であんな怪しい商会と手を結ぶようなことはしなかった。当主としては父の方がまだマシだった。
「しかし……あれが納得するか……」
確かにあの兄に納得させるのは大変でしょうね。いえ、何を言っても納得しそうにないわ。
「納得しなければ、これを使え」
そう言うとヴォルフ様が小さな小瓶を懐から取り出してテーブルに置いた。手のひらに隠れてしまうほどの小さな薄灰色のガラスで出来たそれは静かにその存在を主張していた。
「飲めば高熱が出て、熱が下がった後は手足に麻痺が残る」
「これ、が……」
子どもがかかる病気の一つに、大人になってからかかると重症化して麻痺が残るものがある。それと変わらない症状と経過になる毒があると貴族なら一度は耳にしたことがあるものだった。
「どうしてもと言うならこれを飲ませろ。手足が不自由になれば廃嫡するしかなくなる」
父は茫然とガラス瓶を見つめていた。これは兄をあんな風に育てた責任を取れという意味かしら。
「使わないなら返してもらう。この薬は王家が管理しているものだ」
「……かしこまりました」
重苦しい空気の中、父はそう言って瓶を手にした。屋敷を後にする父の背は丸く、随分小さくなったように見えた。そこには私が恐れていた昔の父の面影は見つからなかった。
それから十日後、兄が高熱を出して寝込んだとお義姉様から連絡があった。父の説得は功を成さなかったのだと悟った。こうなることがわかっていたし納得もしていたけれど、いざそうなると胸がざわついたのはわずかに残っていた家族の情だったのかもしれない。
一方、そうしている間に姉の方にも動きがあった。兄が熱を出したとの連絡があった翌日、姉から私宛に手紙が届いたのだ。その中身を読んだ私は直ぐにヴォルフ様の執務室に向かった。
「どうした?」
「姉の元にクラウス様から手紙が届いたそうです。姉の手紙にそのように……」
そう言いながら姉からの手紙をヴォルフ様に渡すと、ヴォルフ様が手に取って文字を追った。その中にはクラウス様から、会いたい、腹の子は俺の子か? あれからずっと気にしていたなどの文字が並んでいた。
「そう、か。一度会いに行くか?」
「よろしいのですか?」
「ああ。姉の様子をこの目で確かめたいと思っていたところだ。都合のいい日を知らせろと返せ」
「わかりましたわ」
返事を送ると翌日返事が届いた。いつでもいいというのでヴォルフ様が五日後を指定した。
姉の元に向かうその日、私は飾りが少ない濃緑のシンプルなデイドレスを纏い、宝飾品も控えて地味な格好にした。妊娠中の姉を刺激したくなかったから。
「お待たせしました」
今日の供のザーラとマルガと共に玄関ホールに向かうと、ティオとアベル、護衛の騎士が八人待っていた。だけど……
「ティオ、ヴォルフ様は?」
肝心のヴォルフ様の姿がないわ。一緒に行くと仰っていたわよね?
「ここだ、イルーゼ」
「え?」
声の発した方に視線を向けて、思わず息を呑んだ。
一方で私はリーゼ様に言われたことが気になっていた。ヴォルフ様に恋をするなんて思いもしなかったけれど夫婦になったのならいいのかしら、と思う気持ちが生まれていた。確かにヴォルフ様は感情を表さないし私たちの間には世間で言う甘い空気なんて存在していないけれど、お優しいし私の気持ちも気遣って下さる。閨だって身勝手な男性は自分優先だって聞いていたけれどヴォルフ様はそんなことはない、と思う。多分……
でも、もし好きになったらヴォルフ様との約束を破ることにならないかしら。そう思ったら急に気持ちが冷えた気がした。せっかく信用して下さるようになったのにそれを失ってしまうかもしれない、そんな気がしたから。
やっぱりダメだわ。それにもしそうなったとしてもそれは私の片想いでしかない。ヴォルフ様から気持ちが返ってくることがなければ不毛だし、そうなって今のこの心地よさを失いたくない。余計な感情を持たなくてもヴォルフ様の妻は私で、子を産むのも私だもの。それで十分だとの結論に達してそれ以上考えることをやめた。
それよりもお義姉様から手紙が来てそっちの方が問題だった。兄が毎日のようにどこかに出かけているらしく夜遅くに帰って来るのだと知らせてくれた。ヴォルフ様に話をすると兄が通っているのは商人らが集まる倶楽部で、事業の損失を埋めるためにあちこちに声をかけているのだという。
「そんなに無節操に声をかけて、大丈夫なのでしょうか……」
疑り深いくせにあっさり騙された兄だから不安しかなかった。焦っているのでしょうけれど、これ以上損失を出されたらさすがに実家が潰れてしまうわ。お義姉様のためにもそれは避けたいのに。
「あれが誰と何をしているかは監視している」
さすがはヴォルフ様ね。その言葉にほっとしたわ。でも……ヴォルフ様から聞いた話は全く安心出来るものではなかった。
「そうですか。やはり兄は……」
「廃嫡する」
私が言う前にその先を言われてしまったわ。言うのを躊躇ってしまったことに気付かれてしまったかしら。こんな弱気な態度ではゾルガー夫人として相応しくないと思われてしまったかもしれない。もっと強くならないと……
「無理はしなくていい。言い難いことは俺に言わせればいい」
「ですが……」
「俺には痛む心がないから問題ない。今回は家族のことだ。決断し難いことは理解している」
もしかして私のためにそんな風に言って下さっているのかしら。
「お前は度胸もあって気も強いが、まだ世に出たばかりだ。それに汚い世界に触れて生きてきたわけでもない。いきなり俺と同等なことが出来るとは思っていない。フレディもそうだ。荷が重いと思うことは俺にやらせればいい」
その言葉に目の奥が痛くなった。大丈夫だと、自分のペースでいいと言われているようで安堵が胸に広がる。感情がわからないなんて信じられないわ。
「ありがとうございます。きっと追いつきますから、それまではよろしくお願いします」
「だから気負わなくてもいい。無理に汚れる必要もない」
それはヴォルフ様が汚れているという意味なのかしら? そんなことはないわ。貴族社会に混乱を招かないよう秘密裏に手を下すのは不要な混乱を避けるためだもの。実家がこのまま破産すれば多くの取引先に損害を与えてしまうし、そのせいで関係者には相当な迷惑をかける。それに使用人や民にもしなくてもいい苦労を掛けてしまう。それを回避するために誰にも知られないように手を汚すことを汚れるなんて言葉で片付けたくない。綺麗ごとだけでは世の中は回らないもの。
それからはヴォルフ様が兄の廃嫡に向けて動き出して、私はお義姉様を呼んでその旨を話した。お義姉様も前回の訪問で覚悟は出来ていたらしく、寂しそうな笑顔で了承して下さった。あんな兄でも夫婦として二人の間には私にはわからない何かがあるのでしょうね。
それから三日後、ヴォルフ様は父を呼び出した。婚姻式以来なのに少し見ない間に一層父が老け込んでいた。それだけ実家の状況がよくないのでしょうね。兄が新たな事業相手を必死に探しているけれどいい返事は未だに貰えないと聞く。一方で怪しげな者たちに誘われているとも。
「ガウス伯爵、長男は廃嫡しろ」
「……それは、決定でございますか」
「そうだ。今回の被害は甚大だ。なのに実効性のある対策を考えられなかっただけでなくまた怪しい商人に騙されている。被害が出る前に廃嫡しろ」
ヴォルフ様が淡々と告げる言葉を父は顔を青くして聞いていたけれど、最後には大きく力を落として俯いてしまった。手が小さく震えている。兄には愛情があったのかしら。
「わ、私が責任を取って爵位を……」
「嫡男に爵位を譲っても一層状況は悪くなるだけだ」
「……かしこまり、ました……」
絞り出すように父が答えた。父もわかっているのでしょうね、兄では無理だと。父も出来る当主ではなかったけれど、それでもワイン事業は順調であんな怪しい商会と手を結ぶようなことはしなかった。当主としては父の方がまだマシだった。
「しかし……あれが納得するか……」
確かにあの兄に納得させるのは大変でしょうね。いえ、何を言っても納得しそうにないわ。
「納得しなければ、これを使え」
そう言うとヴォルフ様が小さな小瓶を懐から取り出してテーブルに置いた。手のひらに隠れてしまうほどの小さな薄灰色のガラスで出来たそれは静かにその存在を主張していた。
「飲めば高熱が出て、熱が下がった後は手足に麻痺が残る」
「これ、が……」
子どもがかかる病気の一つに、大人になってからかかると重症化して麻痺が残るものがある。それと変わらない症状と経過になる毒があると貴族なら一度は耳にしたことがあるものだった。
「どうしてもと言うならこれを飲ませろ。手足が不自由になれば廃嫡するしかなくなる」
父は茫然とガラス瓶を見つめていた。これは兄をあんな風に育てた責任を取れという意味かしら。
「使わないなら返してもらう。この薬は王家が管理しているものだ」
「……かしこまりました」
重苦しい空気の中、父はそう言って瓶を手にした。屋敷を後にする父の背は丸く、随分小さくなったように見えた。そこには私が恐れていた昔の父の面影は見つからなかった。
それから十日後、兄が高熱を出して寝込んだとお義姉様から連絡があった。父の説得は功を成さなかったのだと悟った。こうなることがわかっていたし納得もしていたけれど、いざそうなると胸がざわついたのはわずかに残っていた家族の情だったのかもしれない。
一方、そうしている間に姉の方にも動きがあった。兄が熱を出したとの連絡があった翌日、姉から私宛に手紙が届いたのだ。その中身を読んだ私は直ぐにヴォルフ様の執務室に向かった。
「どうした?」
「姉の元にクラウス様から手紙が届いたそうです。姉の手紙にそのように……」
そう言いながら姉からの手紙をヴォルフ様に渡すと、ヴォルフ様が手に取って文字を追った。その中にはクラウス様から、会いたい、腹の子は俺の子か? あれからずっと気にしていたなどの文字が並んでいた。
「そう、か。一度会いに行くか?」
「よろしいのですか?」
「ああ。姉の様子をこの目で確かめたいと思っていたところだ。都合のいい日を知らせろと返せ」
「わかりましたわ」
返事を送ると翌日返事が届いた。いつでもいいというのでヴォルフ様が五日後を指定した。
姉の元に向かうその日、私は飾りが少ない濃緑のシンプルなデイドレスを纏い、宝飾品も控えて地味な格好にした。妊娠中の姉を刺激したくなかったから。
「お待たせしました」
今日の供のザーラとマルガと共に玄関ホールに向かうと、ティオとアベル、護衛の騎士が八人待っていた。だけど……
「ティオ、ヴォルフ様は?」
肝心のヴォルフ様の姿がないわ。一緒に行くと仰っていたわよね?
「ここだ、イルーゼ」
「え?」
声の発した方に視線を向けて、思わず息を呑んだ。
4,433
読んで下さってありがとうございます。
感想・お気に入り登録・エールも励みになります。
また誤字脱字を報告して下さる皆様に感謝申し上げます。
感想・お気に入り登録・エールも励みになります。
また誤字脱字を報告して下さる皆様に感謝申し上げます。
お気に入りに追加
10,504
あなたにおすすめの小説

純白の牢獄
ゆる
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」
華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。
王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。
そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。
レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。
「お願いだ……戻ってきてくれ……」
王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。
「もう遅いわ」
愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。
裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。
これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。

【完結】領主の妻になりました
青波鳩子
恋愛
「私が君を愛することは無い」
司祭しかいない小さな教会で、夫になったばかりのクライブにフォスティーヌはそう告げられた。
===============================================
オルティス王の側室を母に持つ第三王子クライブと、バーネット侯爵家フォスティーヌは婚約していた。
挙式を半年後に控えたある日、王宮にて事件が勃発した。
クライブの異母兄である王太子ジェイラスが、国王陛下とクライブの実母である側室を暗殺。
新たに王の座に就いたジェイラスは、異母弟である第二王子マーヴィンを公金横領の疑いで捕縛、第三王子クライブにオールブライト辺境領を治める沙汰を下した。
マーヴィンの婚約者だったブリジットは共犯の疑いがあったが確たる証拠が見つからない。
ブリジットが王都にいてはマーヴィンの子飼いと接触、画策の恐れから、ジェイラスはクライブにオールブライト領でブリジットの隔離監視を命じる。
捜査中に大怪我を負い、生涯歩けなくなったブリジットをクライブは密かに想っていた。
長兄からの「ブリジットの隔離監視」を都合よく解釈したクライブは、オールブライト辺境伯の館のうち豪華な別邸でブリジットを囲った。
新王である長兄の命令に逆らえずフォスティーヌと結婚したクライブは、本邸にフォスティーヌを置き、自分はブリジットと別邸で暮らした。
フォスティーヌに「別邸には近づくことを許可しない」と告げて。
フォスティーヌは「お飾りの領主の妻」としてオールブライトで生きていく。
ブリジットの大きな嘘をクライブが知り、そこからクライブとフォスティーヌの関係性が変わり始める。
========================================
*荒唐無稽の世界観の中、ふんわりと書いていますのでふんわりとお読みください
*約10万字で最終話を含めて全29話です
*他のサイトでも公開します
*10月16日より、1日2話ずつ、7時と19時にアップします
*誤字、脱字、衍字、誤用、素早く脳内変換してお読みいただけるとありがたいです

【完結】私の嘘に気付かず勝ち誇る、可哀想な令嬢
横居花琉
恋愛
ブリトニーはナディアに張り合ってきた。
このままでは婚約者を作ろうとしても面倒なことになると考えたナディアは一つだけ誤解させるようなことをブリトニーに伝えた。
その結果、ブリトニーは勝ち誇るようにナディアの気になっていた人との婚約が決まったことを伝えた。
その相手はナディアが好きでもない、どうでもいい相手だった。

殿下、それは私の妹です~間違えたと言われても困ります~
由良
恋愛
「じゃあ、右で」
その一言で、オリヴィアは第一王子アルベルトの婚約者に決まった。
おざなりな決め方とは裏腹に、アルベルトはよき婚約者として振舞っていた。
彼女の双子の妹とベッドを共にしているのを目撃されるまでは。


幼なじみで私の友達だと主張してお茶会やパーティーに紛れ込む令嬢に困っていたら、他にも私を利用する気満々な方々がいたようです
珠宮さくら
恋愛
アンリエット・ノアイユは、母親同士が仲良くしていたからという理由で、初めて会った時に友達であり、幼なじみだと言い張るようになったただの顔なじみの侯爵令嬢に困り果てていた。
だが、そんな令嬢だけでなく、アンリエットの周りには厄介な人が他にもいたようで……。

【完結】美しい人。
❄️冬は つとめて
恋愛
「あなたが、ウイリアム兄様の婚約者? 」
「わたくし、カミーユと言いますの。ねえ、あなたがウイリアム兄様の婚約者で、間違いないかしら。」
「ねえ、返事は。」
「はい。私、ウイリアム様と婚約しています ナンシー。ナンシー・ヘルシンキ伯爵令嬢です。」
彼女の前に現れたのは、とても美しい人でした。
【完結】不貞された私を責めるこの国はおかしい
春風由実
恋愛
婚約者が不貞をしたあげく、婚約破棄だと言ってきた。
そんな私がどうして議会に呼び出され糾弾される側なのでしょうか?
婚約者が不貞をしたのは私のせいで、
婚約破棄を命じられたのも私のせいですって?
うふふ。面白いことを仰いますわね。
※最終話まで毎日一話更新予定です。→3/27完結しました。
※カクヨムにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる