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一夜明けて
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(ひゃぁあああっ!?)
目が覚めた時、隣にヴォルフ様がいて悲鳴が出そうになった。慌てて手を口に当てて声を殺したけれど、その様子は側に寝転がっていたヴォルフ様にしっかり見られていた。薄暗いけれどすぐ側にいれば否が応でも見えてしまうけれど……
(ど、どうしていらっしゃるの!?)
目覚める頃には仕事に行っていると思っていた。だから心の準備が出来ていなかったわ。なのにこの距離の近さ……しかも夜着が着崩れて胸元が見えているのも心臓に悪すぎる……そこから一気に昨夜のあれこれが思い出されて……
「大丈夫か?」
何がとは言われなかったけれど、この状況ならお察しだ。すっかり混乱して頷くしか出来なかった。その直後に襲ってきたのはこれまでに感じたことのない恥ずかしさで、掛布を引っ張ってヴォルフ様の視界から逃げた。気持ちを宥めるように深呼吸したけれど……
(す、凄かったわ……)
何がどうとは言えないけれど、比較対象がないけれど、それでも色々凄かった、と思う。閨教育を受けなかったことを心底悔やんだけれど、もし知っていてもきっとどうすることも出来なかったわ。世間の夫婦はみんなあんなことをしているの? 信じられない……思い出しちゃダメだとわかっていても昨夜の印象が強すぎて頭から追い払えない……
「風呂と食事、どっちにする?」
そう聞かれて心臓が跳ねた。急に話しかけないでほしい。でも、ずっと掛布の中に籠っているわけにもいかないからまずは湯あみをお願いした。さすがにこのまま食事をする気にはなれないもの。少し一人になる時間も欲しい。いえ、湯あみには侍女が付くから一人にはなれないけれど今はヴォルフ様から離れたい。気持ちを落ち着けたいのよ……
準備が出来たとロッテが呼びに来たのでベッドから降りようとして、失敗した。床に顔から落ちそうになる寸前に後ろから抱きかかえられて事なきを得たけれど……足に力が入らなかった。また腰が抜けたの?
「も、もうしわけありませんっ」
「気にするな。初夜の後はよくあることだ」
よくあること? やっぱり最低限のことだけでもスージーに聞いておくべきだったわ。ベッドに戻されてから横抱きにされてしまった。顔が近いし夜着の上から伝わってくる私とは違う身体が心臓に悪い。逃げ出したくなったけれど、昨日落とすと言われたのを思い出して動けなかった。ヴォルフ様の匂いに心臓が口から出てきそう……
湯船の脇に下ろされて、ゆっくり入って来いと言うとヴォルフ様は行ってしまったわ。縁に掴まってロッテに夜着を脱がせて貰い、スージーに支えて貰いながらゆっくりと湯に浸かった。一気に緊張がほぐれた。お湯が気持ちいいけれど、身体のあちこちが痛いし足の間には感じたことのない違和感がある。
(無事に……出来たのかしら?)
色んなことをされた記憶はあるのだけど、正解がわからないからちゃんとできたのかわからない。閨教育を受けていたらわかったのでしょうね。終わった後も悩まなきゃいけないなんて思わなかったわ。でも、子作りはこの結婚の条件なのよ。確認しなきゃいけないかしら……
スージーからヴォルフ様も湯あみをしていると聞いた。向こうが先に上がるわよね。髪は洗わないけれど女性の方が時間はかかるしお腹も空いたわ。お待たせしてしまうと思うとゆっくり浸かるのも申し訳なく、身体を洗うと早々に上がった。
「これを、着るの?」
渡されたのは普通の夜着だったけれど、外は明るいからまだ昼間よね? 昼間なのに夜着?
「ご成婚されたばかりでいらっしゃいますから」
スージーに笑顔でそう言われると何も言えなかった。ちなみに今はお昼前だという。昨日よりは早く目覚めたのは昼間の過ごした内容の違いかしら。
「お待たせしました」
お湯に浸かったせいか今度は自力で歩けたわ。ヴォルフ様の私室の居間に案内される。ヴォルフ様も湯あみをしたらしくて髪がまだ湿っていた。夜着を着て二人掛けのソファに座り書類に目を通している。テーブルの上には食事が並んで美味しそうな匂いを放っていて、途端にお腹が空いているのを自覚した。
「お仕事ですか?」
「ああ、急いだ方がよさそうなものだけ目を通していた。後はフレディに頼んである」
意外だった。ヴォルフ様とは政略結婚だから初夜の後もこれまで通り仕事をされると思っていたから。何なら目が覚めたら一人だとも。だから余計に驚いたのだけど……
「まずは食事にしよう」
実際お腹が空いていたので有難く食事にした。食べやすいようにパンに肉や野菜を挟んだものやよく煮込まれたスープに茹でた卵などゆっくり味わった。思ったよりも体力を消耗したのか難なく喉を通る。ヴォルフ様は私の倍の速さで三倍は食べたわ。やっぱり身体の大きさと食べる量は関係するみたいね。
「あの、お仕事は?」
空になった食器を下げられても、食後のお茶を飲み終えてもヴォルフ様は動かなかった。食事はともかくお茶を飲んだら仕事に向かわれると思ったけれど動く気配はない。お茶を飲みながらさっきの書類に再び目を通していた。仕事があるなら無理にここで過ごさなくてもいいのだけど。
「あの、お仕事があるのならそちらを優先していただければ……」
「いや、そうもいかん。せめて五日は共に過ごせと言われたからな」
「え?」
誰がそんなことを言ったのかと思ったら、王太子殿下とティオだと言われた。ティオはともかく王太子殿下までそんなことを? しかもそれにヴォルフ様が従っているのが意外だわ。言われても一蹴しそうな気がしたもの。
「俺は情緒がないというか、そういう機微がわからない。父親からはティオの助言を聞けと言われている。ティオがそう言い、王太子も同じことを言うのならそれが普通なのだろう?」
真顔でそう言われてしまったわ。確かに一般論だし最低でも五日は休暇を取ると聞くけれど、ヴォルフ様が言うと違和感が際立ってしまう。でも……
「そうですね。ありがとうございます」
「礼を言われることではないだろう」
「でも、こうして気遣って下さることが嬉しいです」
引き合いに出すのは悪いけど、ハリマン様とではこんな風に感じることはなかったように思うわ。昨夜だって色々されて驚いたし恥ずかしかったけれど痛みは少なかったし嫌なことはされていない、筈……手慣れた男性の中には処女は面倒だと言う人がいると聞いたことがあるけれど、ヴォルフ様からはそんな感じはしなかった。効率重視の方だから薬や香油を使って手早く終わらせるのだろうと思ったけれどそんなこともなかったし、どちらかと言うと真逆で……って、嫌だわ、思い出したらドキドキしてきちゃったじゃない。
「どうした?」
「な、なんでもないです」
表情が変わらないし何を感じているのかわからないけれど、ヴォルフ様って相手の表情を凄くよく見ているわよね。書類を読み終えた後、ティオに二、三言付をするとティオが礼をして部屋を出て行った。再び二人きりになってしまったわ。居間だから明るいけれど、そのせいで夜着なのが気恥ずかしい。そんな姿なのに、いえ、だからこそ男性らしさが際立って目のやり場に困る……
「すまないな」
「いえ、お気になさらず」
実際気にしていないし、むしろ一緒にいることに戸惑っているくらいよ。こんな風に過ごすなんて想像もしていなかったもの。
「何か……したいことはあるか?」
「え?」
「いや、こうしていても暇ではないか? したいことがあるのなら言ってくれ。俺は察しがいい方ではないから言ってくれないとわからないんだ」
嫌だわ、そんな風に言われると思わなかったせいか嬉しくなってしまったわ。でも、そうね、せっかく二人で過ごせる貴重な機会なのだもの。
「だったら、教えてください。ヴォルフ様のこと、もっと知りたいです」
目が覚めた時、隣にヴォルフ様がいて悲鳴が出そうになった。慌てて手を口に当てて声を殺したけれど、その様子は側に寝転がっていたヴォルフ様にしっかり見られていた。薄暗いけれどすぐ側にいれば否が応でも見えてしまうけれど……
(ど、どうしていらっしゃるの!?)
目覚める頃には仕事に行っていると思っていた。だから心の準備が出来ていなかったわ。なのにこの距離の近さ……しかも夜着が着崩れて胸元が見えているのも心臓に悪すぎる……そこから一気に昨夜のあれこれが思い出されて……
「大丈夫か?」
何がとは言われなかったけれど、この状況ならお察しだ。すっかり混乱して頷くしか出来なかった。その直後に襲ってきたのはこれまでに感じたことのない恥ずかしさで、掛布を引っ張ってヴォルフ様の視界から逃げた。気持ちを宥めるように深呼吸したけれど……
(す、凄かったわ……)
何がどうとは言えないけれど、比較対象がないけれど、それでも色々凄かった、と思う。閨教育を受けなかったことを心底悔やんだけれど、もし知っていてもきっとどうすることも出来なかったわ。世間の夫婦はみんなあんなことをしているの? 信じられない……思い出しちゃダメだとわかっていても昨夜の印象が強すぎて頭から追い払えない……
「風呂と食事、どっちにする?」
そう聞かれて心臓が跳ねた。急に話しかけないでほしい。でも、ずっと掛布の中に籠っているわけにもいかないからまずは湯あみをお願いした。さすがにこのまま食事をする気にはなれないもの。少し一人になる時間も欲しい。いえ、湯あみには侍女が付くから一人にはなれないけれど今はヴォルフ様から離れたい。気持ちを落ち着けたいのよ……
準備が出来たとロッテが呼びに来たのでベッドから降りようとして、失敗した。床に顔から落ちそうになる寸前に後ろから抱きかかえられて事なきを得たけれど……足に力が入らなかった。また腰が抜けたの?
「も、もうしわけありませんっ」
「気にするな。初夜の後はよくあることだ」
よくあること? やっぱり最低限のことだけでもスージーに聞いておくべきだったわ。ベッドに戻されてから横抱きにされてしまった。顔が近いし夜着の上から伝わってくる私とは違う身体が心臓に悪い。逃げ出したくなったけれど、昨日落とすと言われたのを思い出して動けなかった。ヴォルフ様の匂いに心臓が口から出てきそう……
湯船の脇に下ろされて、ゆっくり入って来いと言うとヴォルフ様は行ってしまったわ。縁に掴まってロッテに夜着を脱がせて貰い、スージーに支えて貰いながらゆっくりと湯に浸かった。一気に緊張がほぐれた。お湯が気持ちいいけれど、身体のあちこちが痛いし足の間には感じたことのない違和感がある。
(無事に……出来たのかしら?)
色んなことをされた記憶はあるのだけど、正解がわからないからちゃんとできたのかわからない。閨教育を受けていたらわかったのでしょうね。終わった後も悩まなきゃいけないなんて思わなかったわ。でも、子作りはこの結婚の条件なのよ。確認しなきゃいけないかしら……
スージーからヴォルフ様も湯あみをしていると聞いた。向こうが先に上がるわよね。髪は洗わないけれど女性の方が時間はかかるしお腹も空いたわ。お待たせしてしまうと思うとゆっくり浸かるのも申し訳なく、身体を洗うと早々に上がった。
「これを、着るの?」
渡されたのは普通の夜着だったけれど、外は明るいからまだ昼間よね? 昼間なのに夜着?
「ご成婚されたばかりでいらっしゃいますから」
スージーに笑顔でそう言われると何も言えなかった。ちなみに今はお昼前だという。昨日よりは早く目覚めたのは昼間の過ごした内容の違いかしら。
「お待たせしました」
お湯に浸かったせいか今度は自力で歩けたわ。ヴォルフ様の私室の居間に案内される。ヴォルフ様も湯あみをしたらしくて髪がまだ湿っていた。夜着を着て二人掛けのソファに座り書類に目を通している。テーブルの上には食事が並んで美味しそうな匂いを放っていて、途端にお腹が空いているのを自覚した。
「お仕事ですか?」
「ああ、急いだ方がよさそうなものだけ目を通していた。後はフレディに頼んである」
意外だった。ヴォルフ様とは政略結婚だから初夜の後もこれまで通り仕事をされると思っていたから。何なら目が覚めたら一人だとも。だから余計に驚いたのだけど……
「まずは食事にしよう」
実際お腹が空いていたので有難く食事にした。食べやすいようにパンに肉や野菜を挟んだものやよく煮込まれたスープに茹でた卵などゆっくり味わった。思ったよりも体力を消耗したのか難なく喉を通る。ヴォルフ様は私の倍の速さで三倍は食べたわ。やっぱり身体の大きさと食べる量は関係するみたいね。
「あの、お仕事は?」
空になった食器を下げられても、食後のお茶を飲み終えてもヴォルフ様は動かなかった。食事はともかくお茶を飲んだら仕事に向かわれると思ったけれど動く気配はない。お茶を飲みながらさっきの書類に再び目を通していた。仕事があるなら無理にここで過ごさなくてもいいのだけど。
「あの、お仕事があるのならそちらを優先していただければ……」
「いや、そうもいかん。せめて五日は共に過ごせと言われたからな」
「え?」
誰がそんなことを言ったのかと思ったら、王太子殿下とティオだと言われた。ティオはともかく王太子殿下までそんなことを? しかもそれにヴォルフ様が従っているのが意外だわ。言われても一蹴しそうな気がしたもの。
「俺は情緒がないというか、そういう機微がわからない。父親からはティオの助言を聞けと言われている。ティオがそう言い、王太子も同じことを言うのならそれが普通なのだろう?」
真顔でそう言われてしまったわ。確かに一般論だし最低でも五日は休暇を取ると聞くけれど、ヴォルフ様が言うと違和感が際立ってしまう。でも……
「そうですね。ありがとうございます」
「礼を言われることではないだろう」
「でも、こうして気遣って下さることが嬉しいです」
引き合いに出すのは悪いけど、ハリマン様とではこんな風に感じることはなかったように思うわ。昨夜だって色々されて驚いたし恥ずかしかったけれど痛みは少なかったし嫌なことはされていない、筈……手慣れた男性の中には処女は面倒だと言う人がいると聞いたことがあるけれど、ヴォルフ様からはそんな感じはしなかった。効率重視の方だから薬や香油を使って手早く終わらせるのだろうと思ったけれどそんなこともなかったし、どちらかと言うと真逆で……って、嫌だわ、思い出したらドキドキしてきちゃったじゃない。
「どうした?」
「な、なんでもないです」
表情が変わらないし何を感じているのかわからないけれど、ヴォルフ様って相手の表情を凄くよく見ているわよね。書類を読み終えた後、ティオに二、三言付をするとティオが礼をして部屋を出て行った。再び二人きりになってしまったわ。居間だから明るいけれど、そのせいで夜着なのが気恥ずかしい。そんな姿なのに、いえ、だからこそ男性らしさが際立って目のやり場に困る……
「すまないな」
「いえ、お気になさらず」
実際気にしていないし、むしろ一緒にいることに戸惑っているくらいよ。こんな風に過ごすなんて想像もしていなかったもの。
「何か……したいことはあるか?」
「え?」
「いや、こうしていても暇ではないか? したいことがあるのなら言ってくれ。俺は察しがいい方ではないから言ってくれないとわからないんだ」
嫌だわ、そんな風に言われると思わなかったせいか嬉しくなってしまったわ。でも、そうね、せっかく二人で過ごせる貴重な機会なのだもの。
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