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侯爵家訪問
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夜会の二日後、私はヴォルフ様が寄こしてくれた馬車でゾルガー家に向かった。姉が目を釣り上げていたけれど無視したわ。どうして妹の幸せを祝えないのかしらね?
昨日届いたヴォルフ様からの贈り物は、ドレスや靴、宝飾品などかなりの数があった。どれも一級品で我が家では中々手が出せない品ばかり。サイズもぴったりでこれら全部を合わせたら男爵家の屋敷くらいは買えるのではないかしら。思わず頬が引き攣ってしまったわ。お父様は顔を青くして護衛に厳重に警備するよう命じていた。
今着ているドレスと靴はその中にあったもので、宝飾品も控えめな物を選んだ。ただの訪問だからそこまで気負う必要はないだろうけれど、せっかく贈って頂いたのだから着て行くのも礼儀よね。
侯爵邸はちょうど王宮を挟んで反対側にあり馬車だと半刻弱ほどの距離。王宮には五つの門があり、その門の側にそれぞれ五侯爵家が王宮を守るように屋敷を構える。有事には五侯爵家が盾になるのだという。ゾルガー邸はその中でも最も王族が住む奥宮に近い門の側にあった。
二度目の訪問は侯爵邸の中を眺めるだけの余裕があった。侯爵邸は厳つい塀に囲まれているけれど、その内側は綺麗に整えられた庭が広がっていた。建物は重厚感のある造りで我が家の倍はあるかしら? さすがは筆頭侯爵家、規模が違うわ……
玄関では家令のティオが出迎えてくれた。嫌だわ、前回の訪問を思い出して急に恥ずかしくなってきた。どうして今思い出してしまうのかしら。表情を引き締めてティオの後に続いた。
案内された先は前回と同じ執務室だった。婚約して初めての訪問なのに執務室だなんて、そこまでヴォルフ様はお忙しいのかしら。だったら結婚したら直ぐに私も忙しくなりそうね。どんな夫人業を望まれているのかしら? 後継を作らなきゃいけないから領地に行くのはなしよね。
「旦那様、ガウス伯爵令嬢がお見えになりました」
ティオが声をかけると中から入れと返事があった。ティオに続いて中に入ると机に向かって書類を手にしているヴォルフ様と、ヴォルフ様と年が近そうな赤毛の青年がいた。青年はティオと同じ服を着ているからここの使用人のようね。これ、前回の訪問と同じじゃない? 今日も立ったまま話をするのかしら。
「ああ、すまないな。そこでかけて待っていてくれ」
書類から目を離さずにそう言われてしまった。ティオがこちらですと言って部屋の右側にあるソファに案内してくれた。立ったまま話をすることは回避出来たみたい。ティオがお茶を淹れてくれる間もヴォルフ様は書類に目を通し、時折青年に指示を出していた。出してくれたお茶を口に含むと、爽やかな味と香りが広がった。どこの銘柄かわからないけれどかなりの高級品よね。お菓子もたくさん出てきた。これ、王都で流行っているものよね。わざわざ用意して下さったの? 嬉しくて顔が緩んでしまうわ。
「待たせてすまない」
ヴォルフ様が書類から離れたのは紅茶を飲み終えた頃だった。お菓子を堪能していたからちっとも苦じゃなかったわよ。ヴォルフ様のお茶と一緒に私の分のお茶をティオが淹れてくれた。
「お忙しいのですね」
目の下に隈が見えるけれど、もしかしてお疲れなのかしら? 夜会の会場は明るくないから気付かなかったけれど。
「ああ、ついこの間まで領地に行っていた。そのせいだ」
「領地に?」
「ああ、山が崩れて村一つ飲み込まれた。その対応に追われていた」
「山が……」
そんな大変な事態になっていたなんて。それじゃ……
「もしかして、婚約のお話が当日だったのは……」
「ああ、事前に説明もなくすまなかった。戻ったのが夜会の二日前だったんだ。前日は陛下とその件も含めて話し合いに時間を取られた。ガウス伯爵やシリングス公爵に話をするのが当日になってしまった」
大変な時に面倒をおかけしてしまったのね。申し訳ないわ。
「さ、左様でしたか。それは……お忙しい時に余計なお手間おかけして申し訳ございませんでした」
血の気が引く思いがしたわ。それって陛下にもかなりのご負担をおかけしたんじゃ……領民の救援に比べたら婚約者の交換なんて急ぐ話じゃないわ。元々姉とハリマン様の我儘から始まった話なのだから。
「気にしなくていい。王は前々からフレディが後を継ぐことに不安を漏らしていた。もっと早くに動くべきだった。王にもそう言われた」
「陛下が?」
ええっ、どういうこと? フレディ様は王家の血を引くのよ? 王家にとってはフレディ様の方が望ましいのではないの? 陛下とフレディ様のお父様はいとこだったわよね。
「ゾルガー家は貴族をまとめる役目がある。だがフレディにはその力はない。前にも言ったが他の五侯爵家の次期当主の中には既にフレディを侮っている者もいる。それでは困るんだ」
「ですが……王家の血が入っていた方が何かと有利なのでは?」
普通はそう。王家の血は至上でどの貴族家も渇望しているわ。
「他家ならそれでもいいが我が家としては身内だからと余計な情を持つ方が問題だ。そのせいで公平さを失うし、いざという時に適切な判断が下せなくなる」
「情……その情は強い結束を生みます。それが問題なのですか?」
今日のヴォルフ様の表情は前よりも柔らかい気がして、つい尋ねてしまったわ。不敬だと言われないわよね?
「ゾルガー家は王家を正しく導き国を豊かにする責を負っている。これは他の五侯爵家も同じだが、我が家は王家から距離を取り冷静で合理的な判断をするよう求められている。王位継承争いで国を荒らさないためだ」
ああ、それがゾルガー家が筆頭侯爵家と言われる所以なのね。確かに外戚になれば血の繋がりのある王子を支持したくなるけれど、その王子が血筋しか能がないと困るものね。王家としても後々を考えれば優秀な王であった方が王統を長く残せるし国も栄えるもの。
「フレディの祖母の母親、先々王の王妃はミュンター侯爵家出だ」
ヴォルフ様の声が僅かに低くなった。
「それじゃ、ミュンター侯爵が夜会で言っていたのは……」
「ミュンターの先代はフレディの父親を後継にして我が家を支配しようとした。残念ながらその本人が駆け落ちして家を出てしまったが」
「駆け落ちって……本当だったんですね」
噂では聞いていたけれど、噂自体が完全な嘘の場合もある。だから信じていなかったけれど本当だったなんて。
「ああ、異母兄は……フレディ以上に脆かったらしい。親が定めた妻を娶ったが閨が出来ず、一度薬を盛られて閨をした。だがそれに耐え切れず出奔したと聞いている」
「薬で……」
それは……繊細な人なら耐えられなかったかもしれないわね。
「ミュンターは未だにフレディを使って我が家を支配しようと考えている。娘をフレディに宛がおうとしていた」
アルビーナ様を? それで彼女は余計に姉にきつく当たっていたのね。確かに彼女が相手ではフレディ様は言い負かされてしまいそう。どうしてアルビーナ様じゃなく姉が選ばれたのかと思っていたけれど、そういうことだったのね。
「フレディは自ら後継を辞退したいと言った。俺が支えることも考えたが、あれの子が兄の気質を受け継いだらそこまでは支えきれん。まだ俺の子の方がマシだろう?」
必ずしもそうとは言い切れないけれど確率は高そうよね。父親と二代続けて繊細ならその子もその可能性が強そうだもの。フレディ様が子を厳しく育てるのは難しそうだし。
「俺とお前の子なら強い子が生まれるだろう。俺はそっちに賭けることにした」
ヴォルフ様が口の端を上げたわ。随分期待されているみたいだけど……
「妻にしろと押しかけてきたお前の根性が気に入った。侯爵夫人としてああしろこうしろとは言わん。好きなようにやればいい」
根性って……そんなものないわよ。もしかして考えなしの無鉄砲に思われているのかしら? でもちゃんと考えた末の行動なのだけど。
昨日届いたヴォルフ様からの贈り物は、ドレスや靴、宝飾品などかなりの数があった。どれも一級品で我が家では中々手が出せない品ばかり。サイズもぴったりでこれら全部を合わせたら男爵家の屋敷くらいは買えるのではないかしら。思わず頬が引き攣ってしまったわ。お父様は顔を青くして護衛に厳重に警備するよう命じていた。
今着ているドレスと靴はその中にあったもので、宝飾品も控えめな物を選んだ。ただの訪問だからそこまで気負う必要はないだろうけれど、せっかく贈って頂いたのだから着て行くのも礼儀よね。
侯爵邸はちょうど王宮を挟んで反対側にあり馬車だと半刻弱ほどの距離。王宮には五つの門があり、その門の側にそれぞれ五侯爵家が王宮を守るように屋敷を構える。有事には五侯爵家が盾になるのだという。ゾルガー邸はその中でも最も王族が住む奥宮に近い門の側にあった。
二度目の訪問は侯爵邸の中を眺めるだけの余裕があった。侯爵邸は厳つい塀に囲まれているけれど、その内側は綺麗に整えられた庭が広がっていた。建物は重厚感のある造りで我が家の倍はあるかしら? さすがは筆頭侯爵家、規模が違うわ……
玄関では家令のティオが出迎えてくれた。嫌だわ、前回の訪問を思い出して急に恥ずかしくなってきた。どうして今思い出してしまうのかしら。表情を引き締めてティオの後に続いた。
案内された先は前回と同じ執務室だった。婚約して初めての訪問なのに執務室だなんて、そこまでヴォルフ様はお忙しいのかしら。だったら結婚したら直ぐに私も忙しくなりそうね。どんな夫人業を望まれているのかしら? 後継を作らなきゃいけないから領地に行くのはなしよね。
「旦那様、ガウス伯爵令嬢がお見えになりました」
ティオが声をかけると中から入れと返事があった。ティオに続いて中に入ると机に向かって書類を手にしているヴォルフ様と、ヴォルフ様と年が近そうな赤毛の青年がいた。青年はティオと同じ服を着ているからここの使用人のようね。これ、前回の訪問と同じじゃない? 今日も立ったまま話をするのかしら。
「ああ、すまないな。そこでかけて待っていてくれ」
書類から目を離さずにそう言われてしまった。ティオがこちらですと言って部屋の右側にあるソファに案内してくれた。立ったまま話をすることは回避出来たみたい。ティオがお茶を淹れてくれる間もヴォルフ様は書類に目を通し、時折青年に指示を出していた。出してくれたお茶を口に含むと、爽やかな味と香りが広がった。どこの銘柄かわからないけれどかなりの高級品よね。お菓子もたくさん出てきた。これ、王都で流行っているものよね。わざわざ用意して下さったの? 嬉しくて顔が緩んでしまうわ。
「待たせてすまない」
ヴォルフ様が書類から離れたのは紅茶を飲み終えた頃だった。お菓子を堪能していたからちっとも苦じゃなかったわよ。ヴォルフ様のお茶と一緒に私の分のお茶をティオが淹れてくれた。
「お忙しいのですね」
目の下に隈が見えるけれど、もしかしてお疲れなのかしら? 夜会の会場は明るくないから気付かなかったけれど。
「ああ、ついこの間まで領地に行っていた。そのせいだ」
「領地に?」
「ああ、山が崩れて村一つ飲み込まれた。その対応に追われていた」
「山が……」
そんな大変な事態になっていたなんて。それじゃ……
「もしかして、婚約のお話が当日だったのは……」
「ああ、事前に説明もなくすまなかった。戻ったのが夜会の二日前だったんだ。前日は陛下とその件も含めて話し合いに時間を取られた。ガウス伯爵やシリングス公爵に話をするのが当日になってしまった」
大変な時に面倒をおかけしてしまったのね。申し訳ないわ。
「さ、左様でしたか。それは……お忙しい時に余計なお手間おかけして申し訳ございませんでした」
血の気が引く思いがしたわ。それって陛下にもかなりのご負担をおかけしたんじゃ……領民の救援に比べたら婚約者の交換なんて急ぐ話じゃないわ。元々姉とハリマン様の我儘から始まった話なのだから。
「気にしなくていい。王は前々からフレディが後を継ぐことに不安を漏らしていた。もっと早くに動くべきだった。王にもそう言われた」
「陛下が?」
ええっ、どういうこと? フレディ様は王家の血を引くのよ? 王家にとってはフレディ様の方が望ましいのではないの? 陛下とフレディ様のお父様はいとこだったわよね。
「ゾルガー家は貴族をまとめる役目がある。だがフレディにはその力はない。前にも言ったが他の五侯爵家の次期当主の中には既にフレディを侮っている者もいる。それでは困るんだ」
「ですが……王家の血が入っていた方が何かと有利なのでは?」
普通はそう。王家の血は至上でどの貴族家も渇望しているわ。
「他家ならそれでもいいが我が家としては身内だからと余計な情を持つ方が問題だ。そのせいで公平さを失うし、いざという時に適切な判断が下せなくなる」
「情……その情は強い結束を生みます。それが問題なのですか?」
今日のヴォルフ様の表情は前よりも柔らかい気がして、つい尋ねてしまったわ。不敬だと言われないわよね?
「ゾルガー家は王家を正しく導き国を豊かにする責を負っている。これは他の五侯爵家も同じだが、我が家は王家から距離を取り冷静で合理的な判断をするよう求められている。王位継承争いで国を荒らさないためだ」
ああ、それがゾルガー家が筆頭侯爵家と言われる所以なのね。確かに外戚になれば血の繋がりのある王子を支持したくなるけれど、その王子が血筋しか能がないと困るものね。王家としても後々を考えれば優秀な王であった方が王統を長く残せるし国も栄えるもの。
「フレディの祖母の母親、先々王の王妃はミュンター侯爵家出だ」
ヴォルフ様の声が僅かに低くなった。
「それじゃ、ミュンター侯爵が夜会で言っていたのは……」
「ミュンターの先代はフレディの父親を後継にして我が家を支配しようとした。残念ながらその本人が駆け落ちして家を出てしまったが」
「駆け落ちって……本当だったんですね」
噂では聞いていたけれど、噂自体が完全な嘘の場合もある。だから信じていなかったけれど本当だったなんて。
「ああ、異母兄は……フレディ以上に脆かったらしい。親が定めた妻を娶ったが閨が出来ず、一度薬を盛られて閨をした。だがそれに耐え切れず出奔したと聞いている」
「薬で……」
それは……繊細な人なら耐えられなかったかもしれないわね。
「ミュンターは未だにフレディを使って我が家を支配しようと考えている。娘をフレディに宛がおうとしていた」
アルビーナ様を? それで彼女は余計に姉にきつく当たっていたのね。確かに彼女が相手ではフレディ様は言い負かされてしまいそう。どうしてアルビーナ様じゃなく姉が選ばれたのかと思っていたけれど、そういうことだったのね。
「フレディは自ら後継を辞退したいと言った。俺が支えることも考えたが、あれの子が兄の気質を受け継いだらそこまでは支えきれん。まだ俺の子の方がマシだろう?」
必ずしもそうとは言い切れないけれど確率は高そうよね。父親と二代続けて繊細ならその子もその可能性が強そうだもの。フレディ様が子を厳しく育てるのは難しそうだし。
「俺とお前の子なら強い子が生まれるだろう。俺はそっちに賭けることにした」
ヴォルフ様が口の端を上げたわ。随分期待されているみたいだけど……
「妻にしろと押しかけてきたお前の根性が気に入った。侯爵夫人としてああしろこうしろとは言わん。好きなようにやればいい」
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