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押しかけてきた娘◆
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「私を、侯爵様の妻にして下さい」
初対面でいきなりそう告げてきたのは甥の婚約者の妹だった。ガウス伯爵令嬢イルーゼは本当にあの娘の妹かと疑いたくなるほど大人び、目には強い意志を宿らせていた。俺に愛を乞うてきた女は数多いたが、ここまであからさまに言ってきた女は初めてだった。大抵のことには動じない俺もさすがに驚いた。この娘は頭がおかしいのか? 女から求婚するなど聞いたこともないし、そもそもその手の話は家長を通すのが筋だ。これは相当な虚け者が来たなとうんざりしたが、娘の指摘は実に的を射ていた。
その時、フレディの婚約は面倒な事態になっていた。あの娘の姉と結んだ婚約だったが、フレディは学園で出会った娘に一方的に惚れこんで刃傷沙汰を起こしていた。娘が手紙を送ってきたのはその直後で、娘に返事を送った二日後、今度はガウス伯爵とシリングス公爵から連名で婚約者交換の要望書が送られてきた。姉娘とシリングスの息子が想い合っているから何とか認めてほしいというものだった。
フレディが婚約者のいる娘に一方的に懸想し、その結果その婚約者に怪我を負わせたことは看過出来なかった。筆頭侯爵家の次期当主がそんな色恋沙汰で事件を起こすなどあってはならないからだ。
フレディに当主は無理だ。それは子爵令嬢に入れ込んでから顕著になった。それまでは俺の教育にも必死にくらい付いてきたから何とかなるだろうと思っていたが、情緒面は兄に似てしまったらしい。恋情に振り回されるようでは話にならない。あの子爵令嬢を囲い込み、妻にするくらいの行動があったならまだよかった。ただ見ているだけで何もしなかったとは。何も言わないから諦めたのだと思っていたのに、最後に事件を起こすなど話にならない。
唯一血を分けた甥でもあり、兄が繰り返し頼むと懇願した忘れ形見。自分が支えれば当主を務められるだろうと思っていたが、考え直す時期に来ているのもわかっていた。わかっていたが面倒で目を背けていた。フレディを後継から外せば今まで鳴りを潜めていた敵がまだ動き出すかもしれない。それに自分が妻を娶らなければならなくなり、それは何とも頭の痛い問題だった。
「ティオ、あの娘をどう思う?」
娘を返した後、一緒に話を聞いていた家令に尋ねた。父の代から執事として務め、俺よりも長く生きている。
「正直に申し上げても?」
散々忌憚なく苦言も言う男だが、律儀にそう訪ねてくるので頷く。
「僭越ながら申し上げます。フレディ様にはゾルガー家の当主の座は荷が重うございましょう。あのご令嬢の仰る通りで、ゲオルグ様に似た気質は致命的です。当主になられましたら先々代の二の舞になる恐れもあるかと」
俺が思っていたことと同じ答えが返ってきた。こうなれば認めざるを得ない。当主は本人にとっても酷だろう。
「あのご令嬢はまだ若く世間知らずでいらっしゃる。それでも、単身我が侯爵家に乗り込んで来た豪胆さは好ましく見えます。昨今の令嬢の中では得難い資質かと」
ティオの言う通りだ。父親のガウス伯爵ですらも俺の顔色を窺っているのが見える。無鉄砲で思慮が浅いと言えばそれまでだが、嫌な感じはしない。むしろ好ましい。
「ティオ、あの娘について調べてくれ」
有能な部下は半分白くなった栗色の頭を下げて部屋を出て行った。扉が閉まるのを見届けてから椅子の背もたれに身を預けた。フレディの卒業が近付いている。婚約を見直すならその前がいいだろう。目を閉じてそうなった未来の先に起きうる事象を考えた。
「あのご令嬢に関する報告書です」
ティオが差し出した紙の束に目を通す。これまでは気にしていなかったが、妹に焦点を当てるとあの家の歪さが浮き彫りになった。甥の婚約者になった姉の増長、両親の姉妹への偏った対応、シリングスの息子との関係と、姉との関係。
「なるほどな……」
愛や恋など不要だと言い切った理由が何となく理解出来た。シリングスの息子と姉のせいだろう。自分の婚約者が姉と屋敷内で乳繰り合っていれば、結婚への憧れなど吹き飛び、若いだけに逆の方向に突っ走っても仕方がない。だがそれはそれで好都合、俺にも愛だの恋だのに現を抜かしている暇はない。眠らせていた敵を起こしてしまうかもしれないこれからは、今以上に忙しくなる可能性がある。手は打っているが相手がどう動くかわからない。
「フレディを呼べ」
謹慎中の甥を呼びに行かせた。事件を起こしてから大人しく部屋に籠っているが、廃嫡する前にもう一度機会を与えてもいいだろう。あれがあの娘を娶るというならそれでもいい。その子を後継にする手もなくはない。
「叔父上、お呼びですか?」
久しぶりに顔を合わせた甥は生気がなかった。失恋と人に怪我をさせたショックらしい。自分を見もしない女にそこまで想い入れる心境が理解出来ない。怪我も血は出たが皮膚の表面を切っただけだ。盗賊討伐で何人もの罪人を屠っている自分にはその程度のことでとしか思えない。兄と同様に繊細なのだろう。
「ガウス伯爵家の妹娘を知っているか?」
そう尋ねると怪訝な表情を浮かべた。そんな表情をすると父に似ている。
「……イルーゼ嬢、ですか。何度か言葉を交わしたことはありますが……」
確か同じ年だったから学園で顔を合わせたこともあるだろう。もしくはガウス伯爵家か。
「妹を妻に迎えて当主になるか、ロジーナを迎えて後継を辞し領地で暮らすか、どちらかを選べ」
微かに目を見開いた。まぁ、叔父の婚約者を甥に替えるなどあまり聞かない話だから当然か。
「叔父上、それは……」
「あの娘はお前を選ばなかった。諦めろ。それが互いのためだ」
顔を歪めて握りしめる手に力が入るのが見えた。まだハッセの娘を諦められないか。それでも諦めるしかない。今断ち切るなら間に合うかもしれない。
「……では、十日後にあるベルトラム侯爵家の夜会に出てもいいですか? イルーゼ嬢に会って話がしたいのです」
どうして夜会に行く必要がある? あの妹は行くのか? ああ、ベルトラムの後継と仲がよかったと報告書にあったな。
「何故夜会だ? 会いに行けばいいだろう。今もお前は姉の婚約者だ」
ガウス伯爵家に行けば済む話だ。そうは言っても婚約してからならまだしも、あのハッセの娘に出会ってからは数えるほどしか行っていないらしいが。もっと早くに諫めればよかった。忙しかったのとハッセの娘にその気はないと聞いていたから安心していた。
「…………」
俯いたまま何も言わなくなってしまった。こういうところが弱いと言われる所以なのだが。
「好きにしろ」
埒が明かないのでそう言って手を振ると部屋を出て行った。
「あれでは無理そうだな」
「旦那様が下さった最後の機会でした。残念です」
ティオがそういうのなら仕方がない。周りから見ても当主として立つのは無理だ。
「仕立て屋を呼んでくれ」
ティオが少しだけ目を見開いたが、明日にでもと言って部屋を出て行った。一月ほど後には卒業の夜会がある。その前に諸々の問題を片付けるしかない。王にも謁見を求めなければ。また何か言われるだろうが仕方がない。フレディを廃嫡してロジーナと婚約を結び直す。俺はあの妹を妻に迎えて後継を作る。そうなった時、あれはどう動くか。早くくたばればいいものを。
初対面でいきなりそう告げてきたのは甥の婚約者の妹だった。ガウス伯爵令嬢イルーゼは本当にあの娘の妹かと疑いたくなるほど大人び、目には強い意志を宿らせていた。俺に愛を乞うてきた女は数多いたが、ここまであからさまに言ってきた女は初めてだった。大抵のことには動じない俺もさすがに驚いた。この娘は頭がおかしいのか? 女から求婚するなど聞いたこともないし、そもそもその手の話は家長を通すのが筋だ。これは相当な虚け者が来たなとうんざりしたが、娘の指摘は実に的を射ていた。
その時、フレディの婚約は面倒な事態になっていた。あの娘の姉と結んだ婚約だったが、フレディは学園で出会った娘に一方的に惚れこんで刃傷沙汰を起こしていた。娘が手紙を送ってきたのはその直後で、娘に返事を送った二日後、今度はガウス伯爵とシリングス公爵から連名で婚約者交換の要望書が送られてきた。姉娘とシリングスの息子が想い合っているから何とか認めてほしいというものだった。
フレディが婚約者のいる娘に一方的に懸想し、その結果その婚約者に怪我を負わせたことは看過出来なかった。筆頭侯爵家の次期当主がそんな色恋沙汰で事件を起こすなどあってはならないからだ。
フレディに当主は無理だ。それは子爵令嬢に入れ込んでから顕著になった。それまでは俺の教育にも必死にくらい付いてきたから何とかなるだろうと思っていたが、情緒面は兄に似てしまったらしい。恋情に振り回されるようでは話にならない。あの子爵令嬢を囲い込み、妻にするくらいの行動があったならまだよかった。ただ見ているだけで何もしなかったとは。何も言わないから諦めたのだと思っていたのに、最後に事件を起こすなど話にならない。
唯一血を分けた甥でもあり、兄が繰り返し頼むと懇願した忘れ形見。自分が支えれば当主を務められるだろうと思っていたが、考え直す時期に来ているのもわかっていた。わかっていたが面倒で目を背けていた。フレディを後継から外せば今まで鳴りを潜めていた敵がまだ動き出すかもしれない。それに自分が妻を娶らなければならなくなり、それは何とも頭の痛い問題だった。
「ティオ、あの娘をどう思う?」
娘を返した後、一緒に話を聞いていた家令に尋ねた。父の代から執事として務め、俺よりも長く生きている。
「正直に申し上げても?」
散々忌憚なく苦言も言う男だが、律儀にそう訪ねてくるので頷く。
「僭越ながら申し上げます。フレディ様にはゾルガー家の当主の座は荷が重うございましょう。あのご令嬢の仰る通りで、ゲオルグ様に似た気質は致命的です。当主になられましたら先々代の二の舞になる恐れもあるかと」
俺が思っていたことと同じ答えが返ってきた。こうなれば認めざるを得ない。当主は本人にとっても酷だろう。
「あのご令嬢はまだ若く世間知らずでいらっしゃる。それでも、単身我が侯爵家に乗り込んで来た豪胆さは好ましく見えます。昨今の令嬢の中では得難い資質かと」
ティオの言う通りだ。父親のガウス伯爵ですらも俺の顔色を窺っているのが見える。無鉄砲で思慮が浅いと言えばそれまでだが、嫌な感じはしない。むしろ好ましい。
「ティオ、あの娘について調べてくれ」
有能な部下は半分白くなった栗色の頭を下げて部屋を出て行った。扉が閉まるのを見届けてから椅子の背もたれに身を預けた。フレディの卒業が近付いている。婚約を見直すならその前がいいだろう。目を閉じてそうなった未来の先に起きうる事象を考えた。
「あのご令嬢に関する報告書です」
ティオが差し出した紙の束に目を通す。これまでは気にしていなかったが、妹に焦点を当てるとあの家の歪さが浮き彫りになった。甥の婚約者になった姉の増長、両親の姉妹への偏った対応、シリングスの息子との関係と、姉との関係。
「なるほどな……」
愛や恋など不要だと言い切った理由が何となく理解出来た。シリングスの息子と姉のせいだろう。自分の婚約者が姉と屋敷内で乳繰り合っていれば、結婚への憧れなど吹き飛び、若いだけに逆の方向に突っ走っても仕方がない。だがそれはそれで好都合、俺にも愛だの恋だのに現を抜かしている暇はない。眠らせていた敵を起こしてしまうかもしれないこれからは、今以上に忙しくなる可能性がある。手は打っているが相手がどう動くかわからない。
「フレディを呼べ」
謹慎中の甥を呼びに行かせた。事件を起こしてから大人しく部屋に籠っているが、廃嫡する前にもう一度機会を与えてもいいだろう。あれがあの娘を娶るというならそれでもいい。その子を後継にする手もなくはない。
「叔父上、お呼びですか?」
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「ガウス伯爵家の妹娘を知っているか?」
そう尋ねると怪訝な表情を浮かべた。そんな表情をすると父に似ている。
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確か同じ年だったから学園で顔を合わせたこともあるだろう。もしくはガウス伯爵家か。
「妹を妻に迎えて当主になるか、ロジーナを迎えて後継を辞し領地で暮らすか、どちらかを選べ」
微かに目を見開いた。まぁ、叔父の婚約者を甥に替えるなどあまり聞かない話だから当然か。
「叔父上、それは……」
「あの娘はお前を選ばなかった。諦めろ。それが互いのためだ」
顔を歪めて握りしめる手に力が入るのが見えた。まだハッセの娘を諦められないか。それでも諦めるしかない。今断ち切るなら間に合うかもしれない。
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どうして夜会に行く必要がある? あの妹は行くのか? ああ、ベルトラムの後継と仲がよかったと報告書にあったな。
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ガウス伯爵家に行けば済む話だ。そうは言っても婚約してからならまだしも、あのハッセの娘に出会ってからは数えるほどしか行っていないらしいが。もっと早くに諫めればよかった。忙しかったのとハッセの娘にその気はないと聞いていたから安心していた。
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ティオがそういうのなら仕方がない。周りから見ても当主として立つのは無理だ。
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ティオが少しだけ目を見開いたが、明日にでもと言って部屋を出て行った。一月ほど後には卒業の夜会がある。その前に諸々の問題を片付けるしかない。王にも謁見を求めなければ。また何か言われるだろうが仕方がない。フレディを廃嫡してロジーナと婚約を結び直す。俺はあの妹を妻に迎えて後継を作る。そうなった時、あれはどう動くか。早くくたばればいいものを。
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読んで下さってありがとうございます。
感想・お気に入り登録・エールも励みになります。
また誤字脱字を報告して下さる皆様に感謝申し上げます。
新たに「黒茨の魔女と金眼の下僕」の連載も始めました。
こちらもよろしくお願いします。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/687112907/698925653
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