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終幕
暴露
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レナートの腕の中で目が覚める。昨夜はあの後気絶するまで何度も抱かれた。
「おはようございます」
「お、おはよう」
アンゼルが挨拶を返すとレナートがそっとキスをしてきた。
「体は大丈夫ですか?」
「…もう少し手加減して貰えると嬉しい」苦笑しながら答えるアンゼルに、レナートは少し照れたように言った。
「すみません……貴方があまりに淫らで可愛らしいのでつい我を忘れてしまって…」
レナートにキツく抱き寄せられると、その背中に幾つもの爪で引っ掻いた様な傷跡があり血が滲んでいた。
「!!」
昨夜この背中にしがみついて傷を刻んでしまった覚えのあるアンゼルは羞恥で顔を赤らめる。
「す、すまない。」
「構いません、男の勲章の様なものですから」
「い、いいわけないだろう!」
慌てて秘蹟魔法で傷跡を修復する。
レナートの顔色が変わった。
「アンゼル様…」
その表情を見て、自分が犯してしまった失敗にアンゼルは気がついた。
「あ......」
「秘跡魔法が、まだ使えるのですか?」
怒りの表情でレナートが詰め寄ってくる。
「レナート、違うんだ…隠してわけじゃ」
言い訳の途中で口付けられてしまい最後まで言えなかった。そのままベッドに押し倒され覆い被さられる。
「隠し事をしていた罰を与えて差し上げましょう」
そう言ってレナートはアンゼルの両手をベットヘッドのパイプに拘束してしまった。
「柔らかい素材ですから、手首を痛めることはないと思いますが…あまり暴れないでくださいね」
「わっ!やめろってば!!」
「やめて欲しかったら正直に話して下さい」
レナートの指先がアンジュルタの胸元をなぞりながら首筋へと降りていく。
「ひゃうっ!!……だ、だからそれは」
「どうして秘跡魔法が使えるんですか?汚し方が足りなかった・・・?」
耳許で囁かれてゾクッとする。
「……な、内緒にしてた事は謝るから」
「もう遅いですよ、アンゼル様」
クスリと笑うとレナートはその耳に舌を差し込んだ。
「あああっ!?」
ビクンッと体が跳ね上がる。
「残念ながら・・・私はこの後仕事があるので・・・」
名残惜しげに唇を離すとレナートは身支度を整え始める。
「別の方法で、気持ち良くして差し上げます」
ベットに登ってくる何かの気配を感じて、アンゼルは小さく悲鳴を上げた。
「おはようございます」
「お、おはよう」
アンゼルが挨拶を返すとレナートがそっとキスをしてきた。
「体は大丈夫ですか?」
「…もう少し手加減して貰えると嬉しい」苦笑しながら答えるアンゼルに、レナートは少し照れたように言った。
「すみません……貴方があまりに淫らで可愛らしいのでつい我を忘れてしまって…」
レナートにキツく抱き寄せられると、その背中に幾つもの爪で引っ掻いた様な傷跡があり血が滲んでいた。
「!!」
昨夜この背中にしがみついて傷を刻んでしまった覚えのあるアンゼルは羞恥で顔を赤らめる。
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慌てて秘蹟魔法で傷跡を修復する。
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「あ......」
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「わっ!やめろってば!!」
「やめて欲しかったら正直に話して下さい」
レナートの指先がアンジュルタの胸元をなぞりながら首筋へと降りていく。
「ひゃうっ!!……だ、だからそれは」
「どうして秘跡魔法が使えるんですか?汚し方が足りなかった・・・?」
耳許で囁かれてゾクッとする。
「……な、内緒にしてた事は謝るから」
「もう遅いですよ、アンゼル様」
クスリと笑うとレナートはその耳に舌を差し込んだ。
「あああっ!?」
ビクンッと体が跳ね上がる。
「残念ながら・・・私はこの後仕事があるので・・・」
名残惜しげに唇を離すとレナートは身支度を整え始める。
「別の方法で、気持ち良くして差し上げます」
ベットに登ってくる何かの気配を感じて、アンゼルは小さく悲鳴を上げた。
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