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翌朝
夜伽
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夜になり、レナートが帰ってきた。
「レナート……」アンゼルが名前を呼ぶと嬉しそうな顔をする。
「はい」
昼間の疲れがまだ残っているのか、それともまた別の理由なのか、アンゼルは少しぼんやりする頭を振り、レナートの首に腕を回した。
「アンゼル様?」
「レナート……」
唇を触れ合わせると、すぐに舌が入り込んでくる。角度を変えて何度も貪り合う。
「あ……ん」
レナートが優しくアンゼルを押し倒す。
「アンゼル……」
レナートが耳元で囁くと、それだけでアンゼルは身体が熱くなるのを感じた。「はぁっ……はあっ」
レナートの指先が、服の上からアンゼルの乳首をつまみ上げる。「ああ」
「アンゼル」
「やっ」
レナートはアンゼルのベルトを外すと、スラックスの前を開いた。下着ごと膝下まで脱がせると、片足を持ち上げて肩にかける。
「あんまり見ないでくれ」
恥ずかしそうにアンゼルが自分の手で股間を隠そうとする。
「どうしてです?綺麗ですよ」
レナートはアンゼルの秘所へ手を伸ばした。「ああ」
つぷりと指先を沈めると、昨日の名残が残っているせいか中はとても柔らかくなっている。ゆっくりと抜き差しを繰り返し、徐々に奥へと進む。
「ん……んん」
「痛くはないですか?」
「ん……平気だ」
「よかった」指を増やして中を探る。柔らかな内壁が指に絡みつくのがとても気持ちいい。「あ……はっ」
指の腹でざらついた部分を擦られるとたまらなく感じてしまう。
「そこばっかり嫌だ」
「お嫌いではないでしょう?」
「ん……んう」
「一度イっておきましょうか」「え?あ!待て、レナート!」
「待ちませんよ」
レナートの指がアンゼルの一番感じる部分を強く刺激すると、アンゼルは悲鳴を上げた。
「ひゃっ、アァッ!」
ビクビクっと痙攣して、達してしまった。
はあはあと荒い呼吸を繰り返すアンゼルの足を下ろし、レナートは自分の衣服を脱ぎ捨てる。「入れますよ」
アンゼルは目を伏せレナートの首に回した腕に力を込めた。
指とは比べ物にならない質量のものが入ってくる感覚に身を固くする。「力を抜いて」と言われてもうまくいかない。
「すみません」
レナートが腰を進める。「うう……」
痛みにアンゼルの目じりに涙が浮かぶ。
「アンゼル、愛しています」
一気に突き上げられ、アンゼルは声も出せずにのけぞった。「ひっ!アッ!」
「全部入りました」レナートはアンゼルの手を取って結合部に触れさせる。「ほら、わかりますよね」
「うう……」羞恥心からアンゼルが顔を背けると、レナートが優しくキスをした。
「動きますよ」
「ん……」
昨夜は後ろからだったので顔が見えなかったが今日は向かい合い見つめあっていた。
欲望の灯ったレナートの金色の瞳に心臓の鼓動が速くなる。
ゆるゆると律動が始まる。「はっ、あっ、ああっ」
「気持ちいいですか?」
「んっ、きもち……いいっ」「良かった……」
だんだん激しくなる動きに合わせるように、アンゼルの声も大きくなる。
「ああ、あっ、ああ」
「アンゼル」
「レナー、ト」
「アンゼル、アンゼル」
レナートがアンゼルの名を呼びながら果てた時。アンゼルもまた自分の腹部に精を放っていた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「アンゼル……」
レナートがそっとアンゼルの中から出ていく。その感触にも感じてしまい、アンゼルは小さく喘いだ。
「大丈夫ですか?」
「うん……」
「今日はもう休みましょう」「そうだな……」
二人は裸のまま抱き合って眠りについた。
「レナート……」アンゼルが名前を呼ぶと嬉しそうな顔をする。
「はい」
昼間の疲れがまだ残っているのか、それともまた別の理由なのか、アンゼルは少しぼんやりする頭を振り、レナートの首に腕を回した。
「アンゼル様?」
「レナート……」
唇を触れ合わせると、すぐに舌が入り込んでくる。角度を変えて何度も貪り合う。
「あ……ん」
レナートが優しくアンゼルを押し倒す。
「アンゼル……」
レナートが耳元で囁くと、それだけでアンゼルは身体が熱くなるのを感じた。「はぁっ……はあっ」
レナートの指先が、服の上からアンゼルの乳首をつまみ上げる。「ああ」
「アンゼル」
「やっ」
レナートはアンゼルのベルトを外すと、スラックスの前を開いた。下着ごと膝下まで脱がせると、片足を持ち上げて肩にかける。
「あんまり見ないでくれ」
恥ずかしそうにアンゼルが自分の手で股間を隠そうとする。
「どうしてです?綺麗ですよ」
レナートはアンゼルの秘所へ手を伸ばした。「ああ」
つぷりと指先を沈めると、昨日の名残が残っているせいか中はとても柔らかくなっている。ゆっくりと抜き差しを繰り返し、徐々に奥へと進む。
「ん……んん」
「痛くはないですか?」
「ん……平気だ」
「よかった」指を増やして中を探る。柔らかな内壁が指に絡みつくのがとても気持ちいい。「あ……はっ」
指の腹でざらついた部分を擦られるとたまらなく感じてしまう。
「そこばっかり嫌だ」
「お嫌いではないでしょう?」
「ん……んう」
「一度イっておきましょうか」「え?あ!待て、レナート!」
「待ちませんよ」
レナートの指がアンゼルの一番感じる部分を強く刺激すると、アンゼルは悲鳴を上げた。
「ひゃっ、アァッ!」
ビクビクっと痙攣して、達してしまった。
はあはあと荒い呼吸を繰り返すアンゼルの足を下ろし、レナートは自分の衣服を脱ぎ捨てる。「入れますよ」
アンゼルは目を伏せレナートの首に回した腕に力を込めた。
指とは比べ物にならない質量のものが入ってくる感覚に身を固くする。「力を抜いて」と言われてもうまくいかない。
「すみません」
レナートが腰を進める。「うう……」
痛みにアンゼルの目じりに涙が浮かぶ。
「アンゼル、愛しています」
一気に突き上げられ、アンゼルは声も出せずにのけぞった。「ひっ!アッ!」
「全部入りました」レナートはアンゼルの手を取って結合部に触れさせる。「ほら、わかりますよね」
「うう……」羞恥心からアンゼルが顔を背けると、レナートが優しくキスをした。
「動きますよ」
「ん……」
昨夜は後ろからだったので顔が見えなかったが今日は向かい合い見つめあっていた。
欲望の灯ったレナートの金色の瞳に心臓の鼓動が速くなる。
ゆるゆると律動が始まる。「はっ、あっ、ああっ」
「気持ちいいですか?」
「んっ、きもち……いいっ」「良かった……」
だんだん激しくなる動きに合わせるように、アンゼルの声も大きくなる。
「ああ、あっ、ああ」
「アンゼル」
「レナー、ト」
「アンゼル、アンゼル」
レナートがアンゼルの名を呼びながら果てた時。アンゼルもまた自分の腹部に精を放っていた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「アンゼル……」
レナートがそっとアンゼルの中から出ていく。その感触にも感じてしまい、アンゼルは小さく喘いだ。
「大丈夫ですか?」
「うん……」
「今日はもう休みましょう」「そうだな……」
二人は裸のまま抱き合って眠りについた。
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