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拉致
虜囚
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アンゼルが目を覚ますとそこは見慣れない部屋の中だった。肌触りの良いリネンのシーツの敷かれた天蓋の付いたベッドに寝かされている。柔らかい毛布が肩までかかっていた。頭の奥が甘く痺れるように重い。頭の中の靄を振り払うようにかぶりを振った。アンゼルの緩くウェーブがかった髪が乱れる。
「ここは…」
周りを見渡し、肌寒さを感じ自分が裸だと気がつく。
部屋に男が一人入ってくる。肩までの黒髪、金色の瞳に浅黒い肌、
どこか冷たい印象を与える整った面立ちにアンゼルは見覚えがあった。
「レナート!」
懐かしい男の顔にアンゼルは嬉しそうな顔をする。先日行方不明になっていたアンゼルの従者レナートだった。
「久しぶりですね、アンゼル様」
「良かった……無事だったのか。突然いなくなってしまったから、ずっと心配していたんだ。さあ、一緒に帰ろう、今ならまだ…」
「…状況が何もわかっていらっしゃらないようですね」
「状況?」
レナートも上半身だけ服を脱いでおり、引き締まった体が見える。従者として使え始めた9歳の頃は12歳のアンゼルの方がずっと大きかった。共に20代になった今は頭ひとつ分レナートの方が背が高く、肩幅も大きかった。
ベッドにレナートが入ってきた。
「聖十字団は帝国騎士団との戦いに敗れて、第12師団の貴方はは捕虜になりました」
それは思い出せた。一部の隊員のみが知り得たルートを帝国騎士団は既に知っており、先回りされたのだ。
「第12師団の動きを密告して奇襲を成功させた帝国騎士団第六連隊の密偵、つまり私は『褒美』をもらった。貴方、自身を」
「そ、そんな馬鹿な…レナート、お前…」
アンゼルの青い瞳が見開かれる
「裏切ったのか?」
「ええ。」
「レナート……でもこの状況はどういう事なんだ?」
動こうとして毛布が外れてしまい、下半身までが露わになる。レナートの視線が下腹部を見たような気がして少し恥ずかしかったが構わず続けた。
「敗軍の将は首を切る。俺はなんで生きて今…その…裸で寝かされているんだ?」
「まだわかりませんか」
ニヤリと笑ってレナートはアンゼルに近づくと、顎を掴みキスをする。舌を差し入れて歯茎をなぞる。
「な…ん…はぁ」
くちゅりくちゃりと音を立てて口内を犯しながらレナートは答える。
「先程申し上げましたよね。貴方を、褒美として、貰ったと」
「何を言って……」
レナートは唇から頬へそして耳へと舌を移動させて行く。
「ひゃうっ」
ぞくぞくとした感覚が走り、アンゼルは声を上げる。
「いい声だ」
「レナート……やめてくれ…こんな」
「やめていいのですか?ここをこんなにして」
いつの間にか立ち上がってしまったペニスを指で弾く
「あん!ああ……」
びくんっと体が震えた。
「気持ちいいですか?」
レナートは乳首を舐める。ざらついた感触にアンゼルの体は跳ね上がる。
「ああっ!そんなところ!」
「ふふ。ここも。思った通り禁欲を旨とする聖騎士団の団長様とは思えないいやらしい体をお持ちだ」
「やめろぉ……いやだぁ……」
必死に身を捩るが拘束具は外れない。
レナートは両手で胸を揉み上げる。硬く尖った乳首を摘む。
「ふぅ……ううん!」
ビクビクと反応してしまう。
「淫らな体を満足させて差し上げましょう」レナートはアンゼルの両脚を広げ、その間に自分の体を入れる。股間に顔を近づけるとアンゼルのペニスを口に含んだ。
「ああー!!」
温かい口腔に包まれて、それだけで達してしまいそうになる。
「だめぇ!出る!出てしまう!離してくれぇ!」
レナートは口をすぼめて強く吸い上げた。
「いやぁ!!あああううう!!!」
どぷっと吐き出される精液を飲み干すとレナートは顔を上げた。
「美味しいですよ、アンゼル様」「嘘だ……そんなはずが……いやだ……」
アンゼルの目には涙が浮かぶ。
「ああ、泣かないでください…」
レナートはアンゼルの乳首を弄り始める。片手で乳房を捏ねる様にしながらもう片方の手で突起を摘んで引っ張ったり押し潰したりする。
「ん……んん……」
感じまいとしても漏れてしまう喘ぎ声を抑えようとアンゼルは唇を噛む。
「いいですね。堕ちまいとする貴方も美しい」
レナートの手がアンゼルの尻に伸びる。固く閉じられた穴の周りを撫で回す。
「ここは…」
周りを見渡し、肌寒さを感じ自分が裸だと気がつく。
部屋に男が一人入ってくる。肩までの黒髪、金色の瞳に浅黒い肌、
どこか冷たい印象を与える整った面立ちにアンゼルは見覚えがあった。
「レナート!」
懐かしい男の顔にアンゼルは嬉しそうな顔をする。先日行方不明になっていたアンゼルの従者レナートだった。
「久しぶりですね、アンゼル様」
「良かった……無事だったのか。突然いなくなってしまったから、ずっと心配していたんだ。さあ、一緒に帰ろう、今ならまだ…」
「…状況が何もわかっていらっしゃらないようですね」
「状況?」
レナートも上半身だけ服を脱いでおり、引き締まった体が見える。従者として使え始めた9歳の頃は12歳のアンゼルの方がずっと大きかった。共に20代になった今は頭ひとつ分レナートの方が背が高く、肩幅も大きかった。
ベッドにレナートが入ってきた。
「聖十字団は帝国騎士団との戦いに敗れて、第12師団の貴方はは捕虜になりました」
それは思い出せた。一部の隊員のみが知り得たルートを帝国騎士団は既に知っており、先回りされたのだ。
「第12師団の動きを密告して奇襲を成功させた帝国騎士団第六連隊の密偵、つまり私は『褒美』をもらった。貴方、自身を」
「そ、そんな馬鹿な…レナート、お前…」
アンゼルの青い瞳が見開かれる
「裏切ったのか?」
「ええ。」
「レナート……でもこの状況はどういう事なんだ?」
動こうとして毛布が外れてしまい、下半身までが露わになる。レナートの視線が下腹部を見たような気がして少し恥ずかしかったが構わず続けた。
「敗軍の将は首を切る。俺はなんで生きて今…その…裸で寝かされているんだ?」
「まだわかりませんか」
ニヤリと笑ってレナートはアンゼルに近づくと、顎を掴みキスをする。舌を差し入れて歯茎をなぞる。
「な…ん…はぁ」
くちゅりくちゃりと音を立てて口内を犯しながらレナートは答える。
「先程申し上げましたよね。貴方を、褒美として、貰ったと」
「何を言って……」
レナートは唇から頬へそして耳へと舌を移動させて行く。
「ひゃうっ」
ぞくぞくとした感覚が走り、アンゼルは声を上げる。
「いい声だ」
「レナート……やめてくれ…こんな」
「やめていいのですか?ここをこんなにして」
いつの間にか立ち上がってしまったペニスを指で弾く
「あん!ああ……」
びくんっと体が震えた。
「気持ちいいですか?」
レナートは乳首を舐める。ざらついた感触にアンゼルの体は跳ね上がる。
「ああっ!そんなところ!」
「ふふ。ここも。思った通り禁欲を旨とする聖騎士団の団長様とは思えないいやらしい体をお持ちだ」
「やめろぉ……いやだぁ……」
必死に身を捩るが拘束具は外れない。
レナートは両手で胸を揉み上げる。硬く尖った乳首を摘む。
「ふぅ……ううん!」
ビクビクと反応してしまう。
「淫らな体を満足させて差し上げましょう」レナートはアンゼルの両脚を広げ、その間に自分の体を入れる。股間に顔を近づけるとアンゼルのペニスを口に含んだ。
「ああー!!」
温かい口腔に包まれて、それだけで達してしまいそうになる。
「だめぇ!出る!出てしまう!離してくれぇ!」
レナートは口をすぼめて強く吸い上げた。
「いやぁ!!あああううう!!!」
どぷっと吐き出される精液を飲み干すとレナートは顔を上げた。
「美味しいですよ、アンゼル様」「嘘だ……そんなはずが……いやだ……」
アンゼルの目には涙が浮かぶ。
「ああ、泣かないでください…」
レナートはアンゼルの乳首を弄り始める。片手で乳房を捏ねる様にしながらもう片方の手で突起を摘んで引っ張ったり押し潰したりする。
「ん……んん……」
感じまいとしても漏れてしまう喘ぎ声を抑えようとアンゼルは唇を噛む。
「いいですね。堕ちまいとする貴方も美しい」
レナートの手がアンゼルの尻に伸びる。固く閉じられた穴の周りを撫で回す。
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