善界の狗

煮卵

文字の大きさ
上 下
7 / 21
悪縁契り深し

7

しおりを挟む
「んっ……んんっ……んんっ……」
尻を突き出して善界坊に貫かれながら太郎坊とキスをする。太郎坊の長い舌が上顎の裏側をなぞるとゾクゾクとした快感が駆け抜けて菊門がキュッと締まるのが自分でもわかる。
湿った水音を立てて唇が解放される。
「はぁっ……ああっ……ああっ……」
善界坊の動きに合わせて春勢の口から甘い声が漏れるのを太郎坊がうっとりと眺める。吸われすぎてぽってりとしてしまった唇を舌で弄ぶ。
「良い声だ。可愛い顔をもっとよく見せて」
「あっ……あっ……気持ちいい……ああっ……」
「可愛いよ春勢」
善界坊は腰を動かしながら春先の耳元で囁いた。「もっと良くしてやるからな」
太郎坊が乳首を摘まみ、捻り上げる。「痛いっ……あっ……ああっ……」
「痛い?でもここ、こんなになってるけど」
「やぁっ……触らないでっ……」
「嘘つき」
「ひゃぅっ!」
太郎坊が春先の陰茎を強く握った。
「嘘つきにはお仕置きが必要だね」「ああっ……ごめんなさいっ……あっ……あああっ!」
春先は悲鳴のような声で喘いだ。
「素直に謝れて偉いね。ほら、こっちも一緒にいじってあげる」
「ああっ!あああっ!両方は駄目ぇっ!ああああああ!!!」
前立腺を擦られ、同時に鈴口を爪先で引っ掻かれた瞬間、春先の視界が真っ白になった。
「あれ、トコロテンしちゃった?」太郎坊がクスリと笑う。
「まだだよ。善界坊がまだだからもう少し付き合ってもらうよ」
「やっ……やめて……もう無理……」
「大丈夫だよ。僕がずっと可愛がってあげる」
「ああああっ!」
春先は再び絶頂を迎えた。
「ああ、今度はドライだけでいっちゃたんだね」
「ああ!これ以上!擦り上げたら!」「壊れてしまうかい?」
「壊れるっ!!ああっ!!!」
「それは困るな。この極上の淫気を愉しめなくなる」
「じゃあ……もう……」
「安心するといい。壊すんじゃなくてイカせるだけだから」「そんなっ……ああっ……ああっ……」
「さっきより締め付けてるね。そんなに欲しいのかな」
「ちがうっ……ああっ……ああっ……」
「何が違うの?」
「ああーっ!!」
「またイッちゃったね」「ああ……ああ……」
「私も限界だ…」
善界坊は腰の動きを早めた。「ああっ……イクッ……イクッ……ああっ……ああっ……」
「くっ……出るっ……」
「あああーっ!!」中に熱いものが注がれていく感覚に春先は身震いし、がくりと太郎坊の腕に倒れ込む。太郎坊は優しく春勢の体を抱きとめくるりと反転させた。善界坊のものが抜かれ、どろりと精液が流れ落ちる。その刺激にも感じてしまい春先の身体がビクンと跳ねる。
「ねえ春勢」
「んっ……な、なに……」
太郎坊の声に春勢は
「僕がまだ満足させてもらってないんだけど」
「えっ……」
春先は青ざめた顔で振り返ろうとしたが、善界坊がそれを制した。つい胸板と鍛え上げられた腕に身体が包まれる。
「気絶したら身体を洗って床まで運んでやる」
熱い舌を差し入れられ、口内をべろりと舐められる。
「次は僕が後ろから挿れるから」
「あっ……」
春先の身体を支えながら太郎はゆっくりと春先の身体を沈めていった。
「ああ……ああ……」
「どうしたの?僕のが入っていって嬉しいんでしょ」
「違うっ……ああっ……抜いて……」「嫌だよ。だって君の中すごく気持ちいいもの」
「ああんっ……」
春先は涙目で善界坊を見つめた。
「お願い……許して……」「ダメ。君が誰のものか思い知らせてあげるよ」
「ひっ……」
善界坊は春先の膝裏に手を入れ、ぐいと持ち上げた。
「ああっ……深いぃっ……」
「ほら、もっと奥まで突いてあげる」「ああっ……ああっ……ああっ……」
「春勢の好きなところいっぱい擦ってあげるね」
「ああっ……ああっ……ああっ……」
「君は僕たちのものだ」
「ああーっ!!」
太郎坊は最奥を何度も突き上げ、大量の精が体内に放たれた頃には春勢は気絶してしまっていた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

アダルトショップでオナホになった俺

ミヒロ
BL
初めて同士の長年の交際をしていた彼氏と喧嘩別れした弘樹。 覚えてしまった快楽に負け、彼女へのプレゼントというていで、と自分を慰める為にアダルトショップに行ったものの。 バイブやローションの品定めしていた弘樹自身が客や後には店員にオナホになる話し。 ※表紙イラスト as-AIart- 様(素敵なイラストありがとうございます!)

好きか?嫌いか?

秋元智也
BL
ある日、女子に振られてやけくそになって自分の運命の相手を 怪しげな老婆に占ってもらう。 そこで身近にいると宣言されて、虹色の玉を渡された。 眺めていると、後ろからぶつけられ慌てて掴むつもりが飲み込んでしまう。 翌朝、目覚めると触れた人の心の声が聞こえるようになっていた! クラスでいつもつっかかってくる奴の声を悪戯するつもりで聞いてみると なんと…!! そして、運命の人とは…!?

少年ペット契約

眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。 ↑上記作品を知らなくても読めます。  小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。  趣味は布団でゴロゴロする事。  ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。  文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。  文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。  文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。  三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。  文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。 ※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。 ※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。

強制結婚させられた相手がすきすぎる

よる
BL
ご感想をいただけたらめちゃくちゃ喜びます! ※妊娠表現、性行為の描写を含みます。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

処理中です...