善界の狗

煮卵

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悪縁契り深し

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「そろそろ、後ろを解してあげないとね」
金髪の鬼が、懐からふのりを取り出し口に含む。唾液と混ぜ合わせながら指にたっぷりと絡め、後孔にあてがいゆっくりと挿入していく。
「ん……んん……」
異物感に眉根を寄せて耐える春勢。
皺の刻まれた眉間に優しく太郎坊がキスをする。
「大丈夫だよ。すぐに気持ち良くなるからね……」
指を増やし、少しずつ奥へと進めていく。ある一点を掠めた時、春勢の身体が大きく跳ね上がった。
「ここが良いところかな?」
「ひぃっ!?」
擦るたび春勢の身体がのけぞる。
「気がさらに淫らになったね…犯されそうになって興奮してるんだ…」
太郎坊の蜜を味わうような声に春勢の菊門がキュッと締まった。
「ああ…違う…」
少し黒ずんだ襞に囲まれたそこは善界坊が乳首を指で捻るたびひくついている。
中を刺激してやりながらフッと耳元に息を吹きかける悪戯を繰り返す。
「んっ……あっ…あ、はあんっ」
卑猥な水音と春勢の高い喘ぎ声が閨に響く。
「恥ずかしくて仕方ないのに気持ちよくて何も考えられないんだね…よしよし」
二本、三本と指を増やし、良いところを抉るように刺激してやる。
「あうっ……い……いやだっ……うぅっ」
「お尻の穴でイっちゃうなんて、とんだ変態だ」
考えていることを易々と読み取る太郎坊の言葉に春勢の顔が羞恥に歪み目尻には涙が浮かぶ。しかし快楽の波は止まることを知らず、春勢の身体がガクガクと震える。
「いやだ……ああ…こんな…ああああああ!」
「いいよ……そのまま出してごらん」
「あっ!だめ!もう……いく!いやぁっ!」
大きくのけぞるが春勢の性器は精を出し尽くしてしまったのかヒクヒクと震えるのみだった。
「初めてなのにお尻でイケたじゃないか」
そう言うと太郎坊は着物の前を開き、己の怒張を取り出す。
「もう我慢出来ないや…入れて良い?」
善界坊が仕方ないと言ったふうに頷く。
「じゃあ、遠慮なく……」
亀頭を入口に押し当てると春勢が力の入らない身体で抵抗する。
「やめてくれっ……頼む……それだけは許してくれっ」
必死の訴えも虚しく、無情にもそれは侵入してきた。
「あっ!ぐっ……」
身体を裂かれてしまうような痛みにのけぞる。
「すぐ慣れるよ。それにしても……君のここはキツいなぁ」
ゆっくりと腰を動かしながら太郎坊が春先の性器に手を伸ばす。
「ほら……前を弄ってやる」「んあぁっ……触るな……あ、あぁっ……ん」
善界坊は指を絡めて握り、上下に扱き始める。痛みと快楽に悶える男の体を太郎坊はうっとりと見つめながら腰を動かした。
「ふふ、可愛いなぁ。もっと良くしてあげるね」
「あ、ああああっ!!」
太郎坊の肉棒が抉るように最奥を穿つ。
前立腺を突かれながら前を弄られ、春勢の口から悲鳴が漏れる。
「……締め付けが強くなった」
善界坊は春勢の首筋や耳に舌を這わせながら胸を揉みしだき乳首を摘まむ。
「うああっ……あ、あっ……あ」
「凄く熱い……。溶けてしまいそうだ」
春先の性器からは先走りが溢れ、善界坊の手の動きに合わせて淫らに動く。
「そろそろ、出すからね」
「ああ…いやだ…いや…あ、あ、あっ!!」
どくんと脈打ち、中に温かいものが注ぎ込まれる。
「あ……あつい……中が……あ……あついぃぃ」
春勢の瞳からポロリと涙がこぼれ落ちた。
「可哀想に…男に中出しされて困惑してるんだね…」
太郎坊はちゅっと涙を吸い取るように頬にキスをした。
「次は善界坊に中をぐちゃぐちゃにしてもらおうね」
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