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抱きしめたかっただけだった
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しおりを挟む「わーい!カレーだー!わっ、サラダとスープまで!」
「皆手際がいいからね。ご飯も炊けたし皆テーブルの上片付けてねー」
店長が指示して私たちはお皿を運ぶ。
今日は朝からボード三昧でお風呂にも入れて美味しそうなカレーが出てきて楽しすぎる!
熱々のカレーを堪能したあとは私たちで後片付けをして、その間に男性陣がお風呂に入る感じに。
まあ後片付けと言っても手際のいい彼らだから、そんなに洗い物は残ってなかった。
「うちらがやってたらまだ食べれてなかっただろうね」
「うん。何気ここの男の人たち、スペック高いかもね」
「ね」
なんとなく何でもやれてしまう男性陣に引け目を感じつつ、全て終わる頃には皆も風呂から上がってきて部屋からカードゲームやらボードゲームを大量に持ってきていた。
メンズは冷蔵庫からお酒も取り出してさっそく盛り上がっている。
「何からやりたい?トランプとUNO、あとは最近流行ってるゲームを宮下が持ってきたみたい」
「こんだけ人数いると何がいいだろうなー」
わいわいテーブルにゲームを広げながら順番にやっていくことに。
仲のいい人たちがこれだけ集まると私はすごく楽しくて、何をしてても笑えてきてしまう。
そんな感じで類くんの事を少し忘れていたけど、類くんはお酒を飲みつつ一応皆の輪の中にいてくれていた。
「楽しい?類くん」
「普通」
「お酒、そんなに飲みすぎちゃだめだからね」
歓迎会の時のように飲みすぎてしまうと、類くんは何をしでかすかわからないし。
注意して見てないとなと私は思う。
それでも前よりは類くんも他のメンズと話すようになっていたし、まあ優斗とは相変わらずだけど他の人とは笑って喋ってる場面もあって少し安心していた。
夜も深まり日付を越えて新年を迎える。
その瞬間は意外とあっさりしたもので、皆時計を見ていなかったから気づいたのは数分過ぎてからだった。
「あ、年越しだ」
「あけおめー」
「ことよろー」
緩く挨拶を交わし、それからもゲームは続けられて女子達はお眠の時間。
男子はまだお酒が足りないようで飲みまくっていて、類くんもうとうとしながら少しずつ飲んでる感じ。
大丈夫かなと思いつつ私も疲れていたから、女子達と部屋に戻りベットに潜り込んだ。
今日はよく眠れそうだな…、と思い一瞬で寝てしまい、でも途中でトイレに行きたくなって目を覚ます。
ジュース飲みすぎたかな、と眠い目を擦りながら1階に降りるとまだ明かりは付いていた。
が、静かだし皆寝てるのかなと思いトイレに行って、水を飲もうとキッチンに続くドアを開けると優斗が水を飲んでいた。
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