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だって君が大切だから
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しおりを挟むゴリッと気持ちいいところを数回擦られて私はあっけなくイってしまう。
「待って、類くん……っ、ほんとに、むり……っ」
そう言うとようやく彼は動きを止めてくれてちゅ、と優しく口付けてくれた。
するすると類くんは私の太ももを撫でながら、啄むように唇にキスをする。
「何勝手にイってんの?」
類くんはキスの合間にそう意地悪く微笑んで、トンッと奥を突いてきた。
ビクッと私は身体を震わせて、力を振り絞って彼のモノを抜く。
そして倒れ込むようにベットにダイブして枕を抱きしめた。
「…ほんと、ちょっと休憩させてよ。こちとら京都から戻ってきたばかりで体力削られてるんだって……」
文句を垂れつつちらりと類くんを見るが、彼のモノは離れて見てもやっぱりデカくてそそり立っている。
あんなモノが私の中に入っていたかと思うとゾッとしちゃう。
私がシーツに突っ伏して休憩していると類くんはもそもそとベットに乗ってきて、さすがにちょっと解放してくれるかと思いきやお尻の上に跨がれてソレを擦り付けられる。
「…ちょ!だからもう少し労ってって……!」
「俺、まだ一回もイってないんだけど?」
私の言葉はガン無視されて、ズンと彼の硬いままのモノが出戻ってきて快感を再び味合わされた。
確かに私だってえっちをするのは好きだけど、でも、それにしても類くんはしつこすぎるんだ……!
「ま……ッ、ちょ、ほんっと、んあ…っ、は、やば…いっ、ぁあっ」
寝バックはお腹側を深く擦られるから気持ちよすぎて何も考えられなくなる。
類くんは私の身体を押し潰すかのように上からパンパンと腰を振ってきて、体格差も合わさり壊されるんじゃと思うくらい深く突き刺さってえぐられた。
そして類くんもいい加減終わらせる気になったらしく。
「こっち」
ぐりんっと身体を横に向かされて、片脚を類くんの腕に持ち上げられてがしがし腰を打ちつけてくる。
背後から顔を類くんの方に向けさせられて唇も塞がれ、もう類くんの好きに抱かれているわけだけどどうにでもして状態。
「んっ、ぁっ、はあっ、るいく……っ、も……っ、ぅあっ、イく、い、くっ、いくっいっちゃう……!」
「…………ッ」
腰を振る速さがさらに速まってドクッと奥で止まる。
こっちだってイってるのに、そんなに強く刺激を押し続けられてイくのが止まらない。
「ぁっ、ああっ、やだっ、離して!も、いっ、イってんの、に……っ、やだぁ……っ」
ビクビクと痙攣してても彼は私をがっちり掴んだまま下腹部を押し当てていて、こっちは意識が飛びそうになりながら身体を震わせる。
やっと離してくれたのは、お互いの呼吸が整ってきてからだった。
「…あのさあ類くん。ものには限度ってもんがあって……」
「ごめん」
ずるりと中のモノを抜いて一応彼はそう言った。
本当にそう思っているのかは別にして、素直に謝られてしまうと許さざるをえなくなる。
彼はゴムを捨てると、ヨレヨレになりながらパンツを探す私を後ろから引き寄せて抱きしめた。
「類くんっ、もう、ほんとに今日はもう無理だからね!」
「…うん。いいからこうさせて」
そう言って、私はパンツも履かせてもらえないままベットに押し倒される。
類くんは私の首元に顔を埋めて静かに抱きしめていた。
私はそんな彼の背中をとんとんとさすってあげながらそっと目を閉じた。
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