96 / 155
だって君が大切だから
3
しおりを挟むえ、と私は声を漏らす。
「ここに入ったのはあんただけだ」
そう言うと彼は割れ目にあてがってグッと腰を突いて一気に奥まで入れてくる。
「…ぃ、あっ、んんん……ッ」
容赦なく奥まで挿し込んで、その圧迫感に例のごとく声が出る。
というか、この部屋に入ってなかったらいいとか、そういう問題ではない!
「でもっ、抱いたくせに……!初恋のっ人だか知らないけど……っ、私以外抱くなんてやだ!抜いてよバカぁ……ッ」
「…もうしない」
腰を動かしながら胸を揉みながら、類くんは私の身体の上に倒れ込んできてキスをする。
ふいっと顔を背けようとしても捕まって、こっちを向かせようと類くんは私を見つめた。
「もう、あんただけにする」
そんな都合の良い言葉で、私が許すとでも思ったか……!
と頭の中では思っているはずなのに、キスされて腰を打ち続けられてトロトロに溶かされていく身体。
「ン、ぁっ、や…っん、ん、んぅ……っ、るい、くんッ、るいくん……っ」
降り止まない快感に脳みそが溶かされて解されて。
また類くんに良いように言われて喜んじゃって、バカみたいって思うのに身体は彼を離したくなくてキュンキュンと吸い付く。
「起きれる?」
そう言うと類くんはされるがままの私の背中に手を添えてぐいっと起こした。
ベットの端に座って対面座位で私を抱えて制服を脱がせていく。
シャツのボタンを外されブラのホックを外されて上にどかすと、胸が解放されてぷるんと露わになった。
「まだ嫌か?」
「……い、嫌だ。類くんなんて、意地悪だし、節操ないし、絶倫すぎるし、私のこと振り回すし…」
「あっそ。じゃあもう中動かさない」
そう言われてえ、と私は中をキュンと疼かせる。
いやいや動かないって……。
それならと抜こうとしてもがっちりと腰に手を置かれて逃げることもできず、奥に突き刺さって気持ちいい場所を捉えたまま、彼は宣言通り全く腰を動かさない。
私はと言うと、当たっている状態で止められているから快感がジリジリと常にあって、だんだんと気が狂いそうになってくる。
「ちょ、ちょっと類くん、これはさすがに辛いもんがあるっていうか……」
「…………」
「ねえ類くんってばー!もうッ!この意地悪!意地っ張り!変態!」
と、そこまで言うと類くんもカチンときたらしくレロっと乳首を舐めて転がす。
さらなる刺激を与えられてやめさせようと胸を叩いても聞いてくれなくて、さすがに焦れた私は自分で前後に腰を揺らし始めた。
「……ぅう…っ、ん、んぅ…っ」
類くんがしてくれるよりは全然弱い刺激だけど、勝手に腰は揺れてくるし少しでも感覚を逃したい。
だんだん私も夢中になって腰をぐにぐにと揺らして、類くんが乳首を舐めてくれるのも気持ちよくてビクビクと身体が震えだす。
「はぁ……は、ふ……ぁ、は……っ、はあ…っ、あ、ぃい…っ、い、きそう……っ、」
目を閉じて腰振りに集中していると、突然類くんがグッと腰に力を入れて突き上げた。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる