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自分が好きな自分って?
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しおりを挟むギョッとして後ろに頭をのけ反らせると壁にごちんっと打ってしまう。
地味に痛みを感じているとその隙に彼にぎゅっと抱きしめられて頭を撫でられた。
「やっぱめいちゃんの抱き心地忘れらんなくてさあ。ねえ、今日この後うち来ない?終わる時間一緒だよ」
「…い、行けないです」
「寂しいなあ。前はよく一緒に帰ったのに、やっぱめいちゃんがいないと俺、ダメかも」
そんな風に首を傾げられても、昔はときめいたかもしれないけど今は類くんで上書きされてるからびくともしない。
とにかく離れてください、と胸を押すと彼は驚いた表情でこちらを見下ろす。
「めいちゃんらしくない。前はもっと寛大だったのに」
「そんなこと…」
「やっぱ、一条に操立ててんの?」
その名前を聞いて思わず頬を赤らめてしまう。
目線を下げて、何か言ってやろうと思うのに言葉が出てこない。
「いいじゃん、あいつだって外でどんな女と遊んでるかわかんないよ。あいつより絶対俺のがめいちゃんのこと、好きだから」
そう言ってまたキスをされ、拒もうとしても顎をしっかりと掴まれて振り解けない。
そのうちスカートの中に手が入ってきて、パンツの上からクニクニと指で上下に動かされる。
「もう濡れてんじゃん。ここでシた時のこと、思い出した?」
「や……っ、やだッ、やめてください…っ」
そう抵抗しても可愛い可愛いとはぐらかされてパンツの中まで指が入ってきてしまう。
割れ目の奥から溢れる液を指に擦り付けて、ぬぽぬぽと出し入れしてわざと音を鳴らす。
この時ほど自分の濡れやすさを恨んだことはない。
「あーやばい。ねえ、奥行ってちょっと挿れさせて?」
「んっ、ちょっやだ…っ!ほんとにそんなつもり……っ!」
ジタバタと暴れる私にはいはいと手慣れた手つきで彼は唇を奪う。
私も必死に抵抗して胸をドンドン叩いていると、キィ、とドアが開く音がした。
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