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現実のお店で『可愛い』を見たものだから、うちの可愛い子にももっと何かつけたくなった。王都にはまだ入っていない店も多く、出口近くにある案内板を見上げた。銀行、防具屋、教会……。案内板の文字に一つ一つ指先を這わせるようにして脳内の風景を確かめる。
銭湯は入ったことはないけれど紹介されたところ、防具屋は武器屋の隣にあるからあそこだろう。
「服屋は……ちょっと離れてんだな。ああでも雑貨屋もあるし……美容院あるじゃん」
ゲームをしていると大体倉庫や銀行に用がある。今のところ警告の出ていない服の修理は急ぎではないのだろう。以前見て回った区画とは離れたところにあった。
髪にはこだわったけれど、違う髪型というのも興味がある。やってきたゲームでは髪型は課金だったり変更不可だったからコレと決めるしかなかったけれど、もし美容院で簡単に変えられるのなら、いろいろな姿の美少女をお披露目できるじゃないか。
「行くしかない」
魔王なんか知ったこっちゃない。美少女の見た目の方が大事である。
レンガ通りにコツコツと足音を響かせる。
道中の食品市場ではそのまま食べられそうな果物や軽食販売があった。塊肉や魚も売っているし、名産品らしいあのキノコも売っている。すぐ近くでは鍋やナイフも並んでいて、料理に関しては実装済みもしくは間近なんだと思わせた。なんだか煙と共にいい匂いも漂ってくる気がするけれど、これは錯覚なのだろうか。
でもそれより見た目である。
服屋はすぐに見つかった。洋服マークの看板と、他の店より大きなガラス窓から店内が見えたからだ。顔のないマネキンがワンピースを着て外を向いている。隣には男性用の服を着ているマネキンもある。
チリンとベルを鳴らして店内に入れば、あの現実に見た雑貨屋のように壁にまで服や小物が掛かっていた。天井から吊られる照明は武器屋のよりもおしゃれだし、部屋の隅々まで明るい気がする。大きな鏡もあるし、奥にはカーテンで区切られた個室のようなところもあった。あれはきっと試着室だ。
店員の挨拶は控えめで、ただちらりと目が合えばにこりと微笑まれた。一瞬現実の恐怖とためらいが前に出てきそうだったけれど、今は美少女、問題ない。
薄ピンク色のワンピース、籠編みの鞄、複数の色が並ぶズボン。柱の張り紙には染色できますと書かれていた。
適当に服を取り、鏡の前で自分に合わせる。お子様じみた短い丈のワンピースだって、ボリュームのある長いスカートだって、ふわふわの袖が付いたブラウスだって、初期服のようなシンプルなものだって、美少女なら似合うのだ。
シンプルだからこそ美少女が際立つというのもある気がするけれど、もっと装飾的な服を着せたいと思ってしまう。自分のセンスに過剰な自信はないが、どうせ誰もいないのだし好きにしよう。
染色がどこまで可能なのかわからないが、無制限となれば本当に難しい。オレみたいな素人だと、吊るしてあるデザインと色から好きなものを選ぶのが良いかも。
今着ているのが白いワンピースだから違うのがいいかな。あえて色がはっきりしたものを手に取る。ああでも、柄物もいいんじゃないか?
大きな水玉小さなドット。太い線のチェックに細い線の重なる縞模様。透けるレースに細かなフリル。
美少女なら何でも行ける気がするけれど、個人的には大きな柄より小さめ控えめの方が好きかもしれない。ズボンよりもやっぱりスカートがいいかなぁ。
いつの間にか店員さんの目も気にせずに鏡の前でとっかえひっかえ。持って来ては返し、やっぱりあっちが良かったかなとまた取りに行く。
最終的に数着選んで、足を止めた。気にしていなかった店員さんの視線を感じるような気もする。
――このまま購入しようか――
試着を言い出す勇気がなかった。顔は固定したまま目で店員さんを確認する。
現実ではとてもじゃないが声をかけられず、合わなかった時に要りませんと断るのも怖くて試着なんかしてこなかった。美少女なら何でも似合うのだし、このまま買ってしまっても問題ないんじゃないだろうか。
でも、今の姿はそれこそ、オレじゃない。それに店員はNPCで感情というものは持っていない。笑顔の裏には何もなく、長時間とっかえひっかえしつつ滞在していても何も言わない。言う言葉の設定がないからだ。そもそもこの店が儲かるだとか不景気だとかも存在していないんだ。だから――
「あ、あの……これ、試着したいんですけど」
「はい。どうぞこちらへ」
散々理由を心の中で作ったものの、心臓はひたすらどきどきどき。
さらっと通された案内。黙って店員さんについて行く。視線は定まらず、試着室について少しだけ頭を下げた。カーテンで遮られた狭い空間でほっと息を吐く。
カチャカチャとハンガーを指定の場所にかけると、大きな鏡に選択肢が浮かんだ。装備欄からボタン一つで着替え、今着ているものを鏡の中で選択する。どうやら違う色も選べるらしい。円形のカラーチャートでぐりぐりと色をいじってみるものの、やっぱり今着ている状態が一番良いような気がする。持ってきたものを同じようにボタン一つで着替え、色をいじってみるが難しい。装飾部分の色まで細かく指定できるんだから、ちょっとめんどくささすらある。すごくおしゃれな人なら最高なんだろうなぁ。
おしゃれ素人は結局色をいじるのはやめにした。思っていたよりも短いスカートもやめることにした。
「ごめんなさい。これはやめておきます」と言えば、NPCの店員は案内の時とまったく顔を変えずに返事をした。なんだったら会計の時も同じ顔をしていた。鉄の仮面だ。
店から出れば鞄には既に購入した洋服が入っていた。ボタン一つで着替えるときに一瞬でも裸になることはないけれど、なんとなく人目を避け横道に入って着替えをした。
青い小花柄のワンピース。大きな襟についたフリル、ぽわっと広がった袖。女の子らしさ全開の服だ。
またしてもワンピースを選んでしまったのは、上下の組み合わせを考えられないからだ。現実のオレは試着なんかできなくて、絶対に着れるだろうサイズを選んでいた。色だってこんな、青に似た系統の色がごちゃごちゃと集まっているものなんか買わなかった。
この服屋にもう一度来ることも、きっとできるだろう。どきどきしたけれど、ちゃんと買えた。
服屋よりも美容院は楽だった。なぜかといえば、終始目の前にいるのが明らかにオレではなく美少女だったから。自分だとはとても認識できない姿が常時そこに在り、鏡越しにしか話さないものだからあれやこれやと指示できた。映像を見ているような感覚。
NPCの店員はただハイと頷いて、目にもとまらぬ速さで鋏を動かす。
しばらくして長い髪がふわふわと揺れた。ウェーブのかかった胸を隠すほど長い髪。オレがどれだけ長生きしようとも絶対に今後やることはないだろう、まるで麗しのエルフのような姿だった。
このゲームの世界で便利すぎるのは、オレの初期の髪型が保存されているということだ。美容院でもヘアスタイルは選択式で、店員の手さばきだって見事なものだが見かけだけである。切ったはずの髪の毛だって復活できるらしい。そこらへんは全くリアルではないけれど、ネトゲでは見た目を変える遊びが基本だからこれでいい気もする。
でも一応意見は出しておこうかな。切ったら時間経過で復活にしたらって。現実で1年かかるところも一週間くらいで戻るのなら着せ替え遊び的にも問題ないだろう。
新しい服に新しい髪型。顔は変わっていないけれど違う人のようだ。これでお化粧でもしたのなら更に変身できるんだろうが、オレの手出しできるところではない。せっかくの美少女が変になってしまう予感がする。素材を生かそう。
店を出て通りに戻る。相変わらず客で賑わう露店街。行きと帰りの恰好は違うが、誰もオレを見ていない。ただの客として声はかかるが、それはオレ個人に向けられたものではない。誰も見ておらず、だけども自分の気分はいい。
一人で入れる武器屋防具屋。一人で入れるようになった服屋と美容院。
王都の店はやはりゲームらしく、必要なものだけがギュッと詰まっている。現実ならよくわからない個人店が営業しているのかしていないのかくすんだ看板を出していたりもするけれど、ここではそんなことはない。OPENと掛かっていれば開いているし、夜になれば閉まっている。初見さんお断りなんてことも、常連客にじっと睨まれるのだってクエスト設定がなければ無い。裏がないのだ。不安が少ない。
「お似合いですよ」と店員が言った。NPCの言うことは本当にその文字通りで、嘘の言葉ではない。彼らは誰にでも何にでもそれを言う。
よく他人をジャガイモだと思えというのは、こういうことなんだろうか。頭の中と心の中で何を考えているのか分からず、その表情や態度を気にしてしまう相手をジャガイモだと思い込めというのは、中身も外見も気にするなということなんだろうか。NPCのように、ただそこにいる。
一緒の電車に乗っていた人たちも、駅員さんも、買ってきたファーストフードの店員も客も、NPCのように扱えば気にしなくなれるんだろうか。
銭湯は入ったことはないけれど紹介されたところ、防具屋は武器屋の隣にあるからあそこだろう。
「服屋は……ちょっと離れてんだな。ああでも雑貨屋もあるし……美容院あるじゃん」
ゲームをしていると大体倉庫や銀行に用がある。今のところ警告の出ていない服の修理は急ぎではないのだろう。以前見て回った区画とは離れたところにあった。
髪にはこだわったけれど、違う髪型というのも興味がある。やってきたゲームでは髪型は課金だったり変更不可だったからコレと決めるしかなかったけれど、もし美容院で簡単に変えられるのなら、いろいろな姿の美少女をお披露目できるじゃないか。
「行くしかない」
魔王なんか知ったこっちゃない。美少女の見た目の方が大事である。
レンガ通りにコツコツと足音を響かせる。
道中の食品市場ではそのまま食べられそうな果物や軽食販売があった。塊肉や魚も売っているし、名産品らしいあのキノコも売っている。すぐ近くでは鍋やナイフも並んでいて、料理に関しては実装済みもしくは間近なんだと思わせた。なんだか煙と共にいい匂いも漂ってくる気がするけれど、これは錯覚なのだろうか。
でもそれより見た目である。
服屋はすぐに見つかった。洋服マークの看板と、他の店より大きなガラス窓から店内が見えたからだ。顔のないマネキンがワンピースを着て外を向いている。隣には男性用の服を着ているマネキンもある。
チリンとベルを鳴らして店内に入れば、あの現実に見た雑貨屋のように壁にまで服や小物が掛かっていた。天井から吊られる照明は武器屋のよりもおしゃれだし、部屋の隅々まで明るい気がする。大きな鏡もあるし、奥にはカーテンで区切られた個室のようなところもあった。あれはきっと試着室だ。
店員の挨拶は控えめで、ただちらりと目が合えばにこりと微笑まれた。一瞬現実の恐怖とためらいが前に出てきそうだったけれど、今は美少女、問題ない。
薄ピンク色のワンピース、籠編みの鞄、複数の色が並ぶズボン。柱の張り紙には染色できますと書かれていた。
適当に服を取り、鏡の前で自分に合わせる。お子様じみた短い丈のワンピースだって、ボリュームのある長いスカートだって、ふわふわの袖が付いたブラウスだって、初期服のようなシンプルなものだって、美少女なら似合うのだ。
シンプルだからこそ美少女が際立つというのもある気がするけれど、もっと装飾的な服を着せたいと思ってしまう。自分のセンスに過剰な自信はないが、どうせ誰もいないのだし好きにしよう。
染色がどこまで可能なのかわからないが、無制限となれば本当に難しい。オレみたいな素人だと、吊るしてあるデザインと色から好きなものを選ぶのが良いかも。
今着ているのが白いワンピースだから違うのがいいかな。あえて色がはっきりしたものを手に取る。ああでも、柄物もいいんじゃないか?
大きな水玉小さなドット。太い線のチェックに細い線の重なる縞模様。透けるレースに細かなフリル。
美少女なら何でも行ける気がするけれど、個人的には大きな柄より小さめ控えめの方が好きかもしれない。ズボンよりもやっぱりスカートがいいかなぁ。
いつの間にか店員さんの目も気にせずに鏡の前でとっかえひっかえ。持って来ては返し、やっぱりあっちが良かったかなとまた取りに行く。
最終的に数着選んで、足を止めた。気にしていなかった店員さんの視線を感じるような気もする。
――このまま購入しようか――
試着を言い出す勇気がなかった。顔は固定したまま目で店員さんを確認する。
現実ではとてもじゃないが声をかけられず、合わなかった時に要りませんと断るのも怖くて試着なんかしてこなかった。美少女なら何でも似合うのだし、このまま買ってしまっても問題ないんじゃないだろうか。
でも、今の姿はそれこそ、オレじゃない。それに店員はNPCで感情というものは持っていない。笑顔の裏には何もなく、長時間とっかえひっかえしつつ滞在していても何も言わない。言う言葉の設定がないからだ。そもそもこの店が儲かるだとか不景気だとかも存在していないんだ。だから――
「あ、あの……これ、試着したいんですけど」
「はい。どうぞこちらへ」
散々理由を心の中で作ったものの、心臓はひたすらどきどきどき。
さらっと通された案内。黙って店員さんについて行く。視線は定まらず、試着室について少しだけ頭を下げた。カーテンで遮られた狭い空間でほっと息を吐く。
カチャカチャとハンガーを指定の場所にかけると、大きな鏡に選択肢が浮かんだ。装備欄からボタン一つで着替え、今着ているものを鏡の中で選択する。どうやら違う色も選べるらしい。円形のカラーチャートでぐりぐりと色をいじってみるものの、やっぱり今着ている状態が一番良いような気がする。持ってきたものを同じようにボタン一つで着替え、色をいじってみるが難しい。装飾部分の色まで細かく指定できるんだから、ちょっとめんどくささすらある。すごくおしゃれな人なら最高なんだろうなぁ。
おしゃれ素人は結局色をいじるのはやめにした。思っていたよりも短いスカートもやめることにした。
「ごめんなさい。これはやめておきます」と言えば、NPCの店員は案内の時とまったく顔を変えずに返事をした。なんだったら会計の時も同じ顔をしていた。鉄の仮面だ。
店から出れば鞄には既に購入した洋服が入っていた。ボタン一つで着替えるときに一瞬でも裸になることはないけれど、なんとなく人目を避け横道に入って着替えをした。
青い小花柄のワンピース。大きな襟についたフリル、ぽわっと広がった袖。女の子らしさ全開の服だ。
またしてもワンピースを選んでしまったのは、上下の組み合わせを考えられないからだ。現実のオレは試着なんかできなくて、絶対に着れるだろうサイズを選んでいた。色だってこんな、青に似た系統の色がごちゃごちゃと集まっているものなんか買わなかった。
この服屋にもう一度来ることも、きっとできるだろう。どきどきしたけれど、ちゃんと買えた。
服屋よりも美容院は楽だった。なぜかといえば、終始目の前にいるのが明らかにオレではなく美少女だったから。自分だとはとても認識できない姿が常時そこに在り、鏡越しにしか話さないものだからあれやこれやと指示できた。映像を見ているような感覚。
NPCの店員はただハイと頷いて、目にもとまらぬ速さで鋏を動かす。
しばらくして長い髪がふわふわと揺れた。ウェーブのかかった胸を隠すほど長い髪。オレがどれだけ長生きしようとも絶対に今後やることはないだろう、まるで麗しのエルフのような姿だった。
このゲームの世界で便利すぎるのは、オレの初期の髪型が保存されているということだ。美容院でもヘアスタイルは選択式で、店員の手さばきだって見事なものだが見かけだけである。切ったはずの髪の毛だって復活できるらしい。そこらへんは全くリアルではないけれど、ネトゲでは見た目を変える遊びが基本だからこれでいい気もする。
でも一応意見は出しておこうかな。切ったら時間経過で復活にしたらって。現実で1年かかるところも一週間くらいで戻るのなら着せ替え遊び的にも問題ないだろう。
新しい服に新しい髪型。顔は変わっていないけれど違う人のようだ。これでお化粧でもしたのなら更に変身できるんだろうが、オレの手出しできるところではない。せっかくの美少女が変になってしまう予感がする。素材を生かそう。
店を出て通りに戻る。相変わらず客で賑わう露店街。行きと帰りの恰好は違うが、誰もオレを見ていない。ただの客として声はかかるが、それはオレ個人に向けられたものではない。誰も見ておらず、だけども自分の気分はいい。
一人で入れる武器屋防具屋。一人で入れるようになった服屋と美容院。
王都の店はやはりゲームらしく、必要なものだけがギュッと詰まっている。現実ならよくわからない個人店が営業しているのかしていないのかくすんだ看板を出していたりもするけれど、ここではそんなことはない。OPENと掛かっていれば開いているし、夜になれば閉まっている。初見さんお断りなんてことも、常連客にじっと睨まれるのだってクエスト設定がなければ無い。裏がないのだ。不安が少ない。
「お似合いですよ」と店員が言った。NPCの言うことは本当にその文字通りで、嘘の言葉ではない。彼らは誰にでも何にでもそれを言う。
よく他人をジャガイモだと思えというのは、こういうことなんだろうか。頭の中と心の中で何を考えているのか分からず、その表情や態度を気にしてしまう相手をジャガイモだと思い込めというのは、中身も外見も気にするなということなんだろうか。NPCのように、ただそこにいる。
一緒の電車に乗っていた人たちも、駅員さんも、買ってきたファーストフードの店員も客も、NPCのように扱えば気にしなくなれるんだろうか。
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