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21 隣の山田さん
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魔法は便利だった。
まず容赦のない先制攻撃。感触が伝わってこないものだから、オレはそれを躊躇いなく撃つことができた。そうして相手がひるんだところで山田が殴る。火の玉は一つしか出ていないが、火の魔法であるからして燃えるものに点けば広がってしまうものだった。
ボスがいた奥地周辺ではモグラが生息しており、魔法の練習になった。そうしていれば時間が経ち再びボスが現れる。遠くから魔法をぶっぱなし、奴らの持っている爆弾に着火すればモグラたちは自滅である。
「なんかめっちゃせこい気がする」
「でも戦い方の正解だろう。こんな狭いとこで爆弾持ってて、ボスが出すのは火のスキル石だ」
再び現れたボスを倒しても、ドロップは同じものだった。火の魔法のスキル石。二個あるんだからと渡せばやっぱり断られて、仁にあげることにした。
「これどう云うキャラメイク? プリセットいじった?」
許可をもらいその腕に触る。ここまで筋肉マンって感じのキャラプリセットは用意されていなかった気がする。
「基本の男からいじりまくった」
「まーそうだよね」
NPCは何とも平凡で、似てはいないけれどみんな似た感じにできている。山田のように見た目個性の強いものはいない。
「アキラもだろ」
「時間かけたよー。美少女作ると決めたからにはこだわらないと」
山田は"さん"をつけるとなんかださいという理由で呼び捨てになった。だったらもっと最初からカッコイイ名づけをすればよいのではないかと思ったが、山田と名乗られるとやたらと似合う気がするから英語名なんかは思い浮かばない。
「このヒゲはなくせるんだよな」
軽く引っ張るとイテテという顔をされる。
「美容院みたいなの、あるらしいけど見に行ってない」
「あるんだ? 王都にあるよなきっと。でも変える予定ないなぁ」
「汚れはするが呪い人形みたく延々と伸びることは無いらしい」
「そうなんだ」
一応髪の長さだってこだわったのだ。ぴょこんと短いツインテールではなく、緩やかに肩へと落ちる長さ。そのカーブや艶が輝く長さ。髪色を明るくしたのはどんな服にも合いやすいから。例えば強い黒髪や赤髪であると、結構服装を選ぶことになる。ということをおしゃれではなくゲームのキャラメイクで実感している。
「ヒゲって男っぽくないか?」
「男っぽいと思うよ?」
うんうん、と山田は満足げな顔をする。言われずともどう見ても男っぽさの象徴だろう。体づくりもそうだし物理一本で行くとの発言もそうだし、目指しているところがわかりやすい。
堀の深い顔。目も鼻もしっかり主張していてヒゲに負けていない。背の高さは2メートルあるんじゃないかってくらいでかいし、ただ並んでいるだけでも威圧感があった。並ぶと特に、細く白いオレの美少女加減は際立つだろうと思う。
「今までは何をしてたんだ?」
洞窟から出ようと入口を目指す。奥に行けばモンスターがいて、入口の方はモンスターがいない。だから遭遇率が下がれば出口に向かっているということ。
「まだ全然だけど……うさ耳とったり結婚システム試したり死に戻ったり」
「俺もまだ死に戻ってないのに。どんなだった? ゲームなんか怖くてやってられなくならないか」
「知り合いに擬態するモンスターに殺されたから、驚きすぎて痛みとか死ぬことの恐怖とかあんまり……」
「よっぽどそいつのこと信頼してんだな」
「開発者だよ」
山田はへぇと相槌を打つ。
「結婚システムって?」
「他のネトゲしたことある? どのゲームにも大体カップルとか結婚システムってのがある」
「ああ、俺はやってないけど存在は知ってる」
「それがそのままこのゲームにもあるよ。ひたすら山登りしてきた」
「なんで」
「そーいうクエストだから」
手を出すと、愛の精霊をそのまま閉じ込めてしまったような指輪が光る。山田はそれをじっくり見て、またへぇと相槌を打った。
「生きてるみたいな指輪だな」
「なー。スキル石にも似てるかも」
結婚システム自体、両者間のテレポートがあるし、実際スキル的なものなのかも。ということは離婚したらスキル削除になるのか。
それこそゲームだから、結婚するのも離婚するのも簡単なものだろう。書類上に残ることもない。でもだから、繋がりが切れれば本当にそれまでになる。その他の友達と同じになる。
「あ、そうだ。フレンド登録しとこうぜ」
「ああ、いいよ」
仁の名前だけが登録してある連絡帳に新しい名前が加わった。仁の名前は薄暗く表示されており、未だログインしておらずアクティブでないことを示していた。
あいつがいつ帰ってくるのかは聞いていない。
「オレがレベル1で山田がレベル100……みたいにはっきりしているわけでもないし、一緒に狩りすることできるのかな」
「できるだろ。さっきしたんだし」
「生産職が傭兵雇うってのが多くなりそう」
「さっきの感じだと、生産一本で戦闘一切なしって人は難しいと思うがな。傭兵を山ほど雇うってんなら別だが」
「大商人にでもなってたらできるだろうね」
みんながどんな遊び方をするのか。想定されているものもされていないものもあるが、人の数だけ生まれるだろう。
自分から積極的に声をかけて行けばフレンドも増えるし協力者も増える。力を合わせて戦おうっていうのも成り立つだろう。仁たちが――開発者がどこまで想定しているのかは分からないけれど、この世界は思っているよりも果てしなく広い。
山田と戦うのは楽しかった。彼が鉱石を叩いている間に周囲を警戒するのも、自分とは全く違う戦闘性能を目の当たりにして合わせるのも楽しいのだ。
早くこのゲームが世に出たらいい。水場の湿り気も暖かな日差しも乾燥した風も感じられる世界を、早く。
「服の汚れは直るのかねぇ」
「洗濯機はあるよ?」
「いや、ほら、この穴」
火花が散って空いた小さな穴。
山田の服は皮と布でできていて、穴が開いて閉まったところはズボンの中間、布の部分だった。
「……確か服も使っていくうちにぼろくなるから修理しないといけないって聞いたんだよな。でもどこでどうやってってとこまでは聞いてないや」
「修理屋があるかもしれないな。街中を細部まで見て回ってないからわからんが」
穴は小さいけれど、穴である。戦う人が常に綺麗でピカピカなんてことはあるはずもないが、目についてしまった小さな穴はどうしたって気になるもの。何かを引っ掛けて大きな穴にだってなりうる。
「これって原因火花だと思うんだけど、ただの劣化なのかな」
「わかんねぇなぁ。でもこれ以外の服持ってないから修理が必要になる頃合いだっていわれても納得できる」
オレの白い可愛い服はまだ綺麗なままだが、替えを用意したほうがいいかもしれない。破け全裸になることはまずないだろうが、美少女がぼろきれを身にまとっているのは違うだろう。服屋はあるだろうか。きっとある。ゲームが世に出て多くのプレイヤーが来たならば、きっとデザイナーみたいな人も生まれるだろう。楽しみだな。
「とりあえず銭湯いって洗うかぁ」
洞窟から出てしばらく待っていれば馬車が来る。決まったルートを走るバスと同じだ。一度に乗れる人数はそう多くはないが、見た目よりは乗れる。それに走ってくる台数も多い。でも夜にはきっとNPCの御者が寝るから本数は少なくなるだろう。教会にいたおじいちゃんと同じだ。
「家は持ってない?」
「家? ない」
「風呂もベッドも洗濯機も置けるんだよ。オレはまだ持ってないけど。それに――」
馬車はガタゴト揺れている。乗っている人は少なく間に人が入れるほど空いてはいたが、山田の腕を引き顔を寄せた。
「家は個人空間だからエロいことできる」
山田はえ、と小さく驚きの声を漏らした。
「銭湯だとタオル巻かれてるけどそうじゃなくて?」
「じゃない。信じられないっしょ」
まさか下着まで脱げるなんて信じられない。
しかし、まだ行ったことのない銭湯ではタオルを巻いた姿なのか。それはそれで可愛い気がする。胸からお尻をぎりぎり隠すようなのもなかなか……。
「家買うわ。買ったら呼んでいい?」
「うん」
今はオレも仁の部屋を借りているけれど、ゲームが始まったら目指すは魔王じゃなくて間違いなく家だな。
まず容赦のない先制攻撃。感触が伝わってこないものだから、オレはそれを躊躇いなく撃つことができた。そうして相手がひるんだところで山田が殴る。火の玉は一つしか出ていないが、火の魔法であるからして燃えるものに点けば広がってしまうものだった。
ボスがいた奥地周辺ではモグラが生息しており、魔法の練習になった。そうしていれば時間が経ち再びボスが現れる。遠くから魔法をぶっぱなし、奴らの持っている爆弾に着火すればモグラたちは自滅である。
「なんかめっちゃせこい気がする」
「でも戦い方の正解だろう。こんな狭いとこで爆弾持ってて、ボスが出すのは火のスキル石だ」
再び現れたボスを倒しても、ドロップは同じものだった。火の魔法のスキル石。二個あるんだからと渡せばやっぱり断られて、仁にあげることにした。
「これどう云うキャラメイク? プリセットいじった?」
許可をもらいその腕に触る。ここまで筋肉マンって感じのキャラプリセットは用意されていなかった気がする。
「基本の男からいじりまくった」
「まーそうだよね」
NPCは何とも平凡で、似てはいないけれどみんな似た感じにできている。山田のように見た目個性の強いものはいない。
「アキラもだろ」
「時間かけたよー。美少女作ると決めたからにはこだわらないと」
山田は"さん"をつけるとなんかださいという理由で呼び捨てになった。だったらもっと最初からカッコイイ名づけをすればよいのではないかと思ったが、山田と名乗られるとやたらと似合う気がするから英語名なんかは思い浮かばない。
「このヒゲはなくせるんだよな」
軽く引っ張るとイテテという顔をされる。
「美容院みたいなの、あるらしいけど見に行ってない」
「あるんだ? 王都にあるよなきっと。でも変える予定ないなぁ」
「汚れはするが呪い人形みたく延々と伸びることは無いらしい」
「そうなんだ」
一応髪の長さだってこだわったのだ。ぴょこんと短いツインテールではなく、緩やかに肩へと落ちる長さ。そのカーブや艶が輝く長さ。髪色を明るくしたのはどんな服にも合いやすいから。例えば強い黒髪や赤髪であると、結構服装を選ぶことになる。ということをおしゃれではなくゲームのキャラメイクで実感している。
「ヒゲって男っぽくないか?」
「男っぽいと思うよ?」
うんうん、と山田は満足げな顔をする。言われずともどう見ても男っぽさの象徴だろう。体づくりもそうだし物理一本で行くとの発言もそうだし、目指しているところがわかりやすい。
堀の深い顔。目も鼻もしっかり主張していてヒゲに負けていない。背の高さは2メートルあるんじゃないかってくらいでかいし、ただ並んでいるだけでも威圧感があった。並ぶと特に、細く白いオレの美少女加減は際立つだろうと思う。
「今までは何をしてたんだ?」
洞窟から出ようと入口を目指す。奥に行けばモンスターがいて、入口の方はモンスターがいない。だから遭遇率が下がれば出口に向かっているということ。
「まだ全然だけど……うさ耳とったり結婚システム試したり死に戻ったり」
「俺もまだ死に戻ってないのに。どんなだった? ゲームなんか怖くてやってられなくならないか」
「知り合いに擬態するモンスターに殺されたから、驚きすぎて痛みとか死ぬことの恐怖とかあんまり……」
「よっぽどそいつのこと信頼してんだな」
「開発者だよ」
山田はへぇと相槌を打つ。
「結婚システムって?」
「他のネトゲしたことある? どのゲームにも大体カップルとか結婚システムってのがある」
「ああ、俺はやってないけど存在は知ってる」
「それがそのままこのゲームにもあるよ。ひたすら山登りしてきた」
「なんで」
「そーいうクエストだから」
手を出すと、愛の精霊をそのまま閉じ込めてしまったような指輪が光る。山田はそれをじっくり見て、またへぇと相槌を打った。
「生きてるみたいな指輪だな」
「なー。スキル石にも似てるかも」
結婚システム自体、両者間のテレポートがあるし、実際スキル的なものなのかも。ということは離婚したらスキル削除になるのか。
それこそゲームだから、結婚するのも離婚するのも簡単なものだろう。書類上に残ることもない。でもだから、繋がりが切れれば本当にそれまでになる。その他の友達と同じになる。
「あ、そうだ。フレンド登録しとこうぜ」
「ああ、いいよ」
仁の名前だけが登録してある連絡帳に新しい名前が加わった。仁の名前は薄暗く表示されており、未だログインしておらずアクティブでないことを示していた。
あいつがいつ帰ってくるのかは聞いていない。
「オレがレベル1で山田がレベル100……みたいにはっきりしているわけでもないし、一緒に狩りすることできるのかな」
「できるだろ。さっきしたんだし」
「生産職が傭兵雇うってのが多くなりそう」
「さっきの感じだと、生産一本で戦闘一切なしって人は難しいと思うがな。傭兵を山ほど雇うってんなら別だが」
「大商人にでもなってたらできるだろうね」
みんながどんな遊び方をするのか。想定されているものもされていないものもあるが、人の数だけ生まれるだろう。
自分から積極的に声をかけて行けばフレンドも増えるし協力者も増える。力を合わせて戦おうっていうのも成り立つだろう。仁たちが――開発者がどこまで想定しているのかは分からないけれど、この世界は思っているよりも果てしなく広い。
山田と戦うのは楽しかった。彼が鉱石を叩いている間に周囲を警戒するのも、自分とは全く違う戦闘性能を目の当たりにして合わせるのも楽しいのだ。
早くこのゲームが世に出たらいい。水場の湿り気も暖かな日差しも乾燥した風も感じられる世界を、早く。
「服の汚れは直るのかねぇ」
「洗濯機はあるよ?」
「いや、ほら、この穴」
火花が散って空いた小さな穴。
山田の服は皮と布でできていて、穴が開いて閉まったところはズボンの中間、布の部分だった。
「……確か服も使っていくうちにぼろくなるから修理しないといけないって聞いたんだよな。でもどこでどうやってってとこまでは聞いてないや」
「修理屋があるかもしれないな。街中を細部まで見て回ってないからわからんが」
穴は小さいけれど、穴である。戦う人が常に綺麗でピカピカなんてことはあるはずもないが、目についてしまった小さな穴はどうしたって気になるもの。何かを引っ掛けて大きな穴にだってなりうる。
「これって原因火花だと思うんだけど、ただの劣化なのかな」
「わかんねぇなぁ。でもこれ以外の服持ってないから修理が必要になる頃合いだっていわれても納得できる」
オレの白い可愛い服はまだ綺麗なままだが、替えを用意したほうがいいかもしれない。破け全裸になることはまずないだろうが、美少女がぼろきれを身にまとっているのは違うだろう。服屋はあるだろうか。きっとある。ゲームが世に出て多くのプレイヤーが来たならば、きっとデザイナーみたいな人も生まれるだろう。楽しみだな。
「とりあえず銭湯いって洗うかぁ」
洞窟から出てしばらく待っていれば馬車が来る。決まったルートを走るバスと同じだ。一度に乗れる人数はそう多くはないが、見た目よりは乗れる。それに走ってくる台数も多い。でも夜にはきっとNPCの御者が寝るから本数は少なくなるだろう。教会にいたおじいちゃんと同じだ。
「家は持ってない?」
「家? ない」
「風呂もベッドも洗濯機も置けるんだよ。オレはまだ持ってないけど。それに――」
馬車はガタゴト揺れている。乗っている人は少なく間に人が入れるほど空いてはいたが、山田の腕を引き顔を寄せた。
「家は個人空間だからエロいことできる」
山田はえ、と小さく驚きの声を漏らした。
「銭湯だとタオル巻かれてるけどそうじゃなくて?」
「じゃない。信じられないっしょ」
まさか下着まで脱げるなんて信じられない。
しかし、まだ行ったことのない銭湯ではタオルを巻いた姿なのか。それはそれで可愛い気がする。胸からお尻をぎりぎり隠すようなのもなかなか……。
「家買うわ。買ったら呼んでいい?」
「うん」
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