6 / 29
6 ズレ
しおりを挟む
-6- ムラサキ
お気に入りを複数持っていそうな彼に"好き"を聞いた。
きっと彼も僕の友人たちと同じように熱中できる好きがあるだろうと思ってのことだった。
好きなものに対しては饒舌になる人が多く、それを聞くことで少しは仲良くなれるんじゃないかという打算。
藍染さんはスマホを手にカウンターに背を向けた。
棚に置かれたこの喫茶店からは浮いているピカピカのコンポに向かうと黙ったまま曲をかけ、何もなかったかのように新しいグラスをくれた。
――何が悪かっただろうか。
前向きな好きを聞いただけなのだが、明らかに失敗したと感じた。
彼が僕と同じように熱中するものを持たない人間だった? そうは思えない。前回出してくれたカップも、努さんと同じように"雰囲気"を見て好んでくれたところも、何かを"好き"になる人だと絶対思うのに。
流れてきたのは僕でも知っている曲で、友人でもそれを好きだといってる子はいて、何も不自然ではない。
ただ――ただ完璧に"好き"を普通のBGMとして扱う藍染さんに勝手に違和感を覚えた。
三ヶ月前、外と切り離されたこの世界に王様の如く存在していた彼が、特別な好きを雑に扱うとは思えなかった。
だけれど、ごめんなさいと謝るのも違うだろう。でも違和感を覚えてしまった以上僕もこれ好きですって乗るのもおかしい。それに特段好きなわけではないし、知っていますっていうのも……
グラスに触れた手がひんやりする。ゴクリと喉を通せば、思ったよりも辛かった。
カウンター向こうの真っ黒な瞳が光を宿し、その口の端が上がる。
思わず顔に出てしまったらしい。
「辛いっしょ」
声が笑っている。
「予想外でした」
空気が緩むのを感じる。
BGMはBGMでしかなくなった。
「それ結構好きなんだ。強くて。まさに刺激的で」
そう言うと藍染さんは小さくシンプルなグラスを用意し、同じように炭酸を注いだ。僕の手元の氷がカランと音をたてる。
「店で出してるもんじゃなくて俺用に買ってたんだけどね。店出て真っすぐ行った角にスーパーあるんだけど、そこでしか見たことなくてさ。あと通販くらいしか」
「大変刺激的です」
藍染さんは下を向き歯を見せて笑う。「そりゃよかった」と小さく漏らされた。
彼のグラスはもう空になっている。僕のグラスはきっとそのうち溶けた氷で薄まり、炭酸は飛んでしまうだろう。
彼の"好き"は、これだ。
間違いなくここに存在している。
「藍染さん、髪色変えたんですね」
ここに来てから今更な話題にカウンターチェアが90度くるりと回り、彼の顔がきちんと見えるようになる。
ぐしゃりと髪を触った。
三ヶ月前は真っ直ぐで青を含んでいた黒は消えすべては灰色に満ちている。
「グレーですよね?」
夜に傾く店内は少し薄暗い。コンビニほどの真っ白さはどこにもなく、はっきりと色を確かめられなかった。
銀というべきか灰色というべきか、人間の頭に対してそんなきっちり色分けもできないだろうから判断はつかない。
「うん」
藍染さんは目をぱっちりと開き僕を見た。
おそらく『灰色』で合っている。
「キレイな色ですね。似合ってる」
「せっかく髪伸ばしてるからそれに合うのがいいよなって思って」
まるで褒められ慣れていないかのように彼は視線をそらし少し早口で呟く。
刈り上げられていた部分は会えない三ヶ月の間に伸び、わからないように紛れていた。
「髪伸ばしてる理由あるんですか?」
せっかくと言うから。
「あーいや、ない。ないよ」
せっかくと言ったのに。ふるりと首を振られる。
こちらを向いてくれた瞳は僕から離れる。
また、失敗をしてしまったようだった。
人の好きを聞くのは楽しい。と同時に、僕は、人間というのは自分に興味を持ってほしいものだと思っている。だから好きを聞くことやそれに通じることに興味を持っていますよと示すことは、仲良くなるのに必須だし何より手っ取り早い手段だ。
だから良い関係を持続させるためにも友人たちの変化に気づくようにしたいと思っているし、彼らの好きなものを僕も好きになりたいと思っている。今のところ後者に関してはうまくいっていないが。
藍染さんにも同じようにと思ったのだけれど、僕のコミュニケーションの仕方は彼に対してはどうにもうまく嵌まらない。
嘘をついて褒めているわけでもないし、褒めた事自体が悪かったようにも感じないのだけれど、なぜか。
拒絶されているとは思わないけど――けど、だ。
なにかズレているんだろうか。途中まではうまくいっていたのに。
友人の好きなものについて聞くと熱心にそれを語ってくれる。わからないなりにそれは楽しいし、それほど魅力のあるものなんだろうと客観的に思うのだ。
でもそれはまず好きなものを教えてくれればこその話。
今のところ僕には、藍染さんは強い炭酸が好きということしか分かっていない。
髪色については照れていたし褒めることは絶対に悪くなかったはずだ。でも話を断ち切られてしまった。
言うのが恥ずかしい? だとしたらどうして?
炭酸と髪の違いはなんだろう。
「あ、藍染さん。今ね、写真を撮っていたんだけど、よかったらデータ送らせて?」
「データ?」
「そう。藍染さんの写真。いい?」
僕の入り込めない沈黙の距離など無視して入ってきた努さんに乗じて近寄り、真似してトークアプリの自分のアカウントも提示する。藍染さんは除けようともせず当然のように僕のも登録してくれた。
「これさっき撮ってた写真なんだけどね。ちょっとピントがグラスに行っちゃってるけどなかなかいい感じだと思ってさ、これSNSにあげていいかな?」
「いいすよ」
出された写真を一瞥しただけで藍染さんは軽く許可した。
写真を撮られることも人に見られることも気にしていないのだろうか。それなら他人から見える髪の話だって問題ないだろうに。
他人から見えないものは駄目ということ?
髪を伸ばす"せっかく"の理由だけが引っかかった?
彼の出してくれた好きな曲も好きな炭酸も、他人に見られることを想定しているものなのか。
「やった! あ、これね、url出すよ。ボクの作ってるブランドのSNSとか……」
努さんは眼鏡を直すとぽちぽちとデータを送りつけている。連写しているため確認に時間がかかるようだ。
「努さん僕には?」
「ムラサキも欲しいの?」
「うん」
欲しい。
「じゃあ後でね」
新しく登録された藍染さんにただ一言よろしくと送りつけると、ぽんっと変な顔のくまのスタンプが一つ返ってきた。
未だ残る炭酸はやっぱりどうにも辛かった。
刺激的で、すんなりと喉を通ってはいかないし、一度にたくさん口に含むことも出来ない。それでも口に含み喉を通す。
理解したいと思った。
刺激にブルっと体が震える。黒い瞳がそれを見ていた。
お気に入りを複数持っていそうな彼に"好き"を聞いた。
きっと彼も僕の友人たちと同じように熱中できる好きがあるだろうと思ってのことだった。
好きなものに対しては饒舌になる人が多く、それを聞くことで少しは仲良くなれるんじゃないかという打算。
藍染さんはスマホを手にカウンターに背を向けた。
棚に置かれたこの喫茶店からは浮いているピカピカのコンポに向かうと黙ったまま曲をかけ、何もなかったかのように新しいグラスをくれた。
――何が悪かっただろうか。
前向きな好きを聞いただけなのだが、明らかに失敗したと感じた。
彼が僕と同じように熱中するものを持たない人間だった? そうは思えない。前回出してくれたカップも、努さんと同じように"雰囲気"を見て好んでくれたところも、何かを"好き"になる人だと絶対思うのに。
流れてきたのは僕でも知っている曲で、友人でもそれを好きだといってる子はいて、何も不自然ではない。
ただ――ただ完璧に"好き"を普通のBGMとして扱う藍染さんに勝手に違和感を覚えた。
三ヶ月前、外と切り離されたこの世界に王様の如く存在していた彼が、特別な好きを雑に扱うとは思えなかった。
だけれど、ごめんなさいと謝るのも違うだろう。でも違和感を覚えてしまった以上僕もこれ好きですって乗るのもおかしい。それに特段好きなわけではないし、知っていますっていうのも……
グラスに触れた手がひんやりする。ゴクリと喉を通せば、思ったよりも辛かった。
カウンター向こうの真っ黒な瞳が光を宿し、その口の端が上がる。
思わず顔に出てしまったらしい。
「辛いっしょ」
声が笑っている。
「予想外でした」
空気が緩むのを感じる。
BGMはBGMでしかなくなった。
「それ結構好きなんだ。強くて。まさに刺激的で」
そう言うと藍染さんは小さくシンプルなグラスを用意し、同じように炭酸を注いだ。僕の手元の氷がカランと音をたてる。
「店で出してるもんじゃなくて俺用に買ってたんだけどね。店出て真っすぐ行った角にスーパーあるんだけど、そこでしか見たことなくてさ。あと通販くらいしか」
「大変刺激的です」
藍染さんは下を向き歯を見せて笑う。「そりゃよかった」と小さく漏らされた。
彼のグラスはもう空になっている。僕のグラスはきっとそのうち溶けた氷で薄まり、炭酸は飛んでしまうだろう。
彼の"好き"は、これだ。
間違いなくここに存在している。
「藍染さん、髪色変えたんですね」
ここに来てから今更な話題にカウンターチェアが90度くるりと回り、彼の顔がきちんと見えるようになる。
ぐしゃりと髪を触った。
三ヶ月前は真っ直ぐで青を含んでいた黒は消えすべては灰色に満ちている。
「グレーですよね?」
夜に傾く店内は少し薄暗い。コンビニほどの真っ白さはどこにもなく、はっきりと色を確かめられなかった。
銀というべきか灰色というべきか、人間の頭に対してそんなきっちり色分けもできないだろうから判断はつかない。
「うん」
藍染さんは目をぱっちりと開き僕を見た。
おそらく『灰色』で合っている。
「キレイな色ですね。似合ってる」
「せっかく髪伸ばしてるからそれに合うのがいいよなって思って」
まるで褒められ慣れていないかのように彼は視線をそらし少し早口で呟く。
刈り上げられていた部分は会えない三ヶ月の間に伸び、わからないように紛れていた。
「髪伸ばしてる理由あるんですか?」
せっかくと言うから。
「あーいや、ない。ないよ」
せっかくと言ったのに。ふるりと首を振られる。
こちらを向いてくれた瞳は僕から離れる。
また、失敗をしてしまったようだった。
人の好きを聞くのは楽しい。と同時に、僕は、人間というのは自分に興味を持ってほしいものだと思っている。だから好きを聞くことやそれに通じることに興味を持っていますよと示すことは、仲良くなるのに必須だし何より手っ取り早い手段だ。
だから良い関係を持続させるためにも友人たちの変化に気づくようにしたいと思っているし、彼らの好きなものを僕も好きになりたいと思っている。今のところ後者に関してはうまくいっていないが。
藍染さんにも同じようにと思ったのだけれど、僕のコミュニケーションの仕方は彼に対してはどうにもうまく嵌まらない。
嘘をついて褒めているわけでもないし、褒めた事自体が悪かったようにも感じないのだけれど、なぜか。
拒絶されているとは思わないけど――けど、だ。
なにかズレているんだろうか。途中まではうまくいっていたのに。
友人の好きなものについて聞くと熱心にそれを語ってくれる。わからないなりにそれは楽しいし、それほど魅力のあるものなんだろうと客観的に思うのだ。
でもそれはまず好きなものを教えてくれればこその話。
今のところ僕には、藍染さんは強い炭酸が好きということしか分かっていない。
髪色については照れていたし褒めることは絶対に悪くなかったはずだ。でも話を断ち切られてしまった。
言うのが恥ずかしい? だとしたらどうして?
炭酸と髪の違いはなんだろう。
「あ、藍染さん。今ね、写真を撮っていたんだけど、よかったらデータ送らせて?」
「データ?」
「そう。藍染さんの写真。いい?」
僕の入り込めない沈黙の距離など無視して入ってきた努さんに乗じて近寄り、真似してトークアプリの自分のアカウントも提示する。藍染さんは除けようともせず当然のように僕のも登録してくれた。
「これさっき撮ってた写真なんだけどね。ちょっとピントがグラスに行っちゃってるけどなかなかいい感じだと思ってさ、これSNSにあげていいかな?」
「いいすよ」
出された写真を一瞥しただけで藍染さんは軽く許可した。
写真を撮られることも人に見られることも気にしていないのだろうか。それなら他人から見える髪の話だって問題ないだろうに。
他人から見えないものは駄目ということ?
髪を伸ばす"せっかく"の理由だけが引っかかった?
彼の出してくれた好きな曲も好きな炭酸も、他人に見られることを想定しているものなのか。
「やった! あ、これね、url出すよ。ボクの作ってるブランドのSNSとか……」
努さんは眼鏡を直すとぽちぽちとデータを送りつけている。連写しているため確認に時間がかかるようだ。
「努さん僕には?」
「ムラサキも欲しいの?」
「うん」
欲しい。
「じゃあ後でね」
新しく登録された藍染さんにただ一言よろしくと送りつけると、ぽんっと変な顔のくまのスタンプが一つ返ってきた。
未だ残る炭酸はやっぱりどうにも辛かった。
刺激的で、すんなりと喉を通ってはいかないし、一度にたくさん口に含むことも出来ない。それでも口に含み喉を通す。
理解したいと思った。
刺激にブルっと体が震える。黒い瞳がそれを見ていた。
0
お気に入りに追加
81
あなたにおすすめの小説
【完結】遍く、歪んだ花たちに。
古都まとい
BL
職場の部下 和泉周(いずみしゅう)は、はっきり言って根暗でオタクっぽい。目にかかる長い前髪に、覇気のない視線を隠す黒縁眼鏡。仕事ぶりは可もなく不可もなく。そう、凡人の中の凡人である。
和泉の直属の上司である村谷(むらや)はある日、ひょんなことから繁華街のホストクラブへと連れて行かれてしまう。そこで出会ったNo.1ホスト天音(あまね)には、どこか和泉の面影があって――。
「先輩、僕のこと何も知っちゃいないくせに」
No.1ホスト部下×堅物上司の現代BL。
ハッピーエンド
藤美りゅう
BL
恋心を抱いた人には、彼女がいましたーー。
レンタルショップ『MIMIYA』でアルバイトをする三上凛は、週末の夜に来るカップルの彼氏、堺智樹に恋心を抱いていた。
ある日、凛はそのカップルが雨の中喧嘩をするのを偶然目撃してしまい、雨が降りしきる中、帰れず立ち尽くしている智樹に自分の傘を貸してやる。
それから二人の距離は縮まろうとしていたが、一本のある映画が、凛の心にブレーキをかけてしまう。
※ 他サイトでコンテスト用に執筆した作品です。
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
理香は俺のカノジョじゃねえ
中屋沙鳥
BL
篠原亮は料理が得意な高校3年生。受験生なのに卒業後に兄の周と結婚する予定の遠山理香に料理を教えてやらなければならなくなった。弁当を作ってやったり一緒に帰ったり…理香が18歳になるまではなぜか兄のカノジョだということはみんなに内緒にしなければならない。そのため友だちでイケメンの櫻井和樹やチャラ男の大宮司から亮が理香と付き合ってるんじゃないかと疑われてしまうことに。そうこうしているうちに和樹の様子がおかしくなって?口の悪い高校生男子の学生ライフ/男女CPあります。
君が好き過ぎてレイプした
眠りん
BL
ぼくは大柄で力は強いけれど、かなりの小心者です。好きな人に告白なんて絶対出来ません。
放課後の教室で……ぼくの好きな湊也君が一人、席に座って眠っていました。
これはチャンスです。
目隠しをして、体を押え付ければ小柄な湊也君は抵抗出来ません。
どうせ恋人同士になんてなれません。
この先の長い人生、君の隣にいられないのなら、たった一度少しの時間でいい。君とセックスがしたいのです。
それで君への恋心は忘れます。
でも、翌日湊也君がぼくを呼び出しました。犯人がぼくだとバレてしまったのでしょうか?
不安に思いましたが、そんな事はありませんでした。
「犯人が誰か分からないんだ。ねぇ、柚月。しばらく俺と一緒にいて。俺の事守ってよ」
ぼくはガタイが良いだけで弱い人間です。小心者だし、人を守るなんて出来ません。
その時、湊也君が衝撃発言をしました。
「柚月の事……本当はずっと好きだったから」
なんと告白されたのです。
ぼくと湊也君は両思いだったのです。
このままレイプ事件の事はなかった事にしたいと思います。
※誤字脱字があったらすみません
彼の理想に
いちみやりょう
BL
あの人が見つめる先はいつも、優しそうに、幸せそうに笑う人だった。
人は違ってもそれだけは変わらなかった。
だから俺は、幸せそうに笑う努力をした。
優しくする努力をした。
本当はそんな人間なんかじゃないのに。
俺はあの人の恋人になりたい。
だけど、そんなことノンケのあの人に頼めないから。
心は冗談の中に隠して、少しでもあの人に近づけるようにって笑った。ずっとずっと。そうしてきた。
告白ゲームの攻略対象にされたので面倒くさい奴になって嫌われることにした
雨宮里玖
BL
《あらすじ》
昼休みに乃木は、イケメン三人の話に聞き耳を立てていた。そこで「それぞれが最初にぶつかった奴を口説いて告白する。それで一番早く告白オッケーもらえた奴が勝ち」という告白ゲームをする話を聞いた。
その直後、乃木は三人のうちで一番のモテ男・早坂とぶつかってしまった。
その日の放課後から早坂は乃木にぐいぐい近づいてきて——。
早坂(18)モッテモテのイケメン帰国子女。勉強運動なんでもできる。物静か。
乃木(18)普通の高校三年生。
波田野(17)早坂の友人。
蓑島(17)早坂の友人。
石井(18)乃木の友人。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる