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4 演者
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こっそり見るために撮影した動画。残念ながらやはり光量が足りないのか、はたまたおれの技術不足かぼけてしまっていて、ちゃんとしたビデオカメラを買うべきかと真剣に考え始める。それでも新しく入手したおれだけの動画は、コピーを取っておくことにした。名前を付けて、日付もきちんと残しておく。今後増えてくれればいいと願い、データ整理しやすいように未来のことを考えた。
動画の中の彼は、まっすぐ前を見ている。その目が時折おれに向く。歌の人物だった彼が現実に降りてくる。
それが良いことなのか悪いことなのかわからなかった。"おれを見ている"ということだけが強く意識づけられる。音楽の入っていない動画で、かすかな靴音だけがノイズに乗る。
恋愛曲の中でリョウさんの目が細められるのは、少しドキッとした。
歌そのものを演じるように踊る彼が好きだ。だから演者であるリョウさんの素の顔が見えてしまうのは違うと思う。
だけど、――だけども、現実にいる彼がその世界を作っているとありありと感じさせられるのも悪くはない気がした。
動画の途中に撮影していた写真も、特に写りのいいものを選び抜いてお気に入りにする。新しいホーム画面を追加して、そこに壁紙として設定した。その隅っこに動画へのリンクも置いておく。
なかなかいい写真だと自画自賛してそれを見る。実は、彼がこちらを見ているところをちょうど撮影したものもあった。だけれどなんだか恥ずかしくて、お気に入りにするだけして隠してある。
今日は雨が降っていた。幸い夕方には止んだものの、小さなステージは濡れたまま。道には小さな水たまりもできている。傘も持たない今、木の下を歩けばポトリと落ちた水滴が頭を叩いた。
暗闇の中誰もいないステージを映す。どうにかもっとうまく撮れないものかと色々試してみるものの、薄暗い公園内ではおそらくどうしようもない。幽霊でもいればせめてもう少し調整できたかもしれないが、ステージ後ろの柱で試すしかなかった。
雨だったから来ないかもしれない。そうは思いつつ昨日の動画を見て、ただ彼を待っていた。
約束などはしていないし、動画を撮らせてやったんだからもういいだろうと彼はルートを変えたかもしれない。濡れている公園内を走る気はないかもしれない。そもそも仕事で毎日定時にここにいるわけでもないだろう――。そんなことを考える、いつもより30分ほどが経過した頃、彼は来た。
来てくれた、と思った。なんだかほっとする。
ほっとしたせいか、ぶるりと体が震えた。昼間の雨のせいで気温が下がっていたらしい。
「こんばんは」
「よぉ」
軽い挨拶。
「地面が濡れてるから、今日は踊らないですか?」
「こんくらいなら平気。水溜まり出来てたら靴濡れるしやらね」
おれのために踊ることを要求しているのに、すんなりと受け入れてくれた。
追い払われる前に下がり、ステージ上で足元を確認するリョウさんを見つめる。 水溜りができるような土砂降りじゃなくてよかった。今まで降り続いていなくてよかった。
確認が終わったのか手招きされ、イヤホンを渡される。
「お前ほんとでかいな」
突然の機嫌悪そうな声。
「えーと、邪魔ならしゃがんでます」
「うざ。立ってろ」
どうすればよいのだろう。吐き捨てるように言われ、とりあえず言われた通り立っていることにする。
「撮らねーの」
棒立ちのままでいるおれに彼が問う。昨日は向けていたスマホをポケットにしまったままだから。
昨日の動画はあまりいい出来ではなかった。撮らせてもらったのに、綺麗に映すことができなかった。暗闇のなか人を撮ることなんかしたことがなかったし、古いスマホではないけれどこだわりをもって買ってもいない。機材にもっと興味を持っていたならと後悔した。
「あー……」
「見せて。昨日の」
「あの、おれあんまり撮影がうまくなくて」
彼が段から降りる様は本当に軽くて、まるで羽が生えているみたい。
おれが隠すから気になるんだろう。きっと本当は大した興味もないだろうに手を出された。その手のひらに素直にスマホを載せる。眼下で再生された動画は暗く、リョウさんはただそれをじっと見ていた。
ぶれてぼやけたノイズまみれの動画を最後まで再生して、おれのスマホが返された。
「正面から撮ってるんだから下手っつーか、まぁ暗いからな」
「明るいとこならもう少しマシにできると……。なんなら暗い所でも撮影できるビデオカメラを買おうかなって」
こうして本人に見られるとますますその気になってしまう。素人が適当に買ってもまた失敗するだろうか。
「お前さぁ、金持ちだよな」
「……おれは金持ちじゃないですけど、祖父と父はそうですね」
それなりに食うに困らない家庭に生まれたのは分かっている。欲しいものを欲しいと言わずとも与えられていることも。リョウさんに払っているお金だって、おれが稼いだわけじゃない。だけど――。
「良いと思うものを大事にしなさいとは言われてきました。リョウさんのダンスは、おれにとって良いものだから」
家を建ててもらった姉に比べれば、怒られる額でもないはずだ。無駄遣いだとも思っていない。まぁ家はおれも一緒だから半分かもしれないけど。
リョウさんは「ふぅん」とただの相槌を打った。
おれにとっては大事なものでも、金を押し付けるような形ではあまりいい気はしなかったかもしれない。言い出された観賞代としては正しいと思うけど、どうだろうか。
「リョウさんが、演じるように踊るのが好きです。指先まで神経が通ってるのがありありとわかるような細かなところも、呼吸ごと止まるみたいにピタッと止まるのも、大切なものを本当に大切そうに扱う気持ちの入れ方も……踊ってるときに嬉しそうに笑うところも」
あれも、これも。
彼の踊りを見るたびに、「ここがいいな」が増えていく。
その足はどうやって細かく速く動いているの。羽が生えているみたいに滞空時間が長いよね。片足立ちでも少しもぶれず、分度器を用意したみたいに延ばされた腕が綺麗すぎる。
「リョウさんの踊りを見てるのがすごく楽しくて、寝不足にもなってます」
散々飽きるほど見たはずなのに、どうしても再び見てしまう。それが現実に再現されればなおのこと、おれはこの人の踊りが好きだとしみじみ思う。
「……今度、コンサートツアーに参加してくる。九州から始まるから明日にはもうここには来ない」
「出演するってことですよね」
「バックダンサーとして、全部一緒に回る」
「それって」
明日には1000km程の距離へ旅立ってしまうというのなら、近々やる公演のチケットはとっくに発売されているだろう。完売しているのかもしれない。言うつもりのなかったことを、リョウさんは教えてくれたのかな。
「『arisa』ってソロの女性アーティスト。ツアーは初めてだから同じダンサー連れてくって……。あーだから、まぁ、最近お前俺のこと待ってたみたいだし、突然来なくなって騒がれても嫌だしさ」
手元のスマホですぐに検索をした。簡単な名前の人だから間違いがあるかもしれない。この人だという確信をもって、後で家に帰ってよくよくチケットを探そう。
「この人ですか?」
出したのはその人の公式サイト。大きなイヤリングが目立つ赤紫色の唇の子。祈るようにして天を仰ぐ写真が大きく表示された。
「そう」
斜めの画面を覗きこむようにして確認してもらって、正解を得る。
「教えてもらえてよかった」
来ない彼を待つのはかまわなかったけれど、何よりも見れるかもしれない可能性を生かしたい。0が続くくらいチケット入手の可能性が低くても、知らなかったより断然いい。
「教えてくださって、本当にありがとうございます」
動画の中の彼は、まっすぐ前を見ている。その目が時折おれに向く。歌の人物だった彼が現実に降りてくる。
それが良いことなのか悪いことなのかわからなかった。"おれを見ている"ということだけが強く意識づけられる。音楽の入っていない動画で、かすかな靴音だけがノイズに乗る。
恋愛曲の中でリョウさんの目が細められるのは、少しドキッとした。
歌そのものを演じるように踊る彼が好きだ。だから演者であるリョウさんの素の顔が見えてしまうのは違うと思う。
だけど、――だけども、現実にいる彼がその世界を作っているとありありと感じさせられるのも悪くはない気がした。
動画の途中に撮影していた写真も、特に写りのいいものを選び抜いてお気に入りにする。新しいホーム画面を追加して、そこに壁紙として設定した。その隅っこに動画へのリンクも置いておく。
なかなかいい写真だと自画自賛してそれを見る。実は、彼がこちらを見ているところをちょうど撮影したものもあった。だけれどなんだか恥ずかしくて、お気に入りにするだけして隠してある。
今日は雨が降っていた。幸い夕方には止んだものの、小さなステージは濡れたまま。道には小さな水たまりもできている。傘も持たない今、木の下を歩けばポトリと落ちた水滴が頭を叩いた。
暗闇の中誰もいないステージを映す。どうにかもっとうまく撮れないものかと色々試してみるものの、薄暗い公園内ではおそらくどうしようもない。幽霊でもいればせめてもう少し調整できたかもしれないが、ステージ後ろの柱で試すしかなかった。
雨だったから来ないかもしれない。そうは思いつつ昨日の動画を見て、ただ彼を待っていた。
約束などはしていないし、動画を撮らせてやったんだからもういいだろうと彼はルートを変えたかもしれない。濡れている公園内を走る気はないかもしれない。そもそも仕事で毎日定時にここにいるわけでもないだろう――。そんなことを考える、いつもより30分ほどが経過した頃、彼は来た。
来てくれた、と思った。なんだかほっとする。
ほっとしたせいか、ぶるりと体が震えた。昼間の雨のせいで気温が下がっていたらしい。
「こんばんは」
「よぉ」
軽い挨拶。
「地面が濡れてるから、今日は踊らないですか?」
「こんくらいなら平気。水溜まり出来てたら靴濡れるしやらね」
おれのために踊ることを要求しているのに、すんなりと受け入れてくれた。
追い払われる前に下がり、ステージ上で足元を確認するリョウさんを見つめる。 水溜りができるような土砂降りじゃなくてよかった。今まで降り続いていなくてよかった。
確認が終わったのか手招きされ、イヤホンを渡される。
「お前ほんとでかいな」
突然の機嫌悪そうな声。
「えーと、邪魔ならしゃがんでます」
「うざ。立ってろ」
どうすればよいのだろう。吐き捨てるように言われ、とりあえず言われた通り立っていることにする。
「撮らねーの」
棒立ちのままでいるおれに彼が問う。昨日は向けていたスマホをポケットにしまったままだから。
昨日の動画はあまりいい出来ではなかった。撮らせてもらったのに、綺麗に映すことができなかった。暗闇のなか人を撮ることなんかしたことがなかったし、古いスマホではないけれどこだわりをもって買ってもいない。機材にもっと興味を持っていたならと後悔した。
「あー……」
「見せて。昨日の」
「あの、おれあんまり撮影がうまくなくて」
彼が段から降りる様は本当に軽くて、まるで羽が生えているみたい。
おれが隠すから気になるんだろう。きっと本当は大した興味もないだろうに手を出された。その手のひらに素直にスマホを載せる。眼下で再生された動画は暗く、リョウさんはただそれをじっと見ていた。
ぶれてぼやけたノイズまみれの動画を最後まで再生して、おれのスマホが返された。
「正面から撮ってるんだから下手っつーか、まぁ暗いからな」
「明るいとこならもう少しマシにできると……。なんなら暗い所でも撮影できるビデオカメラを買おうかなって」
こうして本人に見られるとますますその気になってしまう。素人が適当に買ってもまた失敗するだろうか。
「お前さぁ、金持ちだよな」
「……おれは金持ちじゃないですけど、祖父と父はそうですね」
それなりに食うに困らない家庭に生まれたのは分かっている。欲しいものを欲しいと言わずとも与えられていることも。リョウさんに払っているお金だって、おれが稼いだわけじゃない。だけど――。
「良いと思うものを大事にしなさいとは言われてきました。リョウさんのダンスは、おれにとって良いものだから」
家を建ててもらった姉に比べれば、怒られる額でもないはずだ。無駄遣いだとも思っていない。まぁ家はおれも一緒だから半分かもしれないけど。
リョウさんは「ふぅん」とただの相槌を打った。
おれにとっては大事なものでも、金を押し付けるような形ではあまりいい気はしなかったかもしれない。言い出された観賞代としては正しいと思うけど、どうだろうか。
「リョウさんが、演じるように踊るのが好きです。指先まで神経が通ってるのがありありとわかるような細かなところも、呼吸ごと止まるみたいにピタッと止まるのも、大切なものを本当に大切そうに扱う気持ちの入れ方も……踊ってるときに嬉しそうに笑うところも」
あれも、これも。
彼の踊りを見るたびに、「ここがいいな」が増えていく。
その足はどうやって細かく速く動いているの。羽が生えているみたいに滞空時間が長いよね。片足立ちでも少しもぶれず、分度器を用意したみたいに延ばされた腕が綺麗すぎる。
「リョウさんの踊りを見てるのがすごく楽しくて、寝不足にもなってます」
散々飽きるほど見たはずなのに、どうしても再び見てしまう。それが現実に再現されればなおのこと、おれはこの人の踊りが好きだとしみじみ思う。
「……今度、コンサートツアーに参加してくる。九州から始まるから明日にはもうここには来ない」
「出演するってことですよね」
「バックダンサーとして、全部一緒に回る」
「それって」
明日には1000km程の距離へ旅立ってしまうというのなら、近々やる公演のチケットはとっくに発売されているだろう。完売しているのかもしれない。言うつもりのなかったことを、リョウさんは教えてくれたのかな。
「『arisa』ってソロの女性アーティスト。ツアーは初めてだから同じダンサー連れてくって……。あーだから、まぁ、最近お前俺のこと待ってたみたいだし、突然来なくなって騒がれても嫌だしさ」
手元のスマホですぐに検索をした。簡単な名前の人だから間違いがあるかもしれない。この人だという確信をもって、後で家に帰ってよくよくチケットを探そう。
「この人ですか?」
出したのはその人の公式サイト。大きなイヤリングが目立つ赤紫色の唇の子。祈るようにして天を仰ぐ写真が大きく表示された。
「そう」
斜めの画面を覗きこむようにして確認してもらって、正解を得る。
「教えてもらえてよかった」
来ない彼を待つのはかまわなかったけれど、何よりも見れるかもしれない可能性を生かしたい。0が続くくらいチケット入手の可能性が低くても、知らなかったより断然いい。
「教えてくださって、本当にありがとうございます」
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