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第8章…愛人
29.真里奈は知っている
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真里奈は少しの間黙っていたが静かに口を開く。
「……えっと……そのですね……なんと言いますか……若いっていいですよね……」
「は?」
真里奈の言葉を聞いて黒岩はやや眉間にシワを寄せた。
「……女子高生って……肌がピチピチしてていいですよね……羨ましいです……」
結衣に嫉妬する気持ちが漏れた。真里奈は自虐気味に言った。黒岩はより一層眉間にシワを寄せる。
「……何を言っているんですか? 白崎先生も若いじゃないですか」
黒岩からしてみれば真里奈が何を言っているのかよくわからなかった。
「……私はもう23歳ですよ……」
「いや十分若いですよ!! 私なんか43ですよ!?」
真里奈は23歳、結衣は16歳。7つも年が離れていては若さにも大きな差が出てくる。
18歳の流星よりも5つ年上となれば自分が圧倒的に不利なのは自覚していた。
黒岩は何の話だかよくわからなかったが、とりあえず真里奈に元気がなさそうということはわかった。
「……何か悩み事ですか? 教師の仕事は大変ですからねぇ……」
黒岩は一瞬だけ笑みを浮かべた。そしてまっすぐに真里奈を見つめる。
「私でよければ相談に乗りますよ? どうです? 今夜一緒に食事でもどうですか?」
「―――……!」
黒岩から誘われた。
真里奈は知っている。黒岩に食事に誘われるということがどういう意味かということを。
「……どうですか? この後都合悪いですかな?」
黒岩の表情が能面みたいになる。謎の威圧感みたいなものがあり、真里奈は心臓を鷲掴みにされたような感覚があった。
「……いえ用事とかはありません。お誘い嬉しいです。ぜひご一緒させてください」
黒岩の誘いを真里奈は受け入れた。
そのまま一緒に学校から出る。
お誘いが嬉しいというのはウソだ。本当は嬉しくなんかなかった。
しかし真里奈は断らず誘いに乗った。イヤなら断ればいいだけの話なのに断らなかった。
なぜなら―――
真里奈は黒岩の愛人だからだ。
自分の車を持っているのに黒岩の車に乗せられ、高級レストランで食事をし、その後ラブホテルに連れてかれた。
黒岩は2歳年上の奥さんと中学生の娘がいて3人家族である。
奥さんも教師。娘も進学校に通い成績優秀。3人揃ってエリート家族である。
黒岩自身もとても優秀で立派な教師だった。不倫していることを除けばの話だが。
新米女教師と不倫していることは、2人だけの秘密で誰にも知られるわけにはいかない。
黒岩と不倫していることは流星は知らないし、流星とセフレの関係を持っていることも黒岩は知らない。
真里奈は男子生徒と関係を持ち、さらに先輩男教師とも不倫関係で、ダブルで禁忌を犯し、ダブルで秘密を抱えていた。
黒岩はラブホの部屋のベッドに座り、タバコに火をつける。真里奈は近くで居心地悪そうに立っているだけだった。
「どうした? 楽にしなさい白崎先生……
いや……真里奈」
真里奈の下の名を呼ぶ。ここからは上司と部下ではなく、男と女の関係になる。
「……あの……大丈夫なんですか? もう夜遅いですよ? ご家族の方が心配するのでは……」
真里奈は1人暮らしだから問題はないが、黒岩は家族のことを気にしなければならない。怪しまれないようにしないといけない。
「なーに、私はもともと朝帰りすることも珍しくはないのだ。教師というのは付き合いの多い仕事だからね、そこは妻も教師だから理解がある。何も問題はない」
タバコの煙を吐きながら黒岩は自信満々に言った。不倫していることはバレない自信があった。今までもこれからも、証拠も痕跡も残さない。
「……それより楽にしなさいと言ったはずだが? こっちに来て座りなさい真里奈」
「は……はい……」
真里奈は言われるがままに黒岩の隣に腰を下ろした。
「……」
黒岩は不満げだった。隣とはいっても彼女が少し距離を置いて座っていたからだ。
「もっとこっちに来なさい!」
グイッ
「きゃっ!?」
肩を掴まれ、引き寄せられた。身体が密着する。黒岩はタバコ臭かった。
タバコを灰皿に押しつけながら、黒岩は真里奈の髪に顔を埋める。
「真里奈……さっきから何をビクビクしている? 今さら私との関係がイヤになったとでも言うつもりか……? そんなこと許さんぞ……」
黒岩は真里奈をベッドに押し倒し、まっすぐ目を見つめた。
「―――貴女のことが好きだ……真里奈……!
1年前……貴女が新米教師として提央高校に赴任してきた時から……貴女を一目見た時からずっと好きだった……
妻子ある身でありながら私は貴女への想いに耐えきれなくなって愛の告白をした……!
その私の愛の告白を……1年前に貴女は受け入れてくれたじゃないか……! 今さら私から逃げるなんて許さんぞ……!!」
真里奈は抵抗はしなかった。ただ、瞳は涙で潤んでいた。
黒岩にとって真里奈は愛人だが、本気で愛している。あわよくば自分のものにしたいと強く願っている。
真里奈が好きなのは流星。黒岩のものになるなど望むわけがない。
しかし彼女は逆らえない。相手は上司だから。彼を怒らせるようなことがあれば教師をクビにされるかもしれないから。彼は職場では尊敬できる人物だから、裏切りたくない気持ちもあった。
―――1年前。
真里奈が教師としてこの提央町に来たとき、彼女は不安で押し潰されそうだった。
教師という大事な仕事をちゃんとできるだろうか? この治安の悪い町でやっていけるのだろうか? ……と。
実家は遠いし彼女はとても寂しかった。なんでもいいから自分の心の穴を埋めてくれるものが欲しかった。真里奈の心はスキだらけだった。
そんなときに出会ったのが当時高2の南場流星。
流星は真里奈を一目見て気に入り、口説いた。彼は出会ってから1分もしないうちにカラダを求めてきたとんでもない男だったが、流星の見た目が真里奈の好みのタイプだったこともあり、彼女はノリノリで彼の相手をした。
真里奈は処女なんてとっくに捨てていたし、生徒とか関係なく誰かの温もりに飢えていた彼女は何の抵抗もなく流星に股を開いた。
その後も何度もカラダを重ねる関係になり流星に惚れるのに時間はかからなかった。
―――そして、流星と関係を持ってから1週間後くらいの頃。
今度は黒岩が真里奈を口説いてきた。
20歳も年上だし真里奈もさすがに躊躇した。
しかし、黒岩は真里奈にとても優しくしてくれた。仕事で困った時も助けてくれた。不安だった彼女にとって紛れもない恩人だった。
さらに黒岩は押しも強く、当時は寂しかったのと生徒と関係を持ってしまった後ろめたさとかもあって結局黒岩の勢いに流されカラダを許してしまった。
一度カラダを許してしまったらあとはズルズルと堕ちていくだけだ。黒岩の都合のいい時に都合のいいように抱かれる関係。
今日も、黒岩に抱かれる。
黒岩に抱かれながら真里奈の脳裏に浮かぶのは、以前自らが流星に言った言葉。
『私の気持ちを知ってるくせに……サイッテー』
違う。最低なのは自分自身だ。これは真里奈の悲痛の心の叫びだった。
自分だって好きな人以外の人と関係を持っている……全然人のこと言えない。
次に脳裏に浮かぶは、以前結衣に言われた言葉。
『……いえそんな私なんて……それを言ったら白崎先生の方がよっぽど優しくて素敵な方ですよ』
違う。素敵なのは結衣の方だ。結衣に比べたら自分なんか……下品でズルくて汚らわしいとしか思えない。
ギュッと目を瞑る。涙が零れた。
北条結衣。可愛くて清楚な彼女を見てると自分がどれだけ醜くて汚い人間なのかをハッキリと思い知らされる。すごく惨めな気分になる。
真里奈視点の結衣は美しく白い翼を持った天使だった。自由に大空にはばたく天使だった。
それに比べて自分は、翼が折れて地面でうずくまるみっともない俗物としか思えなかった。
真里奈は自分が憎い。心の奥底では黒岩に抱かれるのも悪くはないと思ってしまっている自分が憎い。
寂しさを埋めてくれるなら誰でもいいのだろうか?男なら誰でもいいのだろうか?もう何がしたいのか自分でもよくわからなくなってきた。
これから一体、どうすればいいんだ。
望まぬ快感に顔を歪めながら、心の闇をどうすることもできない真里奈だった。
「……えっと……そのですね……なんと言いますか……若いっていいですよね……」
「は?」
真里奈の言葉を聞いて黒岩はやや眉間にシワを寄せた。
「……女子高生って……肌がピチピチしてていいですよね……羨ましいです……」
結衣に嫉妬する気持ちが漏れた。真里奈は自虐気味に言った。黒岩はより一層眉間にシワを寄せる。
「……何を言っているんですか? 白崎先生も若いじゃないですか」
黒岩からしてみれば真里奈が何を言っているのかよくわからなかった。
「……私はもう23歳ですよ……」
「いや十分若いですよ!! 私なんか43ですよ!?」
真里奈は23歳、結衣は16歳。7つも年が離れていては若さにも大きな差が出てくる。
18歳の流星よりも5つ年上となれば自分が圧倒的に不利なのは自覚していた。
黒岩は何の話だかよくわからなかったが、とりあえず真里奈に元気がなさそうということはわかった。
「……何か悩み事ですか? 教師の仕事は大変ですからねぇ……」
黒岩は一瞬だけ笑みを浮かべた。そしてまっすぐに真里奈を見つめる。
「私でよければ相談に乗りますよ? どうです? 今夜一緒に食事でもどうですか?」
「―――……!」
黒岩から誘われた。
真里奈は知っている。黒岩に食事に誘われるということがどういう意味かということを。
「……どうですか? この後都合悪いですかな?」
黒岩の表情が能面みたいになる。謎の威圧感みたいなものがあり、真里奈は心臓を鷲掴みにされたような感覚があった。
「……いえ用事とかはありません。お誘い嬉しいです。ぜひご一緒させてください」
黒岩の誘いを真里奈は受け入れた。
そのまま一緒に学校から出る。
お誘いが嬉しいというのはウソだ。本当は嬉しくなんかなかった。
しかし真里奈は断らず誘いに乗った。イヤなら断ればいいだけの話なのに断らなかった。
なぜなら―――
真里奈は黒岩の愛人だからだ。
自分の車を持っているのに黒岩の車に乗せられ、高級レストランで食事をし、その後ラブホテルに連れてかれた。
黒岩は2歳年上の奥さんと中学生の娘がいて3人家族である。
奥さんも教師。娘も進学校に通い成績優秀。3人揃ってエリート家族である。
黒岩自身もとても優秀で立派な教師だった。不倫していることを除けばの話だが。
新米女教師と不倫していることは、2人だけの秘密で誰にも知られるわけにはいかない。
黒岩と不倫していることは流星は知らないし、流星とセフレの関係を持っていることも黒岩は知らない。
真里奈は男子生徒と関係を持ち、さらに先輩男教師とも不倫関係で、ダブルで禁忌を犯し、ダブルで秘密を抱えていた。
黒岩はラブホの部屋のベッドに座り、タバコに火をつける。真里奈は近くで居心地悪そうに立っているだけだった。
「どうした? 楽にしなさい白崎先生……
いや……真里奈」
真里奈の下の名を呼ぶ。ここからは上司と部下ではなく、男と女の関係になる。
「……あの……大丈夫なんですか? もう夜遅いですよ? ご家族の方が心配するのでは……」
真里奈は1人暮らしだから問題はないが、黒岩は家族のことを気にしなければならない。怪しまれないようにしないといけない。
「なーに、私はもともと朝帰りすることも珍しくはないのだ。教師というのは付き合いの多い仕事だからね、そこは妻も教師だから理解がある。何も問題はない」
タバコの煙を吐きながら黒岩は自信満々に言った。不倫していることはバレない自信があった。今までもこれからも、証拠も痕跡も残さない。
「……それより楽にしなさいと言ったはずだが? こっちに来て座りなさい真里奈」
「は……はい……」
真里奈は言われるがままに黒岩の隣に腰を下ろした。
「……」
黒岩は不満げだった。隣とはいっても彼女が少し距離を置いて座っていたからだ。
「もっとこっちに来なさい!」
グイッ
「きゃっ!?」
肩を掴まれ、引き寄せられた。身体が密着する。黒岩はタバコ臭かった。
タバコを灰皿に押しつけながら、黒岩は真里奈の髪に顔を埋める。
「真里奈……さっきから何をビクビクしている? 今さら私との関係がイヤになったとでも言うつもりか……? そんなこと許さんぞ……」
黒岩は真里奈をベッドに押し倒し、まっすぐ目を見つめた。
「―――貴女のことが好きだ……真里奈……!
1年前……貴女が新米教師として提央高校に赴任してきた時から……貴女を一目見た時からずっと好きだった……
妻子ある身でありながら私は貴女への想いに耐えきれなくなって愛の告白をした……!
その私の愛の告白を……1年前に貴女は受け入れてくれたじゃないか……! 今さら私から逃げるなんて許さんぞ……!!」
真里奈は抵抗はしなかった。ただ、瞳は涙で潤んでいた。
黒岩にとって真里奈は愛人だが、本気で愛している。あわよくば自分のものにしたいと強く願っている。
真里奈が好きなのは流星。黒岩のものになるなど望むわけがない。
しかし彼女は逆らえない。相手は上司だから。彼を怒らせるようなことがあれば教師をクビにされるかもしれないから。彼は職場では尊敬できる人物だから、裏切りたくない気持ちもあった。
―――1年前。
真里奈が教師としてこの提央町に来たとき、彼女は不安で押し潰されそうだった。
教師という大事な仕事をちゃんとできるだろうか? この治安の悪い町でやっていけるのだろうか? ……と。
実家は遠いし彼女はとても寂しかった。なんでもいいから自分の心の穴を埋めてくれるものが欲しかった。真里奈の心はスキだらけだった。
そんなときに出会ったのが当時高2の南場流星。
流星は真里奈を一目見て気に入り、口説いた。彼は出会ってから1分もしないうちにカラダを求めてきたとんでもない男だったが、流星の見た目が真里奈の好みのタイプだったこともあり、彼女はノリノリで彼の相手をした。
真里奈は処女なんてとっくに捨てていたし、生徒とか関係なく誰かの温もりに飢えていた彼女は何の抵抗もなく流星に股を開いた。
その後も何度もカラダを重ねる関係になり流星に惚れるのに時間はかからなかった。
―――そして、流星と関係を持ってから1週間後くらいの頃。
今度は黒岩が真里奈を口説いてきた。
20歳も年上だし真里奈もさすがに躊躇した。
しかし、黒岩は真里奈にとても優しくしてくれた。仕事で困った時も助けてくれた。不安だった彼女にとって紛れもない恩人だった。
さらに黒岩は押しも強く、当時は寂しかったのと生徒と関係を持ってしまった後ろめたさとかもあって結局黒岩の勢いに流されカラダを許してしまった。
一度カラダを許してしまったらあとはズルズルと堕ちていくだけだ。黒岩の都合のいい時に都合のいいように抱かれる関係。
今日も、黒岩に抱かれる。
黒岩に抱かれながら真里奈の脳裏に浮かぶのは、以前自らが流星に言った言葉。
『私の気持ちを知ってるくせに……サイッテー』
違う。最低なのは自分自身だ。これは真里奈の悲痛の心の叫びだった。
自分だって好きな人以外の人と関係を持っている……全然人のこと言えない。
次に脳裏に浮かぶは、以前結衣に言われた言葉。
『……いえそんな私なんて……それを言ったら白崎先生の方がよっぽど優しくて素敵な方ですよ』
違う。素敵なのは結衣の方だ。結衣に比べたら自分なんか……下品でズルくて汚らわしいとしか思えない。
ギュッと目を瞑る。涙が零れた。
北条結衣。可愛くて清楚な彼女を見てると自分がどれだけ醜くて汚い人間なのかをハッキリと思い知らされる。すごく惨めな気分になる。
真里奈視点の結衣は美しく白い翼を持った天使だった。自由に大空にはばたく天使だった。
それに比べて自分は、翼が折れて地面でうずくまるみっともない俗物としか思えなかった。
真里奈は自分が憎い。心の奥底では黒岩に抱かれるのも悪くはないと思ってしまっている自分が憎い。
寂しさを埋めてくれるなら誰でもいいのだろうか?男なら誰でもいいのだろうか?もう何がしたいのか自分でもよくわからなくなってきた。
これから一体、どうすればいいんだ。
望まぬ快感に顔を歪めながら、心の闇をどうすることもできない真里奈だった。
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