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第24章…クリスマスデート
ホラー映画と喫茶店
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映画館が満席になり、いよいよ上映開始だ。
ホラー映画は事前に調べてないのでこの映画のことはよくわからないがメチャクチャ怖いってCMで見たことがある。
オレはホラー映画をいろいろ見たことあるし生半可なホラーじゃビビらない自信はあるが、念のため気を引き締めておく。
万が一にもオレの方がビビりまくって失禁なんてことのないようにしたい。
数分間予告を上映した後、不気味なBGMとともに映画が始まる。
映画開始数分後、廃墟に忍び込んだ人の目の前に、突然手足のない血まみれの女が現れた。
巨大スクリーンに迫ってくるダルマ女の顔のアップ。手足がないくせにゴキブリのようにメチャクチャ動きが速い。
「いやぁぁぁっ! 怖いっ……!!」
美希が小さく悲鳴を上げ、オレの右腕にしがみついてきた。
「っ!? お、おい、ちょっと、どうした美希!?」
「こ、怖い……助けて竜先輩っ……!」
美希はブルブルと震えている。予想はしていたが怖がるの早すぎる。まだ開始数分だぞ大丈夫か美希。まだまだ序の口。本当に怖くなるのはこれからだ。この調子で最後まで耐えられるのか。
『グヂュッ!! グチャッ!!!!』
『ギャアアアアァァア!!!!!!』
ダルマ女が人を喰い殺した。殺し方がなかなかグロい。
「きゃあぁぁぁっ!!」
美希は怖がってオレの体に強く抱きつく。
むにゅぅっ
!!!!!!
くっ……!
む、胸がっ、美希の柔らかい胸が思いっきりオレの腕に当たってる……!!
文化祭でお化け屋敷に行った時と同じ展開。正直に言うと期待はしていたがここまで理想通りにオイシイ展開になるとは……!
恐怖とは別の意味で心臓がヤバイ。
何度も美希の胸に触ってるはずなのに、日常的に揉んでるし吸ってるし挟まれたのになんでいつまでたってもこの魅力的な柔らかい感触に慣れないんだろうか。
ホラー映画よりよっぽど心臓に効果抜群だ。
そして案の定、男の象徴な部分も察してくださいって感じになってしまった。いつものことだがこれだけ恐怖映像が目の前に繰り広げられているのにオレのオレはホラーをスルーし美希のおっぱいしか意識していない。
美希の胸に触りたくなってきてしまった。落ち着けオレ、時と場合を考えろ。今は映画を楽しむ時だ。
しかし美希の胸の感触を意識してしまった以上エロ思考をなくすことなど不可能で耐えるしかない。この欲望を抑えるのは大変だ。
ホラー映画を楽しみたいオレだったが、今はそれどころじゃない。美希に抱きつかれて完全におっぱいで脳内を支配されてしまった。
ホラー映画観ながら勃起してるオレって一体何なんだ……
映画がサクサクと進んでいく。この映画人死にすぎだろ。ヤバイ時は1分に10人くらいは死んでる。
怖くなれば怖くなるほど、美希とオレの距離はどんどん近づいていく。
しまいには美希のほっぺたがオレのほっぺたと密着し、オレの首に手を回して離さないといわんばかりにしっかりとホールドしてしがみつく。
美希の胸がオレの腕を挟み込むほどに押しつけ、むにゅんと変形する。
美希の髪からふわりとしたいい匂いが漂ってきて、オレの大事な部分をさらに硬くした。
~~~……!!
せっかく映画を観に来てるんだ。映画に集中して映画を楽しみたい。
そう思っても、映画の内容は頭に入ってこない。
欲情しすぎて今すぐにでも美希を抱きしめて胸を揉みつくしたくなる衝動を抑えるので精一杯だった。
耳元で美希がキャーキャーと喚くが、オレはちっともうるさいとは思わない。
美希の可愛い声がオレの脳内を甘く蕩けさせる。遠くで聞こえるどっかのギャルの悲鳴の方がよっぽどうるさく感じるほどだ。
―――
あっという間に映画終了。
上映時間は100分くらいあったが、その長さを感じさせないくらいオレは美希に夢中になっていた。
「うぅ……怖いです、竜先輩……怖いっ……」
映画が終わって観客が帰り始める時間になったというのに、美希はまだオレにしがみついてブルブル震えていた。
「大丈夫か美希」
「怖かった、怖かったです……」
怖がりすぎて美希の瞳に涙が浮かんでいてオレは慌てて美希の頭をよしよしと撫でた。
「大丈夫、もう怖いものはないから」
「竜先輩は悲鳴一つあげませんでしたね……やっぱり竜先輩はすごいです。尊敬します」
いやオレだって少しは怖がりたかった。でも興奮しすぎて怖がるヒマなかった。
オレの頭の中が美希のおっぱいでいっぱいになってただけだ。尊敬される価値など1ミリもない。
ま、いいか。美希は楽しんでくれたみたいだし好感度が上がったみたいだしよしとしよう。
―――
映画館を出るとちょうど昼食の時間となった。ここまではオレの計画通りで順調に進んでいる。
次は映画館から歩いて10分くらいのところにある喫茶店に行く。そこでランチだ。
しっかり調べて女の子に人気のある喫茶店だということはわかっている。美希は気に入ってくれるだろうか。
美希はさっき観たホラー映画の恐怖をまだ引きずっているみたいで街中を歩いているときもずっとオレにくっついている。
腕を絡めて、しっかり密着。もちろん胸もオレの腕に密着される。
そんな状況で勃起しないのは不可能で映画館から引き続きずっと勃起しっぱなしだ。オレは街中で人前で勃起しながら歩いている。
少し腰を引いて勃ってることを周りの人にバレないようにしている。美希にはバレてるかもしれないが。
……オレは大丈夫なんだろうか。この調子で理性を保てるのだろうか。
いや絶対無理だ。このままじゃデートの最後まで我慢できるわけがない。
ああ、幸せだ……何百回何千回言っても足りないくらい幸せだ……
なんとか性的衝動を我慢しながら無事喫茶店に到着した。
「わぁ、なかなかステキなお店ですね!」
美希はオレが選んだ店を気に入ってくれたようだ。よかったよかった。
オレは混雑具合を確かめるために店内を見渡してみる。
あー、けっこうお客さんいるな……座れそうな空いてる席を見つけ、そこへ向かおうとした―――
―――が。
「―――!!!!!!」
……あ……あいつらは……
オレは足をピタッと止めた。一瞬にして周りの世界が暗く冷たくなっていくのを感じた。
な……なんで……なんであいつらがここにいるんだよ……!!
喫茶店の奥の方にいる2人の人物。
豊田大貴と、佐野千佐子だ。
最悪だ。オレがチョイスした店に最悪の人物がいるなんて大誤算だ。順調だったデートに亀裂が入った。
奥の席に座り、2人で楽しそうにおしゃべりしている豊田と佐野。あいつらの顔を見るだけで心の底から不愉快。グツグツと怒りが込み上げる。
―――せっかくのクリスマスデートなのに。すごく幸せな気分だったのに。なんであいつらの顔なんか見なきゃならねーんだよ。本当に最悪だ。
「? 竜先輩、どうかしたんですか?」
「あ、いや……」
幸い美希は豊田と佐野の存在に気づいてないみたいだ。向こうもオレたちのことに気づいてない。
もしあの2人に気づかれて声をかけられでもしたらせっかくのデートが台無しだ。冗談じゃない。
……仕方ない。逃げるようで癪だが店を出るか。
「……ごめん、美希。ここじゃなくて他の喫茶店に行こう」
「えっ? どうしてですか?」
「もっといい店知ってるから。そっちに行こう」
美希の手を引いて店の外に出る。
以前文化祭の帰りに豊田と佐野に出くわした時、美希はかなり辛そうな顔をしていた。あの時のような辛い気持ちを二度と美希に味わわせたくない。
美希をあの2人に会わせるわけにはいかない。絶対に遭遇するわけにはいかない。一刻も早くここから離れなくてはならない。二度と美希にあんなトラウマを思い出させたくない。
これも美希のためだ。美希のためならどんな苦労も厭わない。
混雑してて店に入れなかった場合に備えて他の店を探しておいて本当によかった。
ここからさらに10分ほどかかるが、歩いて別の喫茶店に向かう。
ホラー映画は事前に調べてないのでこの映画のことはよくわからないがメチャクチャ怖いってCMで見たことがある。
オレはホラー映画をいろいろ見たことあるし生半可なホラーじゃビビらない自信はあるが、念のため気を引き締めておく。
万が一にもオレの方がビビりまくって失禁なんてことのないようにしたい。
数分間予告を上映した後、不気味なBGMとともに映画が始まる。
映画開始数分後、廃墟に忍び込んだ人の目の前に、突然手足のない血まみれの女が現れた。
巨大スクリーンに迫ってくるダルマ女の顔のアップ。手足がないくせにゴキブリのようにメチャクチャ動きが速い。
「いやぁぁぁっ! 怖いっ……!!」
美希が小さく悲鳴を上げ、オレの右腕にしがみついてきた。
「っ!? お、おい、ちょっと、どうした美希!?」
「こ、怖い……助けて竜先輩っ……!」
美希はブルブルと震えている。予想はしていたが怖がるの早すぎる。まだ開始数分だぞ大丈夫か美希。まだまだ序の口。本当に怖くなるのはこれからだ。この調子で最後まで耐えられるのか。
『グヂュッ!! グチャッ!!!!』
『ギャアアアアァァア!!!!!!』
ダルマ女が人を喰い殺した。殺し方がなかなかグロい。
「きゃあぁぁぁっ!!」
美希は怖がってオレの体に強く抱きつく。
むにゅぅっ
!!!!!!
くっ……!
む、胸がっ、美希の柔らかい胸が思いっきりオレの腕に当たってる……!!
文化祭でお化け屋敷に行った時と同じ展開。正直に言うと期待はしていたがここまで理想通りにオイシイ展開になるとは……!
恐怖とは別の意味で心臓がヤバイ。
何度も美希の胸に触ってるはずなのに、日常的に揉んでるし吸ってるし挟まれたのになんでいつまでたってもこの魅力的な柔らかい感触に慣れないんだろうか。
ホラー映画よりよっぽど心臓に効果抜群だ。
そして案の定、男の象徴な部分も察してくださいって感じになってしまった。いつものことだがこれだけ恐怖映像が目の前に繰り広げられているのにオレのオレはホラーをスルーし美希のおっぱいしか意識していない。
美希の胸に触りたくなってきてしまった。落ち着けオレ、時と場合を考えろ。今は映画を楽しむ時だ。
しかし美希の胸の感触を意識してしまった以上エロ思考をなくすことなど不可能で耐えるしかない。この欲望を抑えるのは大変だ。
ホラー映画を楽しみたいオレだったが、今はそれどころじゃない。美希に抱きつかれて完全におっぱいで脳内を支配されてしまった。
ホラー映画観ながら勃起してるオレって一体何なんだ……
映画がサクサクと進んでいく。この映画人死にすぎだろ。ヤバイ時は1分に10人くらいは死んでる。
怖くなれば怖くなるほど、美希とオレの距離はどんどん近づいていく。
しまいには美希のほっぺたがオレのほっぺたと密着し、オレの首に手を回して離さないといわんばかりにしっかりとホールドしてしがみつく。
美希の胸がオレの腕を挟み込むほどに押しつけ、むにゅんと変形する。
美希の髪からふわりとしたいい匂いが漂ってきて、オレの大事な部分をさらに硬くした。
~~~……!!
せっかく映画を観に来てるんだ。映画に集中して映画を楽しみたい。
そう思っても、映画の内容は頭に入ってこない。
欲情しすぎて今すぐにでも美希を抱きしめて胸を揉みつくしたくなる衝動を抑えるので精一杯だった。
耳元で美希がキャーキャーと喚くが、オレはちっともうるさいとは思わない。
美希の可愛い声がオレの脳内を甘く蕩けさせる。遠くで聞こえるどっかのギャルの悲鳴の方がよっぽどうるさく感じるほどだ。
―――
あっという間に映画終了。
上映時間は100分くらいあったが、その長さを感じさせないくらいオレは美希に夢中になっていた。
「うぅ……怖いです、竜先輩……怖いっ……」
映画が終わって観客が帰り始める時間になったというのに、美希はまだオレにしがみついてブルブル震えていた。
「大丈夫か美希」
「怖かった、怖かったです……」
怖がりすぎて美希の瞳に涙が浮かんでいてオレは慌てて美希の頭をよしよしと撫でた。
「大丈夫、もう怖いものはないから」
「竜先輩は悲鳴一つあげませんでしたね……やっぱり竜先輩はすごいです。尊敬します」
いやオレだって少しは怖がりたかった。でも興奮しすぎて怖がるヒマなかった。
オレの頭の中が美希のおっぱいでいっぱいになってただけだ。尊敬される価値など1ミリもない。
ま、いいか。美希は楽しんでくれたみたいだし好感度が上がったみたいだしよしとしよう。
―――
映画館を出るとちょうど昼食の時間となった。ここまではオレの計画通りで順調に進んでいる。
次は映画館から歩いて10分くらいのところにある喫茶店に行く。そこでランチだ。
しっかり調べて女の子に人気のある喫茶店だということはわかっている。美希は気に入ってくれるだろうか。
美希はさっき観たホラー映画の恐怖をまだ引きずっているみたいで街中を歩いているときもずっとオレにくっついている。
腕を絡めて、しっかり密着。もちろん胸もオレの腕に密着される。
そんな状況で勃起しないのは不可能で映画館から引き続きずっと勃起しっぱなしだ。オレは街中で人前で勃起しながら歩いている。
少し腰を引いて勃ってることを周りの人にバレないようにしている。美希にはバレてるかもしれないが。
……オレは大丈夫なんだろうか。この調子で理性を保てるのだろうか。
いや絶対無理だ。このままじゃデートの最後まで我慢できるわけがない。
ああ、幸せだ……何百回何千回言っても足りないくらい幸せだ……
なんとか性的衝動を我慢しながら無事喫茶店に到着した。
「わぁ、なかなかステキなお店ですね!」
美希はオレが選んだ店を気に入ってくれたようだ。よかったよかった。
オレは混雑具合を確かめるために店内を見渡してみる。
あー、けっこうお客さんいるな……座れそうな空いてる席を見つけ、そこへ向かおうとした―――
―――が。
「―――!!!!!!」
……あ……あいつらは……
オレは足をピタッと止めた。一瞬にして周りの世界が暗く冷たくなっていくのを感じた。
な……なんで……なんであいつらがここにいるんだよ……!!
喫茶店の奥の方にいる2人の人物。
豊田大貴と、佐野千佐子だ。
最悪だ。オレがチョイスした店に最悪の人物がいるなんて大誤算だ。順調だったデートに亀裂が入った。
奥の席に座り、2人で楽しそうにおしゃべりしている豊田と佐野。あいつらの顔を見るだけで心の底から不愉快。グツグツと怒りが込み上げる。
―――せっかくのクリスマスデートなのに。すごく幸せな気分だったのに。なんであいつらの顔なんか見なきゃならねーんだよ。本当に最悪だ。
「? 竜先輩、どうかしたんですか?」
「あ、いや……」
幸い美希は豊田と佐野の存在に気づいてないみたいだ。向こうもオレたちのことに気づいてない。
もしあの2人に気づかれて声をかけられでもしたらせっかくのデートが台無しだ。冗談じゃない。
……仕方ない。逃げるようで癪だが店を出るか。
「……ごめん、美希。ここじゃなくて他の喫茶店に行こう」
「えっ? どうしてですか?」
「もっといい店知ってるから。そっちに行こう」
美希の手を引いて店の外に出る。
以前文化祭の帰りに豊田と佐野に出くわした時、美希はかなり辛そうな顔をしていた。あの時のような辛い気持ちを二度と美希に味わわせたくない。
美希をあの2人に会わせるわけにはいかない。絶対に遭遇するわけにはいかない。一刻も早くここから離れなくてはならない。二度と美希にあんなトラウマを思い出させたくない。
これも美希のためだ。美希のためならどんな苦労も厭わない。
混雑してて店に入れなかった場合に備えて他の店を探しておいて本当によかった。
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