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第12章…処女★
4年前
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※美希視点
私は本当にダメな女だ。
せっかく竜先輩が私のことを求めてくれたのにガッカリさせてしまった。
竜先輩に家に誘われたこと、とても嬉しかったのに。男の子の家に行って2人きりになることが何を意味するか重々承知していたはずなのに。
私だってその気だった。竜先輩なら何されてもいいって心の底から思ってた。本当なら今頃竜先輩の腕の中にいるはずだったのに。
なのに、いざという時に怖気づいてしまった。
昔の消したい記憶がフラッシュバックしてしまって怖くなってしまった。本当に竜先輩に申し訳ない。
今のままじゃダメだ。このままじゃ竜先輩に愛想を尽かされてしまう。なんとか自分を変えなきゃいけない。
私は引かれる覚悟で、過去のことをちゃんと話そうって決意した。
竜先輩は隣に座って真剣な顔で聞いてくれてる。
私は必死に自分の心を落ち着かせながら、ゆっくりと話を始める。
―――――――――――――――
―――今から4年前。私、桐生美希は13歳。
今年の春から中学生。初めて制服というものを着て、なんだか新鮮な気分。
入学してすぐに友達もできて、充実した学生生活が送れそうと思っていた。
入学してから1週間くらい経過して、中学生活にも慣れてきたある日のことだった。
朝、いつも通り学校へ登校していると、友達に後ろから声をかけられた。
「美希ちゃん、おはよー」
「あ、千佐子ちゃん!おはよう!」
彼女は佐野千佐子ちゃん。
私のクラスメート。千佐子ちゃんと出会ってから1週間しか経ってないけど、すぐに仲良くなって友達になった。
「美希ちゃん、少し急がないと遅刻しちゃうわね」
「うん、少し急ごっか」
千佐子ちゃんはとてもいい子で、一生友達でいれると思っていた。
千佐子ちゃんと一緒に登校している途中、知らない男の人が私をジロジロ見ていた。
背が高く、耳にたくさんのピアスをつけ、髪を赤く染めた派手な男性だった。服装もなんだかだらしない感じで、チャラチャラしていた。
私を見て、ニヤニヤ笑っている。なんだろうあの人……変な人。
私はその人と目を合わせないようにして、素通りしようとした。
その時、男の人が私に話しかけてきた。
「へっへっへ……お嬢ちゃん可愛いねぇ。オレと一緒に遊ばない?」
「……すいません急いでるので」
私はハッキリと断って立ち去る。
しかし、男の人はついてきてしつこく私に話しかけてくる。
「ねぇ~お嬢ちゃん無視しないでよぉ~。お菓子あげるから、一緒に遊ぼ?」
…………何がお菓子だ。幼稚園児だってそんな手には引っかからないよ。
『知らない人にはついていっちゃいけない』って、昔から親や先生に教わってるし。
私は無視してスタスタ歩くが、男の人は私にしつこく言い寄ってくる。
私はとうとう怒りが頂点に達した。
「もう、なんなんですかあなたはっ! いい加減にしてくださいっ!!」
私は周りに人がいるにも関わらず、しつこい男の人を怒鳴りつけた。
千佐子ちゃんが私の怒声を聞いてビックリする。
すると、男の人はすごく不快そうな顔で私を睨みつけてきた。
私はビクッとするが、負けじと睨みつける。
なんでこの人が怒ってんの? 怒りたいのはこっちだよ。
「……おい、小娘」
男の人の声が突然低い声になった。視線が冷たくなってて、さっきまでとは全く雰囲気が違う。
私はゾクッと背筋が凍った。
この男は危険だ。逃げなきゃ。ここにいたらいけない、と本能が私の身体を動かした。
私は千佐子ちゃんの手首を掴んで走り出した。
「逃げよう! 千佐子ちゃん!!」
「え!? ちょ……美希ちゃん!?」
全力で走った。男の人からみるみる遠ざかっていく。
―――5分くらい走った。
ここまで走ればあの気味悪い男も追ってこないだろう。
私は走るのをやめて歩く。
怖かった……あんな男、二度と関わりたくない。
「美希ちゃん、どうしたの? いきなり走ったりして」
ゼェゼェと息を切らす私をよそに、無表情で私を見る千佐子ちゃん。
千佐子ちゃんはこんなに走ったのに全く息を切らしていなかった。体力の差がありすぎてちょっと凹む。
「だ……だって、さっきの男の人とても怖かったから……千佐子ちゃんは怖くなかったの?」
「うん、全然怖くないわ」
……?
私は千佐子ちゃんに疑問を抱いた。
見知らぬ男に突然絡まれても異常なほど落ち着いていた千佐子ちゃんに。
―――
次の日。
同じ時間、同じ場所に昨日の不快なチャラい男の人がいた。
「ねぇ~お嬢ちゃん~」
…………
冗談抜きで腹が立った。本当に迷惑だ。
私は走って通り過ぎようとしたが、チャラ男に腕を掴まれた。
「何するんですか離してくださいっ! 警察呼びますよ!!」
チャラ男は力が強く、強引に振りほどこうとしても無駄だった。
「遊ぼー、お嬢ーちゃーん」
「嫌です!! 離して!!」
必死に訴えてもチャラ男は手を離すどころか、行動をエスカレートさせる。
「キャアッ!!」
男は私のスカートをめくった。公衆の面前で下着を露にしてしまう。
「わー、お嬢ちゃんのパンツ真っ白だー。かーわいい!!」
―――バチンッ!!!!
私はチャラ男の頬を思いっきり引っ叩いた。
「最っ低っ!!!!!! このチカン!!」
私はスカートを押さえ涙目になりながら精一杯叫ぶ。
チャラ男は叩かれた頬を押さえながら舌打ちして、冷酷な目で私を睨み、口を開いた。
「……クソガキ。後で覚えとけよ」
そう言ってチャラ男は去っていった。
……なんなの? 本当に意味がわからない。
本当に最低な男だった。覚えとけと言われたし、今後何されるかわからない。
この事を学校の先生に報告し、不審者に気をつけるように言われた。このチカン事件は解決したかに思われた。
私は次の日からチャラ男が出没する場所を避けて、少し遠回りして登校することにした。
不審者が出るということで学校側も警戒して対策しているし、これで大丈夫だと思った。
―――1週間後。
放課後、私は千佐子ちゃんと一緒に帰っていた。
「ねぇねぇ美希ちゃん、今日この後用事ある?」
「え? ないけど」
「じゃあさ、私の家に来ない? 一緒に遊びましょう」
「うん、いいよ! 行く!」
私は、千佐子ちゃんの家に遊びに行くことにした。
―――
20分くらい歩いた。
千佐子ちゃんの家って結構遠いんだなぁって思った。
「着いたよ美希ちゃん。ここが私の家」
千佐子ちゃんの家は、なんと高級マンション。
私もマンションに住んでるけど、このマンションは私の住んでるマンションとは全然違う。30階以上あってすごく広くてキレイ。
千佐子ちゃんってお金持ちなのかな……?
千佐子ちゃんの家はこのマンションの19階にあるらしく、エレベーターに乗って上へ行く。
19階に到着し、千佐子ちゃんは持ってる鍵で家のドアを開けた。
わぁー、広い。そしてピカピカ。玄関からでもわかるくらい、千佐子ちゃんの家は豪華だった。
いいなぁ……私もこんな家に住んでみたい。
リビングに案内され、テーブルのイスに座った私。
「ちょっと待ってて。ジュース入れるから」
「うん」
千佐子ちゃんが冷蔵庫から出したジュースを入れている間、窓から見える景色を見てみる。
わぁ、高いなぁ……
19階だし、ベランダに出て下を見ると車や人が米粒みたいだ。こんな高いところに住んでるといろいろ大変そう。
私は高いところは少し苦手だ。住んでみたいと思ったけどやっぱり私は無理かな……
「お待たせ~♪」
千佐子ちゃんがジュースを持ってきてくれた。
「ありがとう、千佐子ちゃん」
私はグレープジュースの入ったコップを手に取って、口に運んだ。
ゴクゴク
ジュースを飲む私を見て千佐子ちゃんは口を開く。
「おいしい? 美希ちゃん」
「うん、おいしいよ」
「そう、それはよかったわ」
千佐子ちゃんは微笑する。
「あれ? 千佐子ちゃんは飲まないの?」
「あ、私は喉渇いてないから……」
「ふーん……」
―――その時だった。
!?
???
あ……れ……? 何コレ……?
なんか……意識が……朦朧として……
千佐子ちゃんは意識を失いそうな私を見て、また微笑した。
???
私は何がなんだかさっぱりわからないまま、眠りに落ちてしまった。
私は本当にダメな女だ。
せっかく竜先輩が私のことを求めてくれたのにガッカリさせてしまった。
竜先輩に家に誘われたこと、とても嬉しかったのに。男の子の家に行って2人きりになることが何を意味するか重々承知していたはずなのに。
私だってその気だった。竜先輩なら何されてもいいって心の底から思ってた。本当なら今頃竜先輩の腕の中にいるはずだったのに。
なのに、いざという時に怖気づいてしまった。
昔の消したい記憶がフラッシュバックしてしまって怖くなってしまった。本当に竜先輩に申し訳ない。
今のままじゃダメだ。このままじゃ竜先輩に愛想を尽かされてしまう。なんとか自分を変えなきゃいけない。
私は引かれる覚悟で、過去のことをちゃんと話そうって決意した。
竜先輩は隣に座って真剣な顔で聞いてくれてる。
私は必死に自分の心を落ち着かせながら、ゆっくりと話を始める。
―――――――――――――――
―――今から4年前。私、桐生美希は13歳。
今年の春から中学生。初めて制服というものを着て、なんだか新鮮な気分。
入学してすぐに友達もできて、充実した学生生活が送れそうと思っていた。
入学してから1週間くらい経過して、中学生活にも慣れてきたある日のことだった。
朝、いつも通り学校へ登校していると、友達に後ろから声をかけられた。
「美希ちゃん、おはよー」
「あ、千佐子ちゃん!おはよう!」
彼女は佐野千佐子ちゃん。
私のクラスメート。千佐子ちゃんと出会ってから1週間しか経ってないけど、すぐに仲良くなって友達になった。
「美希ちゃん、少し急がないと遅刻しちゃうわね」
「うん、少し急ごっか」
千佐子ちゃんはとてもいい子で、一生友達でいれると思っていた。
千佐子ちゃんと一緒に登校している途中、知らない男の人が私をジロジロ見ていた。
背が高く、耳にたくさんのピアスをつけ、髪を赤く染めた派手な男性だった。服装もなんだかだらしない感じで、チャラチャラしていた。
私を見て、ニヤニヤ笑っている。なんだろうあの人……変な人。
私はその人と目を合わせないようにして、素通りしようとした。
その時、男の人が私に話しかけてきた。
「へっへっへ……お嬢ちゃん可愛いねぇ。オレと一緒に遊ばない?」
「……すいません急いでるので」
私はハッキリと断って立ち去る。
しかし、男の人はついてきてしつこく私に話しかけてくる。
「ねぇ~お嬢ちゃん無視しないでよぉ~。お菓子あげるから、一緒に遊ぼ?」
…………何がお菓子だ。幼稚園児だってそんな手には引っかからないよ。
『知らない人にはついていっちゃいけない』って、昔から親や先生に教わってるし。
私は無視してスタスタ歩くが、男の人は私にしつこく言い寄ってくる。
私はとうとう怒りが頂点に達した。
「もう、なんなんですかあなたはっ! いい加減にしてくださいっ!!」
私は周りに人がいるにも関わらず、しつこい男の人を怒鳴りつけた。
千佐子ちゃんが私の怒声を聞いてビックリする。
すると、男の人はすごく不快そうな顔で私を睨みつけてきた。
私はビクッとするが、負けじと睨みつける。
なんでこの人が怒ってんの? 怒りたいのはこっちだよ。
「……おい、小娘」
男の人の声が突然低い声になった。視線が冷たくなってて、さっきまでとは全く雰囲気が違う。
私はゾクッと背筋が凍った。
この男は危険だ。逃げなきゃ。ここにいたらいけない、と本能が私の身体を動かした。
私は千佐子ちゃんの手首を掴んで走り出した。
「逃げよう! 千佐子ちゃん!!」
「え!? ちょ……美希ちゃん!?」
全力で走った。男の人からみるみる遠ざかっていく。
―――5分くらい走った。
ここまで走ればあの気味悪い男も追ってこないだろう。
私は走るのをやめて歩く。
怖かった……あんな男、二度と関わりたくない。
「美希ちゃん、どうしたの? いきなり走ったりして」
ゼェゼェと息を切らす私をよそに、無表情で私を見る千佐子ちゃん。
千佐子ちゃんはこんなに走ったのに全く息を切らしていなかった。体力の差がありすぎてちょっと凹む。
「だ……だって、さっきの男の人とても怖かったから……千佐子ちゃんは怖くなかったの?」
「うん、全然怖くないわ」
……?
私は千佐子ちゃんに疑問を抱いた。
見知らぬ男に突然絡まれても異常なほど落ち着いていた千佐子ちゃんに。
―――
次の日。
同じ時間、同じ場所に昨日の不快なチャラい男の人がいた。
「ねぇ~お嬢ちゃん~」
…………
冗談抜きで腹が立った。本当に迷惑だ。
私は走って通り過ぎようとしたが、チャラ男に腕を掴まれた。
「何するんですか離してくださいっ! 警察呼びますよ!!」
チャラ男は力が強く、強引に振りほどこうとしても無駄だった。
「遊ぼー、お嬢ーちゃーん」
「嫌です!! 離して!!」
必死に訴えてもチャラ男は手を離すどころか、行動をエスカレートさせる。
「キャアッ!!」
男は私のスカートをめくった。公衆の面前で下着を露にしてしまう。
「わー、お嬢ちゃんのパンツ真っ白だー。かーわいい!!」
―――バチンッ!!!!
私はチャラ男の頬を思いっきり引っ叩いた。
「最っ低っ!!!!!! このチカン!!」
私はスカートを押さえ涙目になりながら精一杯叫ぶ。
チャラ男は叩かれた頬を押さえながら舌打ちして、冷酷な目で私を睨み、口を開いた。
「……クソガキ。後で覚えとけよ」
そう言ってチャラ男は去っていった。
……なんなの? 本当に意味がわからない。
本当に最低な男だった。覚えとけと言われたし、今後何されるかわからない。
この事を学校の先生に報告し、不審者に気をつけるように言われた。このチカン事件は解決したかに思われた。
私は次の日からチャラ男が出没する場所を避けて、少し遠回りして登校することにした。
不審者が出るということで学校側も警戒して対策しているし、これで大丈夫だと思った。
―――1週間後。
放課後、私は千佐子ちゃんと一緒に帰っていた。
「ねぇねぇ美希ちゃん、今日この後用事ある?」
「え? ないけど」
「じゃあさ、私の家に来ない? 一緒に遊びましょう」
「うん、いいよ! 行く!」
私は、千佐子ちゃんの家に遊びに行くことにした。
―――
20分くらい歩いた。
千佐子ちゃんの家って結構遠いんだなぁって思った。
「着いたよ美希ちゃん。ここが私の家」
千佐子ちゃんの家は、なんと高級マンション。
私もマンションに住んでるけど、このマンションは私の住んでるマンションとは全然違う。30階以上あってすごく広くてキレイ。
千佐子ちゃんってお金持ちなのかな……?
千佐子ちゃんの家はこのマンションの19階にあるらしく、エレベーターに乗って上へ行く。
19階に到着し、千佐子ちゃんは持ってる鍵で家のドアを開けた。
わぁー、広い。そしてピカピカ。玄関からでもわかるくらい、千佐子ちゃんの家は豪華だった。
いいなぁ……私もこんな家に住んでみたい。
リビングに案内され、テーブルのイスに座った私。
「ちょっと待ってて。ジュース入れるから」
「うん」
千佐子ちゃんが冷蔵庫から出したジュースを入れている間、窓から見える景色を見てみる。
わぁ、高いなぁ……
19階だし、ベランダに出て下を見ると車や人が米粒みたいだ。こんな高いところに住んでるといろいろ大変そう。
私は高いところは少し苦手だ。住んでみたいと思ったけどやっぱり私は無理かな……
「お待たせ~♪」
千佐子ちゃんがジュースを持ってきてくれた。
「ありがとう、千佐子ちゃん」
私はグレープジュースの入ったコップを手に取って、口に運んだ。
ゴクゴク
ジュースを飲む私を見て千佐子ちゃんは口を開く。
「おいしい? 美希ちゃん」
「うん、おいしいよ」
「そう、それはよかったわ」
千佐子ちゃんは微笑する。
「あれ? 千佐子ちゃんは飲まないの?」
「あ、私は喉渇いてないから……」
「ふーん……」
―――その時だった。
!?
???
あ……れ……? 何コレ……?
なんか……意識が……朦朧として……
千佐子ちゃんは意識を失いそうな私を見て、また微笑した。
???
私は何がなんだかさっぱりわからないまま、眠りに落ちてしまった。
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