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[2]の後日談
迷宮探索
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アイリス「はぁ!」
リンジー「あわわわわ!」
俺「・・・・・。」
アイリスは狼の様な魔物を両断し、近くのスライムを氷漬けにする。蜘蛛の形をした魔物を焼き払い、蛇の魔物を風の魔法で斬り刻む。
リンジー「ちょっと!」
俺「ん?」
リンジー「貴方!護衛ですよね?主を戦わせて何もしないんですか?」
俺「え?俺、要る?」
アイリスは向かって来る敵を悉く倒している。危なげ無く倒している彼女は活き活きとしている。魔物の死体を築き上げて喜ぶのもどうかとは思うけど。
リンジー「た、確かに要らないかも知れないですね。」
俺「それに必要なら助けに入るよ。」
そんな会話をしていると、今度は蝙蝠の魔物が現れる。
リンジー「あ!危ない!」
俺はすかさず脚元の石を幾つか拾い、魔物に目掛けて投げる。蝙蝠の魔物達は俺の投げた石に当たると吹き飛んだ。
リンジー「嘘っ!」
アイリス「サンキュー。」
俺「おう。」
リンジー「貴方達は何者ですか?」
俺「え~っと、ただの観光客?」
リンジー「そんな筈無いですよね!」
今いるルートは安全過ぎず危険過ぎない所。つまりは軽く戦いながら進めるルートを案内して貰っている。アイリスが"ダンジョンの冒険は戦闘とお宝だ!"って言うから仕方ない。まぁ、誰かが一通り探索し終えている階層だ。宝は無い。それでもアイリスは嬉々として全部を見て回る。
アイリス「シ、シリウス!宝箱よ!」
俺「え?あるの?」
リンジー「そんな!まさか!」
ここはもう他の奴が探索した後だろうからそんな物、残って無いと思う。言われて見に行くと不自然な小部屋の真ん中に宝箱がある。
俺「これ、ミミックじゃないか?」
アイリス「ミミック!」
リンジー「良くご存知ですね。この迷宮には宝箱に擬態し人を騙す魔物、通称"ミミック"が現れるんです。この階層の探索はかなり前に終了しています。今更新たな宝箱が見つかるという事は無いと思います。」
アイリス「ミミックかぁ。」
何か嫌な予感がする。ここは間髪入れずに移動しよう。そう思った瞬間には腕を掴まれた。
アイリス「ねぇ!開けよう?」
リンジー「な、何言ってるんですか?ミミックですよ!宝箱と知らずに開けて腕を食い千切られたり、酷い場合は頭を・・・。そんな被害者を出した危険な魔物ですよ!それを敢えて自分から開けるなんて!」
アイリス「だって、ミミックだよ?私、実物見た事無い!」
俺「いや、俺も実物は見た事無いよ?だけど今の話聞いたろ?下手すると死んじゃうよ?」
アイリス「えぇ~!・・・でも、シリウスなら大丈夫でしょ?」
何だそれ?それはただの楽観視じゃないか。だが、尚も見つめて来るアイリス。畜生!可愛い顔で見つめやがって!
俺「はぁ、分かった。開けるよ。」
リンジー「え!開けるんですか!信じられない!」
そして俺はミミックの前に立つ。しかしどうした物か?普通に開けると無防備な状態でミミックに顔を向ける事になる。下手をすればここで死ぬ。すると何故か『地球』で遊んだアクションゲームの主人公を思い出した。あいつデカい宝箱は両手で開けるけど、小さい宝箱は蹴りを入れて開けていた。・・・それで行こう。
俺は脚の爪先を箱の開け口部分に引っ掛け蹴り上げる。
ミミック「ぐわぁ!」
リンジー「きゃあ!」
アイリス「うわぁ~!」
箱の口には牙があり正に口だった。その真ん中から唾液の付いた長い舌が現れ、俺に喰い付こうとして来る。俺は開けるのに使った脚を踵落としの形で箱の上蓋に当て、そのままミミックを踏み潰す。
ミミック「プギュッ!」
ミミックは変な声と共にグシャリと潰れた。ゲームでそれなりにミミックと戦ったけど、今までこんなに早く撃破した事は無い。戦闘開始から約3分、過去最短記録だ。
アイリス「凄かったね!」
リンジー「凄いとか、そんな話じゃありませんよ!無事で良かったです。」
アイリス「良し、次は私ね。」
リンジー「え?」
アイリス「大丈夫。動き方も確認したし、直ぐに対処出来る。」
リンジー「駄目ですよ!」
俺「駄目だよ!」
アイリス「どうしてよ!」
俺「自分でやるのも怖かったのに人がやるの見てろって?寿命が縮むだろ?」
リンジー「私は自分は勿論、人が危険な目に遭うのは嫌です!これ以上は何が何でもやらせません!」
アイリス「むぅぅぅ!」
唸っても変わらんぞ。全く。
とにかくリンジーの案内で迷宮を進んで行く。途中何回かミミックを発見するが、開ける前に俺が両断して行った。アイリスはブーブーと文句を言うが聞いてる場合では無い。そうこうしてる間に9階と10階を繋ぐ階段に着く。
リンジー「この迷宮で把握されているのはここまでです。」
アイリス「この階段の下が未知の領域って事ね?今までのお預けを喰らった分、キッチリ取り返すわよ!」
リンジー「ただ・・・・。」
アイリス「・・・・・何?」
リンジー「今日も潜ってるんです。」
アイリス「何が?」
リンジー「ノードの現領主、マルテス・ガイダル侯爵です。」
アイリス「ああ。」
俺「コウシャク?」
アイリス「ニンベンの方ね。」
俺「ほう?で?」
リンジー「その、・・・あまり大声で言う事では無いんですけど・・・・。」
アイリス「あの男、軽薄なのよ。」
俺「ガルバより?」
アイリス「天と地程違うわよ。」
俺「ん?その現領主が何故迷宮に?」
リンジー「あの人は冒険者をしてるんです。」
アイリス「性格からしてただの道楽だろうけどね。」
リンジー「冒険者をしているマルテス様は、毎日の様に迷宮に潜っていたんです。でも、色々あって家督を継ぐ事になったんです。あの人も貴族ですから、流石に領主として責任を持って働いてくれるだろうと皆んな信じたんです。」
俺「だけど領主になっても仕事をせずに遊んでるって事か。」
リンジー「そのマルテス様が攻略の為、下の階にいる筈です。」
アイリス「私もあいつ嫌いなのよね。」
俺「じゃあ、帰る?」
リンジー「私もその方が良いと思います。行っても揉めるだけですから。」
アイリス「う~ん。でもあいつが失敗したら次は私達が挑戦出来るんでしょ?ここまでそんなに良いイベント無かったし、折角来たんだから少しは楽しみたい。」
俺「・・・仕方ない。行くか。」
リンジー「はぁ、分かりました。」
俺は気の進まないリンジーと先を楽しみたいアイリスの2人を連れ、下の階に向かう。
リンジー「あわわわわ!」
俺「・・・・・。」
アイリスは狼の様な魔物を両断し、近くのスライムを氷漬けにする。蜘蛛の形をした魔物を焼き払い、蛇の魔物を風の魔法で斬り刻む。
リンジー「ちょっと!」
俺「ん?」
リンジー「貴方!護衛ですよね?主を戦わせて何もしないんですか?」
俺「え?俺、要る?」
アイリスは向かって来る敵を悉く倒している。危なげ無く倒している彼女は活き活きとしている。魔物の死体を築き上げて喜ぶのもどうかとは思うけど。
リンジー「た、確かに要らないかも知れないですね。」
俺「それに必要なら助けに入るよ。」
そんな会話をしていると、今度は蝙蝠の魔物が現れる。
リンジー「あ!危ない!」
俺はすかさず脚元の石を幾つか拾い、魔物に目掛けて投げる。蝙蝠の魔物達は俺の投げた石に当たると吹き飛んだ。
リンジー「嘘っ!」
アイリス「サンキュー。」
俺「おう。」
リンジー「貴方達は何者ですか?」
俺「え~っと、ただの観光客?」
リンジー「そんな筈無いですよね!」
今いるルートは安全過ぎず危険過ぎない所。つまりは軽く戦いながら進めるルートを案内して貰っている。アイリスが"ダンジョンの冒険は戦闘とお宝だ!"って言うから仕方ない。まぁ、誰かが一通り探索し終えている階層だ。宝は無い。それでもアイリスは嬉々として全部を見て回る。
アイリス「シ、シリウス!宝箱よ!」
俺「え?あるの?」
リンジー「そんな!まさか!」
ここはもう他の奴が探索した後だろうからそんな物、残って無いと思う。言われて見に行くと不自然な小部屋の真ん中に宝箱がある。
俺「これ、ミミックじゃないか?」
アイリス「ミミック!」
リンジー「良くご存知ですね。この迷宮には宝箱に擬態し人を騙す魔物、通称"ミミック"が現れるんです。この階層の探索はかなり前に終了しています。今更新たな宝箱が見つかるという事は無いと思います。」
アイリス「ミミックかぁ。」
何か嫌な予感がする。ここは間髪入れずに移動しよう。そう思った瞬間には腕を掴まれた。
アイリス「ねぇ!開けよう?」
リンジー「な、何言ってるんですか?ミミックですよ!宝箱と知らずに開けて腕を食い千切られたり、酷い場合は頭を・・・。そんな被害者を出した危険な魔物ですよ!それを敢えて自分から開けるなんて!」
アイリス「だって、ミミックだよ?私、実物見た事無い!」
俺「いや、俺も実物は見た事無いよ?だけど今の話聞いたろ?下手すると死んじゃうよ?」
アイリス「えぇ~!・・・でも、シリウスなら大丈夫でしょ?」
何だそれ?それはただの楽観視じゃないか。だが、尚も見つめて来るアイリス。畜生!可愛い顔で見つめやがって!
俺「はぁ、分かった。開けるよ。」
リンジー「え!開けるんですか!信じられない!」
そして俺はミミックの前に立つ。しかしどうした物か?普通に開けると無防備な状態でミミックに顔を向ける事になる。下手をすればここで死ぬ。すると何故か『地球』で遊んだアクションゲームの主人公を思い出した。あいつデカい宝箱は両手で開けるけど、小さい宝箱は蹴りを入れて開けていた。・・・それで行こう。
俺は脚の爪先を箱の開け口部分に引っ掛け蹴り上げる。
ミミック「ぐわぁ!」
リンジー「きゃあ!」
アイリス「うわぁ~!」
箱の口には牙があり正に口だった。その真ん中から唾液の付いた長い舌が現れ、俺に喰い付こうとして来る。俺は開けるのに使った脚を踵落としの形で箱の上蓋に当て、そのままミミックを踏み潰す。
ミミック「プギュッ!」
ミミックは変な声と共にグシャリと潰れた。ゲームでそれなりにミミックと戦ったけど、今までこんなに早く撃破した事は無い。戦闘開始から約3分、過去最短記録だ。
アイリス「凄かったね!」
リンジー「凄いとか、そんな話じゃありませんよ!無事で良かったです。」
アイリス「良し、次は私ね。」
リンジー「え?」
アイリス「大丈夫。動き方も確認したし、直ぐに対処出来る。」
リンジー「駄目ですよ!」
俺「駄目だよ!」
アイリス「どうしてよ!」
俺「自分でやるのも怖かったのに人がやるの見てろって?寿命が縮むだろ?」
リンジー「私は自分は勿論、人が危険な目に遭うのは嫌です!これ以上は何が何でもやらせません!」
アイリス「むぅぅぅ!」
唸っても変わらんぞ。全く。
とにかくリンジーの案内で迷宮を進んで行く。途中何回かミミックを発見するが、開ける前に俺が両断して行った。アイリスはブーブーと文句を言うが聞いてる場合では無い。そうこうしてる間に9階と10階を繋ぐ階段に着く。
リンジー「この迷宮で把握されているのはここまでです。」
アイリス「この階段の下が未知の領域って事ね?今までのお預けを喰らった分、キッチリ取り返すわよ!」
リンジー「ただ・・・・。」
アイリス「・・・・・何?」
リンジー「今日も潜ってるんです。」
アイリス「何が?」
リンジー「ノードの現領主、マルテス・ガイダル侯爵です。」
アイリス「ああ。」
俺「コウシャク?」
アイリス「ニンベンの方ね。」
俺「ほう?で?」
リンジー「その、・・・あまり大声で言う事では無いんですけど・・・・。」
アイリス「あの男、軽薄なのよ。」
俺「ガルバより?」
アイリス「天と地程違うわよ。」
俺「ん?その現領主が何故迷宮に?」
リンジー「あの人は冒険者をしてるんです。」
アイリス「性格からしてただの道楽だろうけどね。」
リンジー「冒険者をしているマルテス様は、毎日の様に迷宮に潜っていたんです。でも、色々あって家督を継ぐ事になったんです。あの人も貴族ですから、流石に領主として責任を持って働いてくれるだろうと皆んな信じたんです。」
俺「だけど領主になっても仕事をせずに遊んでるって事か。」
リンジー「そのマルテス様が攻略の為、下の階にいる筈です。」
アイリス「私もあいつ嫌いなのよね。」
俺「じゃあ、帰る?」
リンジー「私もその方が良いと思います。行っても揉めるだけですから。」
アイリス「う~ん。でもあいつが失敗したら次は私達が挑戦出来るんでしょ?ここまでそんなに良いイベント無かったし、折角来たんだから少しは楽しみたい。」
俺「・・・仕方ない。行くか。」
リンジー「はぁ、分かりました。」
俺は気の進まないリンジーと先を楽しみたいアイリスの2人を連れ、下の階に向かう。
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