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[2]の後日談
本戦
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観客の声援が聞こえる。こういうのは映画とかで見るが、視聴者として見るのが良い。俺の様な小市民は間違っても参加するべきじゃない。
俺「あばばばば・・・・。」
電気を流された訳じゃないけど、感電したみたいな声が出る。
アイリス「え?嘘?そんなに?大丈夫・・じゃないね。」
ど、どうしよう。
アイリス「こういう時はあれよ。かぼちゃかキャベツの畑だと思えば良いのよ。」
昔から聞くけど、効いた試しが無い。まぁ、でも今の俺は少し違う。頭をフル回転させてイメージを膨らませる。かぼちゃ、キャベツ、かぼちゃ、キャベツ。少し落ち着いて来たと思った瞬間だった。観客の歓声が上がり、一瞬で俺の頭の中は白くなる。
アイリス「・・・・駄目そうね。」
本当にどうする?このままだとまともに歩く事も出来ない。
アイリス「あ!鉢巻でも巻いてみる?気持ちが切り替わるかも知れないし、気合いも入ると思うよ。」
鉢巻?・・・そうか!鉢巻か!良いな!それで行こう!
俺は鉢巻を手に入れ、素早く装備する。
俺「良し!行ける!」
アイリス「ねぇ。」
俺「ん?」
アイリス「本当にそれで行くつもり?」
俺「ああ!バッチリだ!」
俺は左に向かって返事をする。
アイリス「私、貴方の右手側にいるんだけど。」
俺「あ、こっちか。」
今の俺にはアイリスの正確な位置が分からない。それもその筈、鉢巻で目隠しをいているからだ。だが、これで俺は観客の顔を見なくて済む。歓声は相変わらず聞こえているが、さっきよりは大分マシになった。
アイリス「貴方も大概、アレな人よね?」
俺「"アレ"って何だよ。」
本戦の初戦が終わり2戦目が始まる。その2戦目が俺だ。意識を集中し、一歩づつ踏み締めて歩く。
アイリス「もう少し右よ。あ!行き過ぎよ。もう少し左。そう、後は真っ直ぐ。そこ、段差に気を付けて。」
俺「お、おう。ここか。」
審判「き、君。本当にその状態で闘うのか?」
男「お前、馬鹿にしてるだろ?」
俺「いやいや、こう見えてかなり真剣にやってる。」
男「そこまで言うならもう気にしねぇ。おい!審判!とっとと始めろ!」
審判「どうなっても知らないぞ。」
試合が開始され、俺は意識を視覚と味覚以外に集中する。相手の声から大体の位置は把握している。その位置から踏み込みの脚音がした。攻撃にしては距離がある。その直後"ヒュッ"と聞こえた気がする。俺は左半身を後ろに退げて躱す。状況から相手の武器は恐らく棍だ。
審判「な!」
男「うぉ!」
観客のざわついている声が聞こえる。観客の反応を気にすると集中が切れそうだ。とにかく落ち着いて行こう。先程と同じく風切り音を聞き棍を躱す。
観客の歓声が更に大きくなり、俺の中の緊張も膨れる。このまま躱すフリして場外に出る選択肢もある。だけど盛り上がっている今の状況でそれをすれぼブーイングが起きるだろう。結局、勝つしか道は無い。
男「喰らえ!」
攻撃を躱し、更に一歩踏み込む。距離を詰めながら棍を左手で掴んだ。
男「ぬぉ!・・・チッ!」
俺を振り解く為、男が力を入れ替える。俺はタイミングを見て棍を下から跳ね上げ、男から奪い取る。
男「な!・・・ぐは!ま、待て!」
奪い取った棍を男の肩口に叩き付ける。男が膝を突いた所で突きを打ち込む。
男「ぐぅぅ。」
審判「そ、それまで!」
男が気絶し試合が終了する。
アイリス「流石!やるわね!」
俺「まぁ、何とかな。」
現在は第三試合が行われ次は第四試合、アイリスの試合だ。
アイリス「次は私のだからちゃんと見てなさいよ。目隠しは外して。」
緊張感が半端無いけど、人の試合って事なら何とか落ち着いて見られるだろう。
アイリスの試合は開始5分で決着が付く。大量の氷で相手選手を包み込み氷漬けにした。アイリスは聖剣のお陰で氷は魔力消費無しで使える。
アイリス「どうよ?」
アイリスは試合を終え、戻って来るなりドヤ顔で言う。
俺「随分、簡単だな?」
アイリス「何が?楽に勝てるならその方が良いでしょ?なるべく温存したいのよ。貴方との決勝で全力勝負がしたいからね。」
アイリスの中では俺の決勝進出は決まってるらしい。とにかく準決勝だ。
その準決勝、第一試合。対戦相手はあのアイリスの元取り巻きだ。さっきと同じく目隠しをしながらリングに上がる。
男「貴様!私を甘く見るのもいい加減にしろ!」
そんな気は全く無いけど、否定しても信じてもらえないだろう。
男「このクロワス・エクレールが貴様に引導を渡す!覚悟しろ!」
ん?クロワッサンとエクレア?そういえば、この『世界』に来てから食って無いな。
クロワッサンについては昔、ジンの親父さんに言った事はあるけど再現出来なかった。
ただ王都みたいな大都市は、スワロウ公爵家の影響で『地球』の食べ物に近い物が出回っている。ここは金のある貴族と金の無い平民の違いだな。
そういえばエクレアの語源はエクレール、稲妻から来てると聞いた事がある。何でも稲妻の様に素早く食べるからだとか、だけどこういうのは諸説ありとかで正確には分からないんだよな。
そんな余計な事を考えているとクロワッサンじゃない、クロワスが接近して来ている様だ。振り下ろされる物を右に躱し、俺は左の掌底を腹に打ち込む為に一歩踏み込んだ。だが感触から、当たったのは鎧じゃない。
クロワス「フンッ!」
左手が押し返された。成程、俺が殴ったのは盾だ。クロワスのスタイルは、恐らく右手に剣と左手に盾のオーソドックスタイプだ。
クロワス「おぉぉぉ!」
クロワスが魔力を集め、それが終わると改めて俺に向かって来る。身体強化をしたのか、脚力が上がり移動速度も速くなった。だが、開始直後と比べると位置が良く分かる。魔力を全身で纏っている為か、姿形がハッキリと分かる。もしかして始めから魔力で相手を感知すれば良かったのか?
まぁ、考えるのは後だ。俺は振り下ろされる剣を左へ移動し躱す。
クロワス「な!」
さっきよりスムーズに躱したから驚いたのか、とにかく動揺しているクロワスの右脇腹に[気]を纏わせた左の掌底を打ち込む。
クロワス「が!・・・馬鹿な!何故、甲冑を着ているのに痛みが走る!」
俺は隙が出来た所で、すかさず鳩尾に右の掌底を打ち込む。
クロワス「うぐ!・・・・・ぶふ!」
鳩尾に入り、腕が完全に下へ降り顔が現れる。俺はそのまま現れた顔面に左の回し蹴りを決める。意識を失ったクロワスはその場で倒れた。
アイリス「勝ったわね。」
試合が終了し戻るとアイリスが出迎えてくれた。
アイリス「それじゃあ、ちょっと行って来る。直ぐに戻るから。」
有言実行。準決勝第二試合はアイリスの圧勝だった。少し炎を使ったが、ほぼ初戦と同じ様な内容だった。これで俺とアイリスの決勝が決まった。一旦休憩という事で、軽い余興が入る。その後に決勝を行うって事だけど、考えたら途端に緊張して来た。どうしよう?決勝なんか残らなければ良かった。
俺「あばばばば・・・・。」
電気を流された訳じゃないけど、感電したみたいな声が出る。
アイリス「え?嘘?そんなに?大丈夫・・じゃないね。」
ど、どうしよう。
アイリス「こういう時はあれよ。かぼちゃかキャベツの畑だと思えば良いのよ。」
昔から聞くけど、効いた試しが無い。まぁ、でも今の俺は少し違う。頭をフル回転させてイメージを膨らませる。かぼちゃ、キャベツ、かぼちゃ、キャベツ。少し落ち着いて来たと思った瞬間だった。観客の歓声が上がり、一瞬で俺の頭の中は白くなる。
アイリス「・・・・駄目そうね。」
本当にどうする?このままだとまともに歩く事も出来ない。
アイリス「あ!鉢巻でも巻いてみる?気持ちが切り替わるかも知れないし、気合いも入ると思うよ。」
鉢巻?・・・そうか!鉢巻か!良いな!それで行こう!
俺は鉢巻を手に入れ、素早く装備する。
俺「良し!行ける!」
アイリス「ねぇ。」
俺「ん?」
アイリス「本当にそれで行くつもり?」
俺「ああ!バッチリだ!」
俺は左に向かって返事をする。
アイリス「私、貴方の右手側にいるんだけど。」
俺「あ、こっちか。」
今の俺にはアイリスの正確な位置が分からない。それもその筈、鉢巻で目隠しをいているからだ。だが、これで俺は観客の顔を見なくて済む。歓声は相変わらず聞こえているが、さっきよりは大分マシになった。
アイリス「貴方も大概、アレな人よね?」
俺「"アレ"って何だよ。」
本戦の初戦が終わり2戦目が始まる。その2戦目が俺だ。意識を集中し、一歩づつ踏み締めて歩く。
アイリス「もう少し右よ。あ!行き過ぎよ。もう少し左。そう、後は真っ直ぐ。そこ、段差に気を付けて。」
俺「お、おう。ここか。」
審判「き、君。本当にその状態で闘うのか?」
男「お前、馬鹿にしてるだろ?」
俺「いやいや、こう見えてかなり真剣にやってる。」
男「そこまで言うならもう気にしねぇ。おい!審判!とっとと始めろ!」
審判「どうなっても知らないぞ。」
試合が開始され、俺は意識を視覚と味覚以外に集中する。相手の声から大体の位置は把握している。その位置から踏み込みの脚音がした。攻撃にしては距離がある。その直後"ヒュッ"と聞こえた気がする。俺は左半身を後ろに退げて躱す。状況から相手の武器は恐らく棍だ。
審判「な!」
男「うぉ!」
観客のざわついている声が聞こえる。観客の反応を気にすると集中が切れそうだ。とにかく落ち着いて行こう。先程と同じく風切り音を聞き棍を躱す。
観客の歓声が更に大きくなり、俺の中の緊張も膨れる。このまま躱すフリして場外に出る選択肢もある。だけど盛り上がっている今の状況でそれをすれぼブーイングが起きるだろう。結局、勝つしか道は無い。
男「喰らえ!」
攻撃を躱し、更に一歩踏み込む。距離を詰めながら棍を左手で掴んだ。
男「ぬぉ!・・・チッ!」
俺を振り解く為、男が力を入れ替える。俺はタイミングを見て棍を下から跳ね上げ、男から奪い取る。
男「な!・・・ぐは!ま、待て!」
奪い取った棍を男の肩口に叩き付ける。男が膝を突いた所で突きを打ち込む。
男「ぐぅぅ。」
審判「そ、それまで!」
男が気絶し試合が終了する。
アイリス「流石!やるわね!」
俺「まぁ、何とかな。」
現在は第三試合が行われ次は第四試合、アイリスの試合だ。
アイリス「次は私のだからちゃんと見てなさいよ。目隠しは外して。」
緊張感が半端無いけど、人の試合って事なら何とか落ち着いて見られるだろう。
アイリスの試合は開始5分で決着が付く。大量の氷で相手選手を包み込み氷漬けにした。アイリスは聖剣のお陰で氷は魔力消費無しで使える。
アイリス「どうよ?」
アイリスは試合を終え、戻って来るなりドヤ顔で言う。
俺「随分、簡単だな?」
アイリス「何が?楽に勝てるならその方が良いでしょ?なるべく温存したいのよ。貴方との決勝で全力勝負がしたいからね。」
アイリスの中では俺の決勝進出は決まってるらしい。とにかく準決勝だ。
その準決勝、第一試合。対戦相手はあのアイリスの元取り巻きだ。さっきと同じく目隠しをしながらリングに上がる。
男「貴様!私を甘く見るのもいい加減にしろ!」
そんな気は全く無いけど、否定しても信じてもらえないだろう。
男「このクロワス・エクレールが貴様に引導を渡す!覚悟しろ!」
ん?クロワッサンとエクレア?そういえば、この『世界』に来てから食って無いな。
クロワッサンについては昔、ジンの親父さんに言った事はあるけど再現出来なかった。
ただ王都みたいな大都市は、スワロウ公爵家の影響で『地球』の食べ物に近い物が出回っている。ここは金のある貴族と金の無い平民の違いだな。
そういえばエクレアの語源はエクレール、稲妻から来てると聞いた事がある。何でも稲妻の様に素早く食べるからだとか、だけどこういうのは諸説ありとかで正確には分からないんだよな。
そんな余計な事を考えているとクロワッサンじゃない、クロワスが接近して来ている様だ。振り下ろされる物を右に躱し、俺は左の掌底を腹に打ち込む為に一歩踏み込んだ。だが感触から、当たったのは鎧じゃない。
クロワス「フンッ!」
左手が押し返された。成程、俺が殴ったのは盾だ。クロワスのスタイルは、恐らく右手に剣と左手に盾のオーソドックスタイプだ。
クロワス「おぉぉぉ!」
クロワスが魔力を集め、それが終わると改めて俺に向かって来る。身体強化をしたのか、脚力が上がり移動速度も速くなった。だが、開始直後と比べると位置が良く分かる。魔力を全身で纏っている為か、姿形がハッキリと分かる。もしかして始めから魔力で相手を感知すれば良かったのか?
まぁ、考えるのは後だ。俺は振り下ろされる剣を左へ移動し躱す。
クロワス「な!」
さっきよりスムーズに躱したから驚いたのか、とにかく動揺しているクロワスの右脇腹に[気]を纏わせた左の掌底を打ち込む。
クロワス「が!・・・馬鹿な!何故、甲冑を着ているのに痛みが走る!」
俺は隙が出来た所で、すかさず鳩尾に右の掌底を打ち込む。
クロワス「うぐ!・・・・・ぶふ!」
鳩尾に入り、腕が完全に下へ降り顔が現れる。俺はそのまま現れた顔面に左の回し蹴りを決める。意識を失ったクロワスはその場で倒れた。
アイリス「勝ったわね。」
試合が終了し戻るとアイリスが出迎えてくれた。
アイリス「それじゃあ、ちょっと行って来る。直ぐに戻るから。」
有言実行。準決勝第二試合はアイリスの圧勝だった。少し炎を使ったが、ほぼ初戦と同じ様な内容だった。これで俺とアイリスの決勝が決まった。一旦休憩という事で、軽い余興が入る。その後に決勝を行うって事だけど、考えたら途端に緊張して来た。どうしよう?決勝なんか残らなければ良かった。
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