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[2]の後日談
吸血鬼?
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3人で話し合いをした夜、俺達は見回りに出た。
俺「はぁ、ニンニク、無駄になったな。」
アイリス「だから意味無いって言ったでしょ。」
俺「いやいや、まだ分からないだろ?検証もしてないんだから。」
ガルバ「結局何だったんだ?あの白いの。」
アイリス「食材。」
ガルバ「はぁ?そんな物、何で首から下げてたんだ?」
アイリス「さぁね?」
俺「いやいや、俺が子供の時はあれが効くって言われてたの!」
ガルバ「そもそも"吸血鬼"って何だよ?」
俺「は?お前、普通に使ってたろ?その言葉?」
ガルバ「え?いや、聞き込みをしてたら皆んなが"この騒ぎは鬼の仕業だ!"って言ってたんだよ。鬼って言ってもゴブリンだの、オーガだの、色々といるだろ?地方だと面倒だから纏めて"鬼"って言ってるけど。まぁ、とにかく、その鬼達のした事だって皆んな騒いでたんだ。」
へぇ。俺の地元じゃ、そんな話聞かなかったな。
ガルバ「その鬼の話と"血が抜かれてる!"って事実から総合的に、吸血する鬼って事で吸血鬼って呼んでた。」
俺とアイリスで目が合う。結局、正体が分からず状況から噂が一人歩きしただけみたいだ。
アイリス「はぁ、とにかくその殺人犯を捕まえて早く闘技大会に行くわよ!」
そう言えばそれがこの旅行で1番最初に予定していたメインイベントはそれだった。サブイベントだけで3日程経ってる。マジでさっさと終わらせよう。
女「きゃあぁぁ!」
男「どわぁ!」
ガルバ「は!絹を裂く様な女性の悲鳴!待ってろ!今行くぞ!」
ガルバが走り出す。
アイリス「男の人の声も聞こえたよね?」
俺「ああ。あいつには聞こえなかったんじゃないか?」
アイリス「距離は同じ筈なのに?」
とにかくガルバの後を追い、声の聞こえた先へ向かう。辿り着くと男女の周りには細長く黒い棒状の物がウネウネと動きながら囲んでいた。
アイリス「うわ!気持ち悪!何あれ?」
俺「えっと、黒い・・・スライム?」
アイリス「本当にスライム?」
俺「聞かれてもなぁ。とりあえず助けるか。」
俺はスライムに近付くと袈裟斬りを喰らわす。斬ったスライムは直ぐに霧散していく。案外楽そうだと思った。しかし、ガルバや襲われていた2人組を見ると何やら苦戦をしている様子だった。皆んな魔法や剣、思い思いの武器で攻撃するが消える気配が無い。
俺「うん?」
俺は刀でただ叩く感じで、刃をスライムに当てる。当然、刃が当たるとスライムは2つに別れるが、先程と違い今度は消えずに斬った部分が再び結合する。
俺「ふ~む?」
俺は次に"斬ってやる!"と強く思いながら刀でスライムを両断する。途端に最初の時と同じくスライムが霧散した。
前からこの刀については疑問があった。この刀、もしかすると思っていたより凄いかも。
アイリス「きゃあ!」
ガルバ「アイリスちゃん!」
俺「は?何?どうした?」
刀とスライムに気を取られ気付くのが遅れた。アイリスがスライムに身体全体を飲み込まれていた。そしてそこからは早かった。一瞬でアイリスを取り込んだスライムは溶けた様に姿を消す。
俺「ちょ!おい!どういう事だよ!」
ガルバ「昼間、話しただろ!魔力のある人間を狙ってるって!この場にいた中ではアイリスちゃんが1番魔力を保有してたって話だよ!」
男「俺達、関係ないぞ?」
女「そ、そうよ!今回、この事件を調べに来たけど。こんな事なら来なかった。」
俺「お前!昨日からずっと騒いでたクセに何で見てないんだよ!」
ガルバ「そう言うお前も間抜け面して呆けてたじゃないか!そんな状態で良く言えたな!」
くそっ!反論出来ん。
俺「とにかくアイリスが何処に連れて行かれたのか。何か分かんないのか?」
ガルバ「・・・・・えっと?分からん。」
俺「・・・・・。」
ガルバ「・・・・・。」
この間は何だ?
俺「・・・おい。」
ガルバ「あ、とにかく探さないと俺はこっちに行く。お前はあっちだ。何か見つけたら連絡しろ!」
俺「あ!おっ!・・・・あいつ!何か知ってるな。」
男「あのよ。」
俺「ん?」
女「私達も調べたんだけど。さっきの奴が向かった方角に使われて無い教会があって、最近そこに誰かが出入りしてるって話は聞いた。でも昼間の事で今回は基本、夜に事件が起きてる。」
男「だから関係ないかも知れないが・・。」
俺「いや、助かる。」
成程、昼間に教会で準備して夜に動いてたって事だな。で、それに気付いたガルバが俺を出し抜く為に黙って行ったのか。はぁ、人、1人の命に関わる状況でふざけんなよ!
とにかくあいつは後で殴るとしてアイリスを助けに向かうか。
男「なぁ、あんた。もう1つ情報があるんだ。」
俺「情報?」
男「ただ、勘違いの可能性もあるし、それにもし事実だとしたら俺達には対処出来ない事なんだけど。」
俺はある追加情報を手に入れた。ガルバが知ってるかは分からないが、確かに事実なら普通の人では手に余る。だが、それとアイリスの事は別だ。とにかく助けに行こう。
俺「はぁ、ニンニク、無駄になったな。」
アイリス「だから意味無いって言ったでしょ。」
俺「いやいや、まだ分からないだろ?検証もしてないんだから。」
ガルバ「結局何だったんだ?あの白いの。」
アイリス「食材。」
ガルバ「はぁ?そんな物、何で首から下げてたんだ?」
アイリス「さぁね?」
俺「いやいや、俺が子供の時はあれが効くって言われてたの!」
ガルバ「そもそも"吸血鬼"って何だよ?」
俺「は?お前、普通に使ってたろ?その言葉?」
ガルバ「え?いや、聞き込みをしてたら皆んなが"この騒ぎは鬼の仕業だ!"って言ってたんだよ。鬼って言ってもゴブリンだの、オーガだの、色々といるだろ?地方だと面倒だから纏めて"鬼"って言ってるけど。まぁ、とにかく、その鬼達のした事だって皆んな騒いでたんだ。」
へぇ。俺の地元じゃ、そんな話聞かなかったな。
ガルバ「その鬼の話と"血が抜かれてる!"って事実から総合的に、吸血する鬼って事で吸血鬼って呼んでた。」
俺とアイリスで目が合う。結局、正体が分からず状況から噂が一人歩きしただけみたいだ。
アイリス「はぁ、とにかくその殺人犯を捕まえて早く闘技大会に行くわよ!」
そう言えばそれがこの旅行で1番最初に予定していたメインイベントはそれだった。サブイベントだけで3日程経ってる。マジでさっさと終わらせよう。
女「きゃあぁぁ!」
男「どわぁ!」
ガルバ「は!絹を裂く様な女性の悲鳴!待ってろ!今行くぞ!」
ガルバが走り出す。
アイリス「男の人の声も聞こえたよね?」
俺「ああ。あいつには聞こえなかったんじゃないか?」
アイリス「距離は同じ筈なのに?」
とにかくガルバの後を追い、声の聞こえた先へ向かう。辿り着くと男女の周りには細長く黒い棒状の物がウネウネと動きながら囲んでいた。
アイリス「うわ!気持ち悪!何あれ?」
俺「えっと、黒い・・・スライム?」
アイリス「本当にスライム?」
俺「聞かれてもなぁ。とりあえず助けるか。」
俺はスライムに近付くと袈裟斬りを喰らわす。斬ったスライムは直ぐに霧散していく。案外楽そうだと思った。しかし、ガルバや襲われていた2人組を見ると何やら苦戦をしている様子だった。皆んな魔法や剣、思い思いの武器で攻撃するが消える気配が無い。
俺「うん?」
俺は刀でただ叩く感じで、刃をスライムに当てる。当然、刃が当たるとスライムは2つに別れるが、先程と違い今度は消えずに斬った部分が再び結合する。
俺「ふ~む?」
俺は次に"斬ってやる!"と強く思いながら刀でスライムを両断する。途端に最初の時と同じくスライムが霧散した。
前からこの刀については疑問があった。この刀、もしかすると思っていたより凄いかも。
アイリス「きゃあ!」
ガルバ「アイリスちゃん!」
俺「は?何?どうした?」
刀とスライムに気を取られ気付くのが遅れた。アイリスがスライムに身体全体を飲み込まれていた。そしてそこからは早かった。一瞬でアイリスを取り込んだスライムは溶けた様に姿を消す。
俺「ちょ!おい!どういう事だよ!」
ガルバ「昼間、話しただろ!魔力のある人間を狙ってるって!この場にいた中ではアイリスちゃんが1番魔力を保有してたって話だよ!」
男「俺達、関係ないぞ?」
女「そ、そうよ!今回、この事件を調べに来たけど。こんな事なら来なかった。」
俺「お前!昨日からずっと騒いでたクセに何で見てないんだよ!」
ガルバ「そう言うお前も間抜け面して呆けてたじゃないか!そんな状態で良く言えたな!」
くそっ!反論出来ん。
俺「とにかくアイリスが何処に連れて行かれたのか。何か分かんないのか?」
ガルバ「・・・・・えっと?分からん。」
俺「・・・・・。」
ガルバ「・・・・・。」
この間は何だ?
俺「・・・おい。」
ガルバ「あ、とにかく探さないと俺はこっちに行く。お前はあっちだ。何か見つけたら連絡しろ!」
俺「あ!おっ!・・・・あいつ!何か知ってるな。」
男「あのよ。」
俺「ん?」
女「私達も調べたんだけど。さっきの奴が向かった方角に使われて無い教会があって、最近そこに誰かが出入りしてるって話は聞いた。でも昼間の事で今回は基本、夜に事件が起きてる。」
男「だから関係ないかも知れないが・・。」
俺「いや、助かる。」
成程、昼間に教会で準備して夜に動いてたって事だな。で、それに気付いたガルバが俺を出し抜く為に黙って行ったのか。はぁ、人、1人の命に関わる状況でふざけんなよ!
とにかくあいつは後で殴るとしてアイリスを助けに向かうか。
男「なぁ、あんた。もう1つ情報があるんだ。」
俺「情報?」
男「ただ、勘違いの可能性もあるし、それにもし事実だとしたら俺達には対処出来ない事なんだけど。」
俺はある追加情報を手に入れた。ガルバが知ってるかは分からないが、確かに事実なら普通の人では手に余る。だが、それとアイリスの事は別だ。とにかく助けに行こう。
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