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[2]の後日談
思い立ったが吉日
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近々あるイベントは結婚式だけど、する事が無い。何しろ金が無い。というか簡素な物なら実行する事は出来た。
フリード「貴様!私の愛娘の結婚式を何だと思っている!」
義親父さんがキレた。何でも亡き奥さんとの約束だ、とかで盛大にやるつもりらしい。服装も含めてあっちで考えてやってくれてる。俺は何もしなくて良いって事になった。何か悪いなとは思うけど、する事が無いとなるとどうした物か。
暇を持て余してると、アイリスから呼び出しの連絡があった。盛大な式は2ヵ月後。まだ先だ。2ヵ月ってどんだけ凄いのをやるつもりなのか。
色々考えながら俺はアイリスと2人、部屋で向かい合う。
アイリス「この『世界』に来てから20年以上経ってるわ。」
俺「まぁ、そうね。」
俺もこの『世界』に来て20年以上経っている。そこは分かるけど、何が言いたいんだ?
アイリス「私、まだこの『世界』を満喫して無い!」
俺「え?・・・旅行がしたいって事か?そんなの義親父さんに言えば幾らでも行けるだろ?」
アイリス「そんな事言ったら護衛や世話係の使用人も一緒で、プライベートって気分にならないでしょ?それと、私はこの異世界で冒険がしたいの!」
俺「まぁ、言いたい事は分かるけど。大丈夫なの?」
アイリス「え?何が?」
俺「いや、公爵令嬢が護衛も付けないで行くなんて。」
アイリス「はぁ?」
俺「ん?」
アイリス「貴方まさかとは思うけど。右も左も分からない私を、たった1人でこの異世界に放り出す気じゃないでしょうね?」
俺「え?・・あ!俺も行く・・・わぁ!楽しみだな!何処に行く?」
アイリス「・・・・・。」
俺「・・・・・ごめんなさい。」
アイリス「まぁ、良いわ。北西の大都市のラクス。あそこに闘技場があるのよ!そこで闘技大会が開かれてるんだって!1度出たいなって思っててね!」
闘技大会?ゲームなら出るし、テレビで見る分には構わない。参加するのか。相変わらずアグレッシブだ。
アイリス「一緒に参加しようよ!」
うわ!マジか!
俺「嫌だよ。」
アイリス「何でよ!」
俺「いや、そんな衆人環視の前じゃあ緊張して予選もクリア出来ないよ。」
アイリス「仕方ないわね。それじゃあ、大会に関してはおいおい話し合うとして。」
え?何その言い方?俺、強制参加?
アイリス「私、まだドラゴンを見てない!だからドラゴン見たいの!」
俺「気持ちは分かるけど、コモドオオトカゲ見に行くのとは訳が違うぞ。」
アイリス「確かあのトカゲだって毒持ってたでしょ?危険なのは一緒よ。」
ドラゴンとトカゲじゃ規模が違うだろう。あまり気乗りはしないけど本人が行きたいと言うなら仕方ない。この大陸の北に山脈がある。確かそこにドラゴンが棲息してるとか聞いた事がある。行ってみるか。
アイリス「とにかく私はこの『世界』を色々と見て周りたい!」
目がキラキラしてる。仕方ない。連れて行くか。
俺「一応言って置くけど、危ない場所もあるから1人で変な所には行くなよ?後、自分から厄介事には首を突っ込まない。良いな?」
アイリス「何でよ?」
俺「人の厄介事ってのは引き際が難しい。下手に首を突っ込んで中途半端な所で引くと、状況が悪化する。かと言ってタイミング間違うと一生付き合う羽目になる。良い所の中間ってのが分かりにくい。」
アイリス「分かったわよ。気を付ける。でもちゃんと守ってくれるんでしょ?」
俺「え?そりゃ、アイリスに関してはな。」
アイリス「なら大丈夫よ。何の問題も無いわ。」
何処から来るんだ?その自信?
俺「で?いつから行くの?」
アイリス「勿論!明日からよ!」
俺「ああ、明日か。・・・・あ、明日?」
アイリス「善は急げって言うでしょ?」
俺「いや、そりゃ聞くけど。」
アイリス「のんびりしてたら結婚式の日になっちゃう。」
俺「はぁ、分かった。行くよ。特に持って行く物も無いしな。」
アイリス「全ては現地調達の気ままな旅。良いね!」
こうして俺達の婚前旅行?が決まった。
フリード「貴様!私の愛娘の結婚式を何だと思っている!」
義親父さんがキレた。何でも亡き奥さんとの約束だ、とかで盛大にやるつもりらしい。服装も含めてあっちで考えてやってくれてる。俺は何もしなくて良いって事になった。何か悪いなとは思うけど、する事が無いとなるとどうした物か。
暇を持て余してると、アイリスから呼び出しの連絡があった。盛大な式は2ヵ月後。まだ先だ。2ヵ月ってどんだけ凄いのをやるつもりなのか。
色々考えながら俺はアイリスと2人、部屋で向かい合う。
アイリス「この『世界』に来てから20年以上経ってるわ。」
俺「まぁ、そうね。」
俺もこの『世界』に来て20年以上経っている。そこは分かるけど、何が言いたいんだ?
アイリス「私、まだこの『世界』を満喫して無い!」
俺「え?・・・旅行がしたいって事か?そんなの義親父さんに言えば幾らでも行けるだろ?」
アイリス「そんな事言ったら護衛や世話係の使用人も一緒で、プライベートって気分にならないでしょ?それと、私はこの異世界で冒険がしたいの!」
俺「まぁ、言いたい事は分かるけど。大丈夫なの?」
アイリス「え?何が?」
俺「いや、公爵令嬢が護衛も付けないで行くなんて。」
アイリス「はぁ?」
俺「ん?」
アイリス「貴方まさかとは思うけど。右も左も分からない私を、たった1人でこの異世界に放り出す気じゃないでしょうね?」
俺「え?・・あ!俺も行く・・・わぁ!楽しみだな!何処に行く?」
アイリス「・・・・・。」
俺「・・・・・ごめんなさい。」
アイリス「まぁ、良いわ。北西の大都市のラクス。あそこに闘技場があるのよ!そこで闘技大会が開かれてるんだって!1度出たいなって思っててね!」
闘技大会?ゲームなら出るし、テレビで見る分には構わない。参加するのか。相変わらずアグレッシブだ。
アイリス「一緒に参加しようよ!」
うわ!マジか!
俺「嫌だよ。」
アイリス「何でよ!」
俺「いや、そんな衆人環視の前じゃあ緊張して予選もクリア出来ないよ。」
アイリス「仕方ないわね。それじゃあ、大会に関してはおいおい話し合うとして。」
え?何その言い方?俺、強制参加?
アイリス「私、まだドラゴンを見てない!だからドラゴン見たいの!」
俺「気持ちは分かるけど、コモドオオトカゲ見に行くのとは訳が違うぞ。」
アイリス「確かあのトカゲだって毒持ってたでしょ?危険なのは一緒よ。」
ドラゴンとトカゲじゃ規模が違うだろう。あまり気乗りはしないけど本人が行きたいと言うなら仕方ない。この大陸の北に山脈がある。確かそこにドラゴンが棲息してるとか聞いた事がある。行ってみるか。
アイリス「とにかく私はこの『世界』を色々と見て周りたい!」
目がキラキラしてる。仕方ない。連れて行くか。
俺「一応言って置くけど、危ない場所もあるから1人で変な所には行くなよ?後、自分から厄介事には首を突っ込まない。良いな?」
アイリス「何でよ?」
俺「人の厄介事ってのは引き際が難しい。下手に首を突っ込んで中途半端な所で引くと、状況が悪化する。かと言ってタイミング間違うと一生付き合う羽目になる。良い所の中間ってのが分かりにくい。」
アイリス「分かったわよ。気を付ける。でもちゃんと守ってくれるんでしょ?」
俺「え?そりゃ、アイリスに関してはな。」
アイリス「なら大丈夫よ。何の問題も無いわ。」
何処から来るんだ?その自信?
俺「で?いつから行くの?」
アイリス「勿論!明日からよ!」
俺「ああ、明日か。・・・・あ、明日?」
アイリス「善は急げって言うでしょ?」
俺「いや、そりゃ聞くけど。」
アイリス「のんびりしてたら結婚式の日になっちゃう。」
俺「はぁ、分かった。行くよ。特に持って行く物も無いしな。」
アイリス「全ては現地調達の気ままな旅。良いね!」
こうして俺達の婚前旅行?が決まった。
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