Worldtrace

［Worldtrace２］

神界にて２

神界のとある一室。３柱の女神がテレビ画面を見ていた。

ウルド「ちょっと！何やってんのよ！そこは避けなさいよ！ほら殴れ！あ～！相打ちじゃない！しっかりしなさい！」

ヴェルダンディ「姉様！落ち着いて下さい！叫んでも結果は変わりませんよ！」

ウルド「五月蝿いわね！コントローラーは？」

ヴェルダンディ「え？」

ウルド「あいつの攻撃、全部避けてボッコボコにしてやるわ！」

スクルド「そんなの無いよ。」

ウルド「何で無いのよ！」

ヴェルダンディ「ゲームじゃありませんからそんな物、存在しませんよ。」

ウルド「キィィ！ムカつくわね！」

スクルド「あ！」

ウルド「え！何！」

ヴェルダンディ「何か見逃しました？」

女神達が画面に注目すると、丁度ジェイドが両腕に炎を出し両脚に電光を放っている状態だった。

スクルド「魔装術だって。」

ウルド「チッ！そんな技名まで付けて！あいつは？何か格好良い名前の技は無いの？」

ヴェルダンディ「彼はそういうタイプでは無いですからね。名前なんかわざわざ付けませんよ。それに技らしい技も持ってませんし。」

ウルド「くぅぅ～。何か考えておくべきだったわ。」

その時、状況が動く。シリウスがジェイドの攻撃を受け、吹き飛ばされた。

ヴェルダンディ「あ！」

ウルド「シリウス！・・・・ちょっと！どうするの！負けちゃう！」

スクルド「大丈夫でしょ。」

ウルド「何でよ！」

スクルド「今まで何とかして来たし。それに人間は案外、しぶといから今回も大丈夫だよ。」

ヴェルダンディ「そうですね。信じましょう。」

ウルド「うぅ～。」



そして同じく神界、別の場所。

ルシフェル「行け！ジェイド！叩きのめせ！」

ロキ「そんなに興奮するなよ。」

ルシフェル「黙れ！手を出すなと言ったにも拘らず刺客を送り込みおって！」

ロキ「でもこっちの方は皆んないなくなったぜ。」

ルシフェル「まぁ、そこはノルンの使徒に感謝だな。良～し！良いぞ！」

ロキ「はぁ、今回は負けた。フッ、次はどうするかな？」

ここから事態は収束に向かって動き出す。