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[Worldtrace2]
VSハティマス・フロスト
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ハティマスと名乗ったこの男は自分を使徒だと言っていた。ブロート以外にいたとは驚きだ。俺達の方も2人いるし、敵側に2人いてもおかしくないけど。ただ、使徒に関して恐らくこいつでラストだろう。
ハティマス「フンッ!ブロートからの連絡が来ない。それ所かスコルアスとも連絡が付かない。どういう事だ。」
おいおい3人目が出てきたぞ?皆んな大丈夫か?連絡が無いって事はそいつにも何かあったんだろう。皆んなが無事でそいつだけ倒されたなら言う事は無いけど。とりあえず目の前のこいつ等を片付けて皆んなの所に戻ろう。
ハティマス「おい!ジェイド!さっさとこいつを殺せ!」
俺はジェイドを見る。
・・・・何か疲れてないか?気怠げに溜め息を吐くとハティマスの方を向く。
ジェイド「断る。」
ハティマス「何だと!」
俺「お?」
ジェイド「貴様等使徒に振り回されるのはもうウンザリだ。お陰で友も死んだ。それにあの巨大な狼がいれば俺は不要だろう?」
ハティマス「このままこいつを生かしておけば魔族は皆殺しだぞ!」
ジェイド「ならば貴様が戦えば良い。俺はここでどちらが、いや、誰が生き残るのか見極める。」
ハティマス「ふざけるな!そんな悠長な話をしている場合か!」
ジェイド「来てるぞ。」
ハティマス「何?・・・ぐぉ!貴様!」
卑怯と言われるかも知れないけど。ハティマスとか言うこの使徒が、背中を向けてる間に首目掛けて刀を振った。避けられたけど。
ハティマス「何をする!」
俺「いや、隙だらけだったから。それに共闘されても面倒だし、仲間割れ中ならさっさと各個撃破した方が得だろ?」
ハティマス「ふざけやがって!どいつもこいつも!・・・・貴様等はただの端役だぞ!そんな貴様等が勝手に話を書き換えるな!」
俺「はっ!ならその端役にもちゃんとした台本用意しろよ!"主役以外は自由"って言われたら後はこっちで考えるしか無いだろ?第一ギャラも出ない中、話が進む様に走り回ったのは俺だぜ?もう少し感謝して欲しいな!」
ハティマス「吐かせ!この『世界』の片隅で生きられる。それ以上の報酬が貴様に必要だとでも言うのか!」
俺「こっちはお前等の言う"神"って類いに散々振り回されてんだよ!そんな俺が追加報酬くらい主張するのは当然だろ!」
ハティマス「フンッ!良いだろう!ならば追加報酬として私が直々にあの世へ送ってやる!」
俺「やってみな!」
ハティマス・フロストは両腕を広げると2つの火の玉を出す。
俺「・・・・・。」
ハティマス「・・・・何だ。」
俺「お前、"フロスト"って名乗ったよな?」
ハティマス「そうだ。それがどうした。」
俺「何で炎?フロストなら氷だろ?」
ハティマス「私と最も相性の良い属性が火属性なだけだ。」
根本的な理由だった。自分で聞いといて悪いけど、正直今は関係ない。俺は目を閉じ集中する。"やろうと思えば出来る"という特異体質で、"魔力を見よう"と思い修得した魔力線。今更だけど自分でもどうやって知覚してるのか分からない。ただ、そんな良く分からない能力でも無いよりは良い。
とにかく自問自答を止めてハティマスが作った火の玉を見る。
ハティマス「くたばれ!」
ハティマスが火の玉を投げる。俺はその玉の魔力を供給している流れを刀で断ち斬った。2つの玉は途端に霧散する。
ハティマス「な!・・・・それが貴様がノルン共から授かった能力か!」
イラっとする。これは俺が自分で磨いて得た技術だ!って言ってやりたいけど、わざわざ教える必要は無い。黙ってよう。ハティマスは腰に掛けてあった片手斧を取る。
ハティマス「本来ならランドが貴様を殺すとフェンリル様が出現。奴は恋人と『世界』を天秤に掛け、最後は『世界』を救う代わりに恋人を失う。そして茫然自失の余生を暮らす予定だった。」
俺「へぇ~。あいつの人生にしちゃ、詰まらないエンディングだな。書き換えて正解だった。」
ハティマス「貴様!」
ハティマスは左手に炎を出し、俺の方へと突っ込んで来る。当然、炎は俺に向けて放つ。先程と同じく魔力の流れを断ち斬り、魔法を掻き消す。ハティマスは片手斧をフルスイングすると俺の首を狙う。スウェーで躱し、すかさず反撃に出る。
しかし俺が袈裟斬りを仕掛けると俺の側面に転がり込んで回避し、逆に下から斧を振り上げる。
俺「チッ!」
思わず舌打ちする。斬り上げの次は振り下ろし。その2撃目を躱すと更に魔法が来る。魔法は消せるから集中力を切らさなければ大丈夫だ。ただ斧は面倒だ。打ち合っても押し負ける可能性がある。刀を弾き飛ばされたらこっちの身が危ない。
魔法を掻き消し振り回される斧を叩き落とすと、俺は奴の首に向かい下からの突きを繰り出す。
ハティマス「フン!」
俺の突きは喉に届く前に阻まれる。"炎の槍"で防御された。って、おい!それは投げる魔法だろう!
俺「何で掴んでる?」
ハティマス「フッ、私程になれば適性のある属性の魔法を掴む事は簡単だ。そして。」
槍を構え直し、俺に向かって投げる。俺は例によって魔力線を見極め、槍を掻き消す。
ハティマス「チッ!厄介な能力だ!」
だから俺の技術だっての!"魔法を掴む"それ自体は俺も出来る。だけど[気]を纏わないといけない。鍋つかみを装着して鍋を持つってのと同じ事だ。何も使わずに熱い鍋を持てる奴に厄介とか言われたく無い。とにかく今は戦闘に集中しよう。
俺は距離を詰め、刀を振り下ろす。するとハティマスは、いつの間にか出した"炎の槍"でこちらの攻撃を受け止める。そしてお返しとばかりに斧を振って来る。
俺「ぬぉ!」
ハティマス「くそっ!」
身体をくの字にしてギリギリ躱す。あまり格好良く無い躱し方だけど、姿形にこだわる余裕も無い。俺は体勢を立て直す為一旦離れる。だがハティマスは続け様に槍を振り下ろし、斧を振り回す。更にこっちが回避して距離が空くと槍を投擲する。魔法を掻き消したのも束の間、ハティマスが目の前に現れ斧を振り下ろす。
ハティマス「フッ!ノルンの使徒の実力はその程度か!」
俺「そう思うなら少しは手加減しろよ!人に優しくしない奴は嫌われるぞ!」
ハティマス「フン!必要以上の馴れ合いに興味は無い!」
ハティマスが斧を思いっ切り振り下ろす。
俺が攻撃を回避すると、ハティマスが放った攻撃は床へと直行する。ズン!とデカい音を立て床にヒビが入る。
いや、恐!どれ程の力を込めたのか?
しかしここでビビっても仕方ない。とはいえここまで来るとどう行動するか悩む。そしてそういう時に限って隙が出来る。
俺が攻め方を考えながら刀を振り下ろすと、ハティマスは"炎の槍"で受け止める。そこから数秒の事だ。その状態から"槍"を動かし、上から俺の刀を押さえ込む。
俺「うぉ!」
ハティマス「はぁ!」
ハティマスが斧を振り被る。頭を狙って来ると警戒したけど軌道が違う。奴の目線を追って気付く、狙いは刀を持つ俺の手だ。
俺「くそっ!」
俺は素早く右手を離す。ハティマスの斧が当たり、刀が床に叩き付けられた。俺は丸腰で対峙する羽目になり、調子に乗ったハティマスは斧と槍のコンビネーションを仕掛けて来る。
何とか最小限の動きで躱し打開策を探す。ただ焦った状態で考えるのと、冷静な状態で考えるのとではかなりの違いがある。なるべく距離を空けずに戦っていた筈が、いつの間にか投擲に最適な位置に移動している。
俺「どわ!」
その気になれば"槍"は素手で掴める。だけどその後の処理に困る。素手で消すのは時間が掛かる。投げ返すのも手間だ。なら回避した方が良い。そんな事をごちゃごちゃと考えて、変な体勢で躱すと目の前には斧を振り被るハティマスが立っている。
ヤバい!やられる!そう思ったのも束の間だった。何故かその瞬間、天啓に撃たれたかの様に先程まで戦っていたランドの事を思い出す。気が付いた時にはハティマスの右脇の方へ前転で転がりながら潜り込む。そして・・・。
俺「来い!」
手をかざし叫ぶと、俺の右手にハティマスが叩き落とした刀が現れる。俺は刀を逆手に持ち替えるとその姿勢のまま真後ろへ突きを放つ。
ハティマス「が!」
そして今度は刀を横回転させる。いわゆる"抉る"という作業だ。昔の時代劇とかだと良くやる事で傷口を広げる為にやる訳だけど。とにかく"抉った"後に柄の先端に左手を添え、今一度突き立てる。
ハティマスが、ごば!と血を吐く。俺は刀を引き抜き、露払いをすると鞘に仕舞う。
俺「危ねぇ。ランドに聖剣の使い方習って無かったら死んでた。」
ジェイド「フンっ。終わったか。」
ハティマスは光の粒になって消えて行く。
俺「みたいだな。」
さて後はこの戦争をどう終わらせるかだ。話し合いの結果によってはこのジェイドとも戦う事になると思う。俺の面倒事は尽きない。
ハティマス「フンッ!ブロートからの連絡が来ない。それ所かスコルアスとも連絡が付かない。どういう事だ。」
おいおい3人目が出てきたぞ?皆んな大丈夫か?連絡が無いって事はそいつにも何かあったんだろう。皆んなが無事でそいつだけ倒されたなら言う事は無いけど。とりあえず目の前のこいつ等を片付けて皆んなの所に戻ろう。
ハティマス「おい!ジェイド!さっさとこいつを殺せ!」
俺はジェイドを見る。
・・・・何か疲れてないか?気怠げに溜め息を吐くとハティマスの方を向く。
ジェイド「断る。」
ハティマス「何だと!」
俺「お?」
ジェイド「貴様等使徒に振り回されるのはもうウンザリだ。お陰で友も死んだ。それにあの巨大な狼がいれば俺は不要だろう?」
ハティマス「このままこいつを生かしておけば魔族は皆殺しだぞ!」
ジェイド「ならば貴様が戦えば良い。俺はここでどちらが、いや、誰が生き残るのか見極める。」
ハティマス「ふざけるな!そんな悠長な話をしている場合か!」
ジェイド「来てるぞ。」
ハティマス「何?・・・ぐぉ!貴様!」
卑怯と言われるかも知れないけど。ハティマスとか言うこの使徒が、背中を向けてる間に首目掛けて刀を振った。避けられたけど。
ハティマス「何をする!」
俺「いや、隙だらけだったから。それに共闘されても面倒だし、仲間割れ中ならさっさと各個撃破した方が得だろ?」
ハティマス「ふざけやがって!どいつもこいつも!・・・・貴様等はただの端役だぞ!そんな貴様等が勝手に話を書き換えるな!」
俺「はっ!ならその端役にもちゃんとした台本用意しろよ!"主役以外は自由"って言われたら後はこっちで考えるしか無いだろ?第一ギャラも出ない中、話が進む様に走り回ったのは俺だぜ?もう少し感謝して欲しいな!」
ハティマス「吐かせ!この『世界』の片隅で生きられる。それ以上の報酬が貴様に必要だとでも言うのか!」
俺「こっちはお前等の言う"神"って類いに散々振り回されてんだよ!そんな俺が追加報酬くらい主張するのは当然だろ!」
ハティマス「フンッ!良いだろう!ならば追加報酬として私が直々にあの世へ送ってやる!」
俺「やってみな!」
ハティマス・フロストは両腕を広げると2つの火の玉を出す。
俺「・・・・・。」
ハティマス「・・・・何だ。」
俺「お前、"フロスト"って名乗ったよな?」
ハティマス「そうだ。それがどうした。」
俺「何で炎?フロストなら氷だろ?」
ハティマス「私と最も相性の良い属性が火属性なだけだ。」
根本的な理由だった。自分で聞いといて悪いけど、正直今は関係ない。俺は目を閉じ集中する。"やろうと思えば出来る"という特異体質で、"魔力を見よう"と思い修得した魔力線。今更だけど自分でもどうやって知覚してるのか分からない。ただ、そんな良く分からない能力でも無いよりは良い。
とにかく自問自答を止めてハティマスが作った火の玉を見る。
ハティマス「くたばれ!」
ハティマスが火の玉を投げる。俺はその玉の魔力を供給している流れを刀で断ち斬った。2つの玉は途端に霧散する。
ハティマス「な!・・・・それが貴様がノルン共から授かった能力か!」
イラっとする。これは俺が自分で磨いて得た技術だ!って言ってやりたいけど、わざわざ教える必要は無い。黙ってよう。ハティマスは腰に掛けてあった片手斧を取る。
ハティマス「本来ならランドが貴様を殺すとフェンリル様が出現。奴は恋人と『世界』を天秤に掛け、最後は『世界』を救う代わりに恋人を失う。そして茫然自失の余生を暮らす予定だった。」
俺「へぇ~。あいつの人生にしちゃ、詰まらないエンディングだな。書き換えて正解だった。」
ハティマス「貴様!」
ハティマスは左手に炎を出し、俺の方へと突っ込んで来る。当然、炎は俺に向けて放つ。先程と同じく魔力の流れを断ち斬り、魔法を掻き消す。ハティマスは片手斧をフルスイングすると俺の首を狙う。スウェーで躱し、すかさず反撃に出る。
しかし俺が袈裟斬りを仕掛けると俺の側面に転がり込んで回避し、逆に下から斧を振り上げる。
俺「チッ!」
思わず舌打ちする。斬り上げの次は振り下ろし。その2撃目を躱すと更に魔法が来る。魔法は消せるから集中力を切らさなければ大丈夫だ。ただ斧は面倒だ。打ち合っても押し負ける可能性がある。刀を弾き飛ばされたらこっちの身が危ない。
魔法を掻き消し振り回される斧を叩き落とすと、俺は奴の首に向かい下からの突きを繰り出す。
ハティマス「フン!」
俺の突きは喉に届く前に阻まれる。"炎の槍"で防御された。って、おい!それは投げる魔法だろう!
俺「何で掴んでる?」
ハティマス「フッ、私程になれば適性のある属性の魔法を掴む事は簡単だ。そして。」
槍を構え直し、俺に向かって投げる。俺は例によって魔力線を見極め、槍を掻き消す。
ハティマス「チッ!厄介な能力だ!」
だから俺の技術だっての!"魔法を掴む"それ自体は俺も出来る。だけど[気]を纏わないといけない。鍋つかみを装着して鍋を持つってのと同じ事だ。何も使わずに熱い鍋を持てる奴に厄介とか言われたく無い。とにかく今は戦闘に集中しよう。
俺は距離を詰め、刀を振り下ろす。するとハティマスは、いつの間にか出した"炎の槍"でこちらの攻撃を受け止める。そしてお返しとばかりに斧を振って来る。
俺「ぬぉ!」
ハティマス「くそっ!」
身体をくの字にしてギリギリ躱す。あまり格好良く無い躱し方だけど、姿形にこだわる余裕も無い。俺は体勢を立て直す為一旦離れる。だがハティマスは続け様に槍を振り下ろし、斧を振り回す。更にこっちが回避して距離が空くと槍を投擲する。魔法を掻き消したのも束の間、ハティマスが目の前に現れ斧を振り下ろす。
ハティマス「フッ!ノルンの使徒の実力はその程度か!」
俺「そう思うなら少しは手加減しろよ!人に優しくしない奴は嫌われるぞ!」
ハティマス「フン!必要以上の馴れ合いに興味は無い!」
ハティマスが斧を思いっ切り振り下ろす。
俺が攻撃を回避すると、ハティマスが放った攻撃は床へと直行する。ズン!とデカい音を立て床にヒビが入る。
いや、恐!どれ程の力を込めたのか?
しかしここでビビっても仕方ない。とはいえここまで来るとどう行動するか悩む。そしてそういう時に限って隙が出来る。
俺が攻め方を考えながら刀を振り下ろすと、ハティマスは"炎の槍"で受け止める。そこから数秒の事だ。その状態から"槍"を動かし、上から俺の刀を押さえ込む。
俺「うぉ!」
ハティマス「はぁ!」
ハティマスが斧を振り被る。頭を狙って来ると警戒したけど軌道が違う。奴の目線を追って気付く、狙いは刀を持つ俺の手だ。
俺「くそっ!」
俺は素早く右手を離す。ハティマスの斧が当たり、刀が床に叩き付けられた。俺は丸腰で対峙する羽目になり、調子に乗ったハティマスは斧と槍のコンビネーションを仕掛けて来る。
何とか最小限の動きで躱し打開策を探す。ただ焦った状態で考えるのと、冷静な状態で考えるのとではかなりの違いがある。なるべく距離を空けずに戦っていた筈が、いつの間にか投擲に最適な位置に移動している。
俺「どわ!」
その気になれば"槍"は素手で掴める。だけどその後の処理に困る。素手で消すのは時間が掛かる。投げ返すのも手間だ。なら回避した方が良い。そんな事をごちゃごちゃと考えて、変な体勢で躱すと目の前には斧を振り被るハティマスが立っている。
ヤバい!やられる!そう思ったのも束の間だった。何故かその瞬間、天啓に撃たれたかの様に先程まで戦っていたランドの事を思い出す。気が付いた時にはハティマスの右脇の方へ前転で転がりながら潜り込む。そして・・・。
俺「来い!」
手をかざし叫ぶと、俺の右手にハティマスが叩き落とした刀が現れる。俺は刀を逆手に持ち替えるとその姿勢のまま真後ろへ突きを放つ。
ハティマス「が!」
そして今度は刀を横回転させる。いわゆる"抉る"という作業だ。昔の時代劇とかだと良くやる事で傷口を広げる為にやる訳だけど。とにかく"抉った"後に柄の先端に左手を添え、今一度突き立てる。
ハティマスが、ごば!と血を吐く。俺は刀を引き抜き、露払いをすると鞘に仕舞う。
俺「危ねぇ。ランドに聖剣の使い方習って無かったら死んでた。」
ジェイド「フンっ。終わったか。」
ハティマスは光の粒になって消えて行く。
俺「みたいだな。」
さて後はこの戦争をどう終わらせるかだ。話し合いの結果によってはこのジェイドとも戦う事になると思う。俺の面倒事は尽きない。
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