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[Worldtrace2]
思案中
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例によって俺は夢の中の部屋にいる。テレビに繋いだゲーム機でランドの半生を纏めたDVDを再生していた。
俺「なぁ?」
ウルド「何よ?」
俺「今の映像通りだと、ランドが闇堕ちした要因が俺にもある。みたいに見えるけど?」
ウルド「まぁ、オブラートに包めばそんな感じもあるかもね?」
俺「・・・・包まないで言うと?」
ウルド「あんたの所為よ。」
俺「殴るぞ。」
ウルド「はぁ?あんたが聞いたから言ったの!第一、か弱い女殴るってどういう神経よ!」
俺「殴ってないだろ。それに本当にか弱い奴は自分で言わないと思うけど?」
ウルド「それはあんたの勝手な主観でしょうが!」
俺「自分の事をこれだ!ってはっきりと肯定出来る奴がか弱いなんて、俺は到底思えないけどね。」
ウルド「たくっ!ウダウダと!」
俺「第一、神様だろ?俺に殴れるのか?」
ウルド「ここは半分神界だからね。若干だけどここなら神の類いに精神的な干渉は出来るわよ。それにあんたは精神力を物理的に利用出来る特異体質。この空間なら殴れるわよ。思いっ切りね。」
俺「へぇ~。」
俺は自分の拳を見つめる。
俺「それで?」
ウルド「え?」
俺「ランドの話だけで来た訳じゃないんだろ?」
ウルド「ああ、そうそう。あのブロートって奴は使徒よ。」
俺「でしょうね。他には?」
ウルド「・・・無いよ。」
俺「チッ!」
ウルド「ちょっと!普段はなるべく聞こえない様にするのが舌打ちでしょ!何でそんな聞こえる様にすんのよ!」
俺「ただの当て付けだよ。」
ウルド「くぅぅ!・・・あ!そうだ!それと別の部分にデータ異常があったわ。」
俺「異常?バグか?」
ウルド「予測演算に表示され無い出来事が幾つかあったのよ。もしかしたらまだ他にも使徒がいるかも。」
俺「はぁ、分かったよ。それじゃあ、一応こっちでも気にしておくよ。」
ウルド「具体的な対策は?」
俺「んな物、無いよ。」
ウルド「何でよ!」
俺「あのな。俺には何にも無いんだよ?俺の手札は自分で磨いた力と特異体質、後はどんな攻撃でも折れない刀。他にあるのは地球での知識だけだよ。と言っても大した知識でも無いし。金も権力も無い。魔法だって使えない。そんな俺に対策も何も無いだろう?」
ウルド「う、うぐぅ。」
俺「何かあったらいつも通り、気合いと根性で捻じ伏せる。それで駄目なら仲間を頼るさ。」
ウルド「それしか無いか。とにかく後の事はあんたに任せるから。よろしくね。」
相変わらずの丸投げだ。まぁ、いつもの事か。さて後は使徒を片付けるだけか?
あ!和解しないと!未だに方法も、条件も浮かばない。いい加減、真剣に考えよう。
・・・・いや、別に真剣じゃなかったって事じゃないな。ただ偶々、仕事が立て続けに起きて忙しかったからだ。それに直ぐ案が浮かばないから一旦先送りにしたんだ。とは言えそろそろ気合いを入れて考えないと。まぁ、その前に2度目の戦争だ。準備しよう。
俺「なぁ?」
ウルド「何よ?」
俺「今の映像通りだと、ランドが闇堕ちした要因が俺にもある。みたいに見えるけど?」
ウルド「まぁ、オブラートに包めばそんな感じもあるかもね?」
俺「・・・・包まないで言うと?」
ウルド「あんたの所為よ。」
俺「殴るぞ。」
ウルド「はぁ?あんたが聞いたから言ったの!第一、か弱い女殴るってどういう神経よ!」
俺「殴ってないだろ。それに本当にか弱い奴は自分で言わないと思うけど?」
ウルド「それはあんたの勝手な主観でしょうが!」
俺「自分の事をこれだ!ってはっきりと肯定出来る奴がか弱いなんて、俺は到底思えないけどね。」
ウルド「たくっ!ウダウダと!」
俺「第一、神様だろ?俺に殴れるのか?」
ウルド「ここは半分神界だからね。若干だけどここなら神の類いに精神的な干渉は出来るわよ。それにあんたは精神力を物理的に利用出来る特異体質。この空間なら殴れるわよ。思いっ切りね。」
俺「へぇ~。」
俺は自分の拳を見つめる。
俺「それで?」
ウルド「え?」
俺「ランドの話だけで来た訳じゃないんだろ?」
ウルド「ああ、そうそう。あのブロートって奴は使徒よ。」
俺「でしょうね。他には?」
ウルド「・・・無いよ。」
俺「チッ!」
ウルド「ちょっと!普段はなるべく聞こえない様にするのが舌打ちでしょ!何でそんな聞こえる様にすんのよ!」
俺「ただの当て付けだよ。」
ウルド「くぅぅ!・・・あ!そうだ!それと別の部分にデータ異常があったわ。」
俺「異常?バグか?」
ウルド「予測演算に表示され無い出来事が幾つかあったのよ。もしかしたらまだ他にも使徒がいるかも。」
俺「はぁ、分かったよ。それじゃあ、一応こっちでも気にしておくよ。」
ウルド「具体的な対策は?」
俺「んな物、無いよ。」
ウルド「何でよ!」
俺「あのな。俺には何にも無いんだよ?俺の手札は自分で磨いた力と特異体質、後はどんな攻撃でも折れない刀。他にあるのは地球での知識だけだよ。と言っても大した知識でも無いし。金も権力も無い。魔法だって使えない。そんな俺に対策も何も無いだろう?」
ウルド「う、うぐぅ。」
俺「何かあったらいつも通り、気合いと根性で捻じ伏せる。それで駄目なら仲間を頼るさ。」
ウルド「それしか無いか。とにかく後の事はあんたに任せるから。よろしくね。」
相変わらずの丸投げだ。まぁ、いつもの事か。さて後は使徒を片付けるだけか?
あ!和解しないと!未だに方法も、条件も浮かばない。いい加減、真剣に考えよう。
・・・・いや、別に真剣じゃなかったって事じゃないな。ただ偶々、仕事が立て続けに起きて忙しかったからだ。それに直ぐ案が浮かばないから一旦先送りにしたんだ。とは言えそろそろ気合いを入れて考えないと。まぁ、その前に2度目の戦争だ。準備しよう。
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