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[Worldtrace2]
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"イージス"の外壁、森の近くにて雑用仕事を粛々と続ける。
俺「ぬぁ~!面倒臭ぇ~!」
ダン「文句言うなよ。俺達も同じ気持ちだよ。」
ジーク「諦めろ。」
ティム「ジーク、ダン。ちょっと手伝ってくれ。」
そして誰もいなくなった。
俺「くそ。やるか。」
現代社会で生きた身としては上司から言われた以上やるしかない。文句を言っても終わらないし、そればかりは仕方ない。
俺「はぁ~、ついてねぇ~。」
?「貴様か、剣聖魔人という大層な名を名乗っているのは?」
俺「別に名乗って無いよ。団長が悪ふざけで触れ回ってるだけさ。」
振り返るとそこには馬に乗った身なりの良い男がいた。服装から多分、貴族だと思う。
?「私はブロート・ハーベイ伯爵である。頭が高いぞ、小僧。」
こいつが例の俺達をこき使ってる伯爵か。
俺「馬に乗って俺より高い位置から話してんのに頭が高いとはよく言えたな。」
ブロート「フッ、噂以上だな。」
俺「噂?」
ブロート「失礼が服を着た様な奴だという話だったからな。」
誰だそんなふざけた事を言った奴は!見つけてシメてやりたいが今はそんな場合じゃない。不意にブロートと目が合う。睨み合いをしてる訳じゃないけどなんかここで目を逸らすと負ける気がする。
しかし、やたらと俺の顔を見ているというか目を合わせ様としている。俺は試しに目を凝らし魔力の流れ、魔力線を見てみる。ブロートの目がガッツリ光っていた。
俺「うお!眩しい!お前今、魔法使ってるだろ!」
ブロート「フンッ、よく分かったな。その通りだ。私はいわゆる邪眼という物を持っている。」
よく真顔で言えるな。邪眼か、話に聞いた物だと効力はほとんどが状態異常の筈だ。
俺「まさかとは思うけど、あんたがランドに何かしたんじゃないだろうな?」
ブロート「フッ、希望を持たせて悪いが、私の邪眼はそんなに万能では無いんだ。」
俺「どういう意味だ?」
ブロート「先ず、発動中は魔力を使う。効力も長くは続かない。それと1番の問題はこの能力は魔力の少ない人間にはあまり効かないのだ。奴は傭兵だろう?この世界で魔力の少ない人種はほぼ傭兵になるからな。」
魔力があれば冒険者になるし、魔力が必要無い力仕事は傭兵か。なんか他にも選択肢がある気もするけど、基本傭兵をやる奴は深く考えないからな。・・・なんか自分で自分を貶めてる気がする。それより奴の話だ。
俺「なぁ、魔法の類いなんだろ?普通は魔力のある奴の方が、耐性とかあるんじゃないのか?」
ブロート「そこから先は自分で考えるんだな。とにかく私では人を裏切る様に行動させる事は出来ない。」
俺「じゃあ何で俺に使ったんだ?」
ブロート「半分は遊び、半分は実験だ。」
俺「お前ふざけんてんのか?」
ブロート「フッ、それではな。貴様の活躍、期待しているぞ。」
話を強制終了して去って行く。あいつ思っていた以上にイカれてるのか?
魔力の少ない傭兵には効かない。俺にも効果が無かったと思う。邪眼なんだから多分、精神異常の系統だよな?精神って事は体内で起きる事だ。外的要因により体内で効果を発揮する物と考えると1つ思い出す。そういえばこの『世界』の回復薬は摂取すると、体内の魔力を集め傷を塞ぐ様に働き掛ける。あいつの能力はもしかして外から人の体内の魔力に干渉して直接、脳に指令を出して操るとかか?だとすると魔力袋の無い俺に効かなかった説明にはなる。
俺「とは言え初対面の相手に対して、いきなり魔法掛けに来るかね?」
ゲイツ「おい、小僧。」
俺「ん?」
ゲイツ「今、伯爵と話してなかったか?」
俺「ああ、少し話したよ。」
ゲイツ「動くなって言ったよな?」
俺「俺の所為みたいに言うなよ。あっちから話し掛けて来たんだから。」
ゲイツ「で?」
俺「何だよ。」
ゲイツ「お前の印象は?」
俺「まぁ、中々の悪党じゃないか?」
冗談みたいに言っていたけど、俺に魔法を使ったのは事実だ。何かしらの悪意を持って動いている。そう思える。奴がランドを嵌めたのは確かだろう。状況的にシナリオ通りに進める為、演出したって所か。
俺「どっちにしても話は聞かないと行けないよな。」
あの伯爵の目を盗んでランドの話を聞く。難しいよな。一層の事、戦場で直接話を聞くか?なんかその方が早い気がする。
後は野となれ山となれって事で良いよな。
俺「ぬぁ~!面倒臭ぇ~!」
ダン「文句言うなよ。俺達も同じ気持ちだよ。」
ジーク「諦めろ。」
ティム「ジーク、ダン。ちょっと手伝ってくれ。」
そして誰もいなくなった。
俺「くそ。やるか。」
現代社会で生きた身としては上司から言われた以上やるしかない。文句を言っても終わらないし、そればかりは仕方ない。
俺「はぁ~、ついてねぇ~。」
?「貴様か、剣聖魔人という大層な名を名乗っているのは?」
俺「別に名乗って無いよ。団長が悪ふざけで触れ回ってるだけさ。」
振り返るとそこには馬に乗った身なりの良い男がいた。服装から多分、貴族だと思う。
?「私はブロート・ハーベイ伯爵である。頭が高いぞ、小僧。」
こいつが例の俺達をこき使ってる伯爵か。
俺「馬に乗って俺より高い位置から話してんのに頭が高いとはよく言えたな。」
ブロート「フッ、噂以上だな。」
俺「噂?」
ブロート「失礼が服を着た様な奴だという話だったからな。」
誰だそんなふざけた事を言った奴は!見つけてシメてやりたいが今はそんな場合じゃない。不意にブロートと目が合う。睨み合いをしてる訳じゃないけどなんかここで目を逸らすと負ける気がする。
しかし、やたらと俺の顔を見ているというか目を合わせ様としている。俺は試しに目を凝らし魔力の流れ、魔力線を見てみる。ブロートの目がガッツリ光っていた。
俺「うお!眩しい!お前今、魔法使ってるだろ!」
ブロート「フンッ、よく分かったな。その通りだ。私はいわゆる邪眼という物を持っている。」
よく真顔で言えるな。邪眼か、話に聞いた物だと効力はほとんどが状態異常の筈だ。
俺「まさかとは思うけど、あんたがランドに何かしたんじゃないだろうな?」
ブロート「フッ、希望を持たせて悪いが、私の邪眼はそんなに万能では無いんだ。」
俺「どういう意味だ?」
ブロート「先ず、発動中は魔力を使う。効力も長くは続かない。それと1番の問題はこの能力は魔力の少ない人間にはあまり効かないのだ。奴は傭兵だろう?この世界で魔力の少ない人種はほぼ傭兵になるからな。」
魔力があれば冒険者になるし、魔力が必要無い力仕事は傭兵か。なんか他にも選択肢がある気もするけど、基本傭兵をやる奴は深く考えないからな。・・・なんか自分で自分を貶めてる気がする。それより奴の話だ。
俺「なぁ、魔法の類いなんだろ?普通は魔力のある奴の方が、耐性とかあるんじゃないのか?」
ブロート「そこから先は自分で考えるんだな。とにかく私では人を裏切る様に行動させる事は出来ない。」
俺「じゃあ何で俺に使ったんだ?」
ブロート「半分は遊び、半分は実験だ。」
俺「お前ふざけんてんのか?」
ブロート「フッ、それではな。貴様の活躍、期待しているぞ。」
話を強制終了して去って行く。あいつ思っていた以上にイカれてるのか?
魔力の少ない傭兵には効かない。俺にも効果が無かったと思う。邪眼なんだから多分、精神異常の系統だよな?精神って事は体内で起きる事だ。外的要因により体内で効果を発揮する物と考えると1つ思い出す。そういえばこの『世界』の回復薬は摂取すると、体内の魔力を集め傷を塞ぐ様に働き掛ける。あいつの能力はもしかして外から人の体内の魔力に干渉して直接、脳に指令を出して操るとかか?だとすると魔力袋の無い俺に効かなかった説明にはなる。
俺「とは言え初対面の相手に対して、いきなり魔法掛けに来るかね?」
ゲイツ「おい、小僧。」
俺「ん?」
ゲイツ「今、伯爵と話してなかったか?」
俺「ああ、少し話したよ。」
ゲイツ「動くなって言ったよな?」
俺「俺の所為みたいに言うなよ。あっちから話し掛けて来たんだから。」
ゲイツ「で?」
俺「何だよ。」
ゲイツ「お前の印象は?」
俺「まぁ、中々の悪党じゃないか?」
冗談みたいに言っていたけど、俺に魔法を使ったのは事実だ。何かしらの悪意を持って動いている。そう思える。奴がランドを嵌めたのは確かだろう。状況的にシナリオ通りに進める為、演出したって所か。
俺「どっちにしても話は聞かないと行けないよな。」
あの伯爵の目を盗んでランドの話を聞く。難しいよな。一層の事、戦場で直接話を聞くか?なんかその方が早い気がする。
後は野となれ山となれって事で良いよな。
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