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騒動から一夜明け、被害を確認する。結論から言って死人は0人、怪我人はいるが無事に朝を迎えている。
オジさん「いや~、2人が無事で良かった。生きた心地がしなかったよ。」
オバさん「本当に。もう無茶しないでね。」
エリス「はい。お義父様、お義母様。」
マリア「エリスさん、無事で本当に良かったわ。」
エリス「マリアさんもご無事でなによりです。」
マリアさんや他の村人達からも心配されている。エリスは村人達としっかりパイプを作っていた様で、皆んなに"心配してた。"とか"また会えて良かった。"とか言われていた。ここまで来るとこいつの努力に頭が下がる。
オジさん「シリウス君。」
俺「ん?」
オジさん「ありがとう。2人を助けてくれて。」
オバさん「2人にまた会えたのはシリウス君のお陰よ。」
俺「別に大した事はしてないよ。」
昨日の襲撃に関してまだ問題が残っている。あの事件が起きた理由だ。ジンを狙って起きた事件という事は、この件が片付くまでジンは村にいない方が良い。となると何処かに隠れようって話になるんだけど、そこで簡単に退かないのがジンだ。
ジン「俺、王子達を探して戦いを止める様に説得してみるよ。」
俺「大丈夫か?隠れてた方が良いと思うけど。第一、あいつ等こっちの話聞くか?」
ジン「分かんないけど、やってもいない内から諦めたく無いよ。」
ジンは良い奴に育った。だけど1人で行かせて良いって事にはならない。
エリス「ならば私も一緒に行こう。私がいれば話をするきっかけくらいにはなる筈だ。」
ジン「エリス。」
エリス「ジン。」
何故か見つめ合う。なんか雰囲気が更に甘ったるくなった気がする。俺の知らない間に何かあったのか?
俺「はぁ。とにかくお前等、気を付けて行けよ。」
エリス「任せろ。ジンは何があっても皆んなの所に帰すさ。」
俺「一応、お前の心配もしてんだよ。」
エリスは少し驚いた顔をする。
エリス「フッ、分かった。私もジンも無事に生きてこの村に戻る。全て私に任せろ。」
うわ、なんか無駄に格好良い。
ジン「えぇ~。俺、そんなに頼りないか?」
エリス「別にそう言う意味じゃないさ。安心しろ。これは私の決意表明だ。」
仲が良いのは構わないけど俺の見てない所でやってくれ。
俺「ジン。俺は別の所に行く。ここからは手伝えないからな。十分に気を付けろよ。」
ジン「分かってる。じゃ、行って来る。」
皆んなに見送られながらジンとエリスは村を出て行った。これでこの村での騒動は解決した。
次はクリストファーだな。とりあえず会わないと始まらない。居場所は公爵邸かな?
そういえば王都の自宅しか知らない。確か領地を持っててそっちに本宅があるんだっけ?アイリスに聞けば早いかなと思う反面、あまり危ない事には近付けたく無い気もする。家の場所を聞けば理由を聞かれる。聞かれたら話すしか無いし、どうするかな?それに問題はそれだけじゃない。
和解の事も考えないといけない。ただ、お互いがあれだけ暴れて落とし所なんかあるのかな?色々考えていると不意に話し掛けられる。
マリア「ねぇ、シリウス君?聞きたい事があるんだけど。」
俺「ん?どうしたの?」
マリア「教会に張られている結界の話なんだけど。」
ああ、忘れてた。あれってどうなったんだ?とにかく確認に向かう。
俺「まだ発動してるね。」
マリア「うん。いつ無くなるか分からないからどうすれば良いのかな?って思って。」
確かに詳しい事はスマホ見て見ないと。俺は画面を見る。教会の写真の枠が光っている。タップすると枠が消えた。
マリア「あ!結界が消えた!」
うん?俺も釣られて教会を見る。確かに消えてる。画面の写真をタップして枠を光らせる。
マリア「あ!また結界が現れた!」
どうやら枠が光っているか、光ってないかが結界のONとOFFになっている様だ。スマホの方で切るか決められるって事だろう。
俺「なんかこっちで永久的に決められるみたい。どうする?張っとく?」
マリア「う、うん。お願い。」
改めて神様の理不尽さを体感する。けど気にしたら負けだ。忘れよう。結界とは関係ないがこのタイミングである事を思い出す。
俺「マリアさん、貴族だったよね?」
マリア「え?何?いきなりどうしたの?」
俺「スワロウ公爵の領地って知ってる?正確に言えば公爵の家の場所なんだけど。」
マリア「王都から南東の大都市、アストにあるけど。それが?」
俺「距離的には遠いけどこの村の事、少し頼んでみようかな?ってさ。それに他の用事もあるから。」
マリア「え!公爵様と頼み事が出来るくらいの仲なの!」
俺「え?・・・いや、仲は良くないな。貸しはあるけど。」
マリア「・・・そんな大貴族に貸しなんて。大丈夫?気を付けてよ。」
俺「え?うん。」
俺が何かする度、皆んなが言うけどそんなに変な事してるか?
物事の貸し借りはある話だろ?相手が悪いと言われると確かにとは思うけど、別に悪い事頼む訳でもない。
俺「気にし過ぎじゃない?」
マリア「シリウス君!認識が甘いわよ!襲撃とかされたらどうするの!」
俺「その場合は纏めて叩き潰せば問題ないよ。」
マリアさんは呆れた感じで溜め息を吐く。俺が襲われるくらいなら大した事は無い。向かって来る敵を全て倒すだけだし。まぁ、人質とか状況が込み入ったら考え直そう。
オジさん「いや~、2人が無事で良かった。生きた心地がしなかったよ。」
オバさん「本当に。もう無茶しないでね。」
エリス「はい。お義父様、お義母様。」
マリア「エリスさん、無事で本当に良かったわ。」
エリス「マリアさんもご無事でなによりです。」
マリアさんや他の村人達からも心配されている。エリスは村人達としっかりパイプを作っていた様で、皆んなに"心配してた。"とか"また会えて良かった。"とか言われていた。ここまで来るとこいつの努力に頭が下がる。
オジさん「シリウス君。」
俺「ん?」
オジさん「ありがとう。2人を助けてくれて。」
オバさん「2人にまた会えたのはシリウス君のお陰よ。」
俺「別に大した事はしてないよ。」
昨日の襲撃に関してまだ問題が残っている。あの事件が起きた理由だ。ジンを狙って起きた事件という事は、この件が片付くまでジンは村にいない方が良い。となると何処かに隠れようって話になるんだけど、そこで簡単に退かないのがジンだ。
ジン「俺、王子達を探して戦いを止める様に説得してみるよ。」
俺「大丈夫か?隠れてた方が良いと思うけど。第一、あいつ等こっちの話聞くか?」
ジン「分かんないけど、やってもいない内から諦めたく無いよ。」
ジンは良い奴に育った。だけど1人で行かせて良いって事にはならない。
エリス「ならば私も一緒に行こう。私がいれば話をするきっかけくらいにはなる筈だ。」
ジン「エリス。」
エリス「ジン。」
何故か見つめ合う。なんか雰囲気が更に甘ったるくなった気がする。俺の知らない間に何かあったのか?
俺「はぁ。とにかくお前等、気を付けて行けよ。」
エリス「任せろ。ジンは何があっても皆んなの所に帰すさ。」
俺「一応、お前の心配もしてんだよ。」
エリスは少し驚いた顔をする。
エリス「フッ、分かった。私もジンも無事に生きてこの村に戻る。全て私に任せろ。」
うわ、なんか無駄に格好良い。
ジン「えぇ~。俺、そんなに頼りないか?」
エリス「別にそう言う意味じゃないさ。安心しろ。これは私の決意表明だ。」
仲が良いのは構わないけど俺の見てない所でやってくれ。
俺「ジン。俺は別の所に行く。ここからは手伝えないからな。十分に気を付けろよ。」
ジン「分かってる。じゃ、行って来る。」
皆んなに見送られながらジンとエリスは村を出て行った。これでこの村での騒動は解決した。
次はクリストファーだな。とりあえず会わないと始まらない。居場所は公爵邸かな?
そういえば王都の自宅しか知らない。確か領地を持っててそっちに本宅があるんだっけ?アイリスに聞けば早いかなと思う反面、あまり危ない事には近付けたく無い気もする。家の場所を聞けば理由を聞かれる。聞かれたら話すしか無いし、どうするかな?それに問題はそれだけじゃない。
和解の事も考えないといけない。ただ、お互いがあれだけ暴れて落とし所なんかあるのかな?色々考えていると不意に話し掛けられる。
マリア「ねぇ、シリウス君?聞きたい事があるんだけど。」
俺「ん?どうしたの?」
マリア「教会に張られている結界の話なんだけど。」
ああ、忘れてた。あれってどうなったんだ?とにかく確認に向かう。
俺「まだ発動してるね。」
マリア「うん。いつ無くなるか分からないからどうすれば良いのかな?って思って。」
確かに詳しい事はスマホ見て見ないと。俺は画面を見る。教会の写真の枠が光っている。タップすると枠が消えた。
マリア「あ!結界が消えた!」
うん?俺も釣られて教会を見る。確かに消えてる。画面の写真をタップして枠を光らせる。
マリア「あ!また結界が現れた!」
どうやら枠が光っているか、光ってないかが結界のONとOFFになっている様だ。スマホの方で切るか決められるって事だろう。
俺「なんかこっちで永久的に決められるみたい。どうする?張っとく?」
マリア「う、うん。お願い。」
改めて神様の理不尽さを体感する。けど気にしたら負けだ。忘れよう。結界とは関係ないがこのタイミングである事を思い出す。
俺「マリアさん、貴族だったよね?」
マリア「え?何?いきなりどうしたの?」
俺「スワロウ公爵の領地って知ってる?正確に言えば公爵の家の場所なんだけど。」
マリア「王都から南東の大都市、アストにあるけど。それが?」
俺「距離的には遠いけどこの村の事、少し頼んでみようかな?ってさ。それに他の用事もあるから。」
マリア「え!公爵様と頼み事が出来るくらいの仲なの!」
俺「え?・・・いや、仲は良くないな。貸しはあるけど。」
マリア「・・・そんな大貴族に貸しなんて。大丈夫?気を付けてよ。」
俺「え?うん。」
俺が何かする度、皆んなが言うけどそんなに変な事してるか?
物事の貸し借りはある話だろ?相手が悪いと言われると確かにとは思うけど、別に悪い事頼む訳でもない。
俺「気にし過ぎじゃない?」
マリア「シリウス君!認識が甘いわよ!襲撃とかされたらどうするの!」
俺「その場合は纏めて叩き潰せば問題ないよ。」
マリアさんは呆れた感じで溜め息を吐く。俺が襲われるくらいなら大した事は無い。向かって来る敵を全て倒すだけだし。まぁ、人質とか状況が込み入ったら考え直そう。
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